第十五期雀王位は
角谷ヨウスケ選手でした。
最終日は本当に見ごたえしかなかった!
こちらで完全無料にて視聴可能ですので是非ともご覧ください!
個人的に印象に残った局について、後日ピックアップしようかな^^
https://abemafresh.tv/npm2001/55859
さて今回の決勝についての私見を
今回もしも協会員に「優勝するのは誰か?」とアンケートをとったら、
おそらく角谷に投票する人が一番少なかったと思います。
雀王ディフェンディングの木原浩一
協会最強の呼び声が高い鈴木たろう
その高い技術力はAリーグ屈指と言われる小川裕之
この三人の高い評価に押される形でやはり角谷の下馬評は一段下だったでしょう。
僕自身としても、
今まで主に麻雀番組「ハイステ」にて彼の麻雀を何度も見てきた中で、
その独特のバランス感覚や損得感覚、そしてそこから導き出される打牌に、何度も驚愕させられてきたのは事実。
競技選手としては、
やはり今回の面子では角谷の優勝は厳しいと見ていました。
でも一方で、
彼が今回の決勝に非常に強い思いを持ってかけている事は感じていたので
個人的に応援していた点があったのは事実。
特に最終日朝の彼のツイート
https://twitter.com/kakkun_npm/status/797250783423008768
「今日しかないという」言葉。
これは僕も過去に凄い同じ思いを持った経験があるので本当に共感しました。
最終日開始前、
角谷と首位の鈴木たろうとの約240P差、
正直にこれはそんな簡単な差ではなかったし。
この重さは彼自身が一番感じていた事だと思います。
そして客観的に見れば
「まあ今年ダメでもまた来年がある。特にAリーグは3/15で来年も決勝にいけるし」
と見る人もいるのかもしれない。
でもこの3/15ってヤツが、実はとてつもなく重い3/15なんです。
競技を長くやればやるほどこの重さは本当に痛感すると思う。
※僕Aリーグには行った事はないけど、準決勝敗退はかなり経験しているのでw
特に今回の雀王戦のように「十数半荘を複数日かけて行う決勝」、
これって本当に自問自答を繰り返す長い期間なんですね。
途中で「もうだめだ来年頑張ろう」と思い
そこからしばらく考えて「来年また決勝に来るのはをそんなに簡単じゃない。今年頑張らなくてどうする」と思う、
本当にその繰り返し。
その中で彼の色々な自問自答が伝わってくる「今日しかない」という言葉を見て、
自分も約二年前の第13期雀竜位決定戦にて、
斎藤俊に突きつけられた絶望的条件に一旦は諦め、
それでも「今全力を出し切らずでどうする」と思い直して最終日を迎えた事、
その事をちょっとだけ思い出して彼を応援した朝でした。
そして最終日の彼は麻雀の内容も本当に素晴らしかった^^
優勝に足るものだったと思います!
途中で「これ本当に角谷か?」と思った局も(嘘
さて、
角谷はいつもその独特の麻雀バランスを僕等に批判された時、
「世間もそろそろ気付くべきなんじゃないでしょうか?キリッ」
と冗談めかして笑っていました。
でもその奥には、やっぱ自分の評価の低さに対する不満と打ち手としてのプライドを覗かせていたのも事実なんですよねえ。
これから雀王としてすごす彼の一年、
打ち手として本当の評価を受け、その真価が問われる期間だと思います。
数年後に彼がどのように評価されているか、
彼の存在が世間のトレンドにどういった影響を与えているのか、
一人のプレイヤーとして本当に楽しみです^^
でもまあ今日はとりあえず難しい言葉よりお祝いの言葉をおくりたい。
角谷改めておめでとう!^^