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2017年4月22日土曜日

【お知らせ】当ブログの更新を一時停止します

今日はちょっと皆さんにお知らせがあります。

本日から5/6(土)あたりまで、
当ブログの更新を一時停止させていただきます。

本格的なアップを開始してから約5ヶ月、
出来る限り面白いものをと毎月続けてきたんですが、
ちょっとここでしばらく休養を取らせていただきます。

この地球に存在するかはわかりませんが、
もしもこのブログをひそかに楽しみにして頂いている方がいらっしゃいましたら、改めてお詫び申し上げます。







というのも今日からちょっと旅行いってくるんですね。
ヨーロッパ(イタリア、フランス)の方に10日間ほど。 
ヨーロッパとか15年ぶりくらいに行きますよ。(生涯2度目)

まあぶっちゃけ、
書き溜めしている記事はいくつかあるので、
Wifiが通じるホテルとかからそれをアップする可能性は0ではないですが、
海外にいると炎上した時の火消しが出来ないのもあり、
更新する頻度は間違いなく下がるかと^^;

麻雀からも仕事からも離れてちょっとリフレッシュしてきます。



しかしですね、
行く先が
①ローマ
②フィレンツェ
③ヴェネチア
④パリ

なんですが、
「行きたい所はどこか?」という話になった時、
「キングクリムゾンがはじめて出てきたヴェネチアの礼拝堂の名前なんだっけ?」
「コロッセオは無論行くとして、ジョルノのレクイエムが目覚めたあの橋なんだっけな?」
とかまず最初にジョジョ第五部を思い出して、考えてしまった。

まるでネットでたまに見るアニメの聖地巡礼が目当てのように思われるが、けしてそんな事はありません。
でもとりあえず、ヴェネチア駅いったらまっさきにDisk隠しているライオン像さがすかな。

・・・・というかパリのテロ大丈夫なんだろうか。それだけが不安。

それでは皆さんしばしばのお別れを。
アリーヴェデルチ!(さよならだ)

ちなみに世の中には僕と似た思考の人は世の中に結構いるらしく、こんな記事もありました。
ジョジョ好きにはお勧めなので是非に

http://ruving.blog66.fc2.com/blog-entry-178.html

2017年4月20日木曜日

麻雀のルールについて思う事 その3

前回の記事の続きであります
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/04/2.html


競技麻雀界も全体を見るとそれなりのルール変更がされている。
まあもっとも前回書いたような「単純化」という方向とは異なるが^^;

1997年に最高位戦日本プロ麻雀協会は旧来の「ノーテン罰符なし、一発裏ドラなし」から、
現在の最高位戦ルールへの変更を実施した。

当時のプロ団体といえば連盟・最高位戦、そしてその年に創設されたMUだったはず。
愛好クラブ(日本プロ麻雀棋士会の前身)もこの年だったらしいが。
いずれの団体も一発裏ドラを採用してなかった中でのこの転換、
当時の時代背景を私は知らないが、これは結構大胆な事だったのだろうと思う。

そして2002年に日本プロ麻雀協会が設立され、
競技麻雀団体としてはじめて25000点の30000点返し、いわゆる「オカ」が導入された。
RMUのルールについては5-15の一発裏ありが基本だが、
オープンリーグや新決勝方式と従来の団体よりも新ルール適用にかなり意欲的である。

ちなみに日本プロ麻雀棋士会では、
一発裏ドラ無し、かつノーテン罰符が差2000という特殊システムを取っていたりする。
1人テンパイなら500オール受払い、2人テンパイなら1000点ずつ受払い、3人テンパイなら500オール受払い、となる。
常々「一発裏ドラ無しでノーテン罰符場3000は高すぎる」と思っていた僕としては、これは斬新であり「良い案だ」と正直に思った。

近年で言えば、
「タイトル戦の最終半荘はトータルトップ目がラス親」というルールがほぼ定着したり、
上記のようにRMUが新決勝方式を導入したりしている。

ちなみに今年から協会では「リーグ戦の抜け番はポイント上位者から好きに選べる」という制度が追加されたりした。

が、麻雀そのもののルールへのテコ入れとなると、簡単でない。
やはり「団体ルールの大きな変更」というのは冒頭の最高位戦や棋士会ぐらいのものだろう。
あ、あと101はルール変更を細部で実施している記憶がある。
特殊性が非常に高い団体が、この柔軟さはなかなかすばらしいとも思った。

さてこのシリーズの日記1で書いたように、
僕は麻雀のルールというのは一長一短で、好き嫌いはあれど、「どのシステムだと実力が出やすいか?」という話は水掛け論になりやすい、と思っている。



僕は最高位戦ルールが一番好きだし(協会員だけどw)、
協会ルールはトップが偉すぎるし、
連盟ルールはノーテン罰符が高すぎると思ってたりする。
だがまあ、結局は「与えられたルールで一番得だと思う事をするだけ」なので、
好き嫌いはあれど不得手というのは”あんまり”ない。
競技選手なんて長くやってれば、皆そんなものだろう。

ルールを自分で変えられないのだから、自分で打ち方を変えるしかない。
あまりにも気に食わないルールの大会は出なければいいのだw

ただその選手観点からちょっとだけ違和感がある事を書いとこう。

「魅せる」という単語、この単語自体は以前に別の記事でも書いたように大事だとは思う。
ただ団体のベテランの方が解説で若手の打ち方をこの観点から批判する場面を見ると、
だったらルール変えるのはどうでしょう?」とちょっと思ったりもするのだ。

早い話、
連盟ルールがノーテン罰符無しになったら速攻の回数も減るし、ましてや愚形のリーチの数は激減するだろう。それこそ旧来の「魅せる」のイメージに近い形の麻雀になるのではないだろうか?(あくまで僕の中でのイメージだが)
今後のファン拡大を考えて、各自の打ち方を自分が考える理想的な方向にもって行くのであれば、
熱弁(特に批判)をふるうよりもこちらをもって対応する方が良いとちょっとだけ思うのである。

今与えられているルールの中で勝利に近い最善手を考える、今の若手はその能力に長けている。
ならば団体内でのルール改正の声をあげ、上層部の方が考える理想と若手の能力をあわせていく、こちらの方が効率的なんじゃないかなあと。

まあそういった運動はすでにあって僕の耳にその話が届いていないだけかもしれない。
例え団体のトップが声をあげたとしてもルールの変更というのは簡単な事ではない、というのは容易に想像できるし。

なんて事を思う次第でありました。

さてなんかルールについて色々と書いたが、一旦はここで締めとしようかと。
そのうちまた追加事項があれば書きます。

2017年4月19日水曜日

麻雀のルールについて思う事 その2

前回の続きとなります。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/04/1.html


さて麻雀のルールについて改めて考えてみる。
慣れている人はあまりもう違和感なく受け止めているが、
麻雀の役そして点数計算というのは、無意味なレベルでややこしい。
奥の部分とかではなく入り口の部分でややこしい物が多いのだ。

最たる例はピンフだろう。

・123, 234といったシュンツと雀頭のみで構成 ⇒ 111, 555, といったアンコがあるとダメ。

まあこれはいい。
だが、

・待ちは両面じゃなきゃダメ
・鳴くとダメ(タンヤオはOKだがピンフはNG)
・字牌は一部(役牌)だけ雀頭の場合はNG

もうなんでこんな細かいルールが付いているのか意味が解らないレベルである。
しかもこれが出現頻度上位5指に入る基本役だというのだから、
この時点で覚えるのが面倒になる人がいても無理はない。

まあ役以外にも、
フリテン規定、カン規定あたりは特にややこしい点が多い。
この難しさに意味があるのか?といわれると疑問が多すぎる。
※カン規定は結構細かい部分で解釈に困るケースもある。

麻雀がとにかく複雑な理由のひとつは「多くの追加ルール」にある。

現在の日本麻雀には戦後とかに追加された部分が多い。(リーチやドラ 等)

よーするに、
とある追加ルールAをつける
さらに追加ルールBをつける、

AとBの間に矛盾が出来てしまいし、新しいルールCをつける
日本麻雀とはこういったルールの積み重ねで無理やり形成されたゴミ屋敷的な部分があるのだ。
しかもやっかいなのはそのゴミ屋敷を神聖な物と思い込んで手を加えるのを極端に嫌う人が結構いる事である。
しまいにはその複雑さゆえにちょっとやそっとのルール差異は平然と受け入れられる部分がある為、麻雀のルールは店舗や地域によって異なるという事象も発生しているわけだ。
まさにゴミ屋敷がさらに巨大化してもはや手がつけられてない状況と言えるだろう。



個人的にはこれらはもっとクリーン化したいが、だからと言ってこれはそう簡単に解消される問題でもない。

もう理由なんて全て書いたらキリがないくらいに多いので割愛するが、
愛好家人口だけなら他ゲームより遥かに多い=多くの人に慣れ親しまれすぎたこのゲームにおいて、プロ団体ですらまだ統一されきっていない現状では改革を唱えるのも簡単ではない、
もっと着手すべき部分を優先している、とご理解いただければ。

ちなみに国際公式ルール(中国麻雀)だが、
役の数こそ日本麻雀の3倍あるが、実はそれ以外の点ではすべてにおいて日本麻雀より遥かにシンプルである。
というか役についても上記のピンフのようなひねった部分もない。

全く麻雀を知らない人に、日本麻雀と中国麻雀のどっちが教えやすいか?
といわれたら、僕は後者を選ぶ。

さてもうちょっとだけ続きます、
「競技団体とルールについて思う事」を書こうかと。

2017年4月17日月曜日

麻雀も人狼も関係ない雑学話 その2:スポーツと人種差別の歴史

4月15日
アメリカのプロ野球MLBにおいて重要な記念日の一つ、
「ジャッキー・ロビンソン デイ」である。

彼の首位打者1回、盗塁王2回などの選手としての実績はもちろん
近代MLB体制下における黒人初のメジャーリーガーとして後進への道を開いたその功績は言葉では語りつくせない偉業だろう。

その彼の背番号42はMLBで唯一の「全球団永久欠番」であり、
4月15日はそんなロビンソンに敬意を表して選手全員が背番号を42番に統一して試合に挑む。
たまたまテレビつけたら元広島の前田健太をはじめ、全選手が42番をつけていたあらためてその日に気付いた僕であった^^

ちなみにジャッキーについて興味がある方はこちらの映画も是非。
お勧めです。


さて、アメリカのスポーツの歴史は黒人への人種差別の歴史と切っても切れない点が多い。
当時の感覚からすればそもそも黒人と白人が同じ空間に居る事事態を嫌う人も少なくは無かったのだろう。

1950,60年代にマーティン・ルーサー・キング牧師を中心とした公民権運動が展開され、それにより人種差別を規定した法律(ジム・クロウ法)が完全撤廃されるまでそれは「合法」として行われていた事であり、現在もその人種差別感は根強く社会に残っているといわれている。
これは多分日本人には想像できない感覚なのだろう。

先のロビンソンにしても、
対戦相手はもちろんチームメイトからも嫌がらせを受けたり、匿名の殺人脅迫を多数受けたり、試合自体の中止やホテル宿泊拒否など、
とにかく多くのトラブルに見回れたという。

しかしそんな中でもロビンソンは「絶対に仕返しをしない強い精神力」で常に紳士的にふるまい、多くのファンやチームメイトの信頼を勝ち取った。
そして彼だけでなくハンク・アーロンをはじめとした多くの偉大なる黒人選手への道を切り開いたのである。

さてそんなロビンソンとは対照的な存在といえば、
黒人初の世界ボクシング王者ジャック・ジョンソンだろう。

野球と同様に黒人白人のカラーラインが明確にしかれていたこの競技において彼は白人をひたすらに挑発し続けついに挑戦カードを実現させ、その戦いでも圧倒的な力で王者となった。

しかしジョンソンはジャッキーと対照的に、その後ひたすらに白人を罵倒し挑発し続け「白人の敵」として広く認知されることとなる。更に彼は自分が黒人でありながら黒人からの世界挑戦を拒否し続けたのも有名な話である(金にならない等の理由)。

結果として「黒人=野蛮な存在」というイメージをジョンソンが色濃く同競技に残したことで、彼の次の黒人世界王者ジョー・ルイスが誕生するまで30年の時を待つことになる。
ルイスはロビンソン同様の紳士的な振る舞いを評価され挑戦を許され、そして多くの後進に道を切り開くことにもなる。

他にもバスケットボール(NBA)にて史上最多通算得点を記録しているカリーム・アブドゥル・ジャバー、
彼が必殺技のループシュート「スカイフック」を生み出したのは大学時代にいきなり発令された「ジャバー在学中はダンク禁止」というとんでもない規制のためだったのだが、これも人種差別が一つの要因とも言われている。真実は定かではないが。
(そういう意味では人種差別がジャバーの偉大な記録を作ったともいえなくない皮肉な話・・・・)

今の世の中ってどうですかね。
僕が生活している範囲ではあまり「人種差別」って場面に直面することはないだろうけど、でもやっぱり今でも世間のニュースではその手の問題を取り上げたものも多い。

改めて「差別」って感覚は本当に難しい。これは数字とかで語れる物ではなく根本意識(先入観とか)の問題で、解決には年月も間違いなく必要だからである。
実際に「麻雀プロ」という特殊なカテゴリに生きてる身として、たまにそういった「麻雀への根本意識(悪いイメージ)」ってやつを感じる事もあったりなかったりする。
とくに「フリーで雀荘に遊びに行く」って世間からすると結構「あぶない所に出入りしている人」って見る人もいるらしく。
少しずつでもそういった差別意識をなくしていくため、例え理不尽であっても紳士的に振舞い続けた人達の精神をこの業界も見習うべきなのかなあ、とか思った次第でありました^^;


おしまい

2017年4月15日土曜日

水瀬姉妹と武中兄弟の差のお話

第11回夕刊フジ杯、優勝は日本プロ麻雀協会の水瀬夏海。
しかも準決勝・決勝の合計7戦を7連勝というパーフェクトゲームのオマケつきである。
上野あいみ、豊後葵に続いて協会の個人優勝が3年連続!
やっぱりこの大会、わが団体との相性が抜群!?

https://twitter.com/mondotv_m/status/852792560149872640


さてさて水瀬夏海といえば、
姉の水瀬千尋と共に活動をする姉妹麻雀プロである。

そして改めて考えてみると、
兄弟・姉妹のプロというのは実はあまり業界に見当たらない。
僕が思いつく限りだと
①二階堂姉妹 (瑠美、亜樹)
②水瀬姉妹 (千尋、夏海)
③武中兄弟 (真、進)
④綾瀬姉弟 (まり、しんじ)
くらいである。

二階堂姉妹はいわずもがな、麻雀界の女流トップの二人だし、
武中兄弟はまがりなりにも二人ともタイトルホルダー、
そう考えると、兄弟・姉妹プロの成績は中々のものなのかもしれない。
あっ、綾瀬(ry

でも水瀬妹が今回の夕刊フジで達成した
「異なる2タイトル(夕刊フジ杯、関西女流スプリント)を姉妹で制覇」という記録はさすがに初である。
ただでさえ「同じ2タイトルを取ってるプロ」という関係性は発生しにくいのに、姉妹というのが本当に凄いとしかいえない。
ちなみに二階堂姉妹は共通で連盟の女流G1タイトル「プロクイーン」を取っている。これも凄い。
今後瑠美さんが女流桜花を今後取れば、さらに前人未到の「異なる2つの女流GIタイトルを姉妹で制覇」とかいうとんでもない事にもなったりする。
これは結構達成の見込みもあるだろう。
少なくとも俺と兄が日本オープンと雀竜位をそれぞれ取るよりは遥かに現実的だ(こっちは天文学的数字すぎて語る気になれないw)

しかしだ、
ちょっと決勝の最中に思った事があった。正直に書こうかと。

水瀬妹の決勝の最中、
水瀬姉がその実況をツイッターであげていた。
https://twitter.com/minidevilcchan

そして優勝が決まった時のコメントが以下の通り、

https://twitter.com/minidevilcchan/status/852789223891521536

なんというかこれを見て、
僕は兄が優勝した時に全く喜びもしなかった事を思い出したのだw

さて、この理由は何か?
まず一般的に考えられる選択肢は二つ
①水瀬千尋は武中進に比べて心が澄み切ってる(武中進の心が汚れきっている)
②水瀬姉妹は武中兄弟よりも仲が良い


どちらであってもロクな理由ではない^^;
まあこれらも多少なりとも正解要素を含んでいるのかもしれないが(オイ)、
実は最大の理由は
③自分が麻雀の神様に「お前を選ぶ事は今後も無い。競技なんかやるだけ無駄だからやめろ」と言われているように感じた
という点である。

少々長いので細かい話はいつか別記事にするが、
第十期日本オープンは僕にとって競技人生史上最大に苦い思い出だった。

身近な人が勝つというのは確かに客観的に見れば「喜ばしい事」なのだろう。
ただ競技選手としては「落ち込むべき要素にもなりえる」と個人的には思うのだ。

麻雀は運と戯れるゲームである、
だからこそ勝った人が身近である人ほど、「コイツが選ばれて自分が選ばれないのは何故だ」という自問にも直結しやすいのである。

無論競技選手が勝つには技術が必要だ。
でも高い技術をもって続けたからタイトルという結果を出せるとは限らない。
つまり「神様に選んでもらう」という要素が多少は必要なのである。

そんな事は納得して皆続け、その技術を磨いている。
僕もそうだった。
でもあの時ほど神様に「お前の事は永遠に選ばないよ」と言われた気がした大会は無かった。
その理由は幾つかあったが、最たる物はやっぱり兄と自分の尋常ではない「身近さ」だったのである。
、、、いや、まあ僕が卑屈なだけかもしれないんですけどねw

もしもあの時恋人でもいたら、とっとと結婚でもして引退していただろう^^;
それをしなかったのは、「他にとりえも楽しみも今更見つけられない」以外に理由がなかった。
でもまあ今では「引退しなくて良かった」と思っている。
10年後は「引退してた方がよかった」と思っているかもだがw

さて話を戻そう。
そんな身近な妹が勝って、それを素直に喜んでいる姉を見て、
「本当に仲がいいんだろうな」と改めて思った次第である。

僕目線のぶっちゃけた話をすれば、
気まぐれな姉にいつも妹が振り回されている印象が強い姉妹だがw、
やはり姉の妹を思う気持ちは本物なんだろうな、と。

そしてもう一つ選手視点での分析をしてしまえば、
姉が自分の麻雀にしっかりとした自信を持っているのも伝わったw
そうでなければ、このように他人の実績をしっかり喜べない^^
これいい事ですよ、本当に。
健全な自信が無い人はこの業界で絶対にやっていけないし。

さて改めて
水瀬のなっちゃん、おめでとう。
モンドチャレンジマッチもやっちゃってください!

2017年4月14日金曜日

私見にともなう麻雀プロ紹介その8:成瀬朱美

本日第11回夕刊フジ杯の麻雀女王が決定するらしい。

昨年の豊後葵、
一昨年の上野あいみ
数年前に水瀬千尋、
獲得者が協会に多数おり、団体戦もClubNPMが過去に2回獲得、
つまりうちの団体にとってとても相性のいい大会であるw

中でも成瀬朱美は第二期、第三期と連覇を達成、
まあこの達成難易度を2017年度現在と比較するのは難しい点もあるが、偉業である事には違いはない。
※ちなみに「タイトル戦の獲得難易度上昇」は別に普通の事。開催される度に規模が拡大するケースが大半なので。

今日はちょっとその成瀬朱美について書いてみようかと。


http://mj-news.net/mjpro/pd/2015100522984

さて彼女が協会に入った時期、実は協会は最大の混乱期にあった。
初代代表が高い理想とそれを実現する体制を描きながら成し得ないままに辞任、
彼の築いた負債の解消に協会があたっていた時期である。

その背景により「団体のイメージ向上」という点が求められていた中、
入会間もない頃から端麗な容姿で注目を受けていた成瀬は様々なメディアに抜擢され、「協会女流の顔」として活動をする事になる。

・・・が、これは今となってはかなりのプレッシャーとの戦いだったと思われる。
現在でも「デビュー間もない頃からメディアに出演をする女流」というのは多くいるが、
当時と今ではそのメディアの数にかなりの違いがある。

特に動画配信コンテンツは「MONDO」くらいしかない時代、
つまりその注目度は現在のネット対局とは比較にならない物だった。
そして当時はまだ女流の絶対数がそもそも少なかった時代、
「MONDOに出ている新人女流」という彼女の立場は、業界中の全視線を受ける物だった訳である。

昔も今も言える事なのだが、
基本的に女流の麻雀に対する世間の評価は、男子に対する物に比べて辛い事が多い。
そりゃまあ女流がメディアに出るハードルの低さを考えると、
「男子のトップに比べて明らかに稚拙な一打」という物はどうしても出てしまう。
がそれを除いても「女流だから」というフィルターを通した辛らつなレベル、言われ無き類の批判というのは存在するのが実情だろう。
※ここらへんについては別記事でまた書くかな。

振り返ってみると、
そんなフィルターを通された中でキャリアの浅い若手女子が今よりも厳しいメディア最前線にいきなり立たされていた訳だ。
活動をする喜びや報酬とかもあった一方で、色々なキツい経験も山のようにしたんだろうし、プレッシャーも凄かったのは今となっては想像に難くない。

10年前の僕はそんな成瀬が果たした重要な役割をあまり考えてはいなかった。(むしろ批判的な立場だった)
ただ業界の整備が進み、女流の人数も増え、放送対局に出演する機会も増えた中、
当時彼女がきっちりと自分の責務をこなしてくれた事が、
麻雀プロ(特に協会)のメディア露出の道をしっか舗装してくれた事につながっているというのは事実だと思っている。
こう書くと故人みたいな表現で怒られそうだがw

さて、
成瀬だけでなく、その前から業界に貢献してきた人達、
協会女流なら田中さん、崎見さんあたりの功績も含めて、
こういった人達の舗装が今につながっているというのは、現在の選手達にも知っておいて欲しい点である。

「感謝すべき」という「恩返し」というよりは、
その感謝をもって「自分の行動が後の基盤になりえる」と考えて「恩送り」する意識をちょっとでも持って欲しい。

改めて業界への貢献度、そして協会への貢献度という点から、
僕は「尊敬するレベルの女流」をあげるとしたら、1位はやっぱり成瀬朱美になる。

ちなみにこんな事を書くと大勢の女流を敵に回す可能性があるので死を覚悟しながら書きますが、
僕が多くの女流を見た中で「なんていい子なんだろう」と麻雀界で初めて思ったのは成瀬です!
いい子なんですよ本当に。
旦那さんもいい人で^^

ただ最後に、
そんな成瀬夫妻についてひとつだけ文句を言いたい事があったで最後に書いておこうかと

数年前
とある業界関係者の結婚式にて僕は久々に夫妻に遭った。
そしてその時3歳になる長男くんと初めて会ったのです。

子供が好きな僕は遊んであげようと駆け寄ったのですが、
ナマハゲでも襲来したかのごとく逃げまどわれ、
そのリアクションっぷりに落ち込んでおりました。

そんな僕に対して夫婦が一言
夫「ごめんね。うちの子は面食いだからさあ^^」
妻「ごめんなさい^^」

100%の悪気無く言ってくる夫妻、
奥で二階堂亜樹さんとキャッキャしている子供、
そして華やかな結婚式とぼっちの自分
その日は枕を涙で濡らしましたとさ

おしまい

あっ、
本日決勝放送のURLはこちらです。
熱い戦いに期待!

http://live.nicovideo.jp/watch/lv294201093?ref=sharetw

2017年4月12日水曜日

麻雀のルールについて思う事 その1

「麻雀のルールをどのようにしたらもっと実力どおりの結果になるか?将棋や囲碁に近づくか?」
という声をたまに耳にするが、これは正直にナンセンスな議論と思っている。

麻雀は不完全情報ゲームであり、
この点が将棋や囲碁のように「両者に全ての情報が見えているゲーム」と異なる。
これから新しく開示される不完全情報(ヤマにある一枚)が状況を劇的に変える可能性があるわけだ。

この性質がある以上、どのように改定したって結局は運的要素は排除できないし、
どのような変更をしたって囲碁や将棋のようになるわけが無い。

たとえば例として、
巷で耳にする「一発裏ドラをなくす」という点について考えよう。
確かにこれは一発・裏という運要素を減らす事にはなっている
ただし逆に言えば、「表ドラ」「配牌の良し悪し」というその他要素にかかる運の比重を重くしているに過ぎないともいえるのだ

昔とある競技選手(一発裏なしが公式ルールの団体に所属)が
「一発裏ドラなしの方がより運ゲーになる。選択は少なくなるし、どうしようもできない半荘が多くなる。」と言ってたことがある。

これは僕も一部だが賛成であり、
一発裏やノーテン罰符といった付属要素が少ないルールになればなるほど、打ち手にもとめられる選択はどんどん少なくなるし、「無理ゲー」の回数が増える側面はあるのだ。

10年ほど前にとあるタイトル戦(一発裏ドラなし、ノーテン罰符なし)の決勝にて、
そこまで数回の半荘でトップを重ねてダントツトップだったA選手が、
最終戦オーラス、たった一回の16000オール(四暗刻)で大逆転をくらった例もある。

協会ルールなら一回の役満はせいぜいトップ1回の価値だし、半荘数回をひっくり返す逆転要素とはならない。
つまり「一発裏ドラなし」=「運要素排除ではない」その一例と言えるだろう。


まあ結局のところ先に結論を言えば、
「本当に実力だけのゲームで勝負したいなら囲碁か将棋をやるべき」と言ってしまえるだろう。

実も蓋も無い言い方だが、
麻雀というのはその「気軽さ」があるからこそ非常に多くの愛好家を持っているのである。


麻雀を囲碁や将棋と同じ位置へ、
こう考えて目標とする麻雀プロはやっぱりいる、というかそれが普通かもしれない。
けれど僕の考えはちょっと違う。

僕としては、
麻雀とはラーメンやカレーのような大衆食で、
囲碁や将棋というのは高級フランス料理や日本料理に近いと思っている。

両者は求められる質にも価格にも当然差があるし、
専門家と呼ばれる人に求められる物も違えば、扱われ方も違う。

でも両方とも社会に必要なもので、
両方とも専門家と呼ばれる人は知識と技術が必要である。(客からの扱いは違えど)

気軽さがなくなったラーメンなんてそれこそ存在意義に疑問が出るし、
無理してラーメン屋が日本料理の板前に対抗するのもちょっと違うと思うのだ。

まあちょっと話がそれましたが、引き続きルールについてのお話が続きます。

2017年4月10日月曜日

麻雀プロを題材にしたノンフィクション作品

さて前回の記事の続き
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/04/blog-post_7.html


麻雀漫画には多くのノンフィクション作品(実話)も存在する。
まあ無論100%ノンフィクションではないが。

例えば
大崎初音の「麻雀人口増加計画」なんてその典型だろう。
リアルドキュメンタリーという手法で女流を取り上げた作品は他にも幾つかある一方で、
一人の女流を中心にここまで特集的に作るケースは意外にも少ない。

https://twitter.com/mpgp_iep


他で言えば昔、
有元美保先生が近代麻雀で連載していた「雀荘で遭った愉快な人々」という4コマ漫画では、
毎週誰かしらのプロをゲストにしてその人の裏話等を書いていた。
当時のプロにとって、あの作品に出るのはちょっとしたステータスだったりもした。(まあほとんど出れないからね)

しかしリアルの麻雀プロを取り上げた作品という点については、
やはり片山まさゆき先生を超える漫画家はいないだろう。

先生が今でも多くの麻雀プロに尊敬を抱かれているのは、
数々の名作の生みの親であるのは勿論、こういった麻雀プロのリアルをとりあげた作品を多く書いていただいた点も大きい。

幾つかの作品がある中で特に印象的だったものが二つある。
一つ目は「オモテTOTO」という近代麻雀で数回連載された作品。

残念ながら単行本になっていないのだが、
この作品は麻雀プロの競技麻雀タイトル戦における準決勝および決勝をそのままレポートした漫画だった。

基本的に一大会が二話の編成。
①前編 準決勝の戦いおよび決勝面子の紹介
②後編 決勝の戦いおよび優勝者の姿を書く

協会だと
奥村さんが勝った第二期女流雀王
崎見さんが勝った第三期女流雀王
尾崎さんが勝った第三期雀王(この年の最終戦オーラスは協会史上に残る大逆転)
なんかが書かれたりした。

ただ個人的に印象的だったのは
①河野高志さんが三連覇を達成した十段位
河野さんの存在感もさることながら、
この時準優勝であり作中でも脇役として書かれていた瀬戸熊さんが今では業界のトップという点も振り返ると面白い。

②茅森さやかさんが優勝した女流MONDO
それまで無名だった彼女だったが、MONDOと漫画の影響で一躍女流のトップとなり今に至る。

個人的には凄い好きな作品だったしもっと読みたかった気持ちはある。

そしても一つ、
現RMU代表である多井隆晴をモデルにした漫画「オーラ打ち 言霊マンボ



ここまで一人の打ち手やプロのリアル闘牌に密着した作品というのも珍しい。
キャラクター名こそ微妙に変えているが、多くのキャラクターは実在の麻雀プロであり、闘牌内容も全て実際の対局を取材して作っている。
その内容も非常に玄人好みの濃い物とも言えるだろう。
個人的にはこの作品も、もっと続いて欲しかった。

そして何よりも凄いのはこの年に多井さんがG1タイトル王位戦を勝った事である。
「選ばれた人っているのかなあ・・・」と選手として感じた次第である。

ちなみに主役は多井さんだが、準主役は河野さんだろう。
特に河野さんが十段位戦決勝でメンチンテンパイから最後の勝負に出て土田さんに放銃し敗北(三連覇中の十段位からの陥落)が決する場面、
作中でも屈指の名場面であり、リアルの世界でも僕の競技麻雀史上心に残ったシーンのベスト10に入る。

さてせっかくなので裏話も少々
私はこの作品で描かれている十段戦ベスト16にて取材の為の採譜を手伝った。
この時が多井さん初めてお会いした機会だったし、
他団体の超トップでありカリスマ的存在という事もあって、凄い緊張したのを良く覚えている。
本当にあの時の多井さんからは漫画さながらのオーラを感じたほどだった。

でもそれから約10年後、
その多井さんも含めた友人4人で一緒に映画館行って「Documentary of A●B」を見た。

そして開始5分で号泣している姿を見て、
 「そういえば俺、この人の採譜を漫画の取材でした時凄い緊張したっけ」とか思い出し、
そのさらに横にいるIさん(僕が協会に入った時の事務局員の一人)も同じく号泣している姿を見て、

 「人生本当に何が起きるかマジでわからん
としみじみ感じたのでありました。

ほかにも競技選手を実話を採用した漫画はちょくちょくあるので、
いつか時間がある時に当ブログでとりあげてみようかと思う。
まあ本日はこのへんにて。

2017年4月7日金曜日

実写の二階堂亜樹さんを実写化って言われても(^^;)

連盟の二階堂亜樹さんをモデルにした漫画が実写化されるらしい。

http://aki-movie.com/

ただ僕は正直にこの漫画を読んだ事がない^^;
僕が一番麻雀漫画を読み込んでいた時期からちょっと後の時期の作品だからである。(この漫画の存在は知っていたが)
まあ僕ら世代にとっては「女流プロといえば二階堂亜樹」というぐらいの有名な存在であり、
彼女を取り上げた麻雀漫画は多数ある。ただそれが実写化されるというのは初だろう。
古くから見てきたリアルに存在するプロをモデルにした作品が「実写化」っていうのはなんか凄い面白い感覚である。
本人普通に実写ですけど」と突っ込みたくなるようなw
「聖の青春」とかで羽生さんを初めとした将棋棋士の方々は同じような感覚だったのかな^^;

さて今日は「麻雀プロをとりあげた麻雀漫画」についてちょっと所感を書こう。
これには大きく分けてフィクション・ノンフィクションの2つがある。(って当たり前だが)
たとえば今年の最強位を取った近藤千雄の漫画が近代麻雀で乗ったが、これは大体ノンフィクション、実話である。




※ただし近藤の腹筋など一部はフィクションである

これに対して、実在プロを使った作品にはフィクションも多数存在する。
麻雀新撰組(阿佐田哲也氏、小島武夫氏)や女流プロ、男子だったら滝沢和典プロや佐々木寿人プロを使った作品が有名だろうか。
これらは
①実在人物が打ってはいるが闘牌内容が完全に創作、
②名前だけは実在人物だが、そもそもの性格・容姿も違う、
といった感じの物である。

二階堂さんについて言えば、昔近代麻雀で連載されていた「覇王」って作品が特に印象的だった。
凄い巨乳の色っぽい女性に書かれているのを見て、さすがにちょっとビックリした記憶があるのだが、残念ながらネットにて画像が見当たらず・・・^^;
原作の簡単なレビューはあったので興味ある方はどうぞ

https://liginc.co.jp/217226


麻雀漫画により麻雀プロの存在を知る人も多いし、
個人は勿論、業界や麻雀そのもののイメージアップの為にも、こういった実在プロをモデルにした作品はありがたい点が多い。
・・・・ただまあ「プロってこんな風に凄いんだ。超能力者みたい。」というあらぬ誤解が生まれる、という問題点があるのも事実だろう。

早い話、ノンフィクション作品の闘牌内容というのは基本的には「そんなバカなw」である。
物凄いアクロバットな和了や驚異的な一点止め、
以前別記事でも書いたが、
スポーツ漫画だったら大体の読者が「ありえない」と理解しながら読むのだが、
麻雀漫画だと「ありえるかも」になるケースは結構あるのだ。
某テニス漫画のように体からオーラだしたり分身したり無我の境地とか行ったりしないから、「リアルでも起きるかも」という気持ちはわからなくもない^^;
そしてそれが実名プロの闘牌シーンとして書かれていると、なおさら誤解に拍車がかかるのである。
その境界線をちゃんと見極められるような雀力が全ての読者にあるはずはない^^;

麻雀プロは、只でさえ麻雀というゲームに対する人々の「理想(言うなら妄想)」と、競技選手が知る「現実」の狭間に立たされる事が多い。
実際の麻雀というのは漫画のようにご都合主義では行かないのだ。
創作の中に自分を描かれる、一方でリアルの自分を見られる、そんな立場に立つのは結構大変なのかもしれない。

そういえば数年前に雀鬼こと桜井章一氏が「20年間無敗はガセネタ」と公式サイトで述べていた
。別に信じてはいなかったが、公言した事には驚いた。

協会の女流でいったら、その手の立場の苦労を一番おったと思うのは僕の中では「成瀬朱美」だろう。
協会6,7期あたりでデビュー初期にも関わらずメディア露出の大部分をに背負っていたその苦労は今考えると創造に難くないし、実は結構尊敬しているプロの一人である。

改めてそんな麻雀や麻雀プロという物の性質や二階堂さんの知名度を考えると、とてつもなく激しいプレッシャーを受けてきたんだろうなあ、と思たりした次第である。

うーん、、、、映画見に行ってみるかな。
いや。ぶっちゃけ今のところは興味ないけど(爆)
まあ後、ライバル役を元AKBの増田有華がやる点は個人的にはすごく興味深いですね・・・w

さてさて、ちょっと話を戻す。
上記のように麻雀漫画には実名プロを使ったフィクション作品が多数存在する一方で、ノンフィクションもちょくちょく存在する。
大半は一回の大会レポート程度の作品になるが、中にはもっとリアルを追求した作品も過去にはあった。

それらについての記事がちょっとだけ続く。

2017年4月5日水曜日

代走

フリー雀荘には「代走」という物がある。

お客がトイレや電話等の事情により短時間だけ席をはずしたい時に、店員にちょっとの間だけ打っていてもらうシステムである。
これは知らない人同士でゲームをするフリーにて、できる限りゲームの中断を避け円滑に進める為の措置となっている。

だが自分でない人間が打つ以上、当然自分の意思にそっていない打牌をされる事もやむをえない。
というか代走がいきなり高い手に放銃する事だってある。僕も昔メンバーをやってた時にお客さんの代走で18000に振り込んだ事もあった。平謝りだった。
まあでも、こういった事態が我慢できない客は最初から一切代走を頼まずにトイレがしたかったら鉄の意志でその場でするしかないのである。(多分やった瞬間出禁になるだろうが)

さて改めて、
僕は代走を頼むのが嫌いだ。
麻雀において「自分の本意ではない打牌をやられる」というのはやはり避けたい事態であり、勝つにしても負けるにしても全て自分の意思で決めたいからである。

よってトイレ等で代走を頼むとき、基本的にはリーチをかけてから頼む。
いわばリーチ代走というヤツだ。
僕は基本的には「リーチ後」という物には関心を持たない。
アガリ牌以外はほぼ全てツモ切るわけであり代走でも問題は無い。そこから先には人の力は介入しない以上、何を考えても無駄だし誰がやっても同じ、としか思っていない。だから別に役満だろうが平然と代走を頼む。
まあトイレ行きたいのに全然リーチがかけられず、必死で我慢しながら悶絶する時もたまにある^^;



そして一方で、
「もういっそリーチするたび全部代走頼みたい。面倒。」
という気持ちが実はある。だって誰が打っても大体は同じなんだもん。

ちなみにその要望を吉田基成って人に伝えたら、
「出禁になりたいって事でいいですかね?」
といわれました(--;)

そして世間一般にはやはり「勝負手は自分でツモりたい」という思いがあるらしく、この気持ちはあまり理解されないようだ。
まあ「ドキドキしたい」という考え方が普通の事だとも思うし、前述の通り役満でリーチ代走を頼んで、戻ってきた時に同卓者全員に驚愕された覚えもある。

ちなみにとあるメンバーとのやり取り、
メンバー「武中さん、ツモ四暗刻の代走リーチはできれば勘弁です。」
ワシ「なんで?」
メンバー「カンのし忘れが怖いんですよ。ツモスーは代走したくない手No.1です^^;」

確かにメンバーが忙しいときに、アガリ牌はともかくカン材となるとうっかりツモ切ってしまう経験があっても不思議ではない。
なるほどね、とちょっと納得したのであった。


あと代走といえば、
最高位戦の有賀一宏という男はその昔、「客の代走で天和」という伝説をやった事がある。さすがにこれは他に聞いたことがない1^^;
まあ彼がやったのは積まれた牌をあげるボタンをただ押しただけだがw

2017年4月3日月曜日

第16期雀王戦が開幕しました

第十六期雀王戦が4/1に開幕した。
僕自身も4/2にリーグ戦第1節が開始となっている。

思えば今年でついに15年目のリーグ戦となるわけだ。
そして僕のリーグ戦歴といえば以下の通り、

第2期  C3(現C2)
第3期前 C3(現C2)
第3期前 C2(現C1)
第4期 C1(現B2)
第5期 B2
第6期 B2
第7期前 C1
第8期 B2
第9期 B2
第10期 B2
第11期 B2
第12期 B2
第13期 B2
第14期 B2
第15期 B2

違うリーグで戦う事自体が9年ぶり!
B1は人生初!
こうして改めて振り返るとちょっと感慨深い物がある。

※ちなみに協会の福井仁さんが趣味で作った雀王戦全選手の全データもあるので、興味のある方は是非^^

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1zZkqhFdDH8oda1UK1hw-EfUt-bwJOZIhtOJDm8x6kMA/edit#gid=0

なお協会で「同一リーグの在籍記録」というのは僕が知る限りでは以下の通り。
①鍛冶田良一 Aリーグ 15期
①鈴木達也 Aリーグ 15期
③武中進 B2リーグ 11期
④吉川亘 B1リーグ 10期

鍛冶田さんはAリーグデビュー、吉川さんはB1リーグデビュー、つまりそのまま生え抜きのリーグにて連続在籍記録を作った。
それに対して達也さんはB1、僕はC3(現C2)でデビューとなっている。
しかもAリーグには昇級がない。よって残留確率はどうしても他リーグより高くなる。
更に達也さんは雀王を3回取っていて、その翌年はリーグ戦に出ていない。(ちなみに鍛冶田さんは1回)

こうして考えると俺のB2在籍11年って結構な記録だわな・・・・

そりゃ橘哲也に
「ツインカップの運営陣もAリーグいったりタイトルとったり皆変っていく中、変らないのは武中進のリーグ位だわ」とか言われるわけだ^^;w

さて「B2の番人エピソード」は山ほどあるが、
一番印象に残っているのは藤田拓郎さんについての以下の流れ

①第五期に僕はB2で藤田さんと初対戦
②藤田さんはこの期でB1に昇級。その後Aにも昇級
③しかしその後不振にあえいでAから降級、さらにB1からも数年後に降級し、あしかけ10年でついにB2に舞い戻る
④一方の僕は10年間ほとんど動かずB2にい続け、またB2にて二人は再戦

綱川も結構近いところはあるけれど^^;

ただ一番言いたい事はこれらの経験も含めて僕はリーグ戦なんて水物だ思っているという点。
今のリーグなんて10年後に意味があるかは解らないので気軽にやった方がいい。
若い子は特に結果をいそぎすぎる風潮があるので^^;

あっ、でもやっぱAリーグは一回位行ってみたい。人間なんで。

さてそんな感じで迎えた第16期雀王戦B1リーグ第1節、
結果は1343で▲23.8Pでした。まあちょい負けってとこか。

https://twitter.com/ClubNPM/status/848450578606735360

なんか3回戦の東場までは凄い展開が良くて、その半荘も東1局に4000-8000ツモってトップ目だったんですが・・・

3回戦東4局西家7巡目 43000のトップ目(二着目が29000)
一二三四五六六八九23456 ドラ 六
まあ六切るか九切るかなんですよね。
ちなみに六切った場合、ペン七待ちでもリーチです。
最終形かつドラ先切りから他家からの出あがりが期待できるので。

さてドラ先切りの方がいい気もするのですが、
マンズが場に高いのをみて九切ったんですね。

そしたら次にすぐ三引いてリーチ。
一二三三四五六六23456 ドラ 六

「勝ったな」
「ああ」
とか考えてたら堀におっかけ打たれて世が世ならアガリ牌の七で8000放銃(--;)

その後から一気に苦しい展開が続く。
南1局で三件リーチにオリ打ちして気付いたらラス。

基本ドライ思考かつ、多分世の方々の平均の数倍・数十倍麻雀やってる僕ですら、
「あそこから展開が一気に変った」とかちょっーーーとだけ考えちゃうわけだから、
そりゃまあ世間にはガレナー信者が多いのは頷けますねやっぱり、とか終わった後に思いましたわ(--;)
、、、、まあ、まだ先は長いし頑張ります。

そういえば、長年の付き合いの須田良規とも15年目にしてついに初めて同じリーグだ。
思えば彼が第五期雀王を獲得した時に、

僕「僕がAリーグに行くまでずっと雀王でいてくださいね!
須田「いやあ、いくら私でも一生雀王は無理だよ

とか言い合ったっけな。
なつかしい^^;

※ちなみにこのやり取りはとある麻雀漫画のパクリです。あしからず。