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2019年2月25日月曜日

藤中さんについて書きつつ10数年前の競技麻雀界を振り返った雑記(2019 スリアロCS2月度 関連)

※あくまで私見に基づく記事なので苦情はご遠慮下さい。
2019年スリアロCSの2月度、
久々に決勝いったんですよ。
んで、負けたんですよ。結構惜しかったんですけど・・・・
そして優勝したのがRMUの藤中慎一郎さんでした。

それで放送見てた人は聞いてたかもなのですが、
最後の最後で藤中さんに屈した後、
表彰式にて僕がはいた捨て台詞がこれ(悪意はない)。
「まあ藤中さんが大逆転食らった發王位に比べりゃ悔しさは屁みたいなもんですね。改めましておめでとうございます!」

(^^;)
ちょっと今日はその捨て台詞の元ネタでもある10数年前に競技麻雀界についての話を書こうかと。

https://freshlive.tv/threearrows-ch/263871

※ここから一部敬称略です。
さて10数年前に競技麻雀マニア達に「最強は誰か?」というアンケートを投げかけたら、どのような回答がマジョリティだったか?
ほぼ間違いなく現在とは大分うって変わった集計結果になると思う。

多分
・現役最強と言われていた荒正義
・鳳凰位3連覇 阿部孝則
・十段位3連覇 河野高志
・トイツ王子 土田浩翔
・ミスター最高位 飯田正人
ここらへんが一位の本命候補だったのではないだろうか。

鈴木たろう、鈴木達也、多井隆晴あたりの名前も出す人はいただろうけど、
No1にはならなかったのではなかろうか。

そして瀬戸熊直樹、
これも同様に、やはりNo1にはならなかっただろう。

初めて瀬戸熊さんの名前が麻雀界で広く知られたのは、河野さんが3連覇を達成した十段戦決勝ではないだろうか。
この決勝は当時近代麻雀で連載されていた片山先生の漫画(オモテToTo)にてレポートされたのだが、
優勝した河野さんを最後の最後まで苦しめた男、いわば燦然と輝く勝者に屈した名脇役として瀬戸熊さんが描かれていたのは僕も覚えている。
またこの時「瀬戸熊はとにかく和了する事に関しては天才的」と描かれており、後の「暴君」のイメージ元はこの時点で見え隠れしていた。

この数年後に瀬戸熊さんは鳳凰位戦A1に昇級、
そしてA1初参戦の年に悲願のオープンG1タイトルである第14期發王位を獲得、
そこから先は鳳凰位や十段位を何回もとり、現在業界トップ選手の一人としての知られている。

そしてその發王位戦にて瀬戸熊さんに大逆転をくらった人、つまり暴君瀬戸熊の最初の犠牲者(?)がほかならぬ藤中さんである。

当時藤中さんはその前年の第13期發王戦の優勝、いわばディフェンディングの立場だった。
そして全6半荘の決勝にて前半3回を3連勝、圧倒的リードで折り返し連覇に大きく近づいていた。

だがその時点で最下位だった瀬戸熊さんが残り3回を圧倒的な攻撃力で3連勝、
この時のすさまじい暴君っぷりは片山先生の漫画「オーラ打ち言霊マンボ 」でも描かれている。
というか「暴君」のキャッチフレーズが全国区になったのもここだったのではないだろうか。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00HKN2YGS/

さて藤中さんについてだが、
優勝した前年の發王位決勝は特に漫画化などはされていない中、大逆転を食らってアワふいてる姿だけは書かれていたり、
さらに發王位戦だけでなく鳳凰位戦では多井さんにやられる姿が描かれていたり、
この漫画の中の立ち位置はちょっとかわいそうな部類かもしれないw

が、当時すでに發王位戦優勝者であり鳳凰位戦A1リーガーでもあった立場、
冒頭の「最強は誰かのアンケート」を取れば名前を挙げた人ももちろんいるであろう存在だった。

無論RMUに移籍をされた後は中心選手の一人として会を引っ張る立場であったのだが、
その直後に重い病にかかってしまい競技活動を休まざるを得ない時代に、一時は復帰が危ぶまれた時期もあった程である。
そんな中で治療の甲斐あり無事にRリーグに復帰、
そして今年度の成績をもってRMU最高峰のRMUリーグへの参戦(復帰とも取れるが)も決めている。
今回のスリアロCS優勝も含めた「重戦車」の復活はオールドファンからすれば嬉しい限りであり、来年度の更なる活躍を期待する人も多いだろう。

、、、と、
自分が惜敗した立場でさえなければ素直に「藤中さんおめでとうございますブログ」に出来たに違いない(T_T)
いや業界のオールドファンとしちゃ嬉しいのは事実ですけどね。


まあでも楽しい決勝ではあったし、
やっぱ競技打つと色々との脳が活性化されて書きたいネタが増える。
2019年の競技始めとして楽しい一日ではありました。
一日フルで麻雀打って負けた翌日の月曜とか仕事する気になれない事実はあるけど。

最後にもう一度改めて、藤中さんおめでとうございます。