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2016年10月31日月曜日

この十数年で麻雀プロの戦術も大きく変わったなあ、というお話。


麻雀の戦術というのは時代によって大きく変貌を遂げてきた。
それは最近の十数年だけを見ても、である。

私が麻雀プロになったばかりの時期、
麻雀界は空前の「デジタルブーム」だった。

従来の河に迷彩をほどこす事を主眼においた遅すぎる進行、
相手の待ち読みに主眼を置いた守備戦術、
あまり根拠のない「流れ」という事象、

多くの打ち手、
特に協会の若手はこれらの事象を否定する事を主とした戦術研究にやっきになっていた時代だった。
片山先生の漫画「牌賊オカルティ」なんて、まさにその時代を反映した作品といえるだろう。

実際にその数年間に巷で流行した新戦術の多くは、
現在の麻雀戦術における幾つかのベースとなっているのは事実である。

が、今考えると少々極端な戦術が採用されていた時代だった事も否めない。

戦術としてのトータルバランス云々よりも、
旧来の戦術への否定や新手作りへの意欲が走りすぎていた時代だったと言うべきか。

極端なまでの先手・好形の追求=先手両面リーチを打てればOKという考え、
極端なまでの読みの排除=ベタオリか全ツが基本と考えるバランス感覚、

現在においても「デジタル」という言葉のイメージを、
こういった打ち筋を指す単語と誤解(僕の中では)している人が多いのは、
この時代の功罪の一つと個人的には思っている。
※「デジタル」って何?って議論は今回は省略します。色々とややこしいからw

かの二階堂亜樹プロがこのデジタル全盛期に放った有名な一打があった。





二二四五七八④⑤456667 ドラ九

当時ここからの打五は、
全ての受入を否定せずに好形聴牌も保証した最良の一打、として話題になった物である。

僕もこの牌姿について意見して、先輩に説教された記憶がある。

現代だったらおそらく大体の競技選手がこういうだろう。
「もうちょっと打点大事にしようよ」と。

とまあこんな極端な時代を経て色々な人達が研究を重ねて、
現在では打点も大事、読みだって勝率を上げるための重要な要素の一つ、といった考えがどんどん出てきて、
「結局麻雀はバランスのゲーム」という考えが主流になっていると思われる。

鈴木たろう曰く
「あの時は皆がちょっと頭おかしかっただけで、数年後ようやく”皆正気に戻った”と思ったよ」
との事w

まあ今の若手人達が見ると、
「当時のプロ達は弱い人多かったんだな」と思うかもしれません。
実際に僕もそう思う。

ただね数年後、ひょっとしたらその頃の若手はこう言ってるかもしれません。
「5年前のプロ達は打点を追いすぎててとにかくスピード軽視の時代だった。弱かった」
と。

世間のトレンドっていうのは恐ろしいほど変化するのです。
そしてそれはある程度偏る物なのです。

一つの「勝ちやすい戦術」が見つかると皆それを真似するのは当然。
そして皆がそれを真似した結果、それが「ただの戦術」に成り下がるのも当然。麻雀は相対的ゲームですから。
結局またそのトレンドの中での最適戦術探しが始まり、トレンドは変化していき、最適戦術もまた変化していき・・・
言ってしまえば、
競技プロは今後とも永遠に「勝ちやすい戦術」という変動し続けている物を追い続けるわけですね。
当然一生勉強なんですよ。


さて、
昔の麻雀プロの戦術研究、
というか協会員の戦術研究の歴史、
これについて話をするとなると、ちょっと避けては通れない一人の男がいます。
かの「小倉孝」ですね。

次の記事ではそいつについて書こうかな、
あ、気が変わるかもだけどw

2016年10月28日金曜日

今では考えられない日本プロ麻雀協会の歴史④

今回は体制というか、
ちょっと昔と今の協会員の考え方の違いについて書こうかと


まず前提を一つ、誤解を恐れずに言います。
「新しい団体が出来れば麻雀プロ全体のレベルは下がってしまう」

これはね、もう必然の理だと思うんですよ。

新しい団体が出来たとして、
まずリーグ戦開催等の為に頭数をそろえなきゃならない、
よって「麻雀プロ」を自称する人の総数を増やす事になります。

まあ食塩水に濃度の薄い食塩水を継ぎ足すような物ですよね。
一気に大量の新人が業界に入れば必然的に質の平均値が落ちるのはもう仕方が無い。

これも含めて既存団体の人たちって新団体を歓迎しない風潮はどうしてもあります。
「自分達の仕事のシェアが多少なりとも削られる」って危機感よりも、
「新団体、寄せ集めの新人どもが麻雀プロ全体のクオリティを落とすのでは?」って考えるんです。
そしてこれは事実である事が大多数です。
ピン東風とかでバリバリ働いているメンバーさんとか一部例外はいますが、
ほぼ全ての新人は麻雀についても競技麻雀についてもきちんと勉強した事がなく経験も浅い「自称上級者」なんです。



十数年前に日本プロ麻雀協会ができて、
私は二期で加入しました。

入会当時は2chとかに「寄せ集めの素人集団」とか書かれているのを見てもあまりピンときませんでした。
まあ僕が麻雀についても業界についても何も知らない新人だったのもありますが。

でも2年くらいたって他団体のタイトル戦とか出たり交流もつと、
いかに団体として、そして自分が舐められてるかを感じた事は多かった。

「協会員なんて麻雀プロじゃない」
「クソリーかけるだけの素人集団」
こんな罵倒もよく受けたし。


一番良く覚えている事として、
日本オープンに来ていた他団体のプロが
「こんなクソ団体のクソ大会なんてやってらんねーよ!」と大声出してた事ですかね。
※ちなみにその人今でも他団体の幹部としてバリバリ現役ですけどねw

そして当時の協会は、世間的評価の低さは勿論ですが、
まだ人数も少ない団体でした。

だからこそ、
「一人一人の麻雀の実力が団体の評価に直結する」
って意識が今より全然高かった、
正直にそう感じるんですよね。

「自分達の麻雀を通して団体が評価される」
「自分達が強くなって他団体に協会を見直させたい」
まあこの意識ですね。
こんな感じでギラギラしている人が多かった気がする。

その意識が今は結構希薄になったなと。
あっ、別にそれは悪い事じゃなくていい事なんです。
団体が大きくなった証拠だし、団体が強くなった証拠。
今の若手も無論向上心にあふれる勉強熱心な子はたくさんいるし。


でもまあ、「自分が強くなれば団体の価値もあがる」って熱、
まあナショナリズムではなく協会イズムとでも言うべきか、これはもう無くなっていくんだろうなと。

そんな事を思うのですね。

RMUを見るとたまに昔の協会見てる様でうらやましく感じる時がたまにあるんですよね。

まだ小規模な自分達の団体を
自分の麻雀で、自分達の麻雀で、認めさせたい、
自分達の麻雀のクオリティを上げる事がそのまま自分達の団体のクオリティをあげる、
って熱ね。

昔は俺らも団体幹部が主催での身内勉強会とか良くやって、
こうやって個々のレベルアップが団体自体を強くすると思ってたなあ、と。
RMUファクトリーとか部外の競技選手も参加OKにしてくれないかなあ、、、とか(これは関係なしか)

あっ、ここ2年位はRMUからも感じなくなったかも。
大手になった証拠ですかねw

とまあ、
団体がまだ小さかった時期についてちょっと懐かしんで書いてみました。
別にいまがどーこー言いたいわけじゃなくて、
こういう時代が協会にもあったと、参考までに知ってもらえるとうれしいかな。

2016年10月26日水曜日

脱衣麻雀2

とある年末だった。
協会総会後の忘年会も終わり人もまばらだった中、
一人の男が私に話しかけてきた

「武中君、明日もやすみでしょ?もうちょっと遊ぼうよ」

その男、打上(仮)は麻雀プロでありながら本業はアダルトビデオメーカーのソフトオンデマンドに勤務している異色の経歴の持ち主であった。

一時期Aリーグにも在籍していたこと、
飲み会でのキテレツな言動、
これらにより当時の協会内では名のとおっていた男であった。


「別にいいですけど、カラオケですか?飲みなおしですか?」
「俺さ、前から1度脱衣麻雀をリアルでやってみたかったんだよね」


、、、一瞬彼のいっている言葉が理解できなかった。
正気を疑いつつも、そもそもこんなふざけた遊びに付き合う女がいるわけもない、と冷静に考え直し返答した。

「男同士でやっても楽しくないでしょ、、、」
「大丈夫!すでにやってくれる子も一人見つけてる!」

、、、色々と自分の考えている社会の価値観を否定された気がした。
そんなふざけたゲームに意味なく参加するものなのか、世間の女子は。実は女性が裸見せるって俺が思ってるよりかるいのか??

そんなことを考えているうちに、
とある事務局のなかで男3女1でのリアル脱衣麻雀はスタートした。
当時入会して4年ほどがたっていた私だったが、
あんなにも気合いの入っていた事は初めてだったかもしれない。
酔いもすっかり覚めてあたまをふるかいてんさせるじゅんびもばんたん。
エロのパワーは偉大である。



そして約一時間後




そこには「脱がなくてもいい」というまわりの制止をふりきって最後の一枚を脱いでいる打上の姿があった。

というか、結局彼以外はほとんど脱ぐことなくゲームは終了した。

彼は脱衣麻雀がやりたかったというより、
ただ女性の目の前で服を脱ぎたかったようである。

全力での差し込みのオンパレードにより勝負はあっけなく幕を閉じ、
私は爆笑しながらも心のなかでは泣いていた。






ちなみに打上はこの数年後に「将来を考えて」と協会を退会することになる。

その際に冒頭のソフトオンデマンドを退職し、
NHK教育番組の製作会社に転職したらしい。


、、、、いったい彼がどんな番組を作るのか、
子供たちへの影響を懸念したのは多分私だけではなかっただろう(*・ω・)

2016年10月25日火曜日

脱衣麻雀1

30代の麻雀愛好家ならこれをゲームセンターでやったことがある人は多いだろう

脱衣麻雀はゲームセンターにあった対CPUの麻雀ゲームであり、
あがる度に対戦相手の女の子が一枚服を脱いでいくアニメーションゲームなのである(実写版もあったが)

90年代前半のゲームセンターにとってはまさにドル箱コンテンツのひとつであり、

私の覚えている限り、
当時下北沢とか渋谷には店の面積の半分近くのスペースに数十種類の脱衣麻雀ゲームを並べる店も存在していた。

まあ90年代終わりになると、
規制の強化や対戦ゲーム、通信ゲームに押されたりで、衰退していくのだが。



私もこの過渡期を思いっきり生きてきた人間の一人である。
というか、
麻雀を本格的にやりこんだ最初のきっかけと言えるまである。 

中学1年の麻雀覚えたて当時、私はゲームセンターでこのゲーム機体を、そしてこれを熱心にプレイしている方々を見かけて、「自分もやりたい」と考えた。
プレイしているところが見つかるとさすがにいじめられると思い、休日に地元から離れた駅でこっそりなけなしのおこずかいを使ったものである。

特に一番やりこんだスーパーリアル麻雀P4とP5には、
恐ろしい数の100円玉を突っ込んだものである。

私が生涯で一番多くの天和をくらった相手はP4ラスボスの香織である。
、、、、というかリアルで天和くらった事がそもそも無いが(*・ω・)

女の子の服を脱がすために思春期にやっきになってみがいた腕が、今も生活の一部と言うのは感慨深いものである(?)


しかし時を経て日本プロ麻雀協会に入って数年後、
この脱衣麻雀をリアルでやることになる日が来るとは当時の私は夢にも思わなかった



イメージダウンに繋がりかねないのでとっとと切り上げたい話題なのだが長いので渋々続く

2016年10月23日日曜日

麻雀を上達するための考え方①:はじめに

ブログ書き始めたので、
改めて自分が考える麻雀戦略論についても幾つか書いてみようかと思います。
まあ徐々に徐々に更新していく形で、

それで、ですね。
書き始める前に幾つか前提を記載しておきます。

①あくまで2016年時点の思考
麻雀に対する考え方っていうのは、年々微妙に変化します。
競技選手を10年以上やってる身であってもそれは普通の事です
なので数年後には違うこと言ってる部分があるかもしれません。
あしからずw

②具体的な戦術ではなく、全体戦略論が主
細かい「何切る」とか、局面ごとの戦術とかよりも、
まずは全体戦略について書こうかと考えております。
主には
・そもそも麻雀ってどんなゲームか
・麻雀が「強い」ってどういう事か
・強くなるために必要な思考とは

全体として、以下のように「麻雀を強くなるためのトップダウン思考」を提供する事を考えてます。



こちらの表のように、
強くなるための基本としてはまずボトムアップがあります。
とにかく場数を踏んで、局面ごとの思考から戦術を徐々に覚えて、最終的にゲームを把握していく事。これは麻雀についての知識を深める上での必須項目です。

でもその一方で、効率よく上達するにはトップダウン思考を同時にしていく事も大事だと私は思うからです。
最初はこの表がピンと来ない人も多いと思いますが、
「ゲームの本質を理解して目的を把握して戦術に落とし込む」これを頭の片隅にでもおいて、
今後の記事がその意識作りや知識作りに役立つ方が居れば幸いかと。

※ちなみに、細かい戦術については、別カテゴリ記事で書いていくかも。


③あくまで「勝つ事」を目的にしていること
麻雀を打つ目的は幾つかあります。
「楽しむ事」これも大事です。
「魅せる事」と考える人もいるでしょう。(そもそも"魅せる"の定義を僕は聞きたいですけどねW)

ただこれから書く事はあくまで勝つ事、勝率をあげる事、が目的です。
というか、世間で麻雀論を話すときにこの「目的」を明確にせずに論ずる人が非常に多い。
その「目的」を明確にして、今後の記事を楽しんでください。



さて、
まず最初に書きたいのは「そもそも麻雀とはどういうゲームか?」

勝つ上で、
強くなる上で、
これはまず明確に把握しなければいけない、
でも実はしっかり理解できている人がいるのではないでしょうか。
これについて持論を書きたいかと思います。

・・・気が向いたときに続き書きますw

2016年10月22日土曜日

成子天神社

「成子天神社」という神社がある。


西新宿駅から歩いて数分のところにあるこの神社には、
数年前に改装された社や、
大正時代に富士山から直接溶岩をもってきて築いた富士塚があり、
近所の住人を主とした、色々な方が参拝に来ている西新宿のパワースポットの一つになっている。


私は一年ほど前までこの社のすぐそばに住んでいた。
そして重要な対局の当日朝には、よくお参りをしていた物だった。

別に神様を信じているわけでもないのだが、
「勝つために出来る事は全てやる」という卓上の拘りを、
大事な勝負の前は卓外でも実施する、という特に意味も無いこだわりだった。
神は信じてないが対局前に神社等に行く、という麻雀プロは私以外にもちょくちょく知っているw


そしてこの社について、とても印象的な思い出がある。
第13期雀竜位戦の時の事だ。

「今年こそは」と意気込んでB級から挑んだあの年、
B級もA級も全日ともこの社にお参りし、お賽銭を入れていた。

そのおかげか、いずれの日も信じられないほどの手に恵まれた私は、
人生初の雀竜位決定戦進出を果たす事となったのである。

そして無論、決勝の初日と2日目もお参りを欠かさなかった。
いつもより少々奮発したお賽銭をいれ、「お願いします」と願掛けをしたのである。

、、、結果をご存知の方も多いかと思うが、
その二日間はディフェンディングである斎藤俊の独壇場といえる内容だった。
彼の運気と才気を前に、色々なミスもたたった結果、とてつもないポイント差をつけられて最終日を迎える事となってしまったのである。



最終日の朝、
もはや私にはお参りなぞする気にもならなかった。
「神様のご利益とかねーし、とっとと行こう」
とギリギリまでゆっくり寝て社の前を素通りして会場に行ったのである。

結果はご存知の方も多いと思うが、
協会史上最大級の大逆転が起きてしまったのである。

http://npm2001.com/janryu/13-janryu/13janryu_2.html

その日遅くまで酒を飲んで帰宅した私は、
家の傍にある夜の明かりに照らされる社を見ながら、
「お参りしてない日だけ勝ったな・・・役に立たないヤブ神社だ。」
と心の中で思った。

B級、A級を勝てた時は「ご利益だ」とか思っていたのに、
今考えると人間とは勝手な物である。

さて、先日とある用事でこの神社の傍を久々に数人で通った時の事である。
私は上述の雀竜位決定戦の事を思い出し、笑いながらその話をしていた、
ところがそれを聞いていた内の一人、平はちろー先生が苦笑しながら言い出したのである。

平「、、、あの、どうしても突っ込みを入れておきたいのだけど^^;」
ワシ「なんでしょ?(・・;)」
平「天神様って学問の神様で、普通受験の合格祈願とかをする所なんだけど^^;」
(・・;)
(・・;)
(・・;)


きっと天神様も私の事を
「毎回毎回スジ違いのお願いをしてくる迷惑な客」
と思っていたのかもしれない。

でもまあいい加減に自分の所に毎回毎回くる迷惑な客を邪険に扱う事もできずに、
他の神様に伝言して奇跡でも運んでくれたのだろうか。
いずれにしても、

「今までヤブ神社呼ばわりしてごめんなさい」という気持ちで、
お詫びも兼ねたお参りを次の日にしたのであった。


さて、今日は雀王決定戦の二日目ですね。
鈴木・木原・小川・角谷の4人も今頃どこかの神社でおまいりしているのでしょうか^^;

http://live.nicovideo.jp/watch/lv277630668
https://abemafresh.tv/threearrows-ch/46144

熱い戦いを是非是非ご視聴ください!
リアルタイム視聴であれば一半荘目は無料!

2016年10月20日木曜日

今では考えられない日本プロ麻雀協会の歴史③

「入れ替え戦」という言葉、
最近の協会員は馴染みが無いと思う。

入れ替え戦は言わばリーグ戦のプレーオフみたいな物で
リーグ戦でギリギリ降級を免れた2名とリーグ戦でギリギリ昇級を出来なかった2名で、
半荘数回を打ってその中で昇級・降級・残留を競うのである。
たとえば今期の我が団体のリーグ戦結果を元にしたこちらの図で考える。


蔵とのデットヒートに勝って降級を逃れた伊達さん、
途中結構あぶなかった佐久間さん、
以上2名がAより、


後半やたらとついてたのに惜しくも昇級できなかった可哀想な須田さん、
残り2節でポイントを減らして昇級に届かなかった可哀想な清田さん、
以上2名がB1より、


この4名から、Aリーガー2名とB1リーガー2名を決する為に戦うわけです。
一年の結果を大きく左右する大事な対局だけに観戦する身としても熱い物でした。

昔、第4期くらいまでは協会もこの入れ替え戦制度を採用していました。
当時はB1とB2間でも入れ替え戦はあって、
僕は第4期B2リーグの最終戦最終節で佐久間さんに屈して入れ替え戦行きを逃しました。
あの時はB2生活がその後含めて11回にもおよぶなんて想像もしていなかったけど・・・・


あと伊達直樹さんはB1に入れ替え戦で昇級しているのですが、
この時に入れ替え戦面子の一人だった芦高さんという方が、
遅刻規定によって始まる前から敗退決定=降級確定、とかいう珍事を起こしていたのも覚えてますw

当時は連盟さんをはじめとした他団体でもやっているのを良く見ました。
ただどこからか「時間がかかるだけであまり意味が無い」という意見が多くなり、
結局どの団体からも消えていくわけです。



というわけで入れ替え戦なんて時代にもまれて消えた過去の遺物だと思っていた、
のですが、、、

なんか連盟の女流の方々のツイート見てたら、
どうも今連盟では一部で復活してるみたいですね。
それもA・B・Cとリーグがある中で、
Cリーグの首位がAリーグとの入れ替え戦に出場できる権利を得れる=飛び級チャンスがある、との事みたいで。
このシステムは個人的には非常に面白いな、と思いました。
女の子の新人さんは上に行くチャンスが多いほど良いと思っていますし、観客も付くんじゃないかと。
我が団体も検討してみないかなあ・・・・・と。



ちなみに当たり前の話ですが、
うちの団体も創設当初は女流は1リーグ制でした。
人数ふえてBができて、その後にCも出来て半期・通期で別れたりしましたね。
いつ頃から複数リーグになったかは私このリーグに参加していないので記憶が曖昧ですが、
確か朝倉ゆかりが連覇した第八期にはもう既に複数リーグだったはずなので、結構月日もたってるのか・・・
※愛内よしえが入会後即Aリーグに昇級し、その翌年に即決勝出た、ってのをなんとなく覚えている。

女流リーグについては実は連盟さんの方が歴史が浅くて、
我が団体も創設当初は「女流は神様だから牌掃なんてやらせちゃいけない」みたいな時代も実はちょっとだけあったりしたんですが、
それはまた別の話、別の機会にという事で^^

2016年10月18日火曜日

2016/10/18 人狼TLPT観劇(ネタばれあり)

TLPT「♯24:VILLAGE XII 深紅に染まる村」
ルーキーステージに行ってまいりました。

http://7th-castle.com/jinrou/


結果は盛大にはずしました。
というかラストウルフを僕と同様に間違えた人は非常に多かったようで。
隣で見ていた兄や将棋棋士の村中先生も同じ間違いしていたみたいですw

さて、以下はネタバレを含んだ簡単な考察。
バレてもいい方だけどうぞ
























http://7th-castle.com/jinrou/playlog.php?024&s=7


まず初日に占い3COからスタート
ミランダ・バーニーの2名が役COを募った瞬間にほぼ同時にロケットCOをして、
おくれてアリアが出る展開でした。

私見としては、一番最後に出てきたアリアがやっぱり真っぽかった。
というか占いのロケットCOって基本的に信用度が低い。
噛まれる事への配慮が少なすぎて^^;

というわけで個人的にはアリア以外の占いCOをしているミランダ、バーニーの二択だったのですが、
以外にも村には結構アリア吊り派が多かった。
、、、まあ確かにアリア狼の可能性はありますしね(狂の可能性は低そうだったけど)

んで、結局初日はアリアと決戦になったバーニーが処刑。
夜のターンで観客に狂陣と発表が出ました。

この日について、投票時にちょっと怪しく思ったのが、マーシェリーです。
アリアを本物っぽいと言っておきながら、投票は既に表が集っているバーニーではなくほとんど票がないミランダに。つまりアリアを全く助けていない投票をしているんですね。
「バーニーが狼ならものすごい黒いな・・・」と思ったけど結果は狂陣だったのでちと微妙に。
なお翌日にバーニーの白先アリスンが霊媒と判明したので更に無関係には見えましたが。
(バーニーの白先が人間という事は、狼側には真狂判断がついてなかったはずなので)

そして初夜は真占いのアリアが噛まれて二日目スタート。
まあ狼からすれば真狂関係なくここ噛めば占いを100%つぶせますからねえ。
ただ、次の日にアリスン・パトリックが両方霊媒COして、
狼のパトリックが結果を黒と言ったのはちょっとビックリ。攻めてきたなと・・・

ここでのアリア噛みはもうミランダを切るに等しい行為だし、
それをするなら潜伏か、もしくはアリスンと同じ結果を出して真を取るための殴り合いをすると予想していたので。

二日目は残った最後の占いCO者であるミランダが吊りに。
ここでちょっと違和感があったのが、アリスンに投票したルビーとジェイク、
特にジェイクは初日にもアリアを吊ろうとしていて非常に黒かった。
あとパトリックが二日連続ヒルダに捨て票を入れていて、「身内切り票?」と思いましたね。
まあ翌日ヒルダ噛まれちゃったけど。

そして翌日はパトリック吊りとなったところで予想タイムに。
観客から見て狼のアマンダ・パトリックははっきりしているので、後はラストウルフと狩人を予想するのみ

正直ほとんど迷わずジェイクき記入しておりましたw
だって投票先も言動も黒すぎるんだもん。
意見をあまり見せず、寡黙に真役職を切っている様は狼そのものでしたw
一緒に見に来ていた人達も全く同じ見解だったみたいw



「ジェイク黒い。黒すぎる。」
「こんな奴が村にいたら一秒たりとも生かしておけない。」


そんな話で周りとキャッキャしていたのですが


結果はザックが狼。
まあ言動はかなりフワフワしていたけど、あまりにもフワフワしすぎてて逆に白く見えていたかも。
自分が村にいたとして、 ザックを吊る事はできるだろうけど、さすがに一番手にはもってこれない。 あの「何も解らない村人感」はある程度は白く見えましたね。


会場の予想もぶっちぎりでジェイクだったみたいですw

その後は狩人だったパリスのGJなどもあり結局人間側の勝利。
まあスタート時は人間圧勝で狼の見せ場なく終わるかと思ってましたが、
ジェイク人間で会場大多数の予想が外れたのは、ちょっとしたヤマになっててよかったですw
そういう意味では人外サイドのMVPはジェイクなのかな。
村人だけどw


最後は楽屋にご挨拶。 出演者の皆様お疲れ様でした。




面白かった! これで今回の♯24:VILLAGEは会場での観劇は予定終了。次回にまた行くか。
欲を言えばプリンセスステージ見たかったなあ・・・・

2016年10月17日月曜日

私見にともなう麻雀プロ紹介その2:大崎初音




今日はTLPT舞台を見に行くので、
お目当て(?)のこのお方について書いてみようかと思う。


http://mj-news.net/mjpro/pd/2015090120676



初めて見たのがいつぞやの雀竜位の決勝のときだったかな?
彼女が協会に入る前ですね。


第一印象は
(・・;)、、、なんだ。このイガリンに連れ添っているキャバ嬢は。。。
だったのですがw

まあ決勝見に来ているという事は、おそらくうちに入る予定の新人さんなんだろうな、と。
その後案の上、協会に彼女は入会し瞬く間に人気プロの一人になるわけです。


個人的に良く覚えているのはやはり第九期女流雀王決定戦。
この時私は、旧知の中の杉村えみの採譜を三日間やっていたのですが、
初日を終えたときの感想として、正直に大崎の内容の良さが際立っていたのをよく覚えてます。

まだ荒削りではあったけど、
オフェンス能力の高さは彼女のセンスの良さを垣間見れたし、
何より勝負度胸と思い切りの良さがすばらしかった。
優勝確率を1%でも上げる為に、一切着飾らず自分の出来る事を100%やりきる、って熱意が伝わる内容でした

新人がタイトル戦決勝にいったら是非ともこれを見習って欲しい、
映像化されてないのは個人的には結構惜しい対局と思ってます。
本人は嫌がるかもですがw

「大崎が初日に大きく躓かなかったのは良かった。あの振り切ったスタイルが二日目も続けられるのは大きい。」
「二日目以降も面白くなるだろうし、勝つかもね」
そんな話を大浜岳としていたのを覚えております。

そういう意味では、この決定戦初日をプラスで終えれたのって、
大崎初音の麻雀プロ人生を大きく変えた一日だったのかもしれません。
・・・・オーバーかw

そして最終戦にて、ライバル目の杉村えみから18000直撃して勝利するわけです。
採譜してて、東を杉村が掴んだ瞬間に鳥肌が立ちました。
ぶっちゃけ杉村とは旧知の中だけに、手掴んで止めたかった気持ちもあったけどw




興味ある方は是非観戦記をお読みください。
http://npm2001.com/joryu/9-joryu/9-joryu-3.html


その後の活躍は皆様もご存知の通りなので特に書きません。
彼女の一番凄いところは、やっぱ行動力だと思うんですよね。

紅孔雀もTLPTもクラウドファンディングも、
本当に自分から行動を起こして色々な事をやっていくのが凄いと、もう。。。

僕も多少なりともこの業界で色々とイベントに参加させていただいているので、
この大変さと凄さは多少なりともわかります。

「1オンスの行動は、1トンの理論にも値する」

って諺があるけど、これは彼女みたいな人に送る言葉なんだろうなと。
ネットでもっともらしい事言う"だけ"の人が山ほどいるこんな世の中だかね、
一つ小規模の大会開くだけでもどれだけ大変か、これを解る人も減ったのかなあと思う今日この頃。





なんか誉めてしかいないので、最後に落とすか。

出会って一年くらいたった時に大崎と酒の席で、こんなやり取りがありました。
ワシ「大崎さんって独身ですか?」
大崎「いえ。絶賛婚活中です」
ワシ「では私とかどうでしょうか?キリッ」
大崎「少なくとも三十歳過ぎるまでは"自力で"頑張りたいんです。」




その後の事はご想像にお任せします。


さて、TLPT見に行くか。

2016年10月16日日曜日

麻雀パズル

「現在南家が5面待ちでリーチをかけています。どれであがったとしても1300です。さてどんな形でしょうか?」


正解例:
一一一二三四五六67888

この手の麻雀パズルは昔から存在している。
特に10年以上前から競技麻雀を始めていた人は非常になじみが深い物だろう。

十数年前といえば、今のようにインターネットが生活に密着したレベルでもなく、コンテンツも少なかった。
個人が得られる情報は限られていた時代であり、

そんな中で競技麻雀愛好家の多くは
①近代麻雀
②月刊プロ麻雀
あたりをほぼ全員が愛読しており、記載されている何切るやパズルを良く解いた物である。
特に月刊プロ麻雀はこの手のパズルを毎月のせており、その完成度も非常に高かった。

また当時の麻雀漫画は牌姿が凝った物が多かった。
私も様々な形を漫画でおぼえ、「もし一つ牌が違ってたら?条件が異なっていたら?」と頭の中で組み立てて勉強していた物である。


ちょっと一つだけ印象に残っている牌姿を紹介。
麻雀漫画の中でも不朽の名作の一つとして今も多くのファンを持つ片山先生作「ノーマーク爆牌党」

この中で
・二面待ち聴牌
・片方だとタンキ、片方だとカンチャンになる形。(例: 2444の23待ち)
・タンキであがると一盃口、そしてカンチャンであがると三暗刻


という形があるのだ。
麻雀をよく知ってる人ほど「そんな事ありえるの?」と思うこの形
正解は
























例:二四五五五六六六七七111

である。
二タンキか三カンチャンに取れる二面待ち、
そしてカンチャンに取ると三暗刻なのである。







最近この手のパズルも凝った牌姿の漫画もすっかり見かけなくなった。
まあ原因は上述のインターネットにより色々な情報媒体を気軽に手に入れやすい社会になった結果、雑誌人気が下がったこと、
そして強くなるための手軽な情報が簡単に手に入る時代になったことが大きいだろう。

でもこれら、色々解いてみると実力向上に役に立つ点も多少はあるのです。
興味ある方は探してみてください^^

2016年10月14日金曜日

2016/10/13 人狼TLPT観劇(ネタばれあり)

TLPT「♯24:VILLAGE XII 深紅に染まる村」
初日のアナザーステージAに行って参りました。

http://7th-castle.com/jinrou/

アナザーステージ初だったけど、色々と楽しかった^^
予想結果は、序盤に結構露呈が多かったのもあり人生二回目のパーフェクト達成!




・・・・前回は会場のパーフェクト率95%とかでしたけどねw
色々と面白かったし、今回の#24でもう一回ほど見に行く予定です。

会場で「スリアロ村いつも見てます」と言っていただいた方もいらっしゃって嬉しかったです。
今度ともご視聴よろしくお願いいたします!

さて、以下はネタバレを含んだ簡単な考察。
バレてもいい方だけどうぞ

























http://7th-castle.com/jinrou/playlog.php?024&s=1

まず初日の提案として、
「特に人間らしいと思う人をお互いに言い合う」という作戦で話し合いが展開。

その結果、数人が初日投票の候補からはずれることに。
特に3人がパトリックを白目にあげているのが目立ちました。

ただその根拠は個人的にはあまりピンと来ず。
むしろそのパトリックを黒いと見て投票していたデイジーが個人的には一番白く見えましたかね。

そして初日は霊媒のデュークが吊られてしまいます。
まあ投票も1番目に既に入れてしまっていたので、最後に吊り逃れ出来なかったのが痛かった。
能力者COしてデューク死亡。
※夜時間でデュークが霊媒師と客席には正体が明かされます。

そして二日目、
テイラー、ダンカンから順に占い師COと結果報告が。
結果はなんと両方ともパンジーが黒。

まあ前日にデュークに決定票を入れたのがパンジーだったので、
この占い先は予想できましたが、
まさかの二人とも黒には驚きましたw
パンジーは霊媒COするも無論吊られる。

ちなみに
パンジーが白の可能性をひたすら追っていたノエル、
その可能性をばっさり切っていたムサシ、
その二人が比較的目立った日でした。


さて三日目、
ダンカンはキャロルに黒、
テイラーはデイジーに白、

ここで村は結果としてキャロルを吊るのですが、
キャロルではなくダンカン吊りに投票したのが
黒出しされたキャロル
対抗占い師のテイラー
そしてノエル・アリアでした。

んでこの時点までの情報を元に予想。
参考情報としてあった主なものは
①初日の投票。テイラーは2番目にバンジーに投票、ダンカンは中盤にデュークに投票
②二人同時黒だったが、結果は先にテイラーが提示、ダンカンがその後に提示

まず一ついえるのが、
ダンカンが真の場合、
テイラーは狂、
そして最後の狼はおそらくノエル・アリアのどっちかが濃厚。

一方テイラーが真の場合、
ダンカンは狂よりも狼の可能性が高い。
だって、わざわざ黒結果に黒をぶつけてますからね。
そうなるともう一人狼がいて、
さらに狂は潜伏している事に。動向から見るとノエルか・・・・・

とか思って長考。
まあ普通に考えればダンカン真の方が可能性は高い。
というかテイラー真の場合、初日の2番目投票は軽すぎる。
でも、もしダンカンが狼だったらすごいプレイだし当てたら超気持ちいい、、

結果としては無難にダンカンを真と予想、

狼は既に吊られたパンジーとキャロル、そして上述のアリアにしました。
まあノエルの可能性もあったのですが、
パンジーをかばってキャロルもかばって、
あまりにも動向が黒すぎてかえって白く見えたので。


こんな感じで予想したら正解。
すでにかまれたジンジャーが狩人だとオープンされていたおかげで久々にパーフェクトでした。

まあテイラーの初日投票の順番、
あとダンカンが狂の可能性が低すぎる、
って点で的中率も高かったみたいですね。


というかですね、
ダンカンが狼だったら本当に神プレイだったし、もしそうだったらドキドキするなあ、
と終わった後にちょっと思いました。

いつかこうやって、真占いの黒先に狼騙りで黒ぶつけるのやってみたい。
でもまあ狂人が作戦理解して潜伏してくれないと意味ないし、、、、
狼でかっこいいプレイで勝つのは難しい・・・・

そんなことを思った一日でした。

次の公演も楽しみ!

2016年10月12日水曜日

決勝とは悲喜こもごもである②

さて勝った人にかける言葉について
まあこれは単純でしょ。

「おめでとう」
「あのアガリor手筋良かった」
まあこれでいいでしょ。簡単。

ただ個人的に「仲がいい麻雀プロ同士」であれば
「あの手順酷かった。でもおめでとう!」というのも言いますかね。

だってまあ、
勝った人は結果については100%満足してますので、
こういう時こそ競技麻雀打ちとしての視点からの感想も言っておこうかなあ、と思う訳です。

そういう意味でもやっぱり仲の良い応援している人には勝ってほしいです。
観戦する時はちょくちょく
「今の手順微妙だったな。優勝したらこれ突っ込みたい。だから勝て!」
と思いながら見る時もありますかね。

負けた人、特に惜敗した人に「あの手順酷かった」はさすがに私も言えませんね。
死体に鞭はむごすぎる・・・・

ちなみにこれを読んでいる方(競技選手では無い方)に一つ。
お気に入りの女流が勝った時にお祝いにお店に行って
「あの手順酷かった。でもおめでとう!」

とか言うと、

多分嫌われると思いますw
細かい理由は割愛。


さて、オータムCSもツインカップも終わりましたね。
両方とも見ごたえある決勝だった。

そしていよいよ雀王や最高位が決定するシーズンに入ります。
楽しみだ。

俺も決勝出たいなあ・・・・
まあ一番近いところだと、雀竜位決定戦か。

皆にバラバラの酷い配牌ばっか入って、俺にばっかり良い配牌が来ないかなあ、、、、

2016年10月11日火曜日

決勝とは悲喜こもごもである①

昔から常々言っているのだが、
タイトル戦というのは究極のマゾゲーである。

勝ち進めば勝ち進むほど次を勝ち抜く難易度は上がっていくし、
勝ち進めば勝ち進むほど負けた時の悔しさというのは高まっていく、
そして勝つ事は一生で一回あるかないか、
ほぼ全ての大会は「結局は負ける為に戦っている」ともいえる。

つまり麻雀とは勝ったり負けたりでも、
タイトル戦とは負けたり負けたり負けたり負けたり・・・・なわけだ。
これはもう続けていく上で覚悟しなきゃいけない事ではあるが、
こんな物に出続けるのはマゾじゃなきゃ出来ないのではないか、
と個人的には考えているのであるw

タイトルの重さ、
取った取ってないに関係なく、長く続けてきた選手ほどそれは良く解っている物だ。

だからこそ「決勝で敗北した選手にかける言葉」
これだけは今でも本当に良い物が思いつかない。
麻雀プロとして自己研磨を長く続けた者ほど、むしろ下手になっていくのでは?と思ってしまう物である。
「決勝にいっただけでも凄い」という言葉はある意味正しいが、
長く競技を続けて「頑張って勝ち進み続けて決勝で負けた選手こそ一番悔しい」という側面に気づいてしまうのだ。

昨日、日本プロ麻雀協会の公式タイトル戦オータムチャンピオンシップ、の決勝が行われた。

前五回戦中四回戦が終わった時にダントツの首位は菊地俊介、九割方その手に栄冠をおさめていた。
しかし最終戦で2位の蔵美里がそれを猛追、わずか200点差での決着となった。

https://twitter.com/ClubNPM/status/785465412792090624

菊地がどんなに平静を装っても心の中に暴風雨が吹いている事くらいは、同じ競技選手だったらわかる。
その心中は察するにあまりある。
うーん、皆どんな言葉をかけるんだろうなあ。
俺はそこまで仲良くはないけど、今度会ったら思いっきり慰めのつもりで弄ったりしてみようかな。
でもそれで殴られたらどうしよう。
とか、決勝を生放送で見終わった瞬間に色々と考えずにはいられなかった。

改めて菊地さん、
良い決勝をありがとうございました。
・・・・これぐらいしか本当に言葉が思いつかないのである。



優勝者へのお話につづく

2016年10月8日土曜日

今では考えられない日本プロ麻雀協会の歴史②

さて前回の続き、
といっても大した物は無いんですけどねw


③喫煙OK
今では禁煙が当たり前の競技麻雀界、
当時は喫煙が当たり前でした。
僕はちなみにデビュー戦のC3リーグ(現C2リーグ)にて、
立会人にくわえタバコで「点棒貸してください」と言って怒られましたw
10年前位に禁煙化の波が麻雀界にも押し寄せて、今じゃ当然のようになってますね^^;

④対局料
協会は第三期まで、一部上位リーグ等については賞金とは別の対局料が出ていたのです。
僕もデビューした第二期に雀竜A級に勝ちあがった関係で、ちょっとだけ恩恵を授かりましたw
まあこれが廃止になった第四期から第六期あたりが協会が一番危機的だった時代です。
これはいつか書ける範囲で書きましょう。


⑤水曜対局
土日祝対局が当たり前の日本プロ麻雀協会、実は第一期だけは水曜日対局があったんです。(僕の加入前ですが)
これが廃止された理由は諸説ありますが、
「当時協会の看板女流だったYさんが本業会社員だったのでそれに合わせた」
という説もあります。(多分原因の一旦ではあると思われます)


⑥最高位戦との関係
これ、今の若手が一番ピンとこない物の一つだと思います。
僕らが入った当初は協会員は基本的に最高位戦のイベントには出入り禁止でした^^;
※まあ理由は協会が出来た経緯をネットとかでググって察してください。
入会後何年かした時に「竜王戦出場OK」と言われた時は驚いたし、
その少々後に最高位戦の人と協会の人で勉強会やってる時に「時代変わったな・・・」と思ったもんです。

今じゃ想像できない話ですね^^;

とまあこんな所でしょうか。


いかがでしたでしょうか?
結構びっくりする事ありました?ベテランの方は懐かしい事とかありましたかね?


ちょっと考えてみても、
各タイトル戦決勝が気軽にニコ生で見れるようになったのはつい最近だし、
団体日本一決定戦なんてイベントが出来る事なんて去年は想像できなかったし、
今の協会も麻雀界も、数年たったらまったく違う景色になってるかもしれません。


そんな事を思いながら昔の事について書いてみました。

おしまい

2016年10月6日木曜日

今では考えられない日本プロ麻雀協会の歴史①


14年前
日本プロ麻雀協会の門を叩いた。
当時の私は、大学の卒研必要単位数にわずか1単位届かずで留年が決定するというギャグのような状況にいた。

「1年あまるしどうせなら何かやるか」と考えた中、
もともと近代麻雀を読んでかつフリー雀荘にもちょくちょく通っていた私、
目についた近代麻雀のプロテスト記事を見て、受験を決めたのである。
そしてマジでバカづいて合格をし(今考えると本当によく合格したもんだ・・・・)、
日本プロ麻雀協会2期生になったのである。


さて私の身の上話は今回はこれ位にして、
今日書きたいのは冒頭の通り「今では考えられない協会の14年前の体制について」です。

これだけ古くからいると、
色々と団体自体も変化しているところが目に付きます。

そんな中で特に記憶に残っており、今では考えられない点を幾つかフューチャーしようと思います。

①プロテストについて:実績上位者は無条件合格だった
現在の協会プロテストには基本的に「無条件合格」はありません。
筆記・実技・面接をへて、試験官がトータル判断をして、合否を決めてます。
しかし当時は筆記・面接を通った後行われる実技にて、競技の成績上位者は無条件合格となってました。

ただし実技は半荘10回を2日かけて実施、と今よりはるかにみっちり打つ物でした。
ちなみに当時の合格は「正規合格」「女流合格」のみ。
研修合格制度ができたり、合格した後に研修を通して「正規」となるかをペーパーテスト等で決めるようになったのは最近(第十三期くらい?)からです。

ついでにプロテストの無条件合格制度も後の第三期にて撤廃となります。
また、テスト後の研修制度が出来たのは第四期からです。

これらにはちょっとした背景があるのですが、まあここらへんは気が向いたら後日書こうかな。


②全リーグとも通年リーグだった。
現在の協会はA/B1/B2/C1/C2/C3/Dとあり、
C1以上のリーグは一年かけて戦う通年リーグ、
C2以下のリーグは半年かけて半期リーグ(年2回開催)です。

また現在は関西支部がC1/C2/C3/Dに存在し、B2にて関東と合流する形になっています。

これに対して2期時点ではそもそも関西支部はなかったし、
リーグはA/B/C1/C2/C3で、これが全て通年リーグでした。

ちなみに第3期からC2/C3は半期リーグになりますが、
第3期前期の半期リーグは半荘6回×6節=36回やるというシステムでした。

終わる時間もおそくなるし、立会人も結構重労働だったでしょうね・・・・

もっともこのシステムは長く続かず、確か第3期後期には現状の半荘4回×6節に変更されたのです。


長くなってきたので続く

2016年10月5日水曜日

私見にともなう麻雀プロ紹介その1:鈴木たろう






http://mj-news.net/mjpro/pd/2015081119167


通称「ゼウス」
いわずと知れた、我が日本プロ麻雀協会のトッププロの一人。
そして、数々のタイトルを取り長年業界の最前線で活躍を続ける麻雀界のモンスターの一人です。

傍若無人かつ大胆な戦略で麻雀放送の視聴者にも知られているかと思います。
僕も昔解説で、たろうさんの麻雀を「脅迫と恫喝の麻雀」と呼んだ事がありました。
しかしまあそれは、
相手へのプレッシャーとか、
スピードと打点のバランスとか、
優勝条件とか、
色々と考えた上で一番勝率が高いと思っている戦略を固定観念なしに実行しているだけなんだと思います。


ちなみに僕自身はたろうさんの麻雀を比較的オーソドックスな打ち手と思ってます。
これは本当に。

たろうさんと言えば、
僕が一番印象に残っているのはやはり、第15期麻雀最強戦のオーラス四暗刻ですかねやっぱり。


たろうさんがツモった瞬間に、
後ろのギャラリーが大歓声と同時に観戦者用の柵をなぎ倒し、
たろうさんの所へなだれのように駆け込んだあの光景は今でもよく覚えてます。
まだ当時プロ一年目だった僕も興奮して
「自分もこんな風にいつか誰かを麻雀で感動させたい」
と思ったもんです。




たろうさんの思い出は本当に書くときりが無いのでいつか別記事でも上げようかともいますが、
近年だと特に印象的だった出来事、第12期雀王をたろうさんが取って連覇したときの事をちょっと書こうかと。


優勝の数日後に私、たろうさんと新宿で飲む事になり、
たまたま近くに住んでいた小倉孝も呼び出したのです。


色々と麻雀等について話をしていたのですが、唐突にたろうさんが一言、
「小倉おまえはズルい。勝つだけ勝って負ける前に辞めちゃうんだから。競技で一番難しい事は勝ち続ける事なんだぞ。」


冗談めかした一言だったけど、
僕もそれなりに長く業界にいる身なので、勝ち続ける事、強者と呼ばれ続ける事の難しさは解っているだけに、
たろうさんの麻雀にかける思いとプライドが結構感じられた一言でした。
勝ち逃げせずに負ける覚悟をもって競技を続け勝ち続けトップにい続けている、
凄い事なんだよな・・・・・




僕の競技麻雀人生でも強烈な影響を受けた人の一人であり、
尊敬する麻雀うちです。
麻雀うちとしては本当に尊敬しています。
麻雀うちとして以外の部分をいつかたっぷりこのブログに書こうかと思います。


ご期待くださいw