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2016年11月3日木曜日

競技選手にとって一番長い一日

「結果は残念だったけど頑張ったので満足」
「負けたけど悔いはない」

この台詞を本心で言えている競技選手ってどれ位いるのかと、
長く競技をやっていると特に疑問に思う事の一つである

僕の場合は競技選手になって1年少々経った時には、
もう「負けても悔いはない」って言葉は口からでなくなってしまった。
惜敗を一度でも体験して勝ちと負けの間にあるあまりにも深い溝を味わってしまうと、
「負けたら悔しい」以外の感情というのは沸かなくなってしまった。

まあこれは以前に別記事でもちょっと書いてる事なんですけどね。


さて本題
今日は当団体の女流通年リーグ最終節

https://twitter.com/ClubNPM/status/793993295378530304

これで2016年度の当団体の通年リーグは全て終わり、
来季に向けた上位リーグ者が色々と決まるわけです。
まさに年に数回の「協会の長い一日」なわけですね。

そして何回も経験した事あるので良くわかるのですが、
競技選手にとって一番キツい体験は、
やはり「通年リーグで思ったような結果が出せなかった時」なんですよね。

これは通年リーグ自体のスパンの長さも勿論ですが、
「次が始まるまで約半年間ある」って点が本当に辛い。

僕自身も昔降級を味わった時が特にそうだったのですが、
負けて降級した屈辱感を胸に半年も待たなきゃならないっていうのが選手としては本当にキツかった。

惜しくも昇級を逃した時も同様。
特に「今年持ってたポイント=優位性がリセットされる」って点も含めて、今期への憤りと来期への不安で半年間待つ、
もうたまったもんじゃないんですよね。


まあ選手各位はそういった勝負の悲喜が身にしみている人が大半なので、
もう最終戦が始まる前の場の空気の重さって凄いわけですよね。
あの空気、「外から見る分には」本当に楽しくて好き^^

自分がいる時は本当にイヤだけど。
ああ会場行ってみたかったなあw



さて最後に、
今まで書いた事と矛盾してる事を書きますが、
これからもずっと長く競技を続けたいと思っている人は、4,5年内の結果とか拘らなくていいと思います。
技術力向上や研究を目的としてるなら特に。


長くやってると、
自分より数年後にデビューした後輩が自分のリーグをあっというまに追い抜いて、
その後にどんどん降級して気付いたら自分の方が上にいる、そんなケースもちょくちょくあります。
まあ僕みたいにずっと同じリーグにいる方が珍しいんですがねw
結局我々ってずっと昇降級と戦い続けるわけで。

勝つ事を目的にするのは大事だけど
勝つことだけを目的にするのは結構危険です
勝ちたいと思えば勝てるゲームでもない

それが競技麻雀の本質なので、
負けた人も「まだまだ長い競技人生の一部」位に思うべき。

ってのが私見でした。

さて現在は13時
そろそろ銀座の会場がピリピリし始める頃ですかね・・・・
楽しみだw

会場の皆さん頑張ってください