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2017年12月8日金曜日

競技麻雀を勉強した人がハマる勘違い その1

競技麻雀を多少勉強した人がハマる勘違いの代表例に、
「ヤマ読み(≒相手の手牌読み)を重視しすぎる」というのがある。

最初に言えば、これらの要素が麻雀を勝つ上で大事なファクターなのは事実である。
出来る限りヤマに多く残っている牌で待つほうがあがれる確率は高いし、
麻雀が強い人はこの能力が非常に高いのはいうまでもない。

実際に、元最高位で現フリープロの古久根英孝さんなんかは、その卓越したヤマ読み能力で知られている強者である。
RMUの多井さんも著名な存在だし、
彼らや彼らの弟子に麻雀の教えをこう人は多くいる。

ところが、
麻雀、特に競技麻雀には「条件」というヤツがある。
その条件をみたさなければ例え役満でも意味が無い。
正直に「条件を満たす事が出来なければヤマ読みもクソもない」のである。



最終局について言えば、
条件を満たしているが場に既に3枚見えていて残っていなさそうなカンチャン聴牌の方が、
条件を満たせないが場に絶好の両面聴牌、
こちらよりはるかに価値が高い。
前者は奇跡的にその一枚がいたときに勝てるが、後者は何枚ヤマにいようが負けだからだ。

そして最終局についてはその区分けを出来ても、
南場や終盤のギリギリまでヤマ読みばかりを重視して打点を軽視する進行をする人は結構見かける。
これは非効率的な悪手であるケースが多い。


上述の通り、
「条件を満たす手」「条件を一気に緩和できる手」というのはあがれた時の状況変化、いわば数値的なアドバンテージがある。
一方で
「ヤマにいそう」「あがれそう」というのは、
そもそもその精度自体に曖昧さがどうしても残る上、たとえあがれても条件的に意味が薄い。
つまり前者に劣る点がやはり多いのだ。

結局は両者のバランスを考慮して打てるのが真の強者なのだが、
そもそもの絶対的な前提をクリアする方法について強化をせずに、
その後の部分についての強化を考えるのはナンセンス、という点をここに明記しておく。

「点数計算、条件計算の出来ない強者」これは絶対に存在しないが、
「ヤマ読みの出来ない強者」これは存在する。
※無論どの程度を強者と呼ぶかにはよるがw

ちなみに過去に、麻雀における「条件」の過酷さを書いた、
「麻雀プロも投了したい」という記事を書いた事もあるので宜しければ参考に^^
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/1_23.html
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/12/2.html
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/09/3.html

さて最後に、
ちょっとこれらに関係した雑記を。

先日ネットを見ていたら、こんな漫画を目にした
「あの娘を落とす間取り」

http://konomanga.jp/manga/madori


「女の子を部屋に連れ込んだ時に間取り次第で抱けるか否かが決まる!」という題材で書かれた漫画である。
読んでみるとまあ確かに面白いといえば面白い内容だった。
我が家もフローリングからカーペットにするかを検討(ry


・・・・が、そもそも
意中の女子が部屋に来て2人っきりで長時間いっしょにいてくれるとか、
つきあってない女の子がいきなり自分の部屋でシャワー浴びるとか、
そういう状況をどうやって頻繁に作りだすかをまず色々と教えて欲しい
とか思うのが男心でありました。

これぞまさに
「ヤマ読みとかの細かい技術よりも前提条件をキッチリクリアする為の手作り技術を教えて欲しい」
というヤツですね。

でもなあ、
「ヤマ読み」が麻雀ファンの多くの心をくすぐる題材であるかのように、
こういう細かい理論にほど人は引かれやすいのかなあ。
実際もうちょい読んでみたくなったし。