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2020年9月28日月曜日

僕が”個性”や”雀風”って言葉を嫌う理由

色々な団体がプロテストや入会審査をする時期になり、
新しい競技選手の方々の声がツイッターにもあふれてて、
ふと改めて思った事を記事にしてみようかなと。 


僕、
麻雀において「個性」とか「雀風」って言葉が死ぬほど嫌いなんです。
今まで麻雀プロ同士の勉強会とか飲み会とかで「これが僕の雀風」とか「個性を伸ばしたい」って言葉を聞くたびに(はあ、、、)と内心溜息物だったり。
 
別に「個性的な打ち手になりたい」って考え方自体は否定しないんです。
楽しむ事目的なら”拘りを持つ”って事はむしろいい事だし。

ただ競技選手として見た場合、
一つ問いかけたいのは、
「”個性”ってのは”長所と短所の詰め合わせ”だと理解してるのか?」という点です。

個性を大事にしてどうする?と。
個性を伸ばしてどうする?と。
それはつまり、
短所も大事にする、
短所も伸ばす、
って言ってるのに等しいわけですよ。

そうじゃなくて、
長所を大事にして、
長所を伸ばして、
短所を直して、
短所を抑制する、
結果とし生まれてくるものが個性でしょ?
と。

幼児教育とかで良く言われる理念です。
にもかかわらずそれを麻雀において”競技選手”で平然と唱える人がいる事に結構違和感を覚えるのです。 


まあ物凄い長い年月かけて選手をやってて、スポンサーやファンが既についてる人ならまだわかります。
「興行者として応えなきゃいけない」って部分があるから。
僕もこの年になって、
麻雀界が昔より遥かに多く人の目に当たるようになって、
「”見栄え”って物を全く無視するのもどうなの?」とか最近思うし。

ただ、
これから競技を始める人、
まだまだ上手くなることを目指してる人、
これらが「短所を大事に」なんて言ったらこれはおかしいでしょ?と。
”自分の雀風”とか言う人もいるけど、これ正直にツッコミしかない^^;

ついでに以前に以下の記事で書いた通り、
「”勝ち”とはこの様々な価値観があふれる麻雀というゲームの中で唯一万人に共通の価値を持ちうるが、”信念”なんていうものは当人にしか通用しない価値である」と思う点もあります。

競技を選手としてやる以上は、
勝つために自分の長所を伸ばす事、
そして短所を削ぐ事、
まずはこれを目指してほしい、
結果生まれたものが"個性"です。
そしてそれは常に変わります。
この業界を見てて、
どんなトッププロで、
毎年同じ打ち方をしている人なんていません。
それは人間が否が応でも変化する”生き物”だって点もあるけど、上記の通り個性に拘るは短所を変えない行為、と強い人ほど知ってるからです。

と、
ふと思った事を書きなぐった雑記でした。
僕自身も個性って言葉を自分に使うのは、あと20年後にしたいと思ってたりするのです。
この記事を読んで、一人でも”個性”って言葉に抵抗を覚える人がいてくれれば幸いですw 


さて最後に、
このブログでは珍しい次回予告を。
次回は第19期雀王決定戦の展望、および決定戦を戦う4名の紹介記事です。
水曜か木曜にアップ予定。
あとおまけとして、
あくまで自己評価なのですが、
僕の文章を書く上での短所は「誤字脱字の多さ」です。
いや解っちゃいるんですけどなおすのって大変ですよね。
努力努力・・・・