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2017年5月15日月曜日

リーチ後のカンについてのお話 その1

麻雀の数ある規定の中でもこれほどややこしいものは無い。
というか競技麻雀のカンの規定を明確に理解していない麻雀プロも結構要るだろう。

改めて明記するが、
競技麻雀のリーチ後のカン規定は「面子構成が変る可能性があるカンは禁止」である。
※そもそも「リーチ後のカン全面禁止」のルールもあるが、今回は触れない事とする。というかこっちの方が単純だからいい気もするが・・・


「待ちが変るカンは禁止」ではない、これが大きなポイントだ。

さて違いが何かと言われ、例をあげよう。
例えば以下の形をリーチしたとする
六六六七七七八八八④⑤⑧⑧

競技麻雀ではこの形、
六も七も八もカンできない。

理由は六六六七七七八八八の部分は
六アンコ+七アンコ+八アンコとも取れるが、
一方で六七八の面子×3とも取れるからだ。
そこでカンをすると後者の構成を否定してしまうので、どれもカンできないのである。

麻雀には幾つかのリーチ後カン禁止形があるが、
その理由は全てこれが起因している。

たとえば以下の形
二二二二三四七八九④⑤⑧⑧

ここに五を引いてのカン。いわゆる送りカン。
これは二三四の面子が変ってしまうので禁止である。

二二二四五五五④⑤⑥⑥⑦⑧

ここに二を引いてのカン。
これは三であがったときの二三四形の可能性を否定する。
よってカン禁止である。

さて競技はではこんな形で全面的な禁止がされているからまだいい。
ところがこれがフリー雀荘に行くと、結構おかしな状態になっている店があるのだ

フリーの店では
「待ちが変るカンは禁止」と明記している所がたまにある。
そこから考えると送りカンは可能なのが自然なのだ。だって待ちは変っていない。面子構成が変っただけだ。
にも関わらずそんな店でも大体は「送りカンは禁止」とピンポイント明記しているケースが多い。まあ「いまツモった牌以外はカン禁止」と解釈できなくもないが^^;

ただここまでならまだ良いのだが、
その店で二二二四五五五の二はカンOKなのか?
六六六七七七八八八は全てカンOKなのか?
個人的には疑問がつきない状態になっているのだ。

これは別に店が悪いわけではなく、
以前にも書いた麻雀の曖昧すぎるルールが問題なのだ。
店を経営する人全てがこの曖昧さを理解する必要性もあるわけが無い。

ただ本当に幾つかの店でカン規定を見るたびに、「解りにくいからもう全部OKでよくね?」と思う次第なのである。

ちなみに業界最大手のマーチャオさんは「面子構成が変るカンは禁止」と明記してます!
皆、安心して遊べるよ!キリッ

唐突に媚を売ってみたw
さて、ちょっとだけカンのお話が続く。