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2019年1月19日土曜日

競技麻雀における空白の時間帯と自動配牌について

ガラ、ガシャ
田内翼「あっ、すみません。」

協会員とセット麻雀をしていた時のことである。
南場の私の親番にて彼が配牌をとっている途中に自分の前のヤマを3,4枚崩してしまった。
そして申し訳なさそうにする彼を見ながらちょっと色々と考えた。


麻雀において、サイコロを振った瞬間から親の第一打が始まるまでの時間は「空白の時間帯」といえる。

今回のような事態が起きた際、
まだ配牌の取り出しも始まってない時点なら素直にヤマを上げ直せばいいし、
局の途中だったらチョンボか否かの裁定判断をすればいい。
しかしまだ正式に局が始まったわけでもなく、でもこの局の情報の一部は開示されている時点、ここで中断となるようなことが起きると、どのように対応するかが少々難しい。
これは各ケースにあわせて団体はもちろん立会人によって判断が異なるだろう。


んで、こういう事態が久々に起きて、
「いっそもう競技も自動配牌を採用しちゃったほうがいいかもなあ」とかふと思った。

近年フリー雀荘だと当たり前のように使われている自動配牌、
競技団体でこれを正式採用しているところは2019年1月時点でまだない。
理由は何かと聞かれれば、
「混ざらない気がする」というなんともアバウトな先入観や、
「古くからの作法を踏襲すべき」という伝統への拘り、
多分これだろう。

使うこと自体にほとんど問題はない。
実際今年度始まったMリーグでは自動配牌が採用されているし、
別に局後の洗牌をすれば混ざらないという事もまずないし、
時間短縮にもなるし、
何より今回のようなケースの防止にもなる。

まあ第1ツモとり忘れへのルール化などは必要かもだが、
それでもいい加減にデフォルト採用にしてもいいのになあ、
そもそも巷じゃこっちのほうが主流だし、
改めて考えるとメリットのほうが多い。

果たしてこの歴史を最初に打ち破るのはどの団体だろう、
「競技中は禁煙」の動きが約10年前に麻雀界で一気に広まった時と同様に、おそらく1つの団体が採用を決めれば一気に動く気もする。
そしてそれはそんな遠い未来じゃないだろう。
セット中に不意に起きた事故からそんな事を改めて思ったのだった。


が、
そんな事よりも当面の問題はこの局をどうするか、である。
田内「どうしましょう。やり直します?」

自分がすでに取っている12枚に目をおろす。
44556667②③④⑤



どうしよう。
こんなのやり直しとか言われたら泣いちゃう、俺。

渋川「別にどっちでもいいですけど、やり直します?」

おい、こらやめろ渋川!
ど、どうしよう。あまりにも力強く主張するのもなんか不自然だし、、

『いや、別にいいんじゃない?ほとんど見えてないし、すぐ消化されるヤマ部分だし。』

必死の駆け引き、そして結局そのまま続行。
んで6巡目にリーチ。
数巡後にツモって4000オールであった。
八八44556667③④⑤ ツモ 5 ドラ 中 裏 一

勝った・・・
私は渋川難波をねじ伏せたのだ・・・
そんな高揚感に包まれる4000オールであった。
※注意 半荘自体は渋川のダントツトップで終了。