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2017年3月13日月曜日

麻雀議論が上手な人は麻雀も強い

先日、矢島亨の定期勉強会「やじけん」に、
協会の関西のホープ(来期Aリーガー)の田内翼が来ていた。

色々な彼の考え方を聞いていて、
「俺より10歳も年下なのにしっかりしてるなあ」と改めて思った。
というか数年前の田内ってこんなにしっかりして無かった気がする、若手の成長恐るべし。
・・・・俺が気付いてなかっただけ?

何より彼の「議論に慣れている」という点が本当にすばらしいと思い、
色々な人と色々な話し合いや研究を重ねてきた事がしっかり伝わってきた。

以前、以下記事で書いたように、
麻雀の強さというのは「どれくらい他人と意見をきっちり交わしたか」という事が非常に重要になる。

http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/blog-post_27.html

結果と技術が直結しにくいこのゲームにおいて、
他人の意見を参考にすることはもちろん、
「自分の意見が正しいか」を他人に評価してもらう事、
その為にも自分の意見をきっちり理由をつけて発信する事は非常に大事になってくるのだ。

色々な研究会等を経験した人間は以下の二つの姿勢をしっかり身につける。
まず「自分はこれを切る」と自分の意思をはっきりという事。
そして次に「理由は他の選択肢より○○の点で優れているから。●●の点でもそんなには劣らない」といった背景を客観的に述べる事。

様々な勉強会等に出れば出るほど、
知らない人と話をすればするほど、
「自分の考えを明確に伝える技術」の重要性、それをしないと自分にとって良質の情報を引き出せない事に気付かされる。

最初はそれが苦手であっても徐々に徐々に鍛錬をつんでいのである。
そしてそれと同時に「自分の間違っていた点」を自分の中で見直す事もできる。
まさに好サイクルとなるわけだ。

今まで色々な競技選手を見てきたが、
やはり成長する打ち手は最初から勉強会で活発に意見を言う人が多い。
間違っているか否かではなく、発信しようとする姿勢が麻雀に向いている、というのが正しいだろう。

そして何切る等でも「何を切ってもいいと思う」と最初から全て肯定する姿勢もあまりみせない。

そいういう意味で、
ちょっと自信過剰な位の人の方が、
案外麻雀は向いているのかもしれないな、と思う次第だ。
さて改めて田内の洗練された議論態度を見て、
彼自身および彼の置かれている関西グループのレベルの高さを見せつけられた気がする。

唐突なのだが協会の過去の歴史を振り返ると、
14年前には「西高東低
6,7年前には「東高西低
こんな言葉がささやかれていた記憶がある。(あくまで僕の記憶)
言うまでも無く
前者は「関東より関西の方が強い」
後者は「関西より関東の方が強い」
の意味である。

だが今じゃこの言葉ももう廃れた過去の物なんだろう、と改めて思った次第である。

長くなったので、西高東低・東高西低のお話は別記事に続く。