follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年9月29日金曜日

麻雀も人狼も関係ない雑学話 その7:双子同士の争い

このブログを訪れた方の中にひょっとしたら知らない人がいるかもしれないから書いておくと、


武中進は双子である。
兄の武中真も麻雀プロであり、
麻雀業界初の双子プロである。

思えばヤツと僕は、
同じ小学校を出て
同じ中学を出て
同じ高校を出て
同じ大学を出て(何故か僕だけ5年生をやったが)
そして同じく麻雀プロにもなった。

ここまで同じ道筋を歩いているのは、
やはり双子だからなんだろうか、とか思わなくも無い。

が正直に今本音を言うと、
12年前に兄が麻雀プロになった事を聞いた時に、
真っ先に思ったのは「ちょっとヤダ」の一言だった^^;




このブログを読んでいる人の中でもしも双子がいるなら解るかもしれないが、

もしも世間の双子100人に「双子に生まれて損したと思う事」のアンケートを取ったら、
おそらくぶっちぎり1位は「小さい頃から比較されまくる事」だと思う。

「大人になってもまだ同じ土俵での比較対象になるのか」という本音が最初に頭をよぎった。
まあ数年たつと、ヤツが僕と違う団体に入ってくれたお陰で僕の麻雀界の交友の幅が大きく広がったのもあり、逆に感謝をする事のほうが多かったが、
それでもやはり長く競技やってて「比較される事」ってヤツをうっとうしく感じた事はある。(まあ違う日記にいつか書こう)

さて、
「麻雀プロ」のような世界でも双子で争う事に僕自身はしんどさを感じた事は何回かある(兄がどうかは知らんが)
でも世の中にはもっと熾烈な勝負の世界で、身を置きあう双子ってヤツが結構いる。
ちょっと今日はその一例を紹介したいかと。

まず我々世代で「双子」といわれて、
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ」と「アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
この2人を思い出す人は結構いるのではないだろうか。

かって大ムーブメントを巻き起こした総合格闘技PRIDEにおいて活躍したこの両名、
特に兄のホドリゴは「リオの沈まぬ太陽」と呼ばれ、
その芸術的な寝技でヒョードルやミルコと激闘を繰り広げた。
対するホジェリオは実力的には評価されながらも、兄ほどは目立ってなかった気がする。
兄に気をつかったのか、勝てないと思ったのか両者は階級が違った

ファンの間では「ホドリゴ」の方が印象が強い人が多いだろう。

そして同じ格闘家つながりで言えば、
タイの国民的英雄ともいえるボクサー「カオサイ・ギャラクシー
世界タイトルを19回も防衛した名王者だが、
実は双子の兄「カオコー・ギャラクシー」も世界王者に輝いている選手である。
弟ほどの実績は無いが、双子での世界王座獲得は十分な偉業といえるだろう。

さて上述2組は多少キャリアや知名度に差はあるが、直接対決をした事はない。
一方で兄弟同士で戦いあって強烈な明暗差が出ているケースもある。

スキーノルディック複合の「荻原健司」と「荻原次晴」、
この2人は同時期に選手として活躍をしたわけだが、
兄の健司がオリンピック団体金メダルを2つ獲得し、ワールドカップ個人総合3連覇を達成した史上最高クラスの名選手だったのに対して、
弟の次晴はオリンピック代表歴こそあるがメダルは無く、ワールドカップ最高位2位という成績も兄には到底かなわないものだった。無論、直接対決での敗北も多々である。

「常に自分の目の前に、同じ年に生まれた同じ顔が大きな壁としているのってどんな気分だろう」
見ててそんな事を考えさせられたりもした2人だった。




そして最後に「畠山 成幸」「畠山 鎮」のおふた方、

ご存知の方はあまりいないかもしれないが、
この2人は史上初の双子の将棋プロである。
競争が厳しい将棋の世界で2人ともがプロになってる時点で凄いのだが、
2人は1989年10月1日に二人同時にプロ入り(四段昇段)している点がさらに凄い、
※将棋のプロ試験の厳しさを知ってる人は、これがどれくらい凄いか想像できると思う。


そしてさらに、2017年現在2人ともがB級2組でしのぎを削っている。
兄の成幸は一般棋戦優勝の経験があり、
弟の鎮はB級1組も経験があり、
両者とも十分な実績をもっているという点も凄い。
・・・・僕が一番「いつかお会いしてみたい双子」と思っているお2人ですw

さて改めて冒頭にも書いたのだが、
双子というのはとにかく小さい頃から比較される。

その中で「出来る限り同じ道を歩きたくない」という事を考えたりもすることがある。
まあ皮肉にも育つ環境が大体同じである2人は特技もにかよるのが事実なのだがw

小さい頃から競争社会でお互いにしのぎを削ってきたであろう2人、
「お互いをどう意識したのだろう」とか
「相手に対する喜び、嫉妬、諦め、色々な感情があっただろうな」とか

僕は自分が双子だからこそ結構つきない興味があるのですw

とまあふと気が向いて、双子について書いてみました。
麻雀界での双子エピソードとかもちょくちょく書いてくか。

2017年9月27日水曜日

フリー麻雀での出来事 その1 「カラの鉄砲」ならせめてばれない工夫が必要

先日フリー打ってる時の出来事。

東一局南家にて、
北家が3巡目から立て続けに鳴いて3フーロとなった。
■■■■ 222(ポン) 978(チー) 西西西(ポン) ドラ三

捨て牌からはまだソーズも字牌もあまっていない。
そしてこの巡目の3フーロである点を考えてもはってない可能性高い。
なんせ配牌からほとんど彼はツモる行為をしていない=ほぼ配牌のままだからだ。
まあたまにはってる事もあるがw


仮に張っていたとしても、
この仕掛けでは赤を使って5と役牌とのシャンポンという超レアケースのみがようやく高目8000点である。(赤タンキもあるけどねw)
プラスして發以外の役牌は全て2枚切れている。しかも發も1巡目に1枚切れていて、
無視してOKという条件がほぼ出揃っている中、
平然とソーズを切り飛ばしていると北家は6sをさらにポンして打3s、
■ 666(ポン) 222(ポン) 978(チー) 西西西(ポン)

これで物理的には聴牌決定。
ただし物理的にほぼ2000 or 2600点も決定である^^;




この場合、
赤5sタンキのみが3900(ツモれば1300,2600) 
ただし赤5sタンキも、「わざわざ3566から6ポンするか?」と考えると現状可能性が極めて低い。

無論引き続き無視、
そしてこっちも聴牌
一二三八八八②③④⑥⑦88 ドラ三

ひよる必要性は皆無なのでリーチ。
北家はオリれないので全ツしてくるが、
それよりも親もマンズやピンズの無スジを何枚か押してきた事が懸念だった。
「高いダマテンとか入ってたらイヤだな・・・」と考える中、
「むしろソーズのほうが親には安全だし持ってくるならソーズがいい。北家には振り込んでも2000点。」
とか思っていた。

そして北家は5sもツモ切り、
これでもう2000点以外に打点ケースは完全になくなる。
「ふるなら北家にして~」とか考え、
持ってきた字牌は気楽に、マンズは恐る恐る切ったりしていたが、無事(?)に流局したのだった。
結果は北家との2人聴牌。
「親は聴牌しなかったか、もしくは途中でおりたのかな?」
と思った。

が、流局後の卓内の会話。
親「いやーソーズと字牌はもう切れないし、本当に困ってましたよ。無事オリれてよかった」
北家「もう酷い配牌だったから他家を脅すのにひたすら必死でしたよ」

ソーズも字牌も全く怖くないし、
北家の仕掛けは寸分たりとも脅しとして成立していない

と心の中でだけツッコミを入れた、そんな一日でありました^^;




まあ結論として、
仕掛けを前提とした手組みは
①相手にちゃんと怖く見えてるか
②上手く嵌った時に高い打点の可能性があるか
という点をちゃんと考えないといけない点である。

上記の仕掛けをするなら、せめて
・最初の西が役牌、
・最初の3つの仕掛けが全てポン
・ドラ絡みの色
というどれかを満たしていないと、
今回のようにほとんど相手にプレッシャーがない3フーロ、
さらに相手にプレッシャー0の裸タンキ、
となってしまうわけですね。

仕掛けのコツみたいな記事も、
そのうち改めて書いてみるかなあ・・・。
世間一般にありふれた記事だから今更書く意味もあんまないかもだけど^^;

2017年9月25日月曜日

”D”と呼ばれた男

結果が出せない選手、
試合で負けた選手、

これらを「慰める」という行為を競技生活が長い人の中には好まない人が多い。
僕もその一人である。

「頑張ってればそのうち結果がでるよ」
まあ聞こえはいいが、
長く競技をやっていれば「実力があっても結果が出ないまま去る人」なんて色々見て、
これが如何に綺麗ごとなのかが身にしみる。

そもそもスポーツだって将棋だって「実力者」でありながらメダルやタイトルには縁がない人がたくさんいる。
たとえば女子の10km走およびマラソンの現世界記録保持者であるポーラ・ラドクリフ、
彼女は絶対的な実力者でありながら引退までオリンピックでは一切メダルと縁がなかった。
将棋だと「タイトル決勝6戦0勝」という記録をもっている森下卓九段や木村一基九段がいるし、
羽生世代等の一流所にも劣らない生涯成績でありながら順位戦A級すら未経験である中田宏樹八段もいる。

「結果は水物」
麻雀なんてもっとそうなる。
「結果に恵まれない強者」なんてのは協会だけでもゴロゴロいる。
よって競技選手が長くなるほど負けた人に気はつかわなくなる。
「お前は強いよ」なんて言葉は慰めにならないとわかっている。
負けている人は煽るし、勝っている人には賛辞をおくる。皆そんな物なのだ。



さて、
今から約9年前、第三十三期に最高位戦に入った浅井裕介という男がいる。
彼はとにかく競技にて勝てない事で有名な男だった。

最高位戦に入ってから最初の6,7年、
彼は毎回参加を続けながら昇級経験が一切無かった。
最下層リーグを長く続けていれば結果に恵まれた年に1回位は昇級するものなのだが、とにかく勝てなかった。
そして入った当初のC2リーグを抜けれないどころか新設されたリーグに降級を続けていた。

メンバーとして長年生活をしてきた。麻雀が弱かったら出来る事ではない。
多くの競技大会に参加してきた。一度くらいチャンスがきても不思議ではなかっただろう。
それでも彼は勝てなかったのである。

とある年の事、
坂本大志を主とした最高位戦・協会有志で毎年主催をしていた大会、「ツインカップ」での出来事である。

その年またもやリーグ戦に勝てず、新設されたDリーグに浅井は降級をしていた。
「自分は勝つに値する力があるはずだ」という自信と
「自分には決定的な物が足りないのだろうか」という不安
そんな彼の葛藤、同じ競技選手として運営陣は痛いほど良くわかっていた。

慰めなんて意味は無い。
それでも何か出来る事はないだろうか?
皆でそう考えた。

そしてツインカップ当日

運営陣
「浅井よ、君が勝てないのは名前の画数に問題があるのでは?と思い、名札を三つ用意した好きなのをつけてくれたまえ」

苦笑いしながら普通に「浅井 裕介」と取ろうとした彼に、
「空気読んで」と半パワハラでお願いして3種類の名札を使って貰った事を良く覚えている。

さて、
そんな「負ける男の代名詞」だった浅井だが、2年ほど前から豹変したのである。
Dリーグから立て続けに昇級を重ね、
現在B2リーグ昇級に王手をかけている状態、
これは最高位戦の珍事(?)としてひそかに話題になっていた。

そんな彼が今回ベスト8に残った事を知った時、
「このまま勝っちゃうんじゃね?」とか思っていたのは僕だけではなかっただろう。
そして本当に勝ったのを知った時、古くからの彼を知っている多くの選手が喜んだ。



競技麻雀なんて、長く続ければ勝つとは限らない。
負ける事もあるし、負け続ける事だってあるし、そのまま一生勝てない事だってある。
競技を愛したまま勝てずに引退した例は幾つも見てきた。

長くやってて報われたほうがむしろ珍しい例である。
いやこうなってみるとたかだか9年なんて長いともいえないかもしれない。
それでもやはり長い間彼が葛藤と信念で競技を続けてきた事は想像に難くない。

改めておめでとう、
この記事にてそれを記したい。

というかね、
やっぱ彼がツインカップの直後から急変して勝ち始めたの考えると、
「画数が悪い」って我々の予想、そしてあの行動は正しかったと思うのです。
つまり浅井躍進の原動力は我々ツインカップ運営陣という説があるのです




浅井さん、お礼の品をお待ちしてます!キリッ


さて最後だけ真面目な話

我々って勝ったら祝福されるのは当たり前なんですね。
僕の目から認めてない打ち手であっても僕は「おめでとう」って言う。それは礼儀であり、そこを否定したら本当にもう競技麻雀は意味をなさなくなるから。
でも負けた人を直接煽るのって、多分その人を打ち手として信頼してないと出来ないのです。

「コイツはにはいつか勝つ力がある」
選手同士の煽りとは、そういった信頼から生まれるのかもしれない。

浅井を煽ってた彼の周りの数々の人達が今回心から喜んでいる姿を見て、
僕はそう思ったのでありました。

おしまい

2017年9月22日金曜日

私見にともなう麻雀プロ紹介その10:大澤ふみな

本日紹介するのは最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する「大澤ふみな」

スリアロダイエット部では鞭をふるって部員をしごく鬼教官、
そして競技選手としては2017年度の女流最高位決勝にも残っている、今注目の選手であります。


まず最初に、
何気に彼女は麻雀界に長くいる選手なのです。

最高位戦に入ったのは2014年度と最近ですが、
実はその前に日本プロ麻雀協会に数年所属していた経緯があります。
愛内とか大崎あたりよりもずっと先輩であり、
当時の彼女は鬼教官ほかならぬ鬼先輩として後輩に恐れられていた存在(ry



さて、
ここからちょっと彼女の凄いところ、
麻雀界で彼女だけが持っている競技記録について

ふみなは協会在籍時も決勝に数回残っています。
新人王戦決勝 1回
女流雀王決勝 2回
「将来の女流雀王候補」としてしも当時目されていた一人でした。(獲得には至りませんでしたが)

そして彼女は退会してから数年後に最高位戦に移籍するのですが、
ここでも2014年度の新人王戦決勝、
そして今年度の女流最高位決勝に残ったわけです。

つまり協会、最高位戦の双方にての新人王・女流リーグの決勝に進出しているわけで、
これは業界唯一のレアな記録であり、今後も多分塗り替えられないでしょう。

というか2014年の最高位戦新人王の決勝みて「そもそもお前のどこが新人だ」とか思ったのは俺だけでは(ry



競技成績以外についてもちょっと話を

彼女が入った当時、協会は後に「暗黒期」とも呼ばれるほどの低迷した時代でした。
新人、特に外に売り出せる新人があまりいなかった中、
色々な仕事を積極的にこなしてくれていた記憶があります。

近代麻雀で水着になったり、
MJのイベントではパンダのきぐるみきたり、
「大澤ふみな先生がやさしく麻雀を教えてくれるトレーニングモード」とかいう「何血迷ったキャラ作ってんだ」と皆が突っ込みいれる仕事したりと、
協会のMJ活動を主として大きな役割を担い、団体の活動に貢献してくれていたわけです。

それだけに彼女からとある日、
退会の挨拶をされた時は結構おどろきました。
そしてその時のやりとり、およびその後の事を良く覚えてます


ふみな「今年で協会やめます。おせわになりました。」
ワシ「・・・・そうか。今まで色々ありがと。寂しくなるね。」
ふみな「お前もいつまでもB2とかで燻ってないで頑張れよ」
ワシ「おう」

こんな憎まれ口を叩かれながらもサヨナラをしたのです。

でもそれから数年後、
ふみなの名前を忘れかけていた頃に最高位戦の友人から彼女の入会を聞いて驚きました。

そして彼女は新人王決勝進出はもちろん、
リーグ戦でもとんとん拍子で昇級していき、ストレートでのB2昇級も決めたわけです。

月日って流れゆく物で、

ふみなが協会を辞めて、
数年間競技の世界を離れ、
最高位戦に復帰して、
リーグ昇級を重ねB2まで駆け上がる、

そんな彼女の過去と現在に思い巡らせた時、
「月日って流れゆくなあ」
とか思ったのでした。

そしてその後、
ふみながそうやって色々と変っていく中で、
何一つ変らずににずっとB2リーグにいた自分に気付いた時、
、、、なんかもう色々と言葉に出来なかったわけで(--;)(--;)(--;)(--;)

「協会の中でも外でも色々な事が変ってゆく中で、唯一変らないのは武中進のリーグくらいだ」
という名言が出るのもそりゃ無理ないわ、、、、と。



さて来るべき女流最高位戦の決勝、
4者それぞれ頑張って欲しいですが、
個人的にはつきあいの古い分やはり彼女を一番応援してますかね。
期待して勝負を見させていただきましょう^^

あとせっかくなので大澤ふみなについてオマケ知識を書くなら
・実は韓国人とのハーフ
・料理は結構できる

・日本プロ麻雀協会の公式戦で始めて九蓮宝燈を和了(ただし本人気付かず18000と誤申告)
ってトコですかね。


改めて決勝は9/24(日)からだそうです。
大平が4連覇を達成するか?
他3人がそれを阻止するか?

必見ですね。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv305952783
https://freshlive.tv/threearrows-ch/150029

2017年9月20日水曜日

めずらしく人狼ゲームについても書いてみる

人狼ゲームって面白いなーと思うところがあって、

同じゲームでありながら、
引いた役職でゲーム内で求められるスキルが全然変るんですね。

村人なら、
まず見えない情報を推理する力が試される。
その為の記憶力とか、相手の行動への観察力とか。

でも一方で狼なら
まず与えられた情報を元に、「どのようにゲームを組み立てるか」っていう構想力が試されて、
仲間との連携力とか演技力とか、そのベースになる客観的視点とかが試されてくる。

全然違うゲームといえるわけですね。



そして例えば村人でも、
置かれた立場で幾つか求められるスキルが違う。

先日練習会で村人の時に、
久々に偽占い師に「狼」って言われた。

んでこの時の私、
狼とか狂人の内訳は全部当たったんですが、
全く抵抗できずに吊られたわけです(ーー;)

何が言いたいかというと、
こういう状態のときに必要なスキル=「村としての弁明力」が全く足りてなかったなと。

以前にスリアロ村でスクエニの安西先生が偽占い師に黒出されて吊られた時、
普段の安西先生からは考えられないしどろもどろさで「絶対狼だw」とか思って私投票して、
あっさり村が滅びたわけです。

この時に
「洞察力が強い ≠ 弁明力が強い」って考えるのも危険なのかも、とか、
「普段が凄い頭脳明晰なイメージの人ほど、こういう時に完璧な切り替えしが求められる分かえって大変なんだな」とか色々思ったりしたわけで。





そういえばスリアロのエースプレイヤーである「はなうさ大先生」が、
人狼の各自のスキルを「攻撃力」「防御力」って例えで表現したりしていて、

これは僕とかには結構しっくりくるわけです。

色々と修行が足りないなあ、とか思うわけですね。


さて最後の締めとして、
話がちょっと変ります。

唐突ですが、
僕麻雀で競技選手の後輩とかから「麻雀のスキル」について「得手・不得手」の事をたまにきくんですよ。

「自分は攻撃が得意だが防御が苦手」とか、
「鳴きが得意、面前が苦手」とか、

そしてこれを聞くと多くのケースにて、

いやいや、
必要知識は多少違えど結局これらの根幹って一体だから。
好き嫌いとか好みのタイプとかはあっても、どれが得意でどれが苦手とかないし。
分けて考えてる時点で誤解してるから。

とか思っちゃうわけです。
※今回はちょっと極端な物言いで書いてます^^;


つまりまあ、

今日書いたこの日記も、

人狼がすごい上手い人から見ると

いやいやいやいやいやいや、
お前が解ってないだけだから
結局これらの根幹って一体だから(ry

とかになるのかなあ、
とか思った。
というお話。
物事の根幹に対する理解する瞬間、
幾つかの情報(経験)が連結するのを感じる瞬間、
これに至れるのって難しい。
僕はちなみに人狼でそれを感じた機会って一回もないんです。
麻雀だったら数回あるかな。

解る人には解る感覚だとおもう。
いつか記事にしてみるか。
おしまい

2017年9月19日火曜日

麻雀漫画について書いてみる⑨ むこうぶち 高レート裏麻雀列伝

今日紹介するのは「 むこうぶち 高レート裏麻雀列伝」
2017年9月現在、この漫画は46巻まで刊行されている。
これはおそらく近代麻雀史上最長の長編連載だろう。
連載年数はアカギの方が上だが、こっちは月2回ほぼ休まずの連載をしてきた結果である。
いやこれは凄いことだ。






物語構成として、
いわゆる「麻雀劇画」が一般的には「麻雀で勝った者の勝者のストーリー」であるのに対し、
本作品は主人公である「傀(カイ)」と麻雀して負けた者を描いた「敗者のストーリー」である点が画期的な作品である。
その意味で真の主人公は各回に出てくる「敗れていく者たち(あるいは彼の闘牌の観戦者など戦いを見届ける者)」であると言えるだろう。


そこで繰り広げられる様々な死闘と人間模様、
死にゆく者
生き残る者
全てを失った後で新しい希望を見つける者
そういった背景と人間ドラマ、
そこにたどり着くまでの心理的葛藤が魅力的な作品である。

ただし25巻くらいまでは。

※ここからは、このブログの漫画レビュー史上最初の「低評価レビュー」となるのでご承知おきを。



上述の通りこの作品、
連載当初は傀によって倒される人々の様々な背景が書かれ、
水原・ノガミの秀・日陰・江崎のように倒された後に再挑戦してくる人達が出てきたりとしたあたりまでは面白かった。

が、
いい加減にそういった人間模様を書くのに限界が出てきたのか、
新しいキャラクターを書くのに限界が出てきたのか、
20巻過ぎたあたりから人間ドラマを書く作風からの方向転換をはかったあたりで、
急激なまでに作品のパワーが落ちた感が否めない物となっている。

元々この作品は、片山作品ほどの骨太な牌姿構成で成り立っている作品ではなかった。
そこで途中から水原とか日陰を使ってキャラクターで魅せる作風を目指すも、押川作品のようなパワーは出ず。
さらに途中から色々なルールとそこにあわせた戦術アイディアで魅せる作風を目指すも、
福本作品のような面白さは出ず、

僕としては、
「一体いつまで連載してるんだろう」
「いまだにそんなに人気あるんだろうか・・」
という状態になってしまった感が否めない作品である。

というわけで改めて。
25巻くらいまではお勧めです。
水原とか江崎のリベンジ戦あたりまでは本当に面白い。
でもそこから先は正直に見る価値はあまり無い作品だと思います。

上述の通りちょっと酷評寄りのレビューとなりましたが、
初期の面白さをしってる僕としては、
天獅子悦也先生にはむしろこれを続けるより新作を書いて欲しい。

と思っているのでありました。

2017年9月15日金曜日

麻雀プロだって「投了」したい その3 棄権休場制度について考えてみる

以前に書いたが、
「麻雀は投了ができない」
これは本当に辛い点である。

そしてこれがさらに顕著になるのは「リーグ戦」である。

今期の通年リーグの結果だけを見てもわかるが、
10節の戦いともなると最終節が始まる時点でもはや降級が確定している人は否応無しにも出てきてしまう。
これは仕方が無い話だ。
今期の当団体の通年リーグ最終結果だけ見てもその事実は明白である。

https://twitter.com/ClubNPM/status/906822090765955073
https://twitter.com/ClubNPM/status/906449275793444864
https://twitter.com/ClubNPM/status/906438031665541120


無論、物理的に考えればどんなにマイナスをしている人でも勝つ可能性は0ではない。
たとえば100万点のトップを取れば大きなマイナスを抱えている人でも一気に昇級する事はありえる、
そして麻雀の性質上、これが起きる可能性は0%ではない。

ただそんな事象は多分人が100回生まれ変わって1回巡り合う事も無いくらいの可能性だ。
事実上はもう決着がついている。

「リーグ戦で棄権休場の制度を作るべき」
この意見はちょくちょく聞く。

大きなマイナスを負って事実上もはや勝機が無い選手、
もはや卓につく事に意味が無い、
でも自分の一打が勝敗に影響を与えてしまう、こういった立場は本当にきつい。

これを回避する為の休場を認めて欲しい、という訴えは別に不自然ではない。
さらに言えば地方から通う選手にとっては交通費も結構切実な問題だろう。

一度東京にでるだけで相応のお金がかかり仕事も休む事になる、
それがもはや敗戦処理にしかならない戦いの為だとしたら、これほどつらい物はない。

ただ棄権制度を認めた場合の大きなデメリットとして、
「上位の選手が割を食うケースが多くなる」という点がある。

大きな負債を抱えた選手が後半に「今更のトップ」を取ること、
これは上位の選手にとっては、歓迎する事態だ。

自分と100P離れた選手がトップを取って自分に迫るよりも、
自分と500P離れたもはや選手がトップを取って一半荘を消化してくれる方が事の方がどう考えても望ましい。

「棄権」が制度として認められてこういった選手が後半にいなくなると、
どうやってもそこまで優位性を築いてきた選手達にマイナスとして働くケースは増える。

個人的にはやはりそういう意味で「公平な勝負を作る為」と考えて、各人には責任を持って出場をして欲しいと思うが、
「でもこれは東京に在住しているから言える台詞なのかも」とか思ったりもする。


過去に一度B2リーグにおいて、
大きなマイナスを喫した選手が次々と休場し、
結果として「降級人数0人」というケースが生まれた事があった。

大半が地方在住の選手だった為、気持ちは理解できたが、
この珍事はさすがに今のところはこの期しか見たことが無い。

そして一部選手達、特に昇級ボーダーの選手達からは不満の声が聞こえてきた。
実際に最終節は結構なカオスだった。
そりゃ降級する人がいないのだからそうなるだろう。

見方をちょっと変えてみよう。

将棋プロの順位戦なんかは、
「物理的にもう勝ち目なし」って事態が良く起こる。
なんせ勝ち負けの数で勝負が決まっているのだから、
最終戦が始まる前に既に昇級・残留・降級が確定の人が数多くいる。
そんな人でもちゃんと出場している理由をさがすなら

①対局料
②たとえ降級であっても今年の順位が翌年にもたらす影響が大きい
③選手としての自覚
ってトコだろう。多分。

麻雀界ではこれをマネできない事情が多すぎる(特に①②)
さらに言えば既述の通り、
麻雀が4人の戦いである為に、非現実的目標しかない人の一打が現実的目標のある人を阻害してしまうケースが多い、という精神的に厳しい点もある。



今年はB2にて佐月麻理子が史上初の「4月にて残留確定」という立場にたたされた後に大きなマイナスを追った。
この立場を見せつけられて改めて、「棄権休場の可否」ってのがちょっと話題に上がった。

長野からかよっていたAリーグの田幸さん、
関西から通っていたB2の可南さん、

色々と考える点が多い中、
それでもちゃんと戦いきったのは高い選手としての責任感のあらわれだと思うし、素直に敬意を払った。
特に数年前のB2の立て続け休場を良く覚えているだけに。

そういった姿を見ると、
食えない業界である競技麻雀、
多くの選手の意地と自覚で成り立っているんだなあ、と思う反面、
より多くの人が競技をしやすい環境作るうえで、棄権休場はちょっと考えるべき制度かなあ、
とか思う次第である。







ただ、

改めてこの日記書きながら考えた結果、

それでも僕はやっぱりもしも「棄権休場を制度化すべきか?」という決議が協会で出たら、
多分、反対票を入れてしまうと思う。

凄い悩ましいけど、
自分が選手として不利をこうむる可能性と、
選手としての立場を放棄する権利を使える可能性、


どっちをケアするかといったら前者をケアしたいかな。
皆お金じゃなくて色々な矜持で参加している競技麻雀、
問題も一杯あるけれど、それでもやはり「競技の公平性」って部分はぶらしたくない。

そう思うのでありました。

2017年9月13日水曜日

会社員が麻雀プロになるとして⑧:「麻雀にダイブしたい」という葛藤

さて、
当協会のAリーグ最終節が終了した中で、ちょっと思う事があったので書いてみたい。

今回主にピックアップするのはAリーグ最終節にて最下位で降級となった田幸 浩さんについて。

田幸さんは協会三期生、宮崎和樹・橘哲也・大浜岳あたりと同期である。
普段は長野県で会社員をしており、
妻子のいる身でありながら競技麻雀を10年以上続けている。
そして去年念願のAリーグ昇級を果たしたが、今年は残念ながらの陥落となってしまった。

まず正直な僕の本音を書く。
僕は田幸さんの実力をそこまで高く評価していない。
今期のAリーグの中で「降級候補は誰か?」と聞かれれば迷うことなくまず田幸さんをあげていただろう。

攻撃力、守備力、どっちをとってもAリーグの他の面子に見劣りする。
「田幸さんが弱いというより、他の人達が強い」というのが正直な意見だった。


ただそんな客観的な打ち手としての目は差し置いて、
彼が今年のリーグ戦で大きなマイナスをきっして、そして降級が決まった時に、
どんな気持ちだったかは正直に察するに余りある。

会社があり仕事がある、
妻がいて家族がいる、
金銭的にも距離的にも
「会社員と麻雀プロ」という立場を両立するには枷が多すぎる立場にいる。

長年の夢だったAリーグにいて、
全く歯がたたなかった一年、

自分がもしもその立場だったとしたら、
自分の環境を色々と考えて「ここら辺が限界か」と思うだろうか

守るべきものが多くある中で、
それでも周りにいる化け物みたいに強くて麻雀漬けの日々を送っている人達を凌駕できる、そんな風に楽観視できるほどプレイヤーとして青くも無い。
もっと麻雀に狂ったように時間を費やしたい。研究がしたい。でもその一方でおろそかにできない物も多い。

「ほどよく麻雀を楽しみ、ほどよく生活を守る」
そう割り切っていつでも考えられれば理想的だ。

でもそれは死人の考えに近い。
血の通った打ち手、競技選手は100人いたら100人、そんな風には割り切れない。

全てを捨てて麻雀にダイブして、
どこまで通用するかやってみたい、
こんな考えが彼の頭を掠めたりしたのかもしれない。




「麻雀との上手い距離のとり方」

会社員が麻雀プロをやるには物凄い重要なスキルである。
でもそれはある意味で、どこかにリミットを設ける考え方でもある。
その限界を突きつけられた時にどうやって精神を保つべきか、競技を続けるべきか、

「我々の人生のテーマだよなあ・・・・」とか思うのでありました。
そんな事考えずに選手がひたすら競技だけに研究だけに集中できる、
そんな時代がいつか来るのでしょうか。


自分の限界をとことん突きつけられたかのような無念の思い、
これからの自分と麻雀の付き合い方に対する葛藤、
それらをつぶやく彼の姿を思い、
色々と共感せずにはいられない面があった。

そんなお話でした。

2017年9月11日月曜日

リーグ戦とは一年の積み重ねである。

最終節に
「あの手があがれてれば・・・・」
「あそこでミスしてなければ・・・」

という声をよく聞く。
まあこれは当然の考え方だし、正しい部分もある。
が、結局リーグ戦とは1戦1戦、1節1節のトータルでしかない。

最終戦が始まるもっと前、
それこそ1節目や2節目にミスをしてポイントを失ってさえいなければ違う結果があったりもする。
それが1つの事実だ。

さて、先週末にて協会の通年リーグ最終節が全て終了した。
僕の結果を言えば、
最終節は1444と惨敗して昇級できずに終了でした。

https://twitter.com/ClubNPM/status/906449275793444864



1回戦でトップ取った時は「いけるんじゃないか」とおもったが、
2回戦の南場以降は、正直に「どう打ったところで勝ち目があったとは思えない」って展開でしたわ・・・・
終わった後は、最終節の反省よりもそこまでの9節でもっと上手く打てたトコはどこだったか、と反省してましたよ(--;)

改めて
最終節と言うと「そこで全てが決まる」みたいに考える人いる。
でも結局はそこに来るまでに大勢ってのは決まってて、そこまでのミスが自分の敗因の大部分なわけですよね。
来年頑張ります。

本当にちょっとここ数ヶ月は「麻雀もっと勉強しないと」と思わされたので、
来年までにはレベルアップして、リーグ戦全体をミス無く終えたいですね。
とりあえずもっと人の麻雀見る機会増やそう。最近本当に独善的な打ち方してた感が否めない。



とか私が思う中で、
その翌日にはAリーグの最終節が行われたのです。

決定戦争いはほぼほぼ決まっていた中、
残留争いが凄かった。

最終戦が始まる前、以下の通り佐久間が若干降級ボーダーとして抜けており、
「さすがに決まったか」という状況だったわけです。
  • 10位 -141.7 矢島亨
  • 11位 -163.8 小川裕之
  • 12位 -234.6 佐久間弘行 (降級ボーダー)
佐久間さえトップをとらなければほぼ安泰だった小川、
そしてその上で自分がラス引かなければほぼ安泰の矢島、
だったのですが。

・トップ必須条件の佐久間が東1局に渾身の8000オール、
・「ラスさえ引かなきゃ」の矢島が18000放銃、
一気に3者による大混戦の最終戦となったわけです(といっても全員別卓ですが)

そして熱戦のオーラスにて各卓ドラマが

まず小川が裏1の和了で4 ⇒ 2着に(裏が乗らないとラスのまま)。
矢島が裏2の和了で4 ⇒ 3着に(裏が乗らないとラスのまま)。
これによって佐久間はトップで終了したものの、超僅差で降級となったのでありました。

https://twitter.com/ClubNPM/status/906822090765955073




本当に改めて
最終節と言うと「そこで全てが決まる」みたいに考える人いる。
でも結局はそこに来るまでに大勢ってのは決まってて、そこまでのミスが自分の敗因の大部分なわけですよね。
・・・ただそれでも、最後の勝負所で生まれるドラマのためにそこまでの9節が存在していて、
気まぐれな麻雀の神様がその舞台を用意してくれているんじゃ。
そんな風に思わせてくれた最終節でした。
達也さんの降級も今年のドラマの1つだよなあ。
ちなみにこれでついにAリーグ在籍数の協会記録は「15」で一旦ストップとなります。(保持者は達也さんと鍛冶田さん)

これで今年の通年リーグも終わり。
改めて選手の皆さんお疲れ(自分含め)
来年も頑張りましょう!

2017年9月9日土曜日

最終節前日の過ごし方 2017

昨日、
最終節の前夜だった。

毎年この日にやる事は結局一つ、「前日の緊張感を肴にいかに楽しく一日過ごすか」である。
今更一日で雀力なんて上がるわけでもない。
この競技生活の最大の醍醐味といえる高揚感を使って、いかに貴重な一日を楽しく過ごすかの方が遥かに重要な一日である。

前日に「調整セット」と銘打って麻雀する人はよくいるが、
これも最後の勉強というよりは、緊張感をツマミに麻雀楽しむって意味合いの方が強い。僕の中では、ねw

というわけでまず仕事を定時に終えた後、
まずは思い出横町のウナギ串焼き専門店「カブト」へ。
いつもどおり「一通り」を頼む。でもこの後麻雀する予定はないので酒は飲まない。



ヒレ好き。
肝焼きも好き。
他も好きだけどw
この時間だとレバーがないのはまあいつもの事。

そして歌舞伎町にて麻雀。
面子は堀慎吾・コウ・三木の3人。

4人で麻雀の「ガレナー(流れ)」について研究をしながら打つ。
堀さんに色々と話を聞いてとても参考になった日だった。

堀「武中、君は前局あがって親番を迎えている。この先多分苦しい展開が来るだろう。でも引いちゃいけない。それで勝負が決まるのが麻雀だ。」
ワシ「そうだったのか、、、、あっ、聴牌した。先行リーチ → 一発ツモ →  裏乗って6000オール」
コウ「苦しい展開とは一体・・・」
堀「”この先”とは言ったが、”この局”とは言ってない。キリッ」

なお三木さん以外は明日が最終節の勝負どころの中で、
三木さんの3ラスという体を張った気遣いのおかげで、皆気持ちよく皆最終節を迎えられることに。

そして終わった後、ご飯へ。
堀さんの強い要望により向かった先は歌舞伎町の「うな鐵 」




「とりあえず明日は鉄分不足の貧血で負ける事だけはなさそうだ(--;)」
とか思いながら再びウナギを堪能。まあ大好物だから問題なし。

明日の話などをしながら楽しくお酒も飲んで終電にて解散したのでありました。

改めて堀さんとも話したけど、
「負けるならあっさり負けたい」というのが本音ではある。(ただしこれは半分は嘘でもあるが)
無論勝ちたいけどね。

改めて今日自分が喜べる可能性って30%位だろう。
そう考えると今日負ける事って大したことじゃないようにも思える。
でもこれは一年間かけて程よく幸運に恵まれてようやく掴んだ30%と思うと、やっぱりそんな簡単に割り切れるものじゃない、とも思うわけで。

https://twitter.com/ClubNPM/status/901361092575678464


後は天命を待ちましょう。
人事を尽くしますけどね。

勝つ事も、負ける事すらそう簡単に決まらない長い一日。
行ってきますかね。

2017年9月6日水曜日

苦い敗戦ってやつがある

週末の最終節についての展望を書こうと思ったが、
「大体誰かが書くだろう」って考えと、ちょっと色々と気分の問題があり別記事を改めて^^;
まあ気が向いたら金曜あたりに書く、かもw


以前に以下の記事にて、
麻雀の一局や一半荘は「自分を撮った写真」に非常に近い物がある、と書いた。
どれも自分には変わりない、でもどれも自分そのものではない。
体調、表情、角度と色々な要素が重なってくる。
写りの良い写真ばかり集めて「これが自分だ」と言う人のはちょっと違うかもだが、
一方で、酷い一枚だけをもって自分を評価されては納得できない人もいるだろう、と。

http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/02/1.html


ただし、
「一枚一枚、すべてがまぎれもなく自分」という事実を認めない人が多いのも事実である。
麻雀を楽しむだけであれば酷い写真を見る必要はない。よく出来た写真だけをもって「これが自分だ」と思えばいいだけである。
だが、競技選手を続けるのであればそれとは逆に「どんな一枚も自分である」という事実から目を背けるのはよろしくない。

さて話変わって先日、
わが協会の公式戦であるオータムチャンピオンシップに出場した。
トーナメント1回戦にて綱川・水口・秋山と戦い、
水口との競り合いに屈して敗退となったわけである。

正直に、自分で振り返ってあまりにも酷い内容に、
ここ数年で一番落ち込んだ対局だった。
正確に言うなら今回の内容から、ここ一年位の対局を振り返って落ち込んだ。

なんというか「競技麻雀は攻めなきゃ勝てない」という考え方を言い訳に、
最近あまりにも自分が細かい判断を放棄している事を思いっきり考えさせられてしまったのである。

とある将棋漫画にて、
「『潔い』のと『投げやり』なのは 似ているけど違うんだ!!」
という台詞があったが、本当にその通りだなと。

今年日本オープンの決勝にて渋川が勝った時にその内容に驚かされた。
どんなに追い詰められても冷静にぎりぎりまで相手をひきつけつつ勝ちきる姿が、
間合いを数センチ単位で見切って相手の攻撃をかわして勝つ剣の達人のような芸術的な域であり、彼の天才性と自分の未熟さを思い知らされた。
・・・・・・・・さすがにかっこよく表現しすぎか。ちょっと吐き気してきたw

https://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/03/15_27.html


最近忙しさを理由に、
他人の麻雀や自分の麻雀を客観的に分析する機会を持ててない事がちょっとまずい方向になっているのはもはや否定できない。
今週末の最終節がどのような結果になったとしても、
来年度のリーグ戦いや雀竜位B級までにはもうワンランク上を目指してもう一度勉強しないとなあ、とか思わされた一日だった。






というわけで、
世間からみたら物凄い地味な敗戦だったけど、
自分の中で競技麻雀史上ベスト5に入るくらい苦い負けだったと、
この日記で書いときました。

まあ過ぎた事はしょうがない部分もあるので、
今週末はとりあえず細かい事考えずに頑張ろ!!

願わくば一年後位に、
「オータムの惨敗で改めて自分を見直せた」と思えるようになりたいかな。





多くの競技選手が持っているであろう正直な本音として、
「世間一般での評価」も大事だが、物凄い広くて曖昧で千差万別な意見のある世界とわかってて、
だからこそまずそれ以上に「自分が敬愛するごく一部の打ち手からの評価」はちゃんと欲しい、って気持ちがあると思う。
僕もそれは強い。

自分が勝ったときに本音の「おめでとう」を仲の良い人達に言ってもらえる位の雀力はもっていたい。
そんな風に考えてるのでありました。

2017年9月4日月曜日

日本プロ麻雀協会の一年で一番長い週末について 2017 ①

さて、B1リーグの日程変更も全て消化され、
いよいよ残るは9/9(土)の最終節を残すのみとなりました。

来週末は9/9(土)にB1、B2、C1
そして9/10(日)にはA

それぞれの最終節が行われるわけで、
まさに「日本プロ麻雀協会の一年で一番長い週末」ともいえる週な訳です。

まあ他のリーグの状況はちょっとおいておくとして、
ここで改めてB1リーグの状況を整理しときますか。
現在の順位はいかの通り。
3位以上が昇級、14位以下が降級です。
誤解とか恐れずに各自の状況に対する「私見」も記載しときます。


登録名ポイント状況
1須田 良規546.7 ほぼ昇級
2下石 戟360.4昇級争い
3堀 慎吾259.3昇級争い
4武中 進250.0昇級争い
5浅井 堂岐243.9昇級争い
6矢島 学191.8昇級争い
7崎見 百合172.3 昇級争い
8松本 吉弘135.7 昇級争い
9真田 槐34.3 ほぼ残留
10渋川 難波15.5 ほぼ残留
11千貫 陽祐-4.0 ほぼ残留
12吉田 基成-94.0 残留争い
13蔵 美里-127.9 残留争い
14清田 力夫-176.4 残留争い
15鈴木 健太-182.1 残留争い
16鍛冶田 良一-423.2 ほぼ降級
17五十嵐 毅-432.9 ほぼ降級
18土子 貴智-705.6 ほぼ降級

そしてこの結果、最終節の卓組みはこうなりました。
最終節は順位により卓組みが決まるので。

A卓

登録名ポイント
1須田 良規546.7
8松本 吉弘135.7
9真田 槐34.3
17鍛冶田 良一-423.2
18五十嵐 毅-432.9

B卓

登録名ポイント
2下石 戟360.4
7崎見 百合172.3
10渋川 難波15.5
15鈴木 健太-182.1
18土子 貴智-705.6

C卓

登録名ポイント
3堀 慎吾259.3
6矢島 学191.8
11千貫 陽祐-4.0
14清田 力夫-176.4

D卓

登録名ポイント
4武中 進250.0
5浅井 堂岐243.9
12吉田 基成-94.0
13蔵 美里-127.9

まあポイントが縦長になった結果もあり、
C卓、D卓あたりがかなりの激戦区になった感がありますかね。
この2卓は最終戦まで卓内にて昇級降級争いする人が数名いる可能性が高い。

さて、改めてなんですが、
やっぱ通年リーグの昇級って難しいですよね。

一年中ツイてなきゃできないわけで。
ここまでの一年間は良いツキに恵まれたけど、それでもまだ最後も恵まれなきゃ勝てないとか。
過酷だなあ・・・とか思うわけです。

そして毎年言ってる事なんですが、
勝負が終わった後だと悔しい人と嬉しい人がはっきりと別れて色々と声に出しづらい点もあるので先に。

今年も一年楽しい対局が出来た事に感謝します。
対局者にもそれなりのポイントを稼げる運をくれた麻雀の神様にも。
「ツイてれば昇級できる」って地点で最終節を迎えられるのはやっぱり打ち手冥利に尽きることだし、
あとは天命を待ちますか。

とりあえず今週は飲み行くかな。
最終節とか決勝の緊張感を肴に飲む酒は上手いんですよ。
新人の方々、機会があれば是非やってみてください。



せっかくなので次の日記で他リーグについてもちょっと書くかな。