さて麻雀についての細かい記事を書いても世間の反応が薄かったので(涙)、
前々回の記事の続き、
今年の女流最高位決定戦を見て思った事の続きをちょっと書きたい。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/10/blog-post.html
改めて大澤ふみなについて
別記事で書いたように、
彼女は今回が公式タイトル戦で5回目の決勝、しかも4種類目のタイトル戦における決勝だった。
改めての快挙だが、ここでも惜敗となった。
※過去にMONDO21主催の第1回女流チャレンジCUPにて優勝経験はあり。
「シルバーコレクター」という言葉がたまにある。
何回も大舞台で決勝にあがりながら勝ちきれない強豪選手を揶揄したこの言葉、
麻雀プロにもあてはまるといわれる人は何人かいるだろう。
ちなみに今や業界最強の存在として多くのタイトルをとっているRMUの多井さんも、
連盟在籍時代はシルバーコレクターとして知られていた時期があった事、
今の若い選手はあまり知らないかもしれない。
さて
「優勝者とシルバーコレクター、その差は何か?」
はっきり言えば運であるw
最後の最後の勝ち運、これに恵まれた経験があるか無いかの差だ。
「タイトルには勝ち方がある」という趣旨の言葉をたまに聞く。
これは半分は間違っている。
だって最初は皆ノンタイトルなのだから。
結局は勝ち運にめぐまれる機会がなければタイトルなんてとれない。
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ただ残りの半分は正解の部分があるとも思う。
麻雀に限らず「勝った事があるという経験は勝負において有利」
これを唱える人は多く、自分も賛同する点がある。
例えばテニスの帝王「ロジャー・フェデラー」は
「勝つためにこそ、リードした時に守るのではなく攻めるのが大事」と口にした事があり、
それを可能にするバックボーンについて「実績」をあげている。
戦いの最後の局面、
慎重でありながら、同時に捨て身である事が求められる局面、
そんな局面を勝ちきる力
慎重さが臆病さを生む
捨て身の精神が無謀さを生む、
そんな完全に矛盾した二つのベクトルを内包する力、
その1つの回答が「勝った事があるという経験からの精神的余裕」だとしたら、
それはやはり大きな財産だろう。
何度も決勝で敗れた経験が、
「今度こそ」という強い願望と精神的な焦燥を生むとしたら、
「タイトルには勝ち方がある」という意見は一部正論なのかもしれない。
つまり今回西嶋が得た大きな結果と経験、
来年は更に強くなって連覇とかするのかなあ、とかちょっと思う。
ただ、
そんな事は関係無しに長いキャリアを経て勝つ人間というのが多くいる。
「タイトルを勝った」というたった一つの経験が大きく打ち手を成長させるのが事実なら、
日々の積み重ねが徐々に打ち手を鍛え上げるのも事実だろう。
「この五度目の不運も跳ね除けて、来年こそは大澤が積み重ねての優勝をするとこが見たい」
終わった瞬間正直にそんなことを思ったのでありました。
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なんか上手くまとまらない^^;
この業界に長くいると、いや長くいればいるほど、
負けた時のコメントや負けた人にかける言葉はどんどん下手になっていく。
その事を久々に思い出した。
うん、単純にそれが感想。
改めていい決勝だった。
ここから先の決勝シーズン、ますます楽しみだ。
4名の選手の方々、お疲れ様でした!