follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年10月26日水曜日

脱衣麻雀2

とある年末だった。
協会総会後の忘年会も終わり人もまばらだった中、
一人の男が私に話しかけてきた

「武中君、明日もやすみでしょ?もうちょっと遊ぼうよ」

その男、打上(仮)は麻雀プロでありながら本業はアダルトビデオメーカーのソフトオンデマンドに勤務している異色の経歴の持ち主であった。

一時期Aリーグにも在籍していたこと、
飲み会でのキテレツな言動、
これらにより当時の協会内では名のとおっていた男であった。


「別にいいですけど、カラオケですか?飲みなおしですか?」
「俺さ、前から1度脱衣麻雀をリアルでやってみたかったんだよね」


、、、一瞬彼のいっている言葉が理解できなかった。
正気を疑いつつも、そもそもこんなふざけた遊びに付き合う女がいるわけもない、と冷静に考え直し返答した。

「男同士でやっても楽しくないでしょ、、、」
「大丈夫!すでにやってくれる子も一人見つけてる!」

、、、色々と自分の考えている社会の価値観を否定された気がした。
そんなふざけたゲームに意味なく参加するものなのか、世間の女子は。実は女性が裸見せるって俺が思ってるよりかるいのか??

そんなことを考えているうちに、
とある事務局のなかで男3女1でのリアル脱衣麻雀はスタートした。
当時入会して4年ほどがたっていた私だったが、
あんなにも気合いの入っていた事は初めてだったかもしれない。
酔いもすっかり覚めてあたまをふるかいてんさせるじゅんびもばんたん。
エロのパワーは偉大である。



そして約一時間後




そこには「脱がなくてもいい」というまわりの制止をふりきって最後の一枚を脱いでいる打上の姿があった。

というか、結局彼以外はほとんど脱ぐことなくゲームは終了した。

彼は脱衣麻雀がやりたかったというより、
ただ女性の目の前で服を脱ぎたかったようである。

全力での差し込みのオンパレードにより勝負はあっけなく幕を閉じ、
私は爆笑しながらも心のなかでは泣いていた。






ちなみに打上はこの数年後に「将来を考えて」と協会を退会することになる。

その際に冒頭のソフトオンデマンドを退職し、
NHK教育番組の製作会社に転職したらしい。


、、、、いったい彼がどんな番組を作るのか、
子供たちへの影響を懸念したのは多分私だけではなかっただろう(*・ω・)