follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年9月29日火曜日

第19期雀王決定戦について書いてみる

「麻雀は人生の縮図」
こんなセリフを聞くと「オーバーだな・・・」とは思いつつも、
一方で納得する部分もどうしてもある。

実力は勿論大事だが、
その日のコンディションもある、
そして勝者たるには運が必要で、
更に言えばその運がどのタイミングで来るかという点も結果に大きな差を生む。
それらが全てかみ合った者が「勝者」となりえる。


昨年から今年にかけ、
麻雀界に新たなビックネームが誕生した。

第18期雀王、堀慎吾。
元々麻雀業界内での実力評価は非常に高かった男であり、雀王獲得も誰の目からも納得の結果だったし、これからの協会を支える新王者の活躍に多くの協会員が期待をした。
が、その躍進は多くの人々の想像を上回る物だった。

今年の7月に発表された30人目のMリーガーとしての大抜擢、
その数週間後に自力で勝ち取ったMONDO杯の出場も含めて、
この僅かな期間にて異例の速さで押しも押されぬ業界のトップランカーへと上り詰めてしまった感がある。

無論この要因には、
彼の高い実力、そしてここまでの実績、がある。
しかしやはりどうしても思うのは「全ての出来事が彼の為に用意されていたとも思うようなタイミングの良さ」、
つまりは「運」、いや「運命」とでもいうべきか、
色々と感じる点は多い。

彼がMリーグに指名された事実は素晴らしいと思う一方で、
彼以外にも「一つ歯車がかみ合ってれば指名されていたのでは?」と思わせる人物は協会に他にもいる。
そこにある差は結局「巡り合わせ」としか言えないのではなかろうか?
そうだとすれば、まさに「麻雀は人生の縮図」 という言葉その通りなのかもしれない。



金太賢
言わずと知れた第16,17期の雀王、
そして2017年の最強位、
近年の協会員ではずば抜けた実績を持っている男である。

昨年KADOKAWAのMリーグ参戦が発表された時、その事実に一番色めき立ったのは彼だったのではないだろうか。
そして彼だけでなく私を含めた多くの協会員が「新Mリーガー、金太賢」の誕生を期待した。

だがその幸運が彼の元には舞い降りる事は無かった。
そして皮肉にもそれが翌年の雀王である堀の元に降り注いだのである。
「もしも3連覇をしていれば」
彼の中にそんな思いが無いはずはない。
今年の決勝にかける思いも格別だろう。
昨年失った雀王の奪還に燃える前雀王、1位通過での決定戦進出である。



矢島亨
昨年、堀を最後まで追い詰めたのがこの男。
特に19回戦で見せた奇跡の四暗刻は今でも多くの競技ファンの記憶に残っているだろう。 

もし昨年最終半荘で堀を上回る事が出来ていれば、KADOKAWAに指名されていたのは堀では無く彼だったかもしれない。
その思いを彼自身が1ミリも抱いていないか?と聞かれれば多分嘘になるのではなかろうか。

ちなみに今年は2位での決定戦進出ではあるが、これは最終節を迎えた時点でポイントに余裕があったゆえ大事故だけを避ける悠々とした進行を選択した部分も大きい。つまり実質的には2年連続の首位での進出といっても過言ではないだろう。
なお昨年も書いたが、彼が優勝した場合は雀王・雀竜・日本オープンの協会における「3冠」を達成する史上初の選手となる点も大きなポイントである。



そして3位通過は吉田基成。
彼については以前に紹介記事も書いているのでそちらもご参考に。 

彼について改めて考えた時、
本人がどの程度意識しているかは知らないが個人的には同期(第4期前期)である金との対照的なキャリアがちょっと面白い気がする。

金はデビューからの数年はあまり知名度も無かった中で雀王戦での順調な昇級とA1での定着により協会内で強豪として名をはせ、ついには雀王を獲得した男だ。
一方の吉田はデビューわずか2年後に雀竜位を獲得し、瞬く間に協会の新星として注目を集めたが、そこから数年は低迷期に陥ってしまう。リーグ戦では降級も経験し、その間に金との評価にも水をあけられた時期もあった。
だが近年では第14期での雀竜位返り咲き、そして昨年悲願のA1リーグ昇級を決め、今年は勢いそのままに決定戦初進出を成し遂げ、金と肩を並べて戦うに至っている。

吉田が今年の決定戦で何を思うか、
そしてどんな麻雀を見せてくれるのか、
個人的には今回一番楽しみな点だ。 



さて最後に現雀王の堀慎吾についてもう一度触れておこう。

とにかく「競技を楽しむ」という心持ちの男、
昨年の決定戦も序盤の大量リードをした後に他3人の徹底マークにあいつつも、それでも悠々と戦っていた姿が印象的だった。(まあ19回戦に矢島に詰め寄られたときは”苦しさが楽しさを上回った”と本人も述べていたが)

だが今年、新生Mリーガーとして迎える防衛戦、
今までの人生で一番「結果」を欲しているのではないだろうか、と思ったりもする。
今までにない看板を背負い、結果を求められる中での戦い、今年はどんな戦いを見せてくれるのか、注目である。



改めてそんな4人による第19期雀王決定戦、
10/3(土)にいよいよ開始されます。
以下URLにてご視聴できます。
皆様是非とも協会最高峰の戦いをご視聴ください。

2020年9月28日月曜日

僕が”個性”や”雀風”って言葉を嫌う理由

色々な団体がプロテストや入会審査をする時期になり、
新しい競技選手の方々の声がツイッターにもあふれてて、
ふと改めて思った事を記事にしてみようかなと。 


僕、
麻雀において「個性」とか「雀風」って言葉が死ぬほど嫌いなんです。
今まで麻雀プロ同士の勉強会とか飲み会とかで「これが僕の雀風」とか「個性を伸ばしたい」って言葉を聞くたびに(はあ、、、)と内心溜息物だったり。
 
別に「個性的な打ち手になりたい」って考え方自体は否定しないんです。
楽しむ事目的なら”拘りを持つ”って事はむしろいい事だし。

ただ競技選手として見た場合、
一つ問いかけたいのは、
「”個性”ってのは”長所と短所の詰め合わせ”だと理解してるのか?」という点です。

個性を大事にしてどうする?と。
個性を伸ばしてどうする?と。
それはつまり、
短所も大事にする、
短所も伸ばす、
って言ってるのに等しいわけですよ。

そうじゃなくて、
長所を大事にして、
長所を伸ばして、
短所を直して、
短所を抑制する、
結果とし生まれてくるものが個性でしょ?
と。

幼児教育とかで良く言われる理念です。
にもかかわらずそれを麻雀において”競技選手”で平然と唱える人がいる事に結構違和感を覚えるのです。 


まあ物凄い長い年月かけて選手をやってて、スポンサーやファンが既についてる人ならまだわかります。
「興行者として応えなきゃいけない」って部分があるから。
僕もこの年になって、
麻雀界が昔より遥かに多く人の目に当たるようになって、
「”見栄え”って物を全く無視するのもどうなの?」とか最近思うし。

ただ、
これから競技を始める人、
まだまだ上手くなることを目指してる人、
これらが「短所を大事に」なんて言ったらこれはおかしいでしょ?と。
”自分の雀風”とか言う人もいるけど、これ正直にツッコミしかない^^;

ついでに以前に以下の記事で書いた通り、
「”勝ち”とはこの様々な価値観があふれる麻雀というゲームの中で唯一万人に共通の価値を持ちうるが、”信念”なんていうものは当人にしか通用しない価値である」と思う点もあります。

競技を選手としてやる以上は、
勝つために自分の長所を伸ばす事、
そして短所を削ぐ事、
まずはこれを目指してほしい、
結果生まれたものが"個性"です。
そしてそれは常に変わります。
この業界を見てて、
どんなトッププロで、
毎年同じ打ち方をしている人なんていません。
それは人間が否が応でも変化する”生き物”だって点もあるけど、上記の通り個性に拘るは短所を変えない行為、と強い人ほど知ってるからです。

と、
ふと思った事を書きなぐった雑記でした。
僕自身も個性って言葉を自分に使うのは、あと20年後にしたいと思ってたりするのです。
この記事を読んで、一人でも”個性”って言葉に抵抗を覚える人がいてくれれば幸いですw 


さて最後に、
このブログでは珍しい次回予告を。
次回は第19期雀王決定戦の展望、および決定戦を戦う4名の紹介記事です。
水曜か木曜にアップ予定。
あとおまけとして、
あくまで自己評価なのですが、
僕の文章を書く上での短所は「誤字脱字の多さ」です。
いや解っちゃいるんですけどなおすのって大変ですよね。
努力努力・・・・ 

2020年9月14日月曜日

第19期A1リーグが終わった中で今の率直な気分を忘れないうちに書いときます

土日の出来事に特に関係なく仕事は月曜に始まる。
まあ会社員麻雀プロとしてはよくある事だし、
別に会社員じゃなくてもMリーガー以外の麻雀プロの日常なんてそんなもんだろう。
9月の前期末の為月曜から忙しいが逆に気が紛れて良いかもしれない。

さて改めまして9/13(日)、
第19期の雀王戦A1リーグが終了いたしました。
結果は13位で降級となりました。
※巨星「鈴木たろう」がついに降級した事で世間の話題が独占されているであろう中、僕もひっそりとね・・・・

同卓のライバルだった小川が大勝したのと、他卓のポイントが自分にとってあまりいい方向に動かなかったのが痛かったですね、、、

小川が7万点トップ取った1回戦、競り合いから抜け切れず22000点のラス引いた2回戦、ここはまだ仕方なしだったのですが
思い出すのは3回戦、ここはかなり判断分岐も多くて後悔があります。

南場に入る頃には自分のラスが濃厚な状況だった中、小川のトップだけは阻止したい状況、
ここで
①小川のトップを阻止する為だけに動く(他家の親リーにすら差し込む)I
②小川がトップになってもいいからとにかく素点を守る
このどっちかに動きを”完全かつ徹底的に”行えばまだ展開も変わったかもなのですが、
小川のトップを阻止しつつ素点もある程度意識した中間的な動きをしたがゆえに結果として最悪のトップラスを決められて致命傷を負ってしまった感が。
まあ「一個でも勝負の振り子が良い方向に動いてくれれば、、、」って愚痴もちょっとだけあるんですけね。

改めてA1リーグは2年間で一旦幕を閉じました。
んでそれを含めて現在の感想を。(以前に書いた記事とかぶる部分はありますが)


僕は自分の事を過大にも過少にも評価してないつもりなんです。
競技選手ってのは相手の事も冷静に分析・評価できてこそ、と思ってるし。
正直な本音として、
世間一般の「競技麻雀選手」ってカテゴリーの中で、
僕よりも弱い人なんてゴロゴロいると思ってる、
でも一方この業界には僕なんか及びもつかない凄い精度と技術を持ってる化け物みたいな人も確かにいる。
そして自分を客観視した時に、
多くの人よりも技術の点で負けていない自信もあれば、
一方でもっと鍛えるべき点も多数自分にはあって、
もっと多くの事を学んで強くなりたいという意欲も持ってる”つもり”なんです、

ただそこにはやっぱり感じる限界もあるんですよね。
その業界の頂点に君臨する本当の怪物を「トップ」と表現するなら、
「届かいんだろうなあ、、、」と思う点も多く。



ちょっとテニスの話をしましょう。
「錦織圭」といえば世界トップクラスのプレイヤーである事は疑いようもないでしょう。(近年ケガで苦しんではいますが)
マスターズやグランドスラムでの成績、世界ランク、どれを見ても世界のトップで渡り合ってきた選手です。
でもここ数年での世界のNo1をフェデラー・ナダル・ジョコビッチの誰かとするならば、錦織との間にははっきりとした壁を感じる人が多いんじゃないでしょうか。

将棋でも似たようなことがあります。
2000年代、2010年代のNo1が誰か?と言われれば、羽生か渡辺あたりを大体の人はあげるでしょう。
そこにたとえば、木村一基という名前を「強豪」として挙げる人はいても「No1」として挙げる人はいないんじゃないか、
と思うわけですね。

勝負事には実力以外にも様々な要因がある。
その日の運、
その日のコンディション、
展開、
でもそういった要素を指し引いても大体の局面で勝利をあげる化け物がどの業界にもいるわけです。それがNo1というべきでしょう。

協会のNo1は誰でしょうね?
それを明確に言う事は出来ないですが、
これはスタイルの好みとかもあるんですが、
僕の現時点での正直な見立てを言えば
堀慎吾?
渋川難波?
仲林圭?
金太賢?
鈴木たろう?
ってとこですね。
シンプルなスタイルが好みって人は矢島亨と回答するかもしれません。
マニアックなスタイルが好みって人は田内翼と回答するもかもしれません。
2年後には松本吉弘かもしれません。
※あくまで僕目線

ただ自分が頂点に届くイメージがあるか?と言われれば全くもってノーなんですよね。
別に悲観してないんです。
「努力すれば強くなれる」これは良い考え方だと思います。
でも「努力すれば必ずトップになれる」なんて言ったらもう疑問符しかつかない。

そこには
センスの差、
積んできた経験の差、
それらを含めた現時点での差、
そして年齢、
色々とありますし、あるべきでしょう。


17年前、
ぼくは「会社員を麻雀プロをする」という決断をして、それを守ってきて今に至るのですが、
この2年間初めて本当にすこーーーーーーーーーしだけその事を後悔しました。
ここまで来れる運があると知ってたら、
自分の時間のほぼ全てを麻雀に突っ込んだ上で勝つ or 負けてみたかった、とw

別に負け惜しみが言いたいのではなく、
これから会社員をやりつつ麻雀プロをしてく人には、
ひょっとしたらそんな後悔を感じる日がくるかもしれないと、伝えておきたかっただけです。

あと協会のトップに化け物が多数いるのはずっと見てきて知ってたけど、
そんな人たちと自分が目指してきた場所で麻雀やる、
これが想像を絶する凄まじいプレッシャーだという点、これは長いのなかでキャリアで初めて知りました。
本当に想像していなかった(今回唯一の収穫かも?)



ただこんなことをダラダラ書いても、
だからといって別に僕がやる事がこれから何か変わるわけでもない、って事ですね。
トップが凄いからといって、別に僕がこっちが勉強やめるわけでもない。(やり方は変えるかもですが)
「届きそうにないから開き直って楽しむ」ってのも考え方ではあるんですが、
とりあえず来年以降でいきなりそれをやる気は無いし(それはそれで良い競技との接し方だと思うんですけどね)。
「来年必ず昇級して返り咲きます」とは口が裂けても言えないですね。
無論それをめざしはするんですけど。

昔から
「麻雀が100%実力のゲームだったら麻雀プロと仕事のどっちかを辞めてます。
おそらく自分のへぼさに気づいて麻雀プロ辞めるんじゃないでしょうか?」
と言ってきたんですが、
いっそそうであってほしかったな、とも思うのでありました。
自分のメンテナンスにとにかく疲れる。

そして最後に、
こんなネガティブな気分になる最終節の翌週にオータムCSとかぶつけてくる協会の日程案にはちょっと恨み事を言いたい気分です!せめて2週間あけてほしいわ!

まあ頑張りますけどね!w

2020年9月11日金曜日

日本プロ麻雀協会の一年で一番長い週末について 2020

コロナウィルスの影響で色々な例外措置や延期はあった物の、
今年も日本プロ麻雀協会のA1リーグ(2018年までの呼称はAリーグ)は無事に開催され、明後日9/13(日)が最終節となる。

毎年同じ週末にA2リーグも最終節が開催され来季のA1リーガーが決まるこの週末が、日本プロ麻雀協会の一番長い週末と呼ぶべき2日間というわけだ。

今年もA1リーグ最終節の各卓の展望について書いてみようかと。
2017年とか2018年とか2019年についての参考記事は以下の通り(2017年は協会ツイッターの記事のみだけど)



さてまず、
今年のA1リーグ9節終了時のスコアは以下の通り。

そしてこの順位に基づく最終節の卓組は以下


改めてだが、
A1リーグは決定戦進出3人と降級3人という枠になっており、
それを3卓であらそう関係上、各卓の各人の位置づけはかなり明確になってくる。

特にそれが顕著なのは残留争い。
協会A1では規定により9節時点の順位で卓組が決まる中、下位3名(13,14,15位)はそれぞれ別卓に配置され年間最終戦となる5回戦目を打つ事が出来ない仕組みとなっている。
これは他の12名が5回戦目を打つ際にの残留条件が数字でかなり明確になる事を意味しており、残留の為の大きなハンデを背負った状態といえる。

参考例として昨年度の最終戦前に提示されていた情報、

このように着順から点数まで明確な条件が見えてしまうわけだ。

実際に上記で記事リンクをまとめている2017年、2018年、2019年の3年間、A1において最終戦を抜け番で迎え残留をした選手は一人もいない。
たかだが3年間の数字だし、今年とは大分条件の差もあるが、ある程度のハンデという点は事実だろう。

さて展望を。
まず全体について言えば

① 熾烈な残留争い 
上で書いた事をいきなり覆すが、今期はその3年続いてる傾向が破られる可能性も十分あると思われる。
大きなマイナスを抱えた「降級確定者」が一人もおらず 最下位の小川ですら残留ボーダー迄80P程度と十分に自力残留可能な状況、この混戦具合も考えると抜け番の誰かが最終戦開始時点で残留を決めているケースもありえるかもしれない。
10位~15位の6人が約100P差のなかでひしめき合っており現実的にはこの中から3人の降級が出る可能性大、だが8位の西村や9位の松本すらまだ100%安全とは言い難い状況でもある。

注目はやはり14位の鈴木たろう。
協会史上最多となる4回の雀王獲得を含んだAリーグ13期連続在籍中の王者が今年初めて降級の危機を迎えている。その結末はいかに。 

②ほぼ固まりつつある決定戦争い
下位がダンゴ状態の一方で上位は比較的ポイントに差が開いた状況、首位矢島と2位の金はかなり楽なポジションといえるだろう。
注目はやはり最後の枠を争う吉田と田内の争いだが、昨年は似た状況から渋川難波が大勝して決定戦に滑り込みをしているだけに無論まだ波乱もありえる。

上記踏まえて各卓の展望

【A卓】  
順位 登録名  ポイント
1 矢島 亨  407.4
6 須田 良規 54.7
7 仲林 圭  -32.7
12 宮崎 和樹 -174.0
13 阿賀 寿直 -205.0 

この卓といえばやはり残留ボーダーの13位争いが焦点、今年は1期の阿賀と3期の宮崎というベテラン同士がその席を争う。
ちなみ阿賀は今年A1在籍13年目、これは須田・たろうと並ぶ現A1リーガートップの数字、その更新に向けての思い入れもあるだろう。
7位の仲林は100%安全とは言い難い立場ゆえ、比較的残留確定に向けた動きをすると予想される一方で須田は比較的安全圏、奇跡の決定戦進出を狙いに行くと思われる。

【B卓】  
順位 登録名  ポイント
2 金 太賢  342.0
5 渋川 難波 91.2
8 西村 雄一郎 -50.6
11 角谷 ヨウスケ -136.2
14 鈴木 たろう -224.4

金とのポイントが離れてはいるが降級の心配はほぼない渋川、昨年同様に最終節大爆発での決定戦進出を狙いに行くと予想されるし、金もその渋川を徹底マークした戦いとなるだろう。
そしてその他3人は今期の混沌とした残留争いを象徴するポイント状況、 11位の角谷は勿論だが8位の西村もけして安全圏とは言い難い。特に角谷はたろうをマークしつつもある程度は自分のポイント確保が必要となる。

【C卓】  
順位 登録名  ポイント
3 吉田 基成 233.9
4 田内 翼  127.7
9 松本 吉弘 -59.5
10 武中 進  -131.5
15 小川 裕之 -258.0

一番現実的な決定戦最後の1枠争いの卓、「田内が吉田をかわせるか」が焦点。
だが一方で最下位の小川も1トップで残留ボーダー近辺に近づくこのポイント状況、武中だけでなく松本もまったく安全な立場とは言い難く残留争いも激しい。


と、こんな所でしょうか。
※昨年同様、出来る限り客観的にお伝えしましたw

現実的に自分の降級の可能性は30%ちょい位ですかね。
これでも8節終了時は50%以上だったから大分マシにはなったけど、2年連続このキリキリした状況で迎える最終節・・・・
残りたいなあ(T_T)

まあそして毎年の事なのですが、
全ての結果が出た後にはなかなか言えないセリフとなってしまっている可能性があるので先に書いておきます。

同卓者の方々、
スタッフの方々、
応援してくれた方々、
今年も一年ありがとうございました。
対局はやはり楽しい。
こんな状況下だからこそそれを強く噛み締めた一年でした。
どんな結果になっても来年も頑張ろうと思っとります。

9/13(日)、
今年は観戦は不可、かつ生放送も特に無いですが協会ツイッターで速報が流れますので皆さんお楽しみに!