いわば「勝ちたい」なんて当たり前なのである。
まあそれを口に出せば勝率が上がるのならば皆いくらでもやるのだろうが、そうでない事は明らかだからこそ大体の選手は口には出さないのだ。
更に言えば競技麻雀とは多くのケースでたった1人の勝者と多くの敗者を決めるゲームである。
「勝ったり負けたり」なんて生易しいものではなく「負けたり負けたり負けたり負けたり」なのだ。
長くやればやるほどその事は感じるし、上記の理由とあいまって誰も「勝ちたい」なんて口に出さなくなる。
考えてみると斎藤俊のようなビッグマウスキャラというのは結構凄い。
上記二つの理由を知りつつも、自分のために勝負をもりあげるために、自分にプレッシャーをかけるという行為、麻雀というゲームではなかなか出来るものではないのだ。
さて昨日終了した協会の第十六期新人王にて、
優勝した中月裕子が前日にこんなブログをあげていた。
https://ameblo.jp/hiropon0109/
「協会の全タイトルを取りたい」
彼女の野望は壮大だが、実を言えば恐らく多くの協会員は心の奥に秘めている野望なのだろう。
そしてそれを大一番が終わった後ではなく始まる前に口にできる彼女の精神力と志の高さは同じ競技選手として正直に尊敬を覚えた。
実際に1回戦が終わったとき、彼女の麻雀の内容、特に決勝という超特殊条件戦についての戦い方は他三人より一枚上手だという印象を覚えた。
最後まで優勝を競った岩東、ネット麻雀にて名をはせている強豪である木村、そしてニコラス、三人ともが特に序盤にて「手堅く」という思考の枠から抜ける事ができていないように感じたという所か。
※こんな上から目線の記事を書くと怒られるかもしれないがw
https://freshlive.tv/npm2001/110388
前日に書いた彼女の記事を含めて「多分勝つかな」と思った。
そして実際に優勝したのを目の当たりにし、全体の内容も含めて心から嬉しく思った次第である。
改めて中月裕子おめでとう。
しかしまあ冒頭の内容と思いっきり逆の事を書くが、
実は「勝ちたい」と口に出すのって、案外効果的なのかもしれない。
根拠は全く無いのだがw
思えば自分も十数年の競技生活で唯一始まる前から「勝ちたい」と堂々と口にしたのって第十三期雀竜位のA級および決勝だった。
A級が始まる前のツイートだけは残ってたのでリンクはっとこ。
というわけでゲン担ぎも含めて、
今年のリーグ戦についても「昇級したい」と改めてここで明言しとくかな。
今月だけで3節あるし、がんばりたいところだ。
https://twitter.com/s_takenaka0821/status/551755018953437186