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2018年8月8日水曜日

Mリーグドラフト会議を終えての正直な感想

まず結果は以下の通り。

ツイッターでつぶやいたけどね、
「協会にとって屈辱的な結果」と正直に本音を書いときたい。
3巡目まで「日本プロ麻雀協会」ってアナウンスが一回も流れなかったときに、
会場の協会席がお通夜になりかけてましたよ・・・

もともと自分の事前予想からすれば
◎たろう
▲松本
▲金
くらいだった。
その他の選手や女流も含めて3人選ばれればOK,せめて2人は、、
って考えてた中で3巡目までたろうさんすら呼ばれないってのはさすがに全体がざわつきましたね、ハイ。

最終的な数でも
連盟 11
最高位戦 6
協会 2
RMU 1
μ 1

連盟は勿論だけど最高位戦にも大きく水をあけられる結果に。
そりゃ連盟はもともと業界の最王手、
最高位戦の近年の色々な活動の充実っぷりを見れば5年前に比べて協会との溝は広がってるとも感じてた。
でも自分が思ってた以上に厳しい現実を叩きつけられた、というのが本音。

特に金が選ばれなかったのは僕的にショックが大きい。
「雀王」ってタイトル、言うなら協会のブランド価値が世間から低く見られた事実とも取れる、
それを築けてきていない点で協会の一員として金に申し訳ない気分にもなったりした。

今後もっと協会の知名度アップが必要だろうし、その為に何が出来るか個人個人も考えなきゃならないのだろう。
協会と企業のパイプ作りだって必要になるかもしれない。
この為に協会全体で何が出来るかっても改めて考えなきゃならない所だろう。
とまあ協会員としての感想はとりあえずそんなところ。


一方で麻雀プロとして、競技マニアとしての感想を。
正直に「21人となるとそれなりに妥当な人選かも」と思うところもある。
まあ企業によっては団体とそのままのパイプが生かされた所もあったけど。(この点で協会の弱さが今回露骨に出た結果にも見えた)
ただそれでも「競技マニアと一般企業の視点のギャップ」ってやつを改めて感じてしまった部分もある。

早い話、
僕が「打ち手として今もっとも旬」と思う人が結構漏れてたりと。
でもまあこれは「今までの知名度」「これからの可能性」どっちを取るかという部分もあるとは思うが。。。

ただ改めて、
今回のMリーグが「麻雀の明るい可能性」を示すことは出来たと思う一方で、
「麻雀プロのチャンスの可能性」、言うなら「麻雀プロは技術を高めれば世間でも認めてもらえるチャンスがある」っていう構図、
これを業界内部に、特に若手に強く感じてもらう、
僕が望んでたこの点については「まだまだ先の話なのかもなあ・・・」
と思った部分が強い。


まあこれは仕方ないと割り切りたい部分もある。
企業だって慈善事業でやってるわけじゃない。
ましてや今回のMリーグ第1期はマスメディアへのアピールって点が一番大事だろう。
ただ、それでも、、、って思うところが全くないか?と聞かれるとウソになる。

終わった後にとあるベテランプロ(かなり実績ある人)がボソっと言ってた。
「世間がどう思ってるか知らないけど俺は結構悔しいんだぜ。
一生懸命研究してきたし実績だって作ってきたし、今だって頑張ってる。
でもこの結果見るとそれらは認められなかった。そして認められる日が来るとしてもまだまだ先なんだろう、って」

僕よりも圧倒的に悔しい思いをした人が、会場にはもっといたに違いないのだろう。
麻雀に真摯で、高い技術を求めて研究をつづけた人が報われる、
そんな時代はまだまだ先なのかもしれない。
長年この業界を見てきた競技マニアの視点からするとその雑感は抱かずにいられなかった。
Mリーガーの人達にこういう人の思いをちょっとでも組んで頑張ってもらいたいと僕としは願いますね。

でもそういった世界を作るうえで、これが始まりになると信じたい。
これは業界の誰もが思うところである。
その為にも今回の21人が最高のショーを見せてくれることを期待したい。
無論業界関係者としてもりあげたい。

そして協会の知名度向上、
世間は勿論、企業に対する知名度とパイプ、
これは本当に協会首脳部は勿論、一人一人がもっと意欲的に取り組まなきゃならんのだろうなあ、
そんな色々な事を思った一日でした。

願わくば、
Mリーグが盛り上がり、
そして協会がさらにブランド力を高め良い打ち手が認められ、
そして数年後には多くのMリーガーを輩出している、
そんな未来を目指したいですね。


ちなみにそそくさと帰ろうと思ったら怪しい二人に拉致されたのでした。

ちなみに住んでるところが同じ駅なので、この後小川も含めて四人でおいしくお酒飲んだだけです。皆様ご安心ください。