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2018年3月26日月曜日

今年度の日本オープン決勝見てて色々思ったことを

※記事内は基本的に全選手敬称略です。

今年度の第16回日本オープンは魚谷侑未選手(日本プロ麻雀連盟)が優勝。
日本オープン史上初の女性プロの戴冠となった。

https://twitter.com/ClubNPM/status/977882332131614722

ちなみに同タイトルにて女性が決勝進出したのは史上5人目、他は以下の通り。
・第1回の横山明香(協会)
・第7回の芳賀常代(一般)
・第10回の日向藍子(最高位戦)
・第13回の浅見真紀(最高位戦)

そして競技麻雀界史上で女性が男女混合G1級タイトル取ったのも、清水香織・二階堂瑠美・佐月麻理子に続く4人目の快挙。
しかも彼女が既に女流桜花だけでなくモンドや鳳凰位でのA2リーグ昇級等の実績を残している事を考えると、女流というくくりすらも最早不要に思えてきてしまう快挙である。

ただまあ道中、特に最終戦はなんとも緊迫した展開と難しい選択の数々だった。
というかそもそも「目下2着目の渋川に手が入らなければ大体は楽勝の展開」って中で渋川に手が入る、
今年度の夕刊フジ杯での水口 VS 塚田の様に、こういう展開って観てる人には楽しいけどやってる側(特に暫定トップ目の立場)としちゃさぞかし「なんでよりにもよって・・・」と胃がキリキリした事だろう^^;

観てても悩ましかったのが優勝コメント時に本人も言ってた最終戦の東4局、
6巡目にて以下聴牌
五六七④⑤⑥⑦⑦34567 ドラ五



フリー雀荘だったら100回やったら101回リーチであろう手牌と局面、だがタイトル戦決勝最終半荘となると悩ましい。
まず100P差というのが要因の一つで、
もうちょっとポイントに余裕が無い=60P位差とかだったら迷わずリーチできるだろうし、
逆に凄い余裕がある=150P位差とかだったら文句無くダマで徹底した地雷回避をするだろう。

5800という打点も悩ましい。これが2900ならもうリーチするだろうが、5800となるとこのままあがれば優勝がほぼ決定に見える点数にも思える。が、タイトル戦最終半荘が異常なまでの長丁場になるケースを見越して12000以上をあがっておいた方が良い様にも見える。
でもリーチによって地雷を踏んでしまう恐怖がやはりあるわけで。
ワイプに抜かれる本人の悶絶の表情の通り、色々と悩ましい。
※そういえば鈴木たろうが、タイトル戦最終盤が通常の麻雀よりも長丁場になる事、その為通常の感覚よりも多くのリードを稼げる時に稼ぐが重要になる事、これを「弾倉」とか表現してた事があったっけ。


まあこの局について言えば、迷った上で数巡後リーチとした結果その間に他家の自由な進行を許し、櫻井に和了を許すことになる。

そんな進行を本人も「反省気味のなかで思い切った」、と述べたのが南3局。
渋川に一時的とはいえ順位の並びからトータル逆転を許した後、勝負どころとなる渋川の親番。

一二二二三③⑤⑦⑦8899 ドラ5

ここから濱が切った2枚目の9をポン。


確かに既に濱・櫻井は優勝条件が厳しい故にまっすぐな手牌進行をしてこない可能性がある点、ここで自分が和了しなければ渋川にさらにリードを広げられる可能性、これを考えるとポンは当然手の一つに見える。
が、まだ形が定まっていない点や他の手牌進行(チートイ、遠くのタンヤオ)も考えて、じっくりスルーする事もOKな局面に思える。逆転されてるとはいえ魚谷が1回あがって着順が変われば渋川の条件が一気に厳しくなるケースがある点も大きい。
「思い切った・・・」と思ってみていたが結果としてはこの鳴きがドンピシャに嵌って渋川から8000を直撃、勝負が決まった。

二二二③⑦⑦⑦888 999(ポン) ロン③ ドラ5



改めて魚谷さんおめでとうございます。
そしてこの激戦を魅せてくれた他3人の選手の皆さんもありがとうございました!






しかしまあ今日最後に改めて思った事は、

「スリアロカメラ、最近ワイプで選手の顔抜きまくってくるな、、、」って点w

特に今日はこころなしか多かった気がする^^;
おかげで魚谷先生はじめ、色々な方々の苦悶の表情が楽しめましたw

しかし、俺も結構昔から「麻雀中の表情変化が凄い」といわれる身なので
「自分が打つときもあんましかめっ面しすぎたりしないように気をつけなきゃな・・・w」とか思ったのでありました^^;
まあ、しばらくは放送対局で打つ機会なんて予定ないから特に悩む必要もないかもだが。

そんな各選手の表情七変化と熱い闘牌を見たい方は以下URLからも改めて是非
ニコ生 http://live.nicovideo.jp/watch/lv311853410