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2018年6月8日金曜日

フリー麻雀での出来事 その7 「あと出しジャンケン」ほかならぬ「あと出しロン」

南3局1本場
東家 20000
南家 25000
西家(自分) 37000
北家 18000

こんな状況の中、2着目の南家が早々にファン牌をポン、
そして自分が切った1にて6巡目に早々にロンをかけた。
一二三⑤⑥⑦⑧⑧11 中中中(ポン) ロン1 ドラ西

1000は2500の直撃。(1本場は1500点のルール)
「差が詰まってオーラスか」
と思ったらその2秒後に北家も唐突にロンを宣言
二三四八八②③④④⑤⑥23 ロン1 ドラ西

安めの1000点。ダブロンはあり。
ちなみに店のルール上、積み棒の1500点は北家のものになる。


まあ点数的には追加の1000点は別に痛いものではない。
というか積み棒が北家の方につく分、南家との点差はむしろ縮まらないので有難いまである。
が、アガリ形を見た瞬間(いや、ダメでしょそれ・・・)という心の声が本当に口から出る寸前だった。いや言っても良かった気もする^^;

ようするに北家は安めの1は見逃す気満々だった中、
それに対して南家がロン発声し
→ この局が終了する事が確定
→「それなら」と後追いのロン
この思考が数秒の間ではっきりと伝わったのだ。

只、これ以上それを抗議しても水掛け論になるのは目に見えている。
しぶしぶ両者に点数を払ってオーラスへと移行した。

が、厳密にもしも麻雀を「頭脳スポーツ」「競技」と考えるならこの行為はNGだし、リーグ戦とかなら立会人を呼ぶだろう。そもそも競技でダブロンがあるルールは見た事はないがw

ただ遠い昔以下のような事もあった。
・オーラス0本場、東家がホウテイ牌を切り誰も和了申告なく流局
・3着目の東家がノーテン宣言
・2着目の南家(マンガンで西家を捲くってトップ)がいきなり東家の捨て牌にロン(2600)を申告
・立会人を呼んで裁定した結果ノーテン扱い
個人的には悪質すぎてチョンボでいいと思ったが。


話をフリー雀荘に戻す。
「ダブロン」というのはごく稀に今回のようなケースを引き起こす。
そのたびに思うのが「ネットのようにロンをボタン式にしてほしい」という点である。

ネットだと今回のようなケースは無い。
両者にボタンを押すかの判定が表示され、両者が押せばダブロン、押さなかった人はたとえ他者からロンが出てもスルーで終了、もうこれは明確かつフェアで今回のようなケースを引き起こさない。
多くのプロが「ネット麻雀の方が競技の根幹部分を遵守しやすい点はある」という意見をもっているのもうなずけるところだ。

ちなみに10年くらい前にこんな事もあった。
オーラス
・私(南家)がトップ目
・東家が10000点差の2着目。他2人はさらに離れている完全な2者のトップ争い。

こんな状況で6巡目に早々と親が3フーロ
■■■■ 三一二(チー) 123(チー) 中中中(ポン) ドラ③

一方の私は同巡にこんな④⑦待ち聴牌
五六七八八⑤⑥⑦⑧⑨123 ドラ③

そしてここからが肝心
・北家がここで打④。つまり私はロンできる。
・が、すぐには声を出さずに東家がツモ牌に完全に触れたのを確認
・遅目にロンと発声
北家には「すみませんボーっとしてました」と謝罪しつつ集計をとる。

つまりこの時、
例えば東家が
「②③北北」の高め12000聴牌だった時に、ここで自分が④でロンをした事により東家が緊急回避のダブロンに切り替える可能性をケアし、もう東家がそれを出来ない事を確認後にロンをかけたのである。

凄い珍しいケースだったし、
こんな風にダブロンに予防線を張った戦略なんて事を考えたのは長いフリー経験でもこの1回だけである。

まあでも「こんな事を考え無きゃならん事自体が面倒」と今でも思うし、
やはりネットのようなロンボタンをフリー雀荘にも装着して欲しいものだ。


そんな事を思い出した翌日、
今度は自分がトップのためにオーラスの安めロン牌をスルーしたら、それをトップ目にロン宣告された。

遅ロンをかければ2000点と祝儀P。
着順は変わらないが素点等はプラスになる。
でも倒さない。
そりゃ麻雀をギャンブルと考えれば倒さないなんてありえない。
ギャンブルとして麻雀たしなんでる外人とかからすれば「Big Fish = カモ」のやる事かもしれない。
でも麻雀を競技としてやってる以上、金にはならない安い、とても安いプライドがあって、それを考えるとやっぱり声は出せない。
静かに牌を伏せて集計をしたのであった。

●フリー麻雀での出来事まとめ
http://susumutakenaka.blogspot.com/p/blog-page_98.html