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2016年11月29日火曜日

会社員が麻雀プロになるとして⑦:自分にあった麻雀との付き合い方を見極めましょう

本記事およびこれに関係した記事は僕のかなり一方的な見解です。、
麻雀プロ全体とか協会の団体としての見解とは、かんなり異なる可能性があります。
あくまで個人の私見と考えてご覧ください。


前回の記事
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/blog-post_27.html

それでは麻雀プロをやるデメリットや注意点について

まず収入面、
麻雀プロに興味のある方は大体知っているかと思いますし当ブログでも何回か書いてますが、
麻雀プロは基本的に資格だけではお金になりません。むしろお金を払います。
毎年の登録費・タイトル戦参加費・交通費等で年間10万は軽く飛びます。(まあ活動のしかたによるし、女性はもっと安いですが)
特に会社員がやる場合、「プラスにする事は難しい」と、
少なくとも"2016年時点では"割り切ってください。

理由等はここでは既述しません。興味があればググってください。
とりあえずお金事情だけ知っていただければOKです。

次に、土日休みがかなり削られます。
出れるタイトル戦に全て出るとなると、土日祝の約半分はつぶれると思ってください。
まあ暇な独身貴族にはむしろプラス要素かもしれませんがね!私も(ry
※ただしこれは日本プロ麻雀協会の場合であり、平日対局をしている団体は幾つかあります。


さてここからが当記事で一番書きたかったところ、
一言で言えば「麻雀との上手な付き合い方を自分なりにちゃんと見極めましょう」という点です。

麻雀プロになる人は基本的に麻雀が好きで、極めたいと考える人が多い。
でもその意気込みによって麻雀プロになった後に精神不安定になる人もいます。

本来娯楽のはずの麻雀ですが、
「競技」とし、周囲の人を巻き込んだレベルの真剣さを持ち込むと、心のバランスが崩れるのです。

この業界に入りプロという肩書きに浮かれて、
「自分は少なくともそれなりの実力を持っている」という勘違いや
「麻雀プロとして名をあげたい」という高い理想を持ちますが、
自分の実力を思い知ったり、
周りの人達から辛らつな評価をされたり、
麻雀というゲームの現実を思い知ったりして、
深刻なケースだと会社も辞めて生活バランスまで崩す人がいます。

あえていいますが、
プロになった後に無理だと思ったらやめる事も大事、
と考えてからなってください。

そもそも論として、
一つの物事を「極める」というレベルで考えた場合、
才能というどうしても越えられない壁は間違いなく存在します。
※楽しむ場合は関係ないですよ(*・ω・)

「努力は必ずむくわれる」
魔法のような言葉です。
でも才能のない事、向いていない事を無理して頑張るほど酷な事はない、というのも事実なわけで。
特に会社員が出来る範囲の努力なんてどうしても限界があります。
※そもそも麻雀プロの努力なんて微々たるもんだろ、って意見については別記事でいつか書く予定なので今回は省略。

世の中の大抵の事象、勉強やスポーツ等に対しては大体の人が自分の才能に見きりをつける事ができる。
ところが麻雀は結果と実力の因果関係が非常に曖昧な為、中々それを自認できない人がいます。

「プロは強くなきゃダメなんだ!」って強迫観念や
「強くなれないのは努力がたりないからだ!」という考えをもとに理想と現実のギャップで悩んでいる人を見ると、
「別にプロじゃなくても麻雀は出来るし、楽しめないならやめればいいのに・・・」
と感じてしまいます。

麻雀と上手く距離をとって付き合うことこそ、そして楽しむことこそ大事です。
それを絶対に忘れないでください。


以上がデメリット・注意点でした。
これらも考慮して受験したい方は是非検討をしてみてください。

※なお、
「プロがそれでいいのか?」論は今回とりあえず脇においときますし、
「お前は上手く付き合ってるのか?」論も本記事では触れません!w


さて、「会社員が麻雀プロになる」という観点で幾つか書きましたが、これらの記事もとりあえずこれで一区切りしようかと。
まあ気づいた事等あったら色々と追加していきます。
皆さんこれら見て興味を持ちましたら受験してみてください。

ただし今まで書いてきたように「受かる事自体に大きな意味は無い」という点を忘れずに、
心と生活のバランスを守る事を心がけてくださいね^^

2016年11月27日日曜日

会社員が麻雀プロになるとして⑥:ぼっちのプロは強くなれない

本記事およびこれに関係した記事は僕のかなり一方的な見解です。、
麻雀プロ全体とか協会の団体としての見解とは、かんなり異なる可能性があります。
あくまで個人の私見と考えてご覧ください。


前回の記事
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/2_20.html  

さて改めまして、
今回は「麻雀プロになった後に心がけた方が良い事」について。

今まで何回か触れてきたように、麻雀プロになることが強くなるチャンスになる要因は以下の通り。
①麻雀は曖昧な要素が多く実力と結果が直結しない
②麻雀は閉鎖的な個人ゲー、自分の実力をきっちり評価・分析してもらえる事はほぼ皆無

つまり麻雀を通して活発な議論をして知識を精錬して、
自分をきっちり評価してもらい他人をきっちり評価する事が、強くなる事につながるのです。

つまり、
それをするための「活発なコミュニケーション」をとらねば、
麻雀プロになっても全く意味はありません。
プロになったら「友達100人作れ」、
僕が重要だと考えるのはまさにこれですね。

これからプロになる人は、
「麻雀は独力では強くなれない」という考えを持つ事をお勧めします。
今まで書いてきた麻雀のゲーム性質上、これはほぼ不可能です。
本当にごく稀に、これをやってしまう天才がいるのですがw

さて「なぜ独力じゃダメか?」かをちょっとだけ
「独力」というのは、書籍やネットで技術情報の収集は出来ても、
「ここまで蓄積してきた情報が正しいか?」という点を評価できないからです。
実はこれが非常に大きい。

細かく書くと長いのでこれはいつか別記事で書きますが、
麻雀以外の物も含めて技術向上というのは「情報収集」だけではけして成り立ちません。
それ以上に今自分が持っている知識の中のどれが正しくてどれが間違っているかを精査する事、
そしてそれらの関連性を見極める事、
いわば情報の取捨と整理ロジックの構築が非常に重要だからです。
そして麻雀という曖昧なゲームではこれを独力でやる事が不可能に近い。
その曖昧さの中でも自己評価・客観的評価をしっかりすること、
その為には「自分の知識・技術」を常にさらし続け評価される事が必須なのです。
 

さて、ここでもう一つの重要なポイントが出てきます。
上記の通り「コミュニケーション」と言っても、
有名な人の教えを聞く”だけ”では効果は薄いのです。
それならば書籍読んだりネット見たりするのと大差はありません。
自分の意見発信を積極的にしてこそ初めて高い効果が得られる、という点を明記しておきます。

勉強会にせよ交流の場にせよ、
上達していく人間と言うのは自分の意見を正誤関係なく積極的に発信します。
それをするための言語力もどんどん磨いていきます。
自分は麻雀の思考を言葉にするのが苦手、というなら鍛えるべき。発信なくして上達はありません。
「受信」「発信」の双方があって初めて意味が生まれるという点を意識しましょう。

※僕はちなみに「師匠」という物を作るのも反対派。発信と受信が一方通行になりがちなので。

ちなみに今まで散々書いてるとおり、
メンバーやネット民は独自のコミュニティーでこれを築いているケースは近年多々あります。
プロがこれらを兼用してより多くの知識交流をしているケースもよくありますね。
交流の場は多いほど良い事もありますし。


最後に

今まで何回か書いてきた「麻雀プロを何年やっても強くならないタイプ」は、
「結果が出せてない人」ではありません。麻雀は実力と結果は直結しません。特に競技は。
「競技選手としてのコミュニケーションをほとんど取ってない人」です。

表題の通り強い麻雀プロにぼっちはほとんどいません。
強さと友人の多さは比例するまである。(偽装ぼっちの人はよくいますけどw)

「打ち手として自分の事をある程度は認めてくれている、そして自分も相手を認めている人」
「”俺とあいつは大体同じくらい。俺の方が弱い(強い)けど”とお互いに言い合いえる位の相手」

こういった事を自信を持って言える相手、
プロになったらこれを作る事を目標にしてみてほしいですかね。
まあもっとも、僕に今そんな相手がどれ位いるかと言われると、正直に自信があまりないですがw
 


さて次回の記事では、
「会社員が麻雀プロになるデメリット・注意点」を少々書こうかと思います。
気が向いたときにまた。

2016年11月23日水曜日

麻雀プロだって「投了」したい その1

「麻雀は投了ができない」
これは本当に辛い点である。

1回1回の半荘でも「もうこのゲームはいいや。次いきたい」という事は多々あるが、
それ以上に複数回のトータルスコアを争う戦い、
いわばタイトル戦やリーグ戦について特にこの問題が出てくる。

まあ将棋・囲碁でもタイトル戦勝ち抜け条件0というケースは無論あるだろうが、
競技麻雀の大半のルールでそれ以上に厄介なのは、
「現実的にはもうほぼ勝ち目はない」という状況でも、
「とてつもない奇跡が起きて勝つ可能性」というやつが存在している点である。

例えばタイトル戦の予選にてどんなに酷いマイナスであっても
「最終戦30万点トップ」という数字上では実現可能な条件が出来る事が大半である。
そして親の連荘がある以上は目はあるのだ。一応。

でもこれはもう現実的にはほぼ不可能と考えていい。
もしも投了が出来るならとっととして、一足先に近所の居酒屋に行って酒を飲みたい、という事は多々ある。
対局料が出る戦いなら全く別問題だが、現実的にはなかなかそうではないし。

そして投了できない以上は渋々全力を尽くすのみである。
この「全力ゴリ押し」、今まで数多く経験してきたが、むなしくなる事がやはり多い。

自身の体験で良く覚えている物は、協会主催タイトル「日本オープン」の第9期、
ベスト16の足きり前最終戦にて9万点トップ条件を課せられた僕は、
南3局最後の親番時に、
下家に白・發・中を全部ポンさせた上で場に2枚切れのカンチャンでリーチをかけて立ち向かった。
あがらなければ敗退が決定してしまうのだからもうそれ以外に選択の余地もなかったが、
それを鳴いた五十嵐毅代表および同卓者が苦笑いしていたのは今でもよく覚えている^^;

個人的には、
麻雀を競技にするのなら、連荘というシステムは無くして欲しいとさえ思っている。
というか親の特権すらいらないと思っている。
・・・まあ賛同者はほぼ皆無なのだが^^;

さて、話を戻す。
「ほぼ不可能な条件だが、奇跡のためにゴリ押しする」という行為、
これは自分よりもむしろ同卓者の勝ち抜け等にも大きく影響する行為と言えるかもしれない。

僕自身は「自分の得だけ考えて打つ。そうしないと自身の麻雀もゲーム全体も崩壊する」と思っているが、
「勝ち目なんて無いのだから大人しくしてろ。場を荒らすな。」という考えをする人もいる。

最近では
「麻雀に迷惑じゃない一打なんてない」
「自分が卓内で手加減すれば卓外の他の人達が不利益をこうむる」
といった考え方が普及してきたが、

それでもやはり従来の「迷惑をかけない」という考え方をする人は多い。
特にリーグ戦の最終戦最終半荘は、
「降級確定」「残留確定」といった人達がとにかく静観に徹するのをよく見る。
まあ「同卓者への最後の決定打を自分が打ちたくはない」という気持ちは良く解るが^^;

でも私は「自分自身に言い訳(?)して普通に打つ」という点を進めている。
大きな理由として、そうしないと多分今後の長い競技麻雀人生でぶれた麻雀を打ち続けてしまう、そう思っているからである。

まあ長くなったので、気が向いたときに次の記事で「普通って何?」って点も含めて続き書きますw

2016年11月20日日曜日

会社員が麻雀プロになるとして⑤:プロになるメリット(自分の実力を分析できてますか?2)

本記事およびこれに関係した記事は僕のかなり一方的な見解です。、
麻雀プロ全体とか協会の団体としての見解とは、かんなり異なる可能性があります。
あくまで個人の私見と考えてご覧ください。


前回の記事
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/1_18.html

今回と前回の記事は、
あくまで「プロになって麻雀を徹底的に強くなりたい」という人向けの思考。
「麻雀を楽しむ」という視点ではない点を前提にお楽しみください^^

 


さて続き


前回「プロになる事の最大のメリット」は
「自分の実力をきっちり評価・分析してもらえるチャンスができる」という点を書き、
その要素を以下の通りに分けました。
①自分の麻雀を他人に見られる回数がかなり増える
②自分の麻雀について他人のストレートな批判をもらえるチャンスができる。
③麻雀技術力が確かな人が知人が出来る可能性が大きく上がる。

今回はまず②について
これを語るに当り皆さんに質問します。
特にフリー雀荘に行きなれている方、オープン大会に何度か出た事がある方向けです。

皆さん、
雀荘のメンバーさんやプロに
「お上手ですね」「強いですね」「凄い一打でしたね」
といったような事を言われた事って何回くらいありますか?
それなりに経験あるんじゃないでしょうか?

逆に雀荘のメンバーさんやプロに
「お下手ですね」「弱いですね」「酷い一打でしたね」
といったような事を言われた事って何回くらいありますか?
ほとんど、というか経験無いんじゃないでしょうか?
言われたとしても冗談半分での突っ込みや、
裏で言われたのが人伝いで聞こえてきた等じゃないでしょうか?

これがメリット②の背景
「業界関係者と客である以上、絶対に遠慮が入る」
という点です。

最初に断っておくと、
別にメンバーもゲストプロもお世辞だけしか言わない訳じゃありませんw
あなたの一打を本気でほめている時はいくらでもあります。

でもある程度お世辞は言う、
それ以上に「お客さんの麻雀を批判する事」は絶対にしません。する意味がありません。僕だって絶対にしない。

要するにお客さんへの意見には、
「本音の賞賛」も入るけど「お世辞の賞賛」も混じる。
そしてそれ以上に「本音の批判」は絶対に面と向かって出ないのです。(まあ店への出禁を伝える時くらい?)
仮に「正直なダメだしをしてください」とお客が頼んでも、ある程度はオブラートに包む物です。
既述の様に正直な意見が人伝い等で耳に入ってくる時はあるかもですが、それは会話じゃないので麻雀の技術向上に役立つような物じゃありません。
つまりプロになるという事は
「自分に対する本音の批判を聞く機会、それを基に会話が出来る機会、が増える」という事なのです。
そしてこれと①のメリットが合わさって、大きな意味が出ます。
※まあプロになったからといってお世辞が0にはならないですが。プロ同士でも店と客って関係は良くありますし^^;そこは勘違い注意。
 

そして③について
ここまでの文章を見てきて、
「麻雀を後ろ見しあって本音で意見交換している友達はいる!批判なんて何度も受けてる!」と思った方、

それは確かに「本音」でしょう。

でもその友達の意見は「的確」でしょうか?
その友人は本当に麻雀力が高い人なのでしょうか?
そしてあなたにその友人達の麻雀力を見抜く目は既に備わっているのでしょうか?

もしも、
身の回りに麻雀技術力が高い人を置ける可能性が増えるとしたら、大きなプラスじゃないでしょうか?
そしてそういった特殊な環境を得るには、やはり麻雀プロになるのが有効な手段の一つなんです。

まあ今まで書いてきたとおり、①メンバーになる②ネット強者とのコミュニティを作る、って手はあります。ただ会社員にはちょっと厳しい面があるかも。

ちなみに過酷さではメンバーの方が遥かに上です^^;
私見として、プロの平均レベルより、メンバー歴1年以上の若手・中年の平均レベルの方が全然高いと思ってるし。
ネット麻雀の超高段者も独自のコミュニティーをもって麻雀プロに似た環境を構築している場合が多いのだろうと思われます。

※ちなみに今回は「雀プロ、メンバー、ネットの環境比較」とか面倒だしはしません^^;wあくまで本文章は「麻雀プロのすすめ」です(*・ω・)

さて、最後に

麻雀って四人でやるゲームですよね。そしてかならず着順が決まるルール。
だからこそ多くの人は「麻雀はオープンなゲームであり、お互いの実力がある程度把握できる」と思っているふしがあります。

でも現実はとんでもない。
麻雀って「閉鎖空間におかれた個人ゲー」という部分があるんです。
一部の情報(手牌)は基本他3人にはシャットアウトされています。
実力評価の絶対的な数字指標もなく、
結果と実力の因果関係も非常に薄い。

その上で、
あなたは周りの人達を分析・評価できてますか?
あなたは周りにちゃんと分析・評価されてますか?
そしてそれらを考えて貴方は自分自身を冷静に分析・評価できているのでしょうか?
まあぶっちゃけ私もいまだに自分の実力なんてよくわかりませんけどね^^;

こういった点が「強くなりたければ麻雀プロになるべき」と僕がお勧めする理由になります。

他人との意見のやり取り、そこから来る自己肯定と自己否定、これなくしてつよくなるのはやはり難しいのです。
 

さて、もう一つだけ大事な事を。
今まで数回にわたり「麻雀プロになる事=強くなるチャンスを得る事」と書きました。

そう、
チャンスに過ぎないんですよ。
なったからといって強くなるわけではありません。

何年もただプロをやっているだけでは上達もしない、
まあそれはそれで麻雀プロとしての楽しみ方だからいいんですが、
「長くやってる=自分は強いからしのげてきた」みたいな勘違いが結構多い

というわけで次の記事で
「麻雀プロになった後に心がけた方が良い事」
についてちょっと書きます。

・・・・まあ実はここまでの文章の中で半分くらい答え書いてるんですけどね^^;

2016年11月18日金曜日

会社員が麻雀プロになるとして④:プロになるメリット(自分の実力を分析できてますか?1)

本記事およびこれに関係した記事は僕のかなり一方的な見解です。、
麻雀プロ全体とか協会の団体としての見解とは、かんなり異なる可能性があります。
あくまで個人の私見と考えてご覧ください。

前回の記事
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/2.html  

さてこのシリーズをさっさと書き上げたいので続きに行きたいかとw


あと今回と次の記事は、
あくまで「プロになって麻雀を徹底的に強くなりたい」という人向けの思考。
「麻雀を楽しむ」という視点ではない点を前提にお楽しみください^^


改めてプロになるメリットについて、
まず一つ言えるのが「金銭的なメリットは期待できない」という点。
※ここらへんは後日に「プロになるデメリット」でも触れます。


一般論を言えば有名プロとか女流以外は金銭的見返りはないし、
特に会社員しながらの兼任とする場合、まず0円どころかマイナスで考えておいた方がいい。
有名になっても雀荘ゲストとかに基本的には入れないですからね。。。

まあこれについてはこれ以上は言及しません。
「麻雀プロ=サークル活動」と呼ばれるゆえんであり、その議論はこの際置いておきます。

じゃあ他のメリットは何か?と聞かれれば主には以下の通り。
・リーグ戦に参加できる。
・麻雀が強くなるチャンスを得れる
まずリーグ戦参加できる点。やっぱりこれが一番楽しいのは言うまでもない^^
これをやる為"だけ"に毎年麻雀プロやってる人なんて世間にごまんといる。
フリー雀荘よりもオープン大会よりも、やっぱりリーグ戦は一番楽しい!そして負けると腹立たしいw

さて今回書きたいのはここじゃないのでいよいよ本題に行きたいかと。

このシリーズで何回か「麻雀プロになる事=強くなるチャンスを得る事」と書いてきました。

そして「プロになる事の最大のメリット」を言えば
「自分の実力をきっちり評価・分析してもらえるチャンスができる」という点につきます。

というか世間(フリーや大会含める)で普通に麻雀を打つだけではそういった機会を持つのは非常に難しい(ほぼ不可能)、
という背景があるんです。

「別にプロにならずともできるんじゃないのか?」という意見にたいして、
その理由を以下三つ、順番に説明しましょう。
①自分の麻雀を他人に見られる回数(かつ感想をもらえる回数)がかなり増える
②自分の麻雀について他人のストレートな批判をもらえるチャンスができる。
③麻雀技術力が確かな人が知人が出来る可能性が大きく上がる。

※ちなみに例外として、メンバーさんやネット高段者はプロにならずこういった事が可能な環境を作ってるケースが多いです。だからプロにならずとも洗練された人が多い。 

まず①について
皆さん、
他人の麻雀を後ろから見た機会ってどれ位ありますかね?プロ対局動画でもOKです。
そして逆に、「自分の麻雀を後ろから見られた機会」ってどれ位ありますか?
そして見た機会と見られた機会、どっちが多いですか?おそらく圧倒的に前者が多いのではないでしょうか?

まず最初に言いたい事として、
フリー雀荘にいったり大会に出たりしても、実は麻雀をじっくり後ろ見される機会ってほとんどないという事実です。
特にフリーはお店として禁止しているケースが多い。

ましてや後ろ見された内容について、誰かが指摘をしてくれたり、誰かと会話が出来る機会はかなり少ないかと。そして残念ながら後ろから「見られているだけ」というのでは上達にはほとんど意味がありません。
そしてプロになるのはこういった自分の打牌への客観的感想をもらえる機会をかなり増やす行為と言えます。

麻雀もある程度までは他人の麻雀を見て、書籍を見て勉強して知識習得すれば強くなれます。

ただそこから先のレベルに行くとなると、
「今の自分についての分析」「他人の分析」というのは避けては通れない道の一つ、
そしてこれが世間で普通に麻雀をうつだけでは機会を作るのがかなり難しい物なのです。

自分の打牌についての分析・感想をしっかり貰い、それを元に必要な知識を更に検討していく。
そしてそこからの自己肯定と自己否定をすべき部分の見極め
競技選手レベルでの更なる上達にはこれがやはり必要になるのです。
 

さて、
ひょっとしたら今の文章を見て
「雀荘のメンバーさんとかに後ろ見されて感想言われた事あるし!」
「大会でプロに後ろ身されて感想言われた事あるし!」
「友達とセットをよくやってるし意見言い合ってるよ!」

という意見の方々がいるかと思います。
これらについてはちょっと次の記事に続きます。

2016年11月16日水曜日

人狼やってみてよかったと思う今日この頃

昨日はクラウドファンディング人狼会でした。
ご参加頂きましたサポーターの皆様。改めてありがとうございました!




ハイライトはやっぱり三回戦。
狂人をひいてニセ占い師COして「兄が人間です!」といったら、
なんと兄も「僕が占い師です。弟が人間です!」とか言ってくる前代未聞の事態に^^;
・・・途中で大崎のブラフに迷いながらも結果は無事狼陣営の勝利。

さて今日は「麻雀プロが人狼やる」って点について思ってる事を。

まず結論の一部として先に強く言っときたいのが
「人狼を通して麻雀に興味持った人を何人も見てきた」って点ですね。

正直な話をすれば、
僕自身は麻雀の一般普及活動を熱心にしてきた部類のプロではありません。
特に「競技麻雀」の普及という点についてはかなり悲観的な方です。
競技選手をやっている理由は、自分の技術向上が主理由。
というか技術向上を目的とする人ほど「普及」って点は興味が薄いってのは事実だと思う。
※これって麻雀プロだけなのか、それとも他業種にもある話なのかな・・・^^;

まあ競技麻雀って非常にマニアックな世界だし、色々な価値観があって課題も多い世界だし。
「そもそも麻雀って競技になるのか?」とか、考えるあまり他人に勧めたことってないんですね。
特に入り口だけはそんなに狭くないので、それが故のトラブルも多いし。

そもそも僕自身この十数年麻雀を面白いゲームと思ったことがほぼ皆無だったのもあり、
特に普及活動に触れたりする機会も無くやってきました。

ただ、
数年前から麻雀界でも人狼をやる人達が出てきて、僕も少なからずもそれに関わって、
それを機に将棋プロの方とか、声優の方とか、舞台役者の方とかと麻雀界が交流持つようになって
そういった業界の人達が麻雀に興味もって一から麻雀覚えてくれてる姿を何回か見ることになって、
それ以外にも人狼ゲーム愛好家が麻雀に興味もってはじめてくれていて。
その感想は、「滅茶苦茶うれしい」以外の何物でもないですよ。

自分のフィールドに興味を持ってくれる人が増える事を明確に実感した事なんてなかったし、
そういった人達のピュアな意見を聞いて「麻雀の悪い部分しか見てなかった」って自分を少々改めるきっかけも頂けました。

だからこそ積極的に人狼やってくれてる人達を「麻雀プロとしてどうなのか?」って言う意見が僕には少々理解できかねます。
まあ本人達に普及意欲があるかどうかはしりませんがw、
この麻雀プロ業界に「特に勉強も普及活動もせずにリーグ戦に漠然と参加しているだけ」って人が何割いるとおもいますかね?
※今の業界をプロと呼ぶべきじゃない、とかいった点は今回は議論しません。めんどい^^;

それに対して昨今の人狼ゲームや放送が広げてくれたフィールドの広さっていうのは本当に凄いと思ってます。

僕自身の極端な本音を言えば、
「大浜とか兄とかはもう麻雀はほとんどやらず人狼だけやって普及にどんどん貢献して欲しい」まであります!w
僕自身はそこそこ程度にしておきたいので!Aリーグとか行ってみたいと思ってるし!w
・・・・本人達はけして競技麻雀熱が低いタイプではないので嫌がるでしょうけど^^;

まあ別に考え方なんて人それぞれだし、
「麻雀プロは麻雀だけやるべき」って言うなら、それがその方のご意見なんでしょうが、
せっかく麻雀人口が増えるチャンスを業界内部から足引っ張りに行くって行為は度量が狭くないでしょうか・・・・とは思っちゃいますね。

最後に、
このブログも、そもそも人狼の事も色々書きたくて始めたんですよ。

でもね実際書き始めてみて、
麻雀の記事なんていくらでも思い浮かぶけど、人狼の記事ってあんまり浮かばないんですよね^^;
やはり二つのゲームにかけた時間も違えば、知識も体験も凄い差があるのだと、文章を書いてみて感じて、「自分何だかんだで競技麻雀マニアなんだなあ・・・・」と思い知らされました。

そういう個人的な振り返りも含めて
「いい時期にいいゲームが麻雀界でも広まってくれた」って思ってます。ハイ。

2016年11月14日月曜日

会社員が麻雀プロになるとして③:プロ試験の合格率を上げる為に2

本記事およびこれに関係した記事は僕のかなり一方的な見解です。、
麻雀プロ全体とか協会の団体としての見解とは、かんなり異なる可能性があります。
あくまで個人の私見と考えてご覧ください。

前回の記事
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/1.html  

前回書いたとおり、
プロテストとは「会社の新卒採用」に近い物と私は考えており、
以下ポイントが見られていると思います。

①現時点での麻雀の実力 = (筆記・実技)
②年齢
③見た目
④コミュニケーション力
⑤団体で問題を起こさないか
⑥団体の運営行事に積極的に参加してくれそうか
⑦団体に何らかのプラスをもたらしてくれるか

さて筆記・実技以外の観点で合格率を上げるポイントについてお話しましょう。

まず②年齢③見た目④コミュニケーション力、
これらにより優遇がされる事はもう「社会の常識」でしょう。

まあ二人の受験者がいて、
両方ともスキルのレベルでは「多少の差はあれどこれから鍛えなきゃいけない点で同じ」となったら、
スキルの差よりも見た目が良い人、若い人、人あたりが良い人、こっちが優遇される
会社の採用試験もそうじゃないですかね?

要するに
試験の日は服装・みだしなみ・姿勢に特にきっちり気をつけましょう!
会社の面接マニュアルとかに目を通すのもいいかもしれません。

としかいい様がないです。
効果あるかは知りませんがマイナスにはならないかとw

そしてもう一つ、
年齢は若い方が有利という観点から、
「もっと勉強してから」と考えて先送りするよりささっと受験した方が案外良い結果になる、
という点もあります。

まああまりにも筆記とかが酷いと無論落ちるので、そこはバランスですが。
 

次に
⑤団体で問題を起こさないか
⑥団体の運営行事に積極的に参加してくれそうか
⑦団体に何らかのプラスをもたらしてくれるか
について、特記しておきたい事は二つ。

まず「会社員(サラリーマン)は⑤の点で結構有利かも」という事。
後続記事で書きますが麻雀プロは基本的に資格だけでは収入にならないどころか登録費が発生します。
これを全く問題なく払える安定した職についてる事は結構プラスです。
面接で「きっちり両立していきたい」と言いましょう。
間違っても「会社辞めます」って言っちゃダメですw

そして次に⑥について、
「大会にどんどん出たい」「裏方も機会があればやりたい」
このアピールするのも良いと思います。

「資格はとったけど必要最低限の対局以外は出ない」という人よりも
「出来る限り色々出る」という人を団体は欲しがります。
裏方も興味を持ってくれるのは非常にありがたい。

補足として⑦については今回あまり触れません。
一部の特殊な方々以外はこれに該当しないと思うので。


さてここまでの細かく各事項への注意事項を書きましたが、
これらを考慮した後に「本気でなりたい人が考えるべき点」というのもあります。
それについて2つ書きます。

●特に団体を選ばない
例え同じ業界であっても、
会社だったら会社毎に採用基準も違えば現在求めている人材も違います。
麻雀団体もこれは同じです。

「どうしても日本プロ麻雀協会に入りたい」という事を仰る方がたまにいる。
これは協会員としてはうれしい点もありますが、
一個人としては「何故?」と感じてしまいます。

団体なんて、入ってみて、何年も在籍しなきゃ良し悪しはわかりません。
外から見えるのは、そのプロ団体の実態の一部に過ぎないと考えてください。
もしも本命の団体があるなら、他団体で実力・実績をあげてからの移籍を狙う手だってあります。

本気で麻雀プロになりたい、というか麻雀が強くなりたいなら、
せめて何社も受ける位の本気を出すべきじゃないでしょうか?
それをしていない時点で、団体から「本気じゃない人」と思われてもある程度は仕方ないのです。

●推薦入社も狙うべき
前回の記事で書いていますが、
プロテストでは「受ける前から実力を認定されている人」というのがたまにいます。
特に最近ですとネット麻雀「天鳳」の超高段位者。

・・・何が何でも麻雀プロになりたい、という人は時間と手間使って目指してみませんか?
世間で認められる実績を引っさげればそれをもって入れる可能性はかなりあがると思います。
まあ他にも手はあるかとは思いますが。
「プロテスト合格基準は曖昧」これは事実ですが、確実性を高める方法もあるのです。
まあここまでの手間と時間をかけるほどになりたい人は、もはや「資格取得気分で取る」という領域を超えているとおもいますがw

 

以上が合格率を高める方法でした。
参考になった部分ありましたかね?
以上の点踏まえて、興味があるなら受けてみるのは良いかと思います。
受験料かかりますけど。

僕自身はこの関連記事の最初に書いたとおり、
「資格取得の感覚でプロになる」というのを反対はしてません。

「とりあえず試験受かって、気楽に年会費払って最低限の対局だけ出て、強い勉強意識や向上心は持たずに気ままな競技麻雀生活を楽しんでいる」って人はいます。

何だかんだ対局に出るのは楽しいし、
自分の世界も広がるし、
良いお金と時間の使い方と言えるのじゃないでしょうか
僕だって真にストイックな麻雀プロから見れば「片手間プロ」でしょうしね^^;

ただ以前も書いた通り
「プロになる事=強者ではなく、強者になる為のチャンスを得たに過ぎない」という点はお忘れなく。
合格して「自分は少なくとも巷の打ち手よりは遥かに強い」って勘違いしてしまう事
麻雀プロを一年やったらもう「業界の事を知っている」と勘違いしてしまう事(あげくすぐにやめて「元プロ」って名乗る事)

これらは個人的には本当に勘弁して欲しいし、そこらの自戒ができない人はなって欲しくないかな。
なっても意味無くお金使うだけだとも思うし。

そして個人的な欲、本当の本音を言えば、
麻雀プロになる人、特にうちの団体に入る人は、
「麻雀を心底強くなりたい」って人であってほしいし、その為の勉強の重要さを知った上でプロになって欲しいのは事実かな^^;
そうじゃないと僕も接していて楽しくないので


さて次回以降は「プロをやる事のメリット・デメリット」について触れたいかと。
特に会社員が続ける上での
麻雀プロにこれからなりたい人、今麻雀プロの人、興味があれば読んでみてください。

でもこの話題でちょっと色々書きすぎたからさすがに閑話休題するかも。
ちょっと疲れたw

2016年11月13日日曜日

今日しかない

第十五期雀王位は
角谷ヨウスケ選手でした。


最終日は本当に見ごたえしかなかった!
こちらで完全無料にて視聴可能ですので是非ともご覧ください!
個人的に印象に残った局について、後日ピックアップしようかな^^
https://abemafresh.tv/npm2001/55859


さて今回の決勝についての私見を

今回もしも協会員に「優勝するのは誰か?」とアンケートをとったら、
おそらく角谷に投票する人が一番少なかったと思います。

雀王ディフェンディングの木原浩一
協会最強の呼び声が高い鈴木たろう
その高い技術力はAリーグ屈指と言われる小川裕之

この三人の高い評価に押される形でやはり角谷の下馬評は一段下だったでしょう。

僕自身としても、
今まで主に麻雀番組「ハイステ」にて彼の麻雀を何度も見てきた中で、
その独特のバランス感覚や損得感覚、そしてそこから導き出される打牌に、何度も驚愕させられてきたのは事実。

競技選手としては、
やはり今回の面子では角谷の優勝は厳しいと見ていました。


でも一方で、
彼が今回の決勝に非常に強い思いを持ってかけている事は感じていたので
個人的に応援していた点があったのは事実。

特に最終日朝の彼のツイート
https://twitter.com/kakkun_npm/status/797250783423008768

「今日しかないという」言葉。
これは僕も過去に凄い同じ思いを持った経験があるので本当に共感しました。

最終日開始前、
角谷と首位の鈴木たろうとの約240P差、

正直にこれはそんな簡単な差ではなかったし。
この重さは彼自身が一番感じていた事だと思います。

そして客観的に見れば
「まあ今年ダメでもまた来年がある。特にAリーグは3/15で来年も決勝にいけるし」
と見る人もいるのかもしれない。

でもこの3/15ってヤツが、実はとてつもなく重い3/15なんです。
競技を長くやればやるほどこの重さは本当に痛感すると思う。
※僕Aリーグには行った事はないけど、準決勝敗退はかなり経験しているのでw

特に今回の雀王戦のように「十数半荘を複数日かけて行う決勝」、
これって本当に自問自答を繰り返す長い期間なんですね。

途中で「もうだめだ来年頑張ろう」と思い
そこからしばらく考えて「来年また決勝に来るのはをそんなに簡単じゃない。今年頑張らなくてどうする」と思う、
本当にその繰り返し。

その中で彼の色々な自問自答が伝わってくる「今日しかない」という言葉を見て、
自分も約二年前の第13期雀竜位決定戦にて、
斎藤俊に突きつけられた絶望的条件に一旦は諦め、
それでも「今全力を出し切らずでどうする」と思い直して最終日を迎えた事、
その事をちょっとだけ思い出して彼を応援した朝でした。

そして最終日の彼は麻雀の内容も本当に素晴らしかった^^
優勝に足るものだったと思います!
途中で「これ本当に角谷か?」と思った局も(嘘


さて、
角谷はいつもその独特の麻雀バランスを僕等に批判された時、
「世間もそろそろ気付くべきなんじゃないでしょうか?キリッ」
と冗談めかして笑っていました。
でもその奥には、やっぱ自分の評価の低さに対する不満と打ち手としてのプライドを覗かせていたのも事実なんですよねえ。

これから雀王としてすごす彼の一年、
打ち手として本当の評価を受け、その真価が問われる期間だと思います。
数年後に彼がどのように評価されているか、
彼の存在が世間のトレンドにどういった影響を与えているのか、
一人のプレイヤーとして本当に楽しみです^^

でもまあ今日はとりあえず難しい言葉よりお祝いの言葉をおくりたい。
角谷改めておめでとう!^^

2016年11月11日金曜日

会社員が麻雀プロになるとして②:プロ試験の合格率を上げる為に1

本記事およびこれに関係した記事は僕のかなり一方的な見解です。、
麻雀プロ全体とか協会の団体としての見解とは、かんなり異なる可能性があります。
あくまで個人の私見と考えてご覧ください。

前回の記事
https://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/blog-post_9.html  

今回は「プロ試験の合格率を上げる為に1」です。

まず一つ
「試験に向けた勉強は絶対に必要」と言っておきます。

「プロ試験≠プロとして即戦力になる実力の持ち主を見極める超高難度の関門」は事実ですが、
「プロ試験≠どんなに麻雀の知識が無くとも大体受かる簡単な試験」これも事実です。

最低限の知識レベルをみたしているか、
今後教育していくべき人材か、
これらを見極める為にやる試験ともいえる訳で、
当然筆記の成績や実技でのマナーというのは最重点項目なのは言うまでもありませんし、
全くの予習も勉強も無しで受かるレベルではありません。

団体にとっても現時点での麻雀の知識や実力は高いほど望ましいし、
筆記と実技の好成績で合格を勝ち取る人も当然います。

まずお勧めする事として、
筆記については団体のHP等から過去問をゲットしてときまくりましょう
傾向と解くコツをしっかり覚えるのが大事です。
当協会の場合は以下URLをご参照ください。
http://npm2001.com/test.html

そして実技では勝ち負け以上にマナーが非常に大事。
負けてもふてくされずにちゃんと点棒を払い、丁寧に牌を扱いましょう。強打・引きヅモ等は基本NGかと。

「細かい競技マナーを全然知らない」という人は、
一度以下の協会の大会に出るのも手段の一つかもしれません。
ここで同卓の麻雀プロに「競技の正式な作法を覚えたいので指摘してください」って言えば多少は教えてくれると思います。
http://npm2001.com/champion_road/champion_road.html

ちなみにプロテストが近づくと「プロ試験対策講座」をしてくれている所もあります。
協会HPなどを見ていればその内告知があがるかもしれません。

 

さて、こんな感じで筆記と実技について改めて触れた後で、
前回書いた「プロテストで求められるのは強さや知識だけではない」というポイントに戻ります。

個人的な結論として、
麻雀プロ試験とは「会社の新卒採用試験」に近い点がある、と思ってます。
つまり団体は「その人を入れる事が団体にとってプラスになるか」を見ています。
単純だけどこの点は理解をしておくべき。

「一般受験者が団体が求める麻雀プロとしてのレベルを最初から満たしているケースは非常に稀」という現状を考えても、
麻雀については上述の筆記・実技を最低限こなせるかを重点的に見て、
それ以外の点が思いのほか重視されております。

会社の新卒採用だって、現在のスキル以外の部分をたくさん見ますよね?
言ってしまえば安定性と将来性。具体的には以下の項目が主かと。

①現時点での麻雀の実力
②年齢
③見た目
④コミュニケーション力
⑤団体で問題を起こさないか
⑥団体の運営行事に積極的に参加してくれそうか
⑦団体に何らかのプラスをもたらしてくれるか

こうして書くと本当に会社の採用試験に近い。


本記事の冒頭に書いた筆記・実技がまさに①にあたるわけで、
これが最重要ポイントなのは事実、でもこれだけでは合否は決まってません。
他の項目で大きくマイナスなら当然落とされます

というかですね、
「麻雀の実力だけで即合格」というケースがあるとしたら。
それは「受ける前から実力評価済みの人」なんですね。

「強い雀荘メンバーとして業界内で有名」
「強いネットプレイヤーとして世間で有名」
「有名プロからの推薦あり」

という感じで始まる前から承認もらってる人なのです。
つまり内申点での推薦入学や、推薦入社みたいなもの。

それ以外の人が
「プロテストの中で他の項目の不利を全部覆してでも合格する」なんてケースはまずありえません。
 


さて次回の記事で②以降の項目等を踏まえながら、
「筆記・実技の成績向上以外の観点で合格率をあげる方法」についてもちょっとだけ書く予定。
僕がプロ試験を「会社の新卒採用」と書いたのも次の記事に少々関係がありまして。





でも魔法のようなすごい手段じゃないですし、
それやって受かるか保証はしません。
僕の「超一方的な私見」ですのであしからずw


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2016年11月9日水曜日

会社員が麻雀プロになるとして①:資格取得目的は全然あり

本記事およびこれに関係した記事は僕のかなり一方的な見解です。、
麻雀プロ全体とか協会の団体としての見解とは、かんなり異なる可能性があります。
あくまで個人の私見と考えてご覧ください。

僕が麻雀プロになったのは2002年の冬でした。
当時はまだ大学4年生で、
その後の1年間は麻雀プロと大学生を、
そしてその後は会社員(サラリーマン)と麻雀プロを兼ねての生活を続けております。

それでですね、ここから数回かけて
会社員(サラリーマン)が麻雀プロになる際に、
心がけておいた方がいい事
気をつけねばならない事
メリット・デメリットとか
ちょっと書いてみようかと思います。

まあ会社員に限らず、「麻雀プロになるとはどういう事か」を興味を持っている方にも、
わかりやすく紹介できればな、と。

※連続投稿ではなく途中に違う記事がちょくちょく入るかと思いますが。

まず麻雀プロのなり方と書いておりますが、
具体的な試験申し込み方法とか、申し込み期間とか、試験内容は割愛します!w
というのも協会の公式HPに書いてありますので。
http://npm2001.com/test.html
 

ざっと言えば
試験は基本的には一年に二回(7月頃と1月頃)
HPの過去問にあるような筆記をして、
面接をして、
二日目に実技(実際に麻雀の対局)
となります。

もしも協会以外の団体をご希望なら、下記サイトをご参照ください。
団体ごとの概要の記載等がある解りやすいサイトかと。
http://majandofu.com/pro-mahjong#003

さて最初に一つ
プロ試験は「滅茶苦茶に難しい試験ではない」という事実です。
よって表題の通り「ライセンス、資格の取得」って考えで受けるのは全然ありだと思います。

協会HPの過去問がある程度解ける程度の知識があること、
実技にて先ヅモなどをせずに発声をしっかりする事、
これでそれなりの確率にて受かるかと。

プロがそんな心構えでいいの?と言う人もいますが、
別にこれは特に珍しい考え方でもないかと。
たとえばキックボクサーだって同様の形式でライセンスがとれる。
取っただけでは収入等にならない点もおなじ。

一方で難易度の話をちょっとしましょう。
これが低い大きな理由は、
麻雀には囲碁や将棋の育成機関や体制が無いからだと思います。


そんな中で現役選手と同等レベルの人を見極める為の試験をしても、99%の人が落ちて終わるだけ。それはもう現実的ではない。
つまり麻雀界のプロテストは「今後の戦力を育てる為の囲い込み」の面があるのです。
位置づけ的には実は将棋の奨励会とか囲碁の院生に近いのかもしれないですね^^;


そして逆に言えば、
プロテストは「受験者に即戦力レベルの高い実力を求めていない」という側面が”ある程度は”あるともいえます。

実際、麻雀の即戦力として実力を期待できるレベルって、
①雀荘でバリバリ働いている若手のメンバーさん
②ネット麻雀で超トップクラスの成績出している様な人
位じゃないでしょうか。

これらに該当しない一般的な打ち手の方で、
入ってすぐに競技選手として「即戦力レベル」って思った打ち手って、
僕は少なくともほぼ見たことがない。
まあどれ位を即戦力と判断するか次第かもですが^^;

「そもそも教育機関を作らなければダメだろ」とか
「だったらプロって名乗るべきじゃない」って話はまたの機会として^^;

大事な事は
「プロテストで求められるのは強さや知識だけではない」という事実です。
 

じゃあ一体プロテストに求められる物は何か?
受かる可能性を高める為に必要な事は何か?
次はこれを書いてみようかと思います。

これを見て興味をもったら受けてみるのも悪くはないと思いますよ。

長いので続く。

あっ、
先にちょっと総論の一つとして書いておきますが
「受かるのはそこまで難しくない」=「プロになった事は自慢にならない」
って事実を考えて、受験を検討してくださいね。

文中で書いてる通り、
雀荘メンバーやネット超高段者以外でプロになった瞬間に麻雀の即戦力として期待できるレベルの人って、
僕は数百人に一人だと思ってます。


「プロになった=自分はまあまあ強い。少なくとも巷の人よりは麻雀をそれなりに知ってるレベル」
って根拠無く考えてる人をよく見るけど、
正直に勘違いかなと。


強さの追求って観点から言えば、
問題はプロになってからどうするか
「麻雀プロ=強くなる為のチャンスを手に入れる事」にすぎません。

そのチャンスを生かすか殺すかは、受かってからの行動次第かと。

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2016年11月7日月曜日

私見にともなう麻雀プロ紹介その3:小倉孝



http://mj-news.net/mjpro/pd/2015080218655


正直にあまりのベタ誉めっぷりに、
自分で読んでいて気持ち悪くなった部分もあり、
そのまま封印してやろうかとも思ったのですが、
労力が悲しいのでアップしてみようと思うw




以下本文:



人間の歴史を見てみると、
とあるジャンルにおける研究や技術の全体レベルが、
一人の天才の出現によって一気に数十年・数百年分進歩した事例というのが幾つか見受けられる。

万有引力を発見したアイザック・ニュートン
時計の歴史を200年早めたといわれるアブラアム=ルイ・ブレゲ
ボクシング界伝説の王者シュガー・レイ・ロビンソン

個としての実績は勿論、
その分野の全体レベルを劇的に引き上げた功績は現在でも語られている。


・・・・と、まあこんな偉人と比べるのはあまりにもあまりにもオーバーなのだが^^;、
小倉孝がもしも日本プロ麻雀協会にいなかったら、
現在の協会員達の麻雀レベルや研究は数年は遅れた物だったのではないか、
個人的にはそう思っている。

協会に三期前期で入会した彼は瞬く間に雀竜位戦を勝ち上がり、
そのまま第三期雀竜位に輝いたのだが、
その過程における彼への評価はお世辞にも高いとはいえなかった。

とある東大を出た麻雀プロが対局が終わった後の酒の席で
「新人の小倉ってヤツが酷かった。何でもかんでもリーチして全部あがられたわ・・・」
と嘆いていたのをよく覚えている。
※ちなみにその数年後、彼は協会トップクラスの小倉支持派になっていた。コウモリ野郎めw

当時の麻雀界では
「リーチ=防御ができないリスクのある行為=愚形リーチはご法度」という古くからの考えににとらわれる者が多い中で、
役あり愚形も平然とリーチをする彼の戦術は発想の外だったのである。

しかし彼が雀竜位を取り、奇しくも同時期にかの有名な「科学する麻雀」が発行されると、
協会内では「小倉の最先端の麻雀を分析しよう」という者が増える事になる。
僕も当時は彼に色々と刺激を受け、その打ち筋や考え方を分析し、真似ようとしていた。

そんな中で麻雀界では当時、「小倉リーチ」「協会リーチ」という単語をよく耳にしたものである。
というか今でもたまに聞く。

これは「協会のプロ達が打つような軽々しいリーチ」という揶揄だった。
前述の考え方もまだある中で、愚形でも張ったら積極的にリーチをかける協会員達の打ち筋は批判される事も多かった。
まあ確かに今考えると打ったら損な軽がるしいリーチもあったかもしれない。

でも僕は
「協会リーチ=大して考えてない浅いリーチ」って言い方は否定したい。

あの時代も今も含めて
「協会リーチ=協会員が戦術に対する固定観念に捉われず、ちゃんと損得を考えて判断して打つリーチ」
と言いたいかな。

あと小倉と昔話した中で、
僕個人的には小倉リーチ(≒協会リーチ)とは、
「愚形リーチをかけたい訳じゃない。
なるべく愚形にならないように考慮をした進行が重要。
特に2シャンテンへの戻しはしっかり損得考えるべき。
でもその進行の中で結局愚形で張ってしまったのであれば、
いちいち崩すよりもリーチしてしまった方が得な事の方が多い。
だから大体リーチ」
とも言いたい。
長くてすみませんw

そして改めて見てみると、
あの頃小倉の麻雀を研究していた協会員達って、
今でも結構第一線で現役を続け活躍している人が多いと思う。

それはやはり当時麻雀について熱心だった若手ほど彼についての研究をしていた事のあらわれかもしれない。
まあ打ち方こそあの頃と大幅に変えてる人が大半だけど。

ちなみに今でも彼を認めていない協会のベテランは一部にいる。
でもそれは彼がそれだけ注目を集めた選手だという事ですかね。

最後に、
僕の目から見たら協会史上一番の天才はやっぱ彼です。
彼に匹敵する天才となると、その数年後に出会う仲林圭、さらに数年後に出会う渋川難波あたりなんですが。
それでもやっぱり彼がNo1ですね。
小倉孝の凄さはタイトルとかの数字以上の所、協会にもたらした影響の部分にある。
これが今日の結論かな。
まあ数字上も十分すごいんだけどさw

ちなみに昔協会の後輩にこんな質問した事があります。
①麻雀研究が進んでいなかった時期において革新的な打ち方をして実績を出した小倉
②麻雀研究が進んだ近年において最先端の打ち方と高い技術で実績を出した渋川
皆さんどっちが凄いと思います?
まあどっちも凄いんですけどねw

2016年11月4日金曜日

麻雀を上手くなると却ってタイトル戦決勝で勝てない?

という説を個人的にはちょっと考えております。
というのも普段多くの人が打っている麻雀(フリーやセット)は、
基本的に「4者の妥協」によって成り立っている側面があるゲームだからです。

みんな東1局には「トップを取りたい」と思っているが、
局が進めば進むほど点数状況に応じて目的を変えてくる。
「2着でよし」「3着でよし」という妥協をする者が生まれる中で、
トップの人間は点棒の壁を使っておりきって逃げ切る、
このような展開が一般的な麻雀では非常に多いのです実は。

これはフリーやセットのような一般的な麻雀が、
「無限に近い回数を前提に、出来る限りのプラスを目指す」と考えているからなんです。

つまりこのゲームがダメでも次頑張ればいいし、次がダメならその次、
1,2,3着にそれぞれうまみがあるし、ラスでも素点があれば被害は抑えられる。

ところがタイトル戦、特に決勝はそうはいきません。
ただでさえ回数にしっかりとした制限がされている中で優勝だけに強烈なうまみがあるシステム、
言うのであれば通常の麻雀とは明らかに一線を画した異常な場所なんですね。

そうなるとどのような状況が生じるか?
いつもだったら「後はオリてれば勝てる」「このまま慎重に逃げ切り」といった概念が通用しなくなる、
つまり明らかに求められるバランス感覚が変わってくるのです。

さて本文のタイトルをちょっと振り返ります。
「麻雀が上手い」というのはバランス感覚に秀でている事を指すと言っても過言ではありません。
「押すべきところで押し、引くべきところできっちり引く」これがしっかり出来ているのが基本的には強者です。

、、、、ところが決勝という舞台ではこの羅針盤が全く当てになりません。
普段の押し引きでは大人しくすべき箇所が引いてはいけないポイントだったり、その逆も叱りです。

特にポイントをある程度持っている局でも攻めなければいけないケース、
そして追うべき場所で「ここで放銃したら負け決定」といった場面でも歯を食いしばり無茶をしなければいけないケース、
これが出てきます。

しかしこういう時「オリての延命策」というのも当然選択肢に出てくる。
そして麻雀ってオリて延命する事は実はそんなに難しくないからこそ、
「これが敗因になってもいい=自分で負けを決定してもいい」と腹をくくって攻めるのは大変なんですね。
普段きっちりとしたバランスで打てている人であればあるほど難しい。
そして大舞台になればなるほど難しい。
下手をすると自分で自分にトドメさすことになるわけですから。
そして延命を選び続けて敗退してしまう・・・・・

これこそ「普段優秀なバランスで麻雀を打てている人=上手い人」ほど却ってタイトル決勝では負ける可能性が高い、と考える理由です。

今まで何人もの定評のある打ち手が決勝のこの特殊状況に屈した局面、
その逆に決勝だからこそ、若手の無邪気さがベテランの技術を打ち崩す所を何回も見てきました。
誤解を恐れずに言えば、新人王戦とかはそういう展開が多いのは事実かもですねw

まあこの「決勝のような限定状況でも勝てる思考を身につける」って点も競技麻雀の重要な技術であり、
「それが身についてない様じゃ強者じゃないよ」って言うのが実は正解なんですけどね。
でもこれって難しいんですよ。本当に。
ぶっちゃけ僕も数年前までそれに気づかなかったです。

まあついでに言えば放送対局を見ている人達が大体目にしている舞台「決勝」での選手のうち方って、
実は慣れている人ほど普段とは全く違うケースがあるんですね。
去年の木原さんとかその典型だし、たろうさんだって普段とは違ううち方している部分は間違いなく存在します。
ニコ生で「その放銃やりすぎだろ」とか言うようなコメントを見て、
「そりゃ普段ならやりすぎだけど決勝なら全然ありよ」と思う事はちょくちょくありますね、個人的には。


さて、決勝の特殊性とそこに対する決断ってやつ、
これが生んだ印象的なシーンは幾つかあるんですが、
個人的に凄い思い入れがあるシーンが2つあります。

片方は僕が優勝した(ここ大事)第13期雀竜位の決勝12回戦東1局、
そしてもう片方は現Aリーガー小川 裕之が優勝した第11期新人王の5回戦南4局(オーラス)

気が向いた時に記事にしましょう。

まあそれよりも明日は雀王決定戦三日目なので、
皆様是非是非ご覧ください。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv279906403?ref=sharetw

一回戦は生放送なら無料です!よろしく!

2016年11月3日木曜日

競技選手にとって一番長い一日

「結果は残念だったけど頑張ったので満足」
「負けたけど悔いはない」

この台詞を本心で言えている競技選手ってどれ位いるのかと、
長く競技をやっていると特に疑問に思う事の一つである

僕の場合は競技選手になって1年少々経った時には、
もう「負けても悔いはない」って言葉は口からでなくなってしまった。
惜敗を一度でも体験して勝ちと負けの間にあるあまりにも深い溝を味わってしまうと、
「負けたら悔しい」以外の感情というのは沸かなくなってしまった。

まあこれは以前に別記事でもちょっと書いてる事なんですけどね。


さて本題
今日は当団体の女流通年リーグ最終節

https://twitter.com/ClubNPM/status/793993295378530304

これで2016年度の当団体の通年リーグは全て終わり、
来季に向けた上位リーグ者が色々と決まるわけです。
まさに年に数回の「協会の長い一日」なわけですね。

そして何回も経験した事あるので良くわかるのですが、
競技選手にとって一番キツい体験は、
やはり「通年リーグで思ったような結果が出せなかった時」なんですよね。

これは通年リーグ自体のスパンの長さも勿論ですが、
「次が始まるまで約半年間ある」って点が本当に辛い。

僕自身も昔降級を味わった時が特にそうだったのですが、
負けて降級した屈辱感を胸に半年も待たなきゃならないっていうのが選手としては本当にキツかった。

惜しくも昇級を逃した時も同様。
特に「今年持ってたポイント=優位性がリセットされる」って点も含めて、今期への憤りと来期への不安で半年間待つ、
もうたまったもんじゃないんですよね。


まあ選手各位はそういった勝負の悲喜が身にしみている人が大半なので、
もう最終戦が始まる前の場の空気の重さって凄いわけですよね。
あの空気、「外から見る分には」本当に楽しくて好き^^

自分がいる時は本当にイヤだけど。
ああ会場行ってみたかったなあw



さて最後に、
今まで書いた事と矛盾してる事を書きますが、
これからもずっと長く競技を続けたいと思っている人は、4,5年内の結果とか拘らなくていいと思います。
技術力向上や研究を目的としてるなら特に。


長くやってると、
自分より数年後にデビューした後輩が自分のリーグをあっというまに追い抜いて、
その後にどんどん降級して気付いたら自分の方が上にいる、そんなケースもちょくちょくあります。
まあ僕みたいにずっと同じリーグにいる方が珍しいんですがねw
結局我々ってずっと昇降級と戦い続けるわけで。

勝つ事を目的にするのは大事だけど
勝つことだけを目的にするのは結構危険です
勝ちたいと思えば勝てるゲームでもない

それが競技麻雀の本質なので、
負けた人も「まだまだ長い競技人生の一部」位に思うべき。

ってのが私見でした。

さて現在は13時
そろそろ銀座の会場がピリピリし始める頃ですかね・・・・
楽しみだw

会場の皆さん頑張ってください

2016年11月1日火曜日

対局動画を元に局面についての考察を①:10/25 しゃるうぃ~てんほう

AmebaFreshさんとかの動画を元に、
ちょっとした局についての私見を書いてみようかと。

自分が解説やった10/25 第2期しゃるうぃ~てんほう! 予選リーグ 第5節A卓
https://abemafresh.tv/npm2001/51503

取り上げたいのが、2回戦東1局1本場
動画の32:50あたり




早々にダブ東をポンしていた東家の高津(たかってぃ~)、
ペン三で聴牌した後に久間のリーチを受ける。
一発目は一を押して二と②のシャンポン聴牌になり、次巡にこの選択を迫られます。


そして高津の選択は現物の6pを切ってベタおりでした。

率直な意見として、
高津らしいドライな進行だなと。
天鳳のルールも加味すると、ここはあがりよりも放銃を比較的避けたいのは当然だし。

ちなみにこの日の同卓者、澤崎も多分同様に打っていただろうと予想します。
解説の中で澤崎の事を「ドライな打ち手。いい意味で。」と言ったように、
先手・好形を重視して、中途半端なオリを嫌う、非常にきっちりしたうち方に見えました。

で、何故この局を挙げたかというと、
僕は多分二切って放銃してしまうからですw
この局の思考のポイントとしては
①ラスだけが大きなマイナスを背負う天鳳ルールで、ラス目からのリーチ。放銃は避けたいという思考が主軸。
②現物が手の中で一枚しかない
③相手の河が結構強い。まだ巡目は6巡ほど残っておりこの先手詰まりが結構ありえる。

って情報から考えて
・通ればもう一枚現物を増やせる。つまり次巡からのベタオリがしやすくなる。
・次に危険牌を引くまでの間にうっかり自分がアガリ牌引けば相手のアガリを潰せる=自分の失点確率を下げる事を考え、あがれる可能性を引っ張れるなら引っ張りたい。

と判断して「二だけは押す」って発想にいたりそうなんですよね。
つまり放銃w


ちなみに三切ってスーパーまっすぐも選択肢としてはあります。
まあこの局面じゃ僕は選ばないけど。


ここらへんは好みの問題でどっちが正解とか個人的にはありません。
この日の対局を見ていても、
この局のように「僕なら放銃していた」という局面もあれば
「僕ならあがっていた」という局面もあったし。

ただ戦術として個人的には、
リーチに対して中途半端な受けをするのは罪ではないと思ってます。
一昔前の戦術書には
「一度死んだら生き返るな」
「中途半端なオリは禁物」
なんてのを見かけましたが、
結局はオリだってバランスなんですね。

そもそも「ベタおり」って、
放銃の確率を下げる行為ではあるけど、
その局の自分の加点の可能性を0にする=局期待値はマイナスになるのをほぼ確定させる行為、
って側面があるのは事実でして。

ガッツリ全ツする時もあれば
しっかりベタオリする時もある
その中間で保留するときもある

色々な情報を元にして最終的にバランスを判断して決断するのです。
攻守のバランスだけでなくここらへんのベタオリ度のバランスも大事なんですよね。

じゃあどんな「情報」があるかといいますと、、、、



気が向いたときに別記事にて




ちなみにこの記事を上げた理由は、
今日もその番組がやる予定だからです!


【麻雀】第2期しゃるうぃ~てんほう! 予選リーグ 第5節B卓
http://live.nicovideo.jp/watch/lv280030716
https://abemafresh.tv/npm2001/53441


興味のある方は是非に^^