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2017年10月6日金曜日

「タイトルの勝ち方」って言葉をたまに耳にするが

さて麻雀についての細かい記事を書いても世間の反応が薄かったので(涙)、
前々回の記事の続き、
今年の女流最高位決定戦を見て思った事の続きをちょっと書きたい。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/10/blog-post.html

改めて大澤ふみなについて
別記事で書いたように、
彼女は今回が公式タイトル戦で5回目の決勝、しかも4種類目のタイトル戦における決勝だった。
改めての快挙だが、ここでも惜敗となった。
※過去にMONDO21主催の第1回女流チャレンジCUPにて優勝経験はあり。

「シルバーコレクター」という言葉がたまにある。
何回も大舞台で決勝にあがりながら勝ちきれない強豪選手を揶揄したこの言葉、
麻雀プロにもあてはまるといわれる人は何人かいるだろう。
ちなみに今や業界最強の存在として多くのタイトルをとっているRMUの多井さんも、
連盟在籍時代はシルバーコレクターとして知られていた時期があった事、
今の若い選手はあまり知らないかもしれない。



さて
「優勝者とシルバーコレクター、その差は何か?」
はっきり言えば運であるw
最後の最後の勝ち運、これに恵まれた経験があるか無いかの差だ。

「タイトルには勝ち方がある」という趣旨の言葉をたまに聞く。
これは半分は間違っている。
だって最初は皆ノンタイトルなのだから。
結局は勝ち運にめぐまれる機会がなければタイトルなんてとれない。



ただ残りの半分は正解の部分があるとも思う。
麻雀に限らず「勝った事があるという経験は勝負において有利」
これを唱える人は多く、自分も賛同する点がある。

例えばテニスの帝王「ロジャー・フェデラー」は
「勝つためにこそ、リードした時に守るのではなく攻めるのが大事」と口にした事があり、
それを可能にするバックボーンについて「実績」をあげている。

戦いの最後の局面、

慎重でありながら、同時に捨て身である事が求められる局面、

そんな局面を勝ちきる力

慎重さが臆病さを生む
捨て身の精神が無謀さを生む、
そんな完全に矛盾した二つのベクトルを内包する力、

その1つの回答が「勝った事があるという経験からの精神的余裕」だとしたら、
それはやはり大きな財産だろう。

何度も決勝で敗れた経験が、
「今度こそ」という強い願望と精神的な焦燥を生むとしたら、
「タイトルには勝ち方がある」という意見は一部正論なのかもしれない。

つまり今回西嶋が得た大きな結果と経験、
来年は更に強くなって連覇とかするのかなあ、とかちょっと思う。



ただ、
そんな事は関係無しに長いキャリアを経て勝つ人間というのが多くいる。
「タイトルを勝った」というたった一つの経験が大きく打ち手を成長させるのが事実なら、
日々の積み重ねが徐々に打ち手を鍛え上げるのも事実だろう。

「この五度目の不運も跳ね除けて、来年こそは大澤が積み重ねての優勝をするとこが見たい」
終わった瞬間正直にそんなことを思ったのでありました。





なんか上手くまとまらない^^;
この業界に長くいると、いや長くいればいるほど、
負けた時のコメントや負けた人にかける言葉はどんどん下手になっていく。

その事を久々に思い出した。
うん、単純にそれが感想。

改めていい決勝だった。
ここから先の決勝シーズン、ますます楽しみだ。
4名の選手の方々、お疲れ様でした!

2017年10月4日水曜日

フリー麻雀での出来事 その2 タンヤオ風のバック仕掛けを受けて

某マーチャオにていつもどおりにフリーを打っていた。(Aルール)


東一局、自分は北家
南家の役牌ポンの後に自分が切った3を東家が長考の後に赤含みで両面チー。そして打5
■■■■■■■■■■ 345r(チー) ドラ ⑧

第一感は「ずいぶん慌てた仕掛けだけどその分ドラがありそうだね・・・」だった。
そしてその後に自分が切った6を今度は678にてチー。そして字牌打ち。
■■■■■■■ 678(チー) 345r(チー) ドラ ⑧

正直に、
フリー雀荘にてあまり僕は他家の動向を信用しない。自分と違う感覚の手牌進行なんて山ほど見てきた。
ただそれでも現時点の情報として「タンヤオよりも役牌が怖い。アンコもありえる」であった。
3チーの時の打5、
もしもタンヤオの手だったらここでせめて打8だろう。
ソーズを57ではなく78の両面にするのはタンヤオ進行だったらまずしない。というかそもそも仕掛けないだろう。

「もう既に厳しいかな・・・」とか思いながらもオリ気味に打っていると、
東家は手出しで東を切ってきた。

發と中がまだ生きており、
「ああ、やっぱり役牌か。バックだったりするかな。」とか思っていたが、
すぐに手からもう一枚東が出てきた、つまりトイツ落としである。



・・・・普通に考えれば、これはもう役牌バックからのタンヤオへの移行である。
發や中のバックの可能性も0ではないが、それならわざわざ東の方をトイツ落としはしない。
でもアンコのケースはあるか?
しかしそんな事をしている中、
場に特に高かったマンズが伸びてこんな聴牌に
三三四四五五六七八②②⑥⑦ ドラ ⑧

上述の通り、
僕の感覚で考えればさすがにドラ⑧は東家に2枚以上ありそうだが、それを信用しすぎて東一局からこの手をいきなりダマにするのもナンセンス。
ここまでの僕が他家との合わせ打ちで切った牌(=東家が鳴かなかった牌)も考えると、待ちは良形ならマンズが濃厚、南家が途中までマンズ染めっぽかったのも考えると勝機は十分
・・・・まあ細かい事書こうが書くまいが、結局9割曲げますけどねw

リーチして勝負。
その後に東家が④をアンカン(新ドラは忘れたw)
■■■■ ④④④④(アンカン) 678(チー) 345r(チー) ドラ ⑧

こうなるともうますますマンズが本線、
川に三が一枚見えてる事、親が八切ってる事を考えると、三六か四七あたりが一番きついか。
とか考えてたら、次巡に「五r」をもってくる。
「ロンの可能性は比較的低いはず・・・」とか思い河に置いたが無情にもロンの声。
五⑧⑧⑧ ④④④④(アンカン) 678(チー) 345r(チー) ロン 五r ドラ ⑧

「18000の2枚」という申告と、この形を見せられて東家の進行が大体想像できた。



ようするに、
これは最初⑧と東(もしくは東と④)のシャンポンで張っていて、
そこからあがれない方を引いたわけである。
④④④⑧⑧東東 678(チー) 345r(チー) ツモ ⑧ ドラ ⑧

こんな形からの東トイツ落とし。
なんというか、色々と言いたい事はあるんだが、

その仕掛けから和了できない方をつもられ、
さらに自分が好手でそれに追い付き、
さらには相手がタンキの間に自分の目からだけでもラス牌のド高目で放銃。
この薄い可能性、これだけならまあ麻雀で多々あるのかもだが、
手を開けられた瞬間にそれを2秒で理解させられる放銃ってのも結構珍しい。

自分がどんだけ貧乏くじ引いたかは瞬間理解できたが為、うなだれながら点棒を払い東2局にはトビとなった。

今日の教訓:
麻雀で相手の手出しツモ切り見て、相手の手を予測するってのは大事だけど、
それがツボに嵌ると「自分がどんだけ薄い確率引いたか」ってのが解ってしまうケースがある。
そういう時は
「うん、これがどんな状況で起こったのか瞬でわかるってことは、今日の俺場がちゃんと見えてる!」とか思いながらも

一方で「フザケンナ!どんな確率だよこれ!!」とか思って切れそうになる。
麻雀打ちあるあるですな。
、、、でも皆さん、強打とかはやめましょうね^^;
僕はとりあえずいつぞやの以下日記の通り、
ロイヤルミルクティーだけは頼んどきました。

http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/02/blog-post_16.html

2017年10月2日月曜日

「勝負を決める決定打」がそこにはある、ところがそれでもまだ決まらない事も多々ある

「決勝の最終日には、勝負を決めるアガりがある。」
第十期雀竜位決定戦の観戦記で協会現Aリーグの橘哲也が書いた一節である。
http://npm2001.com/janryu/10-janryu/10janryu_3.html

この観戦記の中では
第10期雀王決定戦・鈴木 達也のペンチャンとカンチャンのツモ
第10期女流雀王決定戦・大崎 初音のタンピン三色に6000オール
第9期雀竜位決定戦・内海 元の三倍満に48000直撃
そしてこの決勝で仲林があがった6000オール、
これらが触れられている。

近年の決勝を見ても印象深い「決定打」は山ほどある。
まあ僕が近年特に良く覚えてるのは、先期女流雀王決定戦の最終半荘

愛内よしえが起死回生となりうる高目ツモハネマンのリーチを打ち、
二二三三四八八⑥⑦⑧333 ドラ二

これに13巡目に朝倉が追っかけリーチをして一発ツモ
二三③④⑤⑦⑧⑨44567 一発ツモ 四 ドラ 二中 裏ドラ 7①

愛内が全身全霊で探し求めた牌を朝倉が引いた瞬間、
誰の目にも明らかな「決定打」だった。
http://npm2001.com/joryu/15-joryu/15-joryu3.html

麻雀の神様が用意した結末、
そんな事を思われるようなアガリってやつが競技麻雀には多々存在する。





ところが、
そこで勝負が決まらない事が多々あるのもまた競技麻雀である。

「これで決まった」という局面、
打ち手の技術と決意と信念、それらが生み出した決め手、
そんな「決定打」がさらに覆された場面も、同じように今まで何度も見てきた


第6期雀王決定戦
五十嵐代表の5800直撃により決まったかに見えた勝負を捲くり返した鈴木達也の4000-8000

第23期麻雀マスターズ
和久津晶の放ったと思われた決定打、その直後に生まれた西島のチンイツによる逆転勝利

近年の決勝でいったら、
第14期日本オープンの決勝が特に印象的だった。

最終戦南3局
トータルトップ目の小山直樹(最高位戦)が、
追いすがるトータル2位であり親番の山口大和(連盟)のリーチに対し、無スジの8や九を切って真っ向勝負に向かった場面、
退却という選択もあった中でも、小山は全身全霊で立ち向かい山口の決め手をかわしきった。
改心のピンフ和了により山口の親は流れ、
小山は「オーラス一局勝負のハネマンツモ条件」という制約を山口に突きつける。
大多数のギャラリーが「後は待つだけ」と思ったし、「小山の決断が勝因」とも思っただろう。
数分後のまさかの大逆転、「勝因」「敗因」ってヤツをなんとも言葉にしがたい結末だった。
http://npm2001.com/nihonopen/14-nop.html

さて、
昨日の女流最高位決定戦、
6回戦南4局にてまさに「勝負を決めたかと思ったアガリ」があった。

2人の本手先行リーチをかいくぐり、
親の大澤が乾坤一擲の4000オール
888④⑤⑦⑦ 666(ポン) 六四五(チー) ツモ③ ドラ8

このアガリを見た瞬間に、
同卓者3人(特に目下ライバル目の西嶋)の心が折れる「ボキッ」って音が聞こえた様に思ったのは僕だけでは無かっただろう。
周り3人としては南4局までは大澤をラスに封殺できてただけに尚更である。

2軒リーチにもひるまずにここを勝負所と見定め立ち向かい
結果それをかいくぐっての会心の和了、大きく開いたリード
「とりあえず7回戦終わったら大澤に祝福のライン送るか」くらいに考えてしまった。

現実は小説よりも奇なり
数時間後にトロフィーを抱えている西嶋を見て、
「勝因は何か」
「敗因は何か」
と探ったが、やはり言葉にしがたかった。

麻雀に神様っているんですかね?
いるとしたらそれは女神、こんな気まぐれな結末を頻繁に用意するじゃじゃ馬は女性に決まってる。
僕の昔からの持論でありますw

さてちょっと「決勝」ってヤツについて思った事がもう1つあったのだが、
長くなったので次の記事に続く (間に違う記事挟むかもだけどw)


がその前に改めて、

西嶋千春さん、
第17期女流最高位おめでとうございます!
最後まで諦めずコツコツと出来る事をやる、その執念が実った素晴らしい内容でした!