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2020年1月16日木曜日

牌のストリッパー

先日とある雀荘での出来事。
その日の同卓者には常連客に「小森」という男がいた。

彼は典型的なフリー雀荘によくいるタイプ、
独身男性ゆえに生活に大きな制限はない中で、勝つ事にそこまでの追及をせず自分の裁量内で麻雀を楽しんでいる、
良いお客さんタイプだった。

ただまあ上述の通り、
勝つ事を追及するタイプではない=そこまで達者な打ち手ではない男で、
特に仕掛けが非常に多く、かつその大体が、
「どう考えても打点が無い」
「全く脅しにもなっていない」
そんなタイプであった。

ゆえに仕掛けを多用しては返り討ちにあう事がしばしば、
そんな彼を僕は心の中で「ストリッパー」と勝手に呼んでいた。
まあこういう人も雀荘ではよく見てきたが。


その日、
そんな小森が仕掛けた。
■ 三四五(チー) ②②②(ポン) 四五六(チー) ⑦⑥⑧(チー) ドラ⑨

裸タンキである。
昔から思うのだが、なぜ4副露だけを「裸」と表現するのだろうか。
3副露の手牌4枚を「下着」とか「セミヌード」とは別に言わないのに。

まあそんな事はどうでもいい。
いつも通りの小森の仕掛け、
ドラが⑨で副露内に赤牌が一切入ってない時点で全くもって脅してしても成立がしていない。
かりに残った最後の一枚が赤だとしても2000点である。
しかし彼はそんな事は意に介さない、
「求めるなら、身にまとうすべてを脱ぎ捨てよう」
彼の心の声が聞こえそうな脱ぎっぷりである。

しかもこの小森の仕掛けは待ちさえもはや明白だった。
ポイントは彼の直近の捨て牌4枚
8中南6
4巡前の8が手出し。その後の字牌は両方ツモ切り
そして4副露目の後の最終手出しが6である。

つまり8を切ってるのに6を引っ張ってる。
そうなると小森の4副露前の手牌は
四五56 ②②②(ポン) 四五六(チー) ⑦⑥⑧(チー)

これ以外にはほぼ無いだろう。
いやまあ一応他のレアケースもあるにはある。(そもそもMAX2000点のタンキなんぞそこまで警戒もしないし)
が、まず彼のタンキ牌の本命は5(特に赤)と考えて間違いないと思われた。


そんな中でこっちも聴牌が入る。
六七八233455③③⑦⑧⑨ ドラ⑨

普通どう考えても5切ってリーチだが、5がほぼほぼ小森に当たる牌。
自分が親なのもあり、ダマもあまりに消極的。
というわけで2を切ってリーチする。
六七八33455③③⑦⑧⑨ ドラ⑨

一発目に無筋を掴んだらしく長考する小森、
「考えた所で選択は2つしかないし、片方は赤いだろうし、早く切ってよ・・」
とか思ってたら無筋ツモ切り。
(そもそもそっちの和了牌は俺が2枚持ってるからほぼないぞ。俺のも何枚残ってるかは知らんが)

そんな事を思っていたのだがその直後、
久々に引いた牌を叩きつけて卓をかち割りたいレベルの衝動にかられたのである(無論冷静に河に置いたが)

「ロン」
 ロン 5 三四五(チー) ②②②(ポン) 四五六(チー) ⑦⑥⑧(チー) ドラ⑨

まさかの4枚目。
2000点とはわかっていてもちょっと気分がすぐれなくないw

ガックリしながらいつも通りの笑顔の小森とその牌姿を見る。
あれこれ考えてしまうよりまっすぐに、
傷つく事を恐れずに、
なんというかいつも通りの彼だった。
和了後に「いつも通り麻雀を楽しんでまーす」と店員に言っている彼の姿がちょっとうらやましくも思った。

とまあ最近こんな感じの競り負けが多くて愚痴りたくなり書いた日記なのでありました、、、(ーー;)


そういえば話変わって、
先週末は雀竜位A急だったのですが、
まあスコアは今のとここんな感じ

▲40ちょいで10位。降級ライン。
ただまだ決勝の可能性もあるし、最終節も頑張りたいですね。
最終節、はよこい。(全部終わったらA級についてはまとめ記事を書く予定)