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2020年12月31日木曜日

2020年も終わる

 どうも。

最近協会の観戦記をちょくちょく書いてる関係で、ブログがますます更新手抜きになっておりますが、一年の最後なのでちょっと思うことをいくつか書いてみようかと。

あっ、佐月麻理子が劇的優勝をした第19期の観戦記もぽつぽつ私書いておりますので興味のある方は是非に。

https://npm2001.com/joryu/19_joryu/kansenki/day2_06.html


さて今年と言えば「コロナウィルス」、

人類史上にもまちがいなく刻まれ続けるであろう激動の一年だったと思います。

僕自身の事を言えば、

3月から在宅勤務が始まったりと仕事面でも色々とありましたけど、

麻雀の方も人生で何十年ぶりくらいのレベルで2カ月以上牌に触れない時期があったり色々な大会が中止なったりと、本当に色々な事があった一年でしたね。

オープン大会は今でもほぼ全団体が中止をしている状況が続いてて、我々みたいな選手はまだいいんですが愛好家の方々が楽しめる環境が早く復旧してほしいなあ、と思ったりもします。



協会についていえば、

堀慎吾がMリーガーになったかと思えば、

鈴木たろうが最高位戦に移籍、

と山あり谷あり。


たろうさんについてちょっとだけ僕個人の感想を今改めて書きます。

このブログの中でもたろうさんについて何回か触れてる記事があるんですけどね、

協会の5期にたろうさんが入会をしてから今期まで、本当に色々な物を協会に残してくれたことに対する感謝、これが第一に思う所です。

15年前、競技麻雀界には今よりも多くの「根拠なき固定観念」って溢れていた。そんな中でたろうさんは時には選手としての後ろ姿で、時には堂々と口にして、協会を協会員を引っ張ってくれた記憶が多々あります。

一番印象的になのはやっぱり第7期雀王決定戦、今でこそ美談的な話として語られるこの対局ですが、当時はやっぱりたろうさんに対するバッシングもすごかった。そんな中で堂々と自分の意見と理を突き通すたろうさんの姿は本当に頼もしかったですよね。

そんな彼が最高位戦に行くと聞いて、

第一に思ったのは上述の感謝の気持ち、

次が「ぜひ最高位をとってほしい」という応援の気持ち、

最後が「自分を含めて協会員の麻雀、協会という団体がたろうさんを満足させれなかった部分があるのかも」という申し訳なさ、ですね。

協会がもっと魅力的な団体だったら、とか

たろうさんにとって競技で戦いたいという熱を感じさせる選手が自分含めもっと多かったら、とか

色々と申し訳がなく。

まあ本人に聞いたわけでは無いのでこれはどの程度移籍の理由になってるかわかりませんけど(0かもしれないですしw)



とまあ今年の話はこんな所で、

来年をどんな年にしたいか?と考えた時、

「麻雀もっと強くなるために若手との接点増やしたい」、競技麻雀打ちとして考えるのはこの1点ですね。自分の中に来年以降も色々な考え方を取り入れたい。

ちょっとこれについて書くと長くなりすぎるんで次の記事あたりで書きたいと思います。ほかにも色々と書きたいことあるし。


改めて2020年もありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

皆様良いお年を。

2020年12月18日金曜日

第十九期女流雀王の展望とかについての雑記

 2020年の最強戦は、RMU代表でありMリーガーでもある多井隆晴プロの優勝で幕を閉じた。

https://kinmaweb.jp/archives/122438/2

優勝コメントでご本人が語っていた通り、最強戦は多井さんが常々自分の尊敬するプロとして名を挙げている故・安藤満の悲願のタイトルである。

「最強戦と安藤満」という題目だけで記事一つになってしまうレベルなので今回は詳細は省くが、多井隆晴の最強戦優勝に安藤さんの姿も重ねた競技のオールドファンは僕だけではないと思う。



さてちょっとこの決勝における別のメンバーについて触れてみたい。

決勝卓で4位だった本田朋広プロについてである。

ここからはあくまで僕個人の勝手な見解なのだが、

今回の決勝で優勝への可能性、いわゆる分岐点が一番多かったのは多井さん、次が本田さんだったのではないか、というのが正直な感想である。

本人も明らかにミスとして挙げていた放銃はまあヒューマンエラーの類なのだが、

その前の東場での2回の和了逃し等、決勝卓という事を踏まえて強気に踏み込めばあがりをさらえてた可能性もあるように見えた岐路があったように見えている。

ちなみにこれは別に「良い」「悪い」の問題ではない。

そもそも上記の局面はイチかバチかの勝負もリスク回避もどっちも考えられる局面だったし、

本田さんは連盟のグランプリMAX優勝経験もありこういった踏み込みの重要さは心得てる人だろうし、

それ以前に本田さんの守備力が無ければ決勝卓に行くことも難しかったことを考えると、

これはもう「分岐点」と呼ぶ以外にない物なのである。


ただこの決勝を見ていて、競技麻雀打ちの攻撃と守備のバランスの難しさについて改めて思ったのであった。

決勝という舞台ではある意味狂気に近い攻撃性が求められる一方、そこにたどり着くまでには守備力が強い味方になったりして、永遠のテーマだなあと、、

いやまあ、多井さんのコメントきいてると「そんな事考えるより麻雀プロたちはもっと勉強して全スキル磨け」と言われてる気もするのだがw



さて、改めて歴代女流雀王の面々を考えてみる。

歴代最多4回の優勝を誇る朝倉ゆかりと言えば比較的守備のイメージがあるが、

それ以外の優勝者は大体攻撃タイプというイメージの気がする。


朝倉に次ぐ優勝3回を誇る大崎初音はリーチ主体のキレッキレの攻撃派の印象、

近年の優勝者である豊後葵や冨本智美あたりも攻撃よりの印象、

そして今回の決勝メンバーであり歴代女流雀王獲得者である2名も間違いなく攻撃派、と思われる。


 逢川恵夢(あいかわめぐむ)

17,18期を連覇中の現女流雀王。

目指すはもちろん朝倉・大崎・眞崎も達成していない前人未到の3連覇である。

若干速攻派の印象もあるが、別に打点を見ないわけではない、

そして押すときは地の果てまで押すイメージ。(本人はいや、私守備派です!とかいうかもしれないが、、?)

 佐月麻理子

第14期女流雀王、そして第26期麻雀マスターズというオープンG1タイトルの優勝経験もある。

こちらも押すときは地の果てまで押すイメージ。(本人はいや、私守備派です!とかいうかもしれないが、、?)

 

というか改めて歴代優勝者を見て見ると、


女流の攻撃派の代表格がずらっと並んでるように見えるのは俺だけ?

当人たちがどう言うかは知らないが、、w



そしてそんな女流雀王の歴史に新たに名を刻むべく参戦する2名

大島麻美

昨年度に次ぐ2年連続の決勝進出。

第2回女流モンド新人王戦優勝で突如としてモンドの舞台にデビューし、その勢いのままに第16回女流モンド杯を制覇、

協会公式戦の優勝経験こそないが、実績は十分の選手である。

ちなみに昨年の記事でも書いたが、14期前デビューの彼女が優勝した場合、12期以降デビューの選手としては初の女流雀王優勝者となる。

https://susumutakenaka.blogspot.com/2019/11/18.html


最後に澄川なゆ

第9期前期デビュー。

キャリア10年目にして初めて掴んだ公式戦決勝の舞台、

実績では他3人に劣るが、女流雀王はもちろん雀王戦にもこの10年足しげく参戦しておりB1リーグ(当時名B2)での参戦経験もある彼女、経験は十分。

ジャイアント・キリングを起こす条件は十分に整ってるように見える。


大島、澄川が攻撃派が幅を利かす女流雀王の歴史に待ったをかけるか?

、、、と言いたいのだがそもそもこの二人もゴリゴリの攻撃派だったら同じだがw

大島については何回か対局を見ているが(ゴリ押しタイプという印象は無いかも)、

澄川については本当にデータが無いだけに楽しみともいえる。


放送は以下URLです。ぜひご視聴ください。

OPENREC

https://www.openrec.tv/live/nqz5wqy1dzv

ニコニコ生放送

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv329246474

YouTube(1回戦のみ無料)

https://www.youtube.com/watch?v=IvZoqaA25pk



ちなみにちょっと気になって調べてみたら、朝倉ゆかり、大崎初音の両名がいない決勝は、第6期以来13年ぶりだそうです。

W鈴木が不在の決勝も1~17期ではたったの2回(第1,4期のみ)とトンデモな状態だったのですが、

こっちもなかなかの数字ですね、、、、、

2020年12月12日土曜日

それだけが気がかり

70年代のフォークバンド「ペドロ&カプリシャス」、
彼らの代表曲の一つ「五番街のマリーへ」


とある男が若い時に恋に落ちた「マリー」という女性、
既に別々の人生を歩み、様々な理由から会う事は出来ないが、
それでも彼女が自分とは別の幸せな人生を送っている事を望む、
そんな思いをつづった名曲である。


さて唐突に話は変わって、昨日のフリー雀荘にて。
フラットな点棒状況の東3局西家にてこんな手が入った。6巡目。

九九③④⑥⑥⑦⑧⑨234 ドラ ⑤

ピンズの手替わりはふんだんにある手材料。
とりあえずダマテンで引っ張る。
①は自分で切っているのだが、まあ早々に②を引いたらフリテンでもいいだろう。
そんな事を考えていた。

だが手替わりしないまま場に②、④、⑦、⑧あたりも切られて迎えた10巡目、⑧を引く。

九九③④⑥⑥⑦⑧⑧⑨234 ドラ ⑤

⑨を切ればカン⑦のイーペーコー聴牌。
だが上述の通り⑦が先ほど切られ、目に見えて2枚しか残っていないしドラそばではアガリにくいのも事実。
一方でマンズの上は場況が良かった。
七が既に3枚、八が2枚見えており、
さらにタンヤオ仕掛けの上家、第一打が八でソーズが高めの下家はまずもっていなさそう。
問題は対面の親が若干トイツ手っぽい切りだしの点、ここが固めてる可能性はあるが、そうでなければ勝機十分、
というわけで⑧をカラ切りしてリーチに出る。出アガリ5200からで十分だ。

九九③④⑥⑥⑦⑧⑨234 ドラ ⑤

タンヤオ仕掛けの上家が攻めてきた、
更に七が4枚見え九がノーチャンスに、マンズ全体が安くなり九は上家はもちろん他家が掴んでも出る可能性がある雰囲気だった。
だがそんな中で対面の親が宣言「リーチ」
(九を固められてるとやばいな・・・・)
と思ったのだが宣言牌がその九でロン和了、
しかも裏ドラがさらに望外だった

九九③④⑥⑥⑦⑧⑨234 ロン 九 ドラ ⑤ 裏ドラ 九

リーチ、ドラ1裏3赤1で12000。
この加点が大きく効いてトップで半荘を終えた。

さてこの次の半荘で卓が割れて帰り支度をしていたところ、
その12000を放銃したヒゲをはやしたダンディな方が話しかけてきた。

「いやあ、あの九で打った時僕スッタンだったんですよ。本当に。あがりたかったなあ。」

(ふーん、、、)
ぐらいの心境だったのだが、色々と疑問が出て質問をする。
『えっ?じゃあなんで九単騎にしなかったんですか?』
「いや、7が切り切れなくて。」
『でもリーチしたら結局その先引く無筋も全部切る事になるわけで、たった一枚のリスク避けるためにノーチャンスの単騎待ちを放棄して場に高いソーズにするんですか?それならダマ続行はどうでしょう?点数はもう48000確定なんだし』
「そ、そうですね。ミスだったかな。すみません、、、、」

と素のやり取りをした後で、自分の過ちに気づく。
ダンディな紳士は多分僕に
「本当ですかすごいですね!」
「いやー危なかった!怖いです!」
みたいな感想を期待していたのではなかろうか。


思えば3年前にこんな懺悔日記も書いた。
ワンデー大会にて出会った若者の
「僕がベスト12に通過するのに何が足りなかったんでしょうか?」
という真摯な質問に
「点棒だと思いますけど?(・・;)」
というストレートどまんなかの返球をして数年、
基本的に進歩してない「麻雀打ってると200%素になってしまう」という性質はいまだ持って変わっていない事を思い知る、
そんな出来事だったのである。

新宿マーチャオへ行ったなら副店長のところへ行き
ヒゲのダンディな彼が今日も元気に打っているかたずねてほしい
2020年12月11日に彼と麻雀を打ち
悲しい思いをさせた それだけが気がかり
※五番街のマリーより

おしまい
酒飲みながらYouTube見てたらこれが流れてきたので何となく記事にしただけです。特に意味はありません。


しばらくブログ放置してたのでそろそろ再開し、
次回は第19期女流雀王の展望でも書こうと思います。