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2017年9月29日金曜日

麻雀も人狼も関係ない雑学話 その7:双子同士の争い

このブログを訪れた方の中にひょっとしたら知らない人がいるかもしれないから書いておくと、


武中進は双子である。
兄の武中真も麻雀プロであり、
麻雀業界初の双子プロである。

思えばヤツと僕は、
同じ小学校を出て
同じ中学を出て
同じ高校を出て
同じ大学を出て(何故か僕だけ5年生をやったが)
そして同じく麻雀プロにもなった。

ここまで同じ道筋を歩いているのは、
やはり双子だからなんだろうか、とか思わなくも無い。

が正直に今本音を言うと、
12年前に兄が麻雀プロになった事を聞いた時に、
真っ先に思ったのは「ちょっとヤダ」の一言だった^^;




このブログを読んでいる人の中でもしも双子がいるなら解るかもしれないが、

もしも世間の双子100人に「双子に生まれて損したと思う事」のアンケートを取ったら、
おそらくぶっちぎり1位は「小さい頃から比較されまくる事」だと思う。

「大人になってもまだ同じ土俵での比較対象になるのか」という本音が最初に頭をよぎった。
まあ数年たつと、ヤツが僕と違う団体に入ってくれたお陰で僕の麻雀界の交友の幅が大きく広がったのもあり、逆に感謝をする事のほうが多かったが、
それでもやはり長く競技やってて「比較される事」ってヤツをうっとうしく感じた事はある。(まあ違う日記にいつか書こう)

さて、
「麻雀プロ」のような世界でも双子で争う事に僕自身はしんどさを感じた事は何回かある(兄がどうかは知らんが)
でも世の中にはもっと熾烈な勝負の世界で、身を置きあう双子ってヤツが結構いる。
ちょっと今日はその一例を紹介したいかと。

まず我々世代で「双子」といわれて、
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ」と「アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
この2人を思い出す人は結構いるのではないだろうか。

かって大ムーブメントを巻き起こした総合格闘技PRIDEにおいて活躍したこの両名、
特に兄のホドリゴは「リオの沈まぬ太陽」と呼ばれ、
その芸術的な寝技でヒョードルやミルコと激闘を繰り広げた。
対するホジェリオは実力的には評価されながらも、兄ほどは目立ってなかった気がする。
兄に気をつかったのか、勝てないと思ったのか両者は階級が違った

ファンの間では「ホドリゴ」の方が印象が強い人が多いだろう。

そして同じ格闘家つながりで言えば、
タイの国民的英雄ともいえるボクサー「カオサイ・ギャラクシー
世界タイトルを19回も防衛した名王者だが、
実は双子の兄「カオコー・ギャラクシー」も世界王者に輝いている選手である。
弟ほどの実績は無いが、双子での世界王座獲得は十分な偉業といえるだろう。

さて上述2組は多少キャリアや知名度に差はあるが、直接対決をした事はない。
一方で兄弟同士で戦いあって強烈な明暗差が出ているケースもある。

スキーノルディック複合の「荻原健司」と「荻原次晴」、
この2人は同時期に選手として活躍をしたわけだが、
兄の健司がオリンピック団体金メダルを2つ獲得し、ワールドカップ個人総合3連覇を達成した史上最高クラスの名選手だったのに対して、
弟の次晴はオリンピック代表歴こそあるがメダルは無く、ワールドカップ最高位2位という成績も兄には到底かなわないものだった。無論、直接対決での敗北も多々である。

「常に自分の目の前に、同じ年に生まれた同じ顔が大きな壁としているのってどんな気分だろう」
見ててそんな事を考えさせられたりもした2人だった。




そして最後に「畠山 成幸」「畠山 鎮」のおふた方、

ご存知の方はあまりいないかもしれないが、
この2人は史上初の双子の将棋プロである。
競争が厳しい将棋の世界で2人ともがプロになってる時点で凄いのだが、
2人は1989年10月1日に二人同時にプロ入り(四段昇段)している点がさらに凄い、
※将棋のプロ試験の厳しさを知ってる人は、これがどれくらい凄いか想像できると思う。


そしてさらに、2017年現在2人ともがB級2組でしのぎを削っている。
兄の成幸は一般棋戦優勝の経験があり、
弟の鎮はB級1組も経験があり、
両者とも十分な実績をもっているという点も凄い。
・・・・僕が一番「いつかお会いしてみたい双子」と思っているお2人ですw

さて改めて冒頭にも書いたのだが、
双子というのはとにかく小さい頃から比較される。

その中で「出来る限り同じ道を歩きたくない」という事を考えたりもすることがある。
まあ皮肉にも育つ環境が大体同じである2人は特技もにかよるのが事実なのだがw

小さい頃から競争社会でお互いにしのぎを削ってきたであろう2人、
「お互いをどう意識したのだろう」とか
「相手に対する喜び、嫉妬、諦め、色々な感情があっただろうな」とか

僕は自分が双子だからこそ結構つきない興味があるのですw

とまあふと気が向いて、双子について書いてみました。
麻雀界での双子エピソードとかもちょくちょく書いてくか。