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2019年12月23日月曜日

頭脳競技の史上最年少プロ入り記録について(あと第18期女流雀王についてちょっとだけ)

※記事内敬称略

まず今日は最初にこの人物についての話から入りたい。

藤井聡太。
約3年前に14歳2か月という史上最年少での四段昇段=プロ将棋棋士への仲間入りを果たした人物、
将棋の事は知らなくても彼の事は知っているという人も数多くいるのではないだろうか。

そして彼の最年少記録について語られる時、よく出るフレーズは「中学生棋士」という物である。
将棋界には中学生のうちにプロになった人間が藤井を含めて過去5人いる。
・加藤一二三
・谷川浩司
・羽生善治
・渡辺明

将棋史上最強と呼ばれる羽生は勿論、他3人も将棋界にその名を残す大棋士、
物凄く解りやすく説明するなら、谷川は羽生が現れる直前までの最強棋士、渡辺は現在の最強棋士、と言った所だろうか。
中学生棋士である藤井にしても世間は「どうせそのうちタイトル何個かとるだろ」位に見えていると思われる。(本人からすりゃ迷惑かもだが)


さて次にちょっと囲碁の話をしよう。
今年、とある女性の日本棋院入り=プロ入りが話題になった。
仲邑菫。
史上最年少の10歳0か月でのプロ棋士誕生としてマスコミでも大きく取り上げられた。

ちなみに仲邑を除いた場合でも
その前の最年少記録は藤沢里菜の11歳6か月、
男子としては趙治勲の11歳9ヶ月、
と小学生棋士の例は過去にもあり、囲碁は将棋よりも大分プロ入りの平均年齢は若い。

この理由はおそらくだが、
将棋と囲碁で組織体制やそもそも根本的な採用基準が違う点が大きいと思われる。
囲碁はそもそも関東・関西で別組織が採用を実施するし、
特に将棋と異なり幾つかの特別採用枠があったりする。

史上最年少の仲邑については、日本棋院が今年から新設した小学生以下への特別採用枠「英才特別採用推薦棋士」が大きな要因となっているし、
それまでの最年少だった藤沢里菜は女流特別採用推薦棋士である。

将棋・囲碁のプロ入り平均年齢にもある程度差があると思われるが、
あくまでそれは体制の違いを表してるだけ、なのかもしれない。



んで改めてちょっと麻雀プロについて触れてみたい。
まず麻雀プロにおいて、小学生だの中学生だの高校生だのでなった人は過去いない。

理由は単純に「18歳未満および高校生は受験できないから」である。
これは風営法による点が大きい。

プロ団体自体は別に年齢規制を敷く必要はないのだが、大半の対局をやっている雀荘という空間は別である。そこに年齢制限がある以上、どうしてもかかってしまうわけだ。

まあトップリーグの人とかになれば対局の多くがスタジオになるし、高校生大会とかは雀荘以外で1日限定とかで開かれているが、
プロ自体のこの基準は今後もまず撤廃はされないと思われる。

「じゃあそんな中での最年少は?」
と聞かれても正直に解らないw
いちいちそんな記録は残してないし。

ただ協会について言えば僕が覚えている限り、
坪川義昭
愛内よしえ
この2人は10代で麻雀プロになっている。(10代でなる人というのは相当にレアだしやはり目立つ)
多分「史上最年少の入会者」はどちらかではないだろうか。



まあ記録については置いといて、
今日一番言いたかった点はつまり、
女流雀王こと逢川恵夢の”令和生まれ”はさすがに無理がある。という点である。
去年まで彼女が自称していた22だの23だの24だのは良いが、
令和となるとさすがに風営法にひっかかる。
協会が行政指導食らってしまうのではないだろうか。





とまあネタはこれ位にして、
改めて昨日最終日が行われた第18期女流雀王決定戦、
逢川恵夢が眞崎・朝倉・大崎と並ぶ史上4人目の連覇を果たした。
https://twitter.com/ClubNPM/status/1208736016942555136

とりあえず逢川の人となりと詐称の歴史についてはこのブログでも以前のせたとある写真をこの記事の最後に置いとくのでそちらを参照して頂くとして、
去年も今年も彼女の麻雀を一言で例えるなら、やはり「素直で外連味が無い」というのが一番しっくりする気がする。
年齢は詐称するが、勝ちに向けた戦術や気合いは詐称せず、
手数を重んじて勝つために素直にストレートに打つのが逢川スタイル、
攻撃型である事には間違いないが、大崎・佐月あたりともまた違って面白いタイプである。
故に最終日、ちょっとヒヤヒヤした展開も作りつつ、ぶれずにキッチリ勝ち切った、と見ていて感じた。
来年勝って3連覇となれば史上初、僕も協会員としてそれはちょっと見てみたい気がする。
その舞台でみせる逢川の麻雀がどのような物であるか、来年も期待したい。



改めて、選手の皆様お疲れさまでした。今年も素晴らしい決勝をありがとうごいました。
そして逢川さん、おめでとうございます。
最終日は以下URLにて見れますので、まだご視聴でない方は是非。
そしてその下に逢川の歴史も張りましたの興味のある人はどうぞ。

最終日放送URL
https://freshlive.tv/threearrows-ch/274300

※半分ネタ日記なので苦情は特に受け付けません。