松嶋「えっ、本当ですか?ありがとうございます^^」
その5回戦(準決勝)の放送が始まるまでの休憩時間のコンビニにて、日本プロ麻雀協会の現Aリーガー矢島亨はそんな事を言い出した。
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(こいつ徳を積みにいってやがる)
これは要するに可愛い女の子に親切にすることで徳を積み、これからの対局でのガレナーを良くする作戦である。
まあこれから勝ちたい対局を迎える麻雀プロがこのような(ほぼ無意味な)ゲンを担ぎにいく行為をするのは別に珍しいことではない。
私もたまにやる。
が、しかし・・・この日のこの光景にはいつもよりも違和感があった。
その理由はちょうど30分前の事である。
4回戦が終わり準決勝進出が決まった私、矢島、松嶋は開始までの休憩時間にて軽食を済ませる為、近くのフレッシュネスバーガーに行った。
店内で各自が注文を考える中、矢島が唐突に一言
矢島「武中さん、ここで僕と松嶋さんの分奢ってくれればきっと徳が積まれて決勝いけますよ。ご馳走さまです。」
『・・・・イヤです』
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このやり取りがあったからこそ疑問に思い矢島に質問
『矢島よ、ここでたかが100円程度の徳を積みにいくなら、何故さっきフレッシュネスバーガーを奢らなかった?(・・;)』
矢島「いや、さすがにそれは高いんで、、、でも徳を積む行為は大事だと思うのでここでやっとこうかなと」
(こんなこすい男に徳とか積まれるわけない。むしろ天罰下るんじゃ)
そして準決勝開始直後、東1局1本場、それは起きた
渋川「ツモ」
一九①⑨19南南西北白發中 ツモ 東
麻雀にあるいくつもの手役の中でも捨て牌が極めて偏るのが国士である。
渋川がヤオチュウ牌を余らせた次巡に東を手元に引き寄せ発声をした瞬間、卓上の他3人は手牌を倒されるまでもなく既に絶望していた。
ましてや準決勝終了時にトータルで松嶋・渋川が頭1つ抜けていた中でのこの和了である。
そしてこれを親かぶったのが先ほどこすい算段で徳を積みにいった矢島、
0本場で2600オールをツモり意気揚々としていた彼の表情が一気に絶望一色になっていた。
まあこの和了で絶望していたのは無論矢島だけでなく私もである。
その後も含めもはや絶望的な点差を叩きつけられた中「矢島の天罰に巻き込まれて敗退とは、、、」とガックリしていたのであった。
しかしそんな矢島さんの戦いはここでは終わらなかった。
コンビニで積んだ徳(100円分)の効果があったのか、
渋川にトップを取られたのになんと奇跡的に決勝進出したのである。
、、、が決勝開始時トータルは以下の通り。
渋川192.6
松嶋181.0
三原65.0
矢島51.2
ぶっちゃけここまで来ると「むしろ負けといた方がマシだった」と言いたくなる位の圧倒的差である。
そんな中で渋川・松嶋に多少の気をつかったであろう長い1半荘、
終了後は本人もこの拷問のような戦いに疲弊していたのが伺えた。
矢島さんも三原さんも本当にお疲れさまでした^^;
というわけで皆さん、
麻雀で中途半端な選択が罪になるケースが多いのと同じように、
中途半端な善行はこういう悲劇(?)を招く可能性があります。
気をつけてください!
さてちなみに決勝は松嶋・渋川の壮絶なデッドヒートの末、松嶋桃が優勝となったのでした。
特に南3,4局の渋川の猛攻、それを耐える松嶋の戦いは僕も解説の立場を忘れて楽しませていただきました。
そこに至るまでの2人の辛抱強くて繊細なゲーム運びも凄くて、色々と見どころが多い半荘だったのではないかと。
興味のある方、
特に松嶋桃ファンの方々はTSを是非!
改めて松嶋さんおめでとうございます!グラチャンも期待しとります!
ニコ生 http://live.nicovideo.jp/gate/lv313225055
Fresh! https://freshlive.tv/threearrows-ch/211190