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2019年5月31日金曜日

四暗刻って倍満くらいでよくね?という意見あるよね

とある日の事だった。
対面のメンバーさん、
・手出しで打⑤
・次巡⑥カン
・手出しで打⑦リーチ
と来る。

既に他家が加カンをしていたのもありドラ表示牌3個という局面。
あがられたら裏ドラが大量に乗る恐れがあるが、
そもそもこの切り出しはそんな事言ってる場合ですらない。
親番の自分としては戦々恐々としていた。
そして必死に流局を願ったがそれもむなしく最後のツモ番でツモを宣言される。

さて麻雀にて数ある手役の中で、
和了宣言された瞬間に一番「ぐえっ」と来る手役は多分国士だろう。
極端なまでに捨牌が偏る手役、
手牌が倒される前に役満と察しがつくケースが多い。

今回のリーチはそれに似てて、
わざわざ2面子を1面子に格下げする手筋のアンカンを対面がしているわけだ、
「裏ドラ3枚とか関係なさそう・・・・」

一一一二二77南南南 ⑥⑥⑥⑥カン ツモ 7

案の定16000払う係であった。
 

まあ今更こんな事言うのもなんだが、
麻雀の点数ってのはかならずしもその手役の難易度と一致しているわけではない。
タンヤオや染め手はかなり優遇されているからこそ、麻雀の基本戦略として多用されるわけだ。
もしホンイツが食い下がり1ハンとかになったらもっと狙う人は減るだろうし、
タンヤオもクイタン1000点がNGとかになったら狙う人は激減だろう。(タンヤオは難易度も低いし喰いタンの特例もあるし優遇されている)

そんな中、役満の中で一番文句なく発生頻度が多いのはこの四暗刻。
手役を作る難易度は国士の方が低いかもだが、
国士は基本的に他手役の可能性を中盤以降は遮断する必要がある離れ小島的な手役なので、「手なり」では達成できない。
その点、四暗刻は「手なりでたまたまできた」が存在しうる。
タイトルの通り長い間麻雀やってる人からは「高すぎる」という苦情がたまに出る役だw
 

ただ一方で「手なりで出来るからこその迷う局面」もたまにある。
先日あったこの配牌

四五④④888999發發白 ドラ ⑥

いきなりのイーシャンテン、
そして發がいきなり打たれる。
1巡目という事で余裕をもってスルー。
するといきなり持ってくる④

四五④④④888999發發 ドラ ⑥

2巡目という事でダマ。
「どのタイミングでリーチかけるか」ってのが悩ましいが、暫定はダマで手替わりの役満を狙う。
無論この手、直近でぽろっと他家が打った牌で3200ロンなんかは間違いなくしない。
このブログでも再三書いてるが、
麻雀には”和了牌が出たら和了しなければいけない”というルールは特にない。
まあこの手のスルーをすべき局面が一番起こりそうな手は七対子だろう。
3,4巡目あたりの仮テン七対子1600点とか、
ぽろっと出ても1600何かで和了せず、
優雅に違う牌あたりを引いてからリーチした方が、トータル収支では得、
、、、だと思うw
チートイは待ちかえがしやすいだけに特に有効だ。

ただ今回の手は「ツモったらどうするか?」というのはちょっと悩ましい。
特に今回の場合は「何を切るか?」って点もあったりする。
一番無難なのは大人しく1300-2600和了する、
次は發切り。どこかのタンキで6400以上が確定のリーチが出来る。
どうせマンガン以下であがらないなら、いっそマンズのどれかを切ってあくまで四暗刻狙いのフリテンの仮テン続行という手もある。

「うーん、、、、どうするんだろ」
とか思ってたが実際はすんなり五引いて役満聴牌であった。
早過ぎる巡目だから特に迷いも無かったが、
これがもっと遅くなると即リーとかも悩ましいし、
色々と選択肢が多いのも却ってこまる事もある、
まあこれは麻雀全般に言えることだが^^;

どれがマジョリティなんでしょうねえ。
 

さてそんなこんなで5月も今日で終わり。
6,7月はリーグ戦もいよいよ盛り上がってくる時期である。
そういえば今のとこA1リーグはこんな感じ。

http://npm2001.com/jannou/jannou-a.html

鈴木たろうが飛びぬけ、
昨年金と激戦を繰り広げ準優勝だった下石が苦しい戦いを強いられてる。
僕はちょうど真ん中あたりです。
まあまだこれからですけどね。

そういえば上記URLにて大浜さんが寸評で僕について書いてくれました。
こっぱずかしい内容なので多くは触れませんがとりあえずは感謝してます。ありがとう。

でもどうせなら、
その日の麻雀で僕が打ってた局で女の子のファンが増えそうな局とか取り上げてほしかったかもしれない(嘘)

四回戦
東3局 親番 3巡目

四五六③④⑤⑦⑧⑨45678 ドラ 三

3万点ちょい持ちで一応トップ目。
聴牌だけどね、やっぱ今日の記事で書いた四暗刻の手牌と同様に、
この形と点数ならソーズの仮テンには僕は取らんのです。もっと大きく狙える。

というわけで手を組み替えて終盤に無事ツモ和了。
三四五③④⑤4456778 ツモ 6 ドラ 三 裏ドラ 三

これで突き抜けて、
そこからはキッチリメリハリかけて押引きしてトップ取るんですけどね。
その様子を見ててくれたのは採譜している40代男性(というか濱さん)位の物でした。
ギャラリーの女子とかは、というか男子も特にいませんでした。いませんでした。

まあそんな感じで6月もがんばろうと思います。

2019年5月22日水曜日

個性ってやつについて その3

先日ツイッターで、
「#私の麻雀のイメージを教えて下さい」ってハッシュタグがあって、
フォロワーさんでも結構これをつぶやいてる人がいた。

まあそれでツイッターでも書いたのだが、
正直に僕自身は「自分の麻雀に対する他人のイメージ」ってのにまーーーったく関心が無い。
が、世間一般ではやっぱりこれは結構意識されている事、という事なんだろうね。
やっぱ「自分の見え方」、いわば「個性」って気になるって事か。

そういえば「個性」って奴については以前も記事にしたのだが、
個人的には「拘らない方がいい部分」と思ってはいるんです。
というか自然と身に着けるべき物であって意識するものじゃないと思うし。

特に
周りから見て一番その選手の代名詞ともされる”個性”と呼ばれる様な部分こそ、
そのうち手の一番不安定な部分であり、
なのに「変えちゃいけない」って意見を言われる部分でもある、
って観点から。

個性ってやつについて その1
個性ってやつについて その2  

ただこの記事を書いた時から麻雀界の情勢も結構変わって、
メディア注目度が高まってる今、
「個性」というか「華」って奴について考える事があるのは事実である。

麻雀に限らず多くのジャンルで第一線で活躍してメディアに出る人って、
やっぱ何かしらの「個性」「華」「カリスマ性」を持ってたケースが多い。

例えばボクシング、
辰吉丈一郎と渡辺二郎
シュガー・レイ・レナードとマーベラス・マーヴィン・ハグラー
フロイド・メイウェザー・Jrとファン・マヌエル・マルケス

実力的には見劣りしない両者だが、多くの人を魅了したのは前者だろう。
ファイトスタイルももちろんだけど、その他の言動も含めて、多くのファンを獲得し(アンチもだけど)、時代のスターとなるわけである。

麻雀界では、
デビューしたての新人の女の子がいきなり公開対局に抜擢される事も多々ある。
過去何回か、
そういう子達が「もっと実力を付けたい。恥ずかしくない麻雀を打ちたい。」と言ってるのを聞いた事もある。

まあ気持ちは解るし良い心掛けだけど、
別にそんな事、最初は”深く”気にしない方がいいとも思う面もある。

公開対局に選ばれるって事は
「華がある」「需要がある」って事で、
皆最終的にはそれが無くて大いに苦労してるわけで。
その他の物は後から身につく、
華を身に付けるよりもはるかに現実的で地道な方法が多々あるんだから。
と。
 

10数年前、
とあるトッププロが
「食べる事が出来ない業界だからこそ麻雀で勝つ技術こそは絶対的な物を身に付ける努力をするべき」と言っていた。

その彼が先日会った時、
麻雀に加えて化粧品や身だしなみについての話をちょっとだけしていたのが印象的だった。
時代も変わってトッププロの意識も変わったのだな、と。
そして
「武中、いい加減牌捌きを直す努力をしろ。見た目強く見えないのは損だ。」
とお説教されたのでありました・・・・・


ちなみにそれに関するオマケ、
冒頭のハッシュタグに便乗して
「#私の麻雀の模打フォームのイメージを教えて下さい」
というハッシュタグでつぶやいてみた。
https://twitter.com/s_takenaka0821/status/1130672539619848192




今日の深夜あたりから明け方まで、
この人たちの携帯に5分に1回嫌がらせ電話をかけようと思います。キリッ
特に吉田基成。

2019年5月20日月曜日

競技選手の麻雀以外での勝つための工夫

競技対局で勝つために
選手は麻雀の技術を常に磨く事を心がけている。

が一方で良い成績を出すために、
麻雀技術以外の点についても色々な気遣いをしたりする選手はちらほらいる。

典型的なのが「勝ち運に恵まれる為」という名目でやる幾つかの行為、
勝負パンツだの幸運グッズとかが定番である。

例えばこういう奴は麻雀プロによくいる。
流れとかオカルト信じないけどグッズにはこだわる。
まあ気持はわかる。

https://mj-news.net/manga-books/marumaru/2015060714952  

グッズだけでなく「お参り」も良くある話、
たとえば競技麻雀の聖地の一つ神楽坂「ばかんす」、
そのそばには「赤城神社」という有名な神社がある。
今まで数多の競技選手が対局前にここでお参りをしているのは疑いようのない事実だろう。

僕もここで対局当日にここでお参りして、
他選手に境内ですれ違った経験あるし。

さて僕自身は最近ラッキーアイテムとかは特に持ってないが、
「出来る限り頭を働かせる為」という事でリーグ戦に持参してる物が二つある。

両方とも意味があるのかはよくわからない。
が、やっぱ勝つために出来る限りの事はしたい、実力を出来る限り出し切りたい、
と考えてである。

一つ目はブドウ糖。
これについては似たような事してるヤツ何人か見た事ある。


数年前から使ってる必需品。
数時間の中で頭がスタミナ切れしないように対局の合間には常にボリボリ食べるおやつ。
 

そして二つ目はハーブ水。
実はこいつは同じことしてるヤツをみたことない。(というかしてても確認できない)


きっかけは家で相方にいきなりかけられた際、
その香りが気に入って、
「あ、これ対局の最中に気持落ち着けるのにいいかも」とか麻雀バカ100%の思考が頭に浮かんだのだった。

使い方はズバリ「左手にかける」
自分は対局の際に無意識に左手を口元にもっていく癖があるので、それを利用(?)するのであるw
アツい放銃とかした時は意識的にそのしぐさをして心を落ち着けるのもあり。

個人的には心を落ち着けて冷静になるのに結構お勧めで、
実は同じようなことやってるやつが麻雀界にはちょくちょくいるのではないか、とか思ってるのだが、
前述の通り見てわかるわけでは無いのでどうかは知らない。
「私もです!」って人は是非ご一報をw
 

さて改めて昨日の第三節、
無論両方を装備して赤城神社にお参り。

結果
2-4-1-3のサイクルヒットでチョイプラス。

まあ序盤の2着は4着が両方とも結構アツい捲られ方だったりとか内容もイマイチの局だとか色々とあったが、
3回戦は攻める局面でキッチリせめて冷静にキッチリ守って、当たり前の事ができた悪くない内容、と思ったりしてる。

数日前にAbemaTVで渋川の麻雀見て感銘受けて、
「これ位締めるとこは締めなきゃなあ。最近雑になりがちだよなあ。」
とか自分に言い聞かせたのがよかったw
渋川さんありがとう。
でも僕と戦う時は雑になってくれるとありがたいが。
まあスコア的にも節的にもまだまだ本番はこれから、
さてどうなるか。
次節もがんばりますかあね。


https://twitter.com/ClubNPM/status/1130064463153909760

2019年5月16日木曜日

AIのお話から麻雀上達の為の注意事項をちょっとだけ書いてみた記事

近年IT業界で、
いや世間で話題になっている物の一つに「AI技術」がある。

このワードで多くの人が連想すると思われるのはやはりGoogle社の「AlphaGo」、
将棋よりも選択の範囲が多い囲碁というゲーム、
数年前まで機械が人間に勝てるのはまだまだ先と思われていたこの世界において、
2015年に欧州王者の棋士相手に勝利をおさめ、
さらにその2年後には世界レート1位の「柯潔」を相手に勝利し世界に衝撃を与えた。

また、我々の生活に近い物だと「Google翻訳」、
2016年にAlphaGoとおなじロジックを用いて内部刷新をした結果、大きな精度向上を実現している。
僕も仕事でちょくちょく使ってるがここ数年の翻訳精度の高さはマジでビビる。
 

さてそんなAIだが、
実は根幹部分は人間に近いシンプルな部分があったりする。

AIの利用方法として注目されている例の一つが、
製品等の画像データを元に故障検知をAIが行う「画像解析」、
以下の例は送電線に異常がないかを確認しているサンプルである。

そしてこれを実現するためにAIに対して施すべき作業、これが実はシンプル、
「大量の正常画像データと異常画像データをシステムに投入して学習させる」
これだけである。

まあつまり人間でいうところの「経験」を大量に投入するわけだが、
ここで重要なのは「正常」「異常」の両方が必要な点
「正常」だけでも、「異常」だけでも機械は正しいロジックを導き出せない。

こんなことは当たり前のような話なのだが、
人間はこの本質を忘れがちで、
どうも正常データだけを集めたがる習性があり、たかが麻雀でもそれは当てはまる。
このブログで麻雀を強くなる考え方の基本について私見を色々書いて、
その中の大体で「とにかく楽しんで経験を積むべき」って書いたきた。
http://susumutakenaka.blogspot.com/p/blog-page_78.html  

が、「知りたいのはもっと簡単に上達できるコツだ」ってご意見はやっぱその度あるわけで。

まあ「多少なりともの便利なシステム化されたやり方」ってのは世の中にも麻雀にもあるけど、
僕自身はあまりそういう物を他人に教える気はない。
結局正確な判断を下すのに必要なのは清濁織り交ぜた経験、
それをベースにしたDeepLearningのような反復学習によって得る「ロジック」なわけで。

そして例えば、
有名プロを師匠に持つ、
有名プロの勉強会に行く、
正常データを集めるには手っ取り早いかもしれないけど、
それだけで上達できると思うのはちょっと考え違いなんですよ。僕の中では。

自分の中にある情報の再精査も必要。
自分の中に多くの経験(データ)があるのに、「それが正常か異常かを精査してない
=無駄な経験になってる」って人も多い。
勉強会とかで「ただひたすら黙って話聞いてる人は上達しない」って言われる理由はここなのです。(これについは別記事書くかな)
「有名な人に教わってる=上達してる」と根拠なく妄信するのも危険なのです。
 

ただ近年結構話題になってるのが、
「少量の正常データだけで判断が出来るようになる最先端AI」
なんでも正常データだけを見て、波形分析をして、異常データはほとんどいらずに故障を認知してしまうらしい。

「ホントか?」と思う反面、
そういう人達、
ほんのわずかな経験で、
正常データだけで、
麻雀のロジックを把握してしまうような人、
まあ俗に言う「天才」って奴を何人か見てきただけに、
「あるのかもなあ」とか思うわけです。

ただ天才以外の人達は、
「良質な情報だけ集めて上達した気分になってないか?」
って常に自分を疑いましょう。
そして上達したけりゃ自分の意見を出すのを僕は勧める。
恥はかき捨て。

そんなお話でした。

2019年5月14日火曜日

会社員が麻雀プロになるとして⑨ 五月病

柄にもなく憂鬱な気分の今月。
まあ五月なだけに。

別にそんな重症なレベルでもないのだが、
新居に引っ越して色々なドタバタがあったり、
仕事がちょっと色々と行き詰まったり、
麻雀についてもこれから9月までがリーグ戦の佳境になる事を考えると、
色々とストレスが・・・
 

さて本題に。
以前の記事にて、
「会社員麻雀プロってのは麻雀にダイブしたい欲を必死で押さえて色々なバランスを保って生活してる」
と書いたのだが、
http://susumutakenaka.blogspot.com/2017/09/blog-post_13.html
その一方で「色々な方向に自分の精神比重を分散させることが出きる」
というのはメリットかもしれない、とか思ったりする事もある。

今回も含めたシリーズ記事の中でも書いてきたように、
自分の生活リズムや収入に合わせてしっかり自己管理をすれば、
麻雀だけで生きてるメンバープロとかに比べて、会社員プロは精神的にも肉体的にも健全さを保ちやすい環境なんじゃないだろうか。

僕自身、
仕事で色々と大変でも麻雀にそのストレスを逃がしたり、
逆に麻雀でキリキリしている時は仕事でそのストレスを逃がしたり、
私生活でのキリキリも麻雀に逃がす事も出来た時期とかあったりした。

もしもメンバー業やったとしたらこうはいかないかもしれない。
麻雀絶不調時とか、
そのストレスを全部自分の麻雀技術に向けてしまう事になりえるし、
それ考えると精神的にちょっとキツイ。
いや実際は、多くの人がそのストレス管理をやっているわけだが。

会社員として仕事だけに生きてる人も世間ではゴロゴロいる。
ただその生き方も「生活のストレスの大半を1つの要素に集中させる」という点ではメンバープロに結構近い物があるかもしれない。
 

ただ、たまーに、というか競技人生で今回含めて数回あったのだが、
麻雀、仕事、私生活の3方向からストレスが来る期間、
これが続くとちょっと悶々としてくる。
先月、今月と久々にちょっとそういった時期になりお疲れ気味。。。。

そしてこうなると色々と考えてしまう点が多い。
特に頭によぎるのが、
今更ながら「自分がひどく中途半端な存在なんじゃないか」って点。
「好きな事はやりたいし、生活もある程度しっかりさせたい」って考えから選んだライフスタイルなのは事実だが、
やっぱり会社員としても麻雀プロとしても自分のリソースを分散させてる事に悶々とするわけで。

「一般的な社会人の方々ってどうやって色々なストレスを逃がしてるんだろう?」
十数年麻雀プロ兼会社員が当たり前のライフスタイルになってる身としては、
ここら辺はたまに疑問に思う。

僕以上に仕事に真摯に向き合って、
私生活もきっちり色々と管理して、
何か大事な趣味を見つけてそのストレスを逃がしてるんですかね。
まあ実態は僕と大差ない気もするが。

来月までに色々なプロジェクトが締め切りになってくる中で仕事が多忙だ。
一方今週末はリーグ戦第3節、麻雀も手は抜きたくないし。
そういえば最近とある研究会に参加するようになった。
やっぱ色々な人と麻雀の意見を交わすのは楽しい。
研究会とか私設リーグって麻雀についてガンガン話し合わなきゃ意味ないと僕は思ってるし、
そういうヤツはどんどん参加したいんですよね。
ますます時間が足りない。

うーん、
忙しい。
ちょっと鬱々としそうな五月。
冒頭にあるように生まれて初めて五月病って奴が頭をよぎったw
いや。贅沢な悩みの部分もあるかもしれないけどね。
ただもうちょっと落ち着いてほしい。
 

そういえば今期の新人さんには会社員兼麻雀プロが沢山いたっけな。
会社員麻雀プロの皆さん、
自分のライフバランスをしっかり考えて、楽しく健全に競技やれるようにしましょう。
僕はちょっとだけ麻雀に深入りしながら会社員続ける道を選んだ。
今のとこ後悔はしてないけど「もうちょっと麻雀を犠牲にして仕事に重きを置く人生を選んでたらどうなったろう」
とかたまに思うのです。
思うだけだけどねw

日曜はリーグ戦。
負けると更に悶々としそうだから勝ちたいねえ^^;

●関連記事
会社員が麻雀プロになるとして
http://susumutakenaka.blogspot.com/p/blog-page.html

2019年5月8日水曜日

協会現タイトルホルダーの一覧がちょっと囲碁業界っぽい件

※記事内完全敬称略です。ご承知おきください。

大山康晴
羽生善治
渡辺明

と聞いてピンとくる人はどれ位いるだろうか?
まあ羽生を知らない日本人はほとんどいないと思われるし、渡辺が解る人も結構いるだろう。
よってこの3名が将棋棋士という事は大体の方は解ると思う。

では、
趙治勲(チョウ・チクン)
張栩(チョウ・ウ)
井山裕太
と聞いてピンとくる人はどれ位いるだろう?

井山を知ってる人もそれなりにいると思うのでそれで解る人はいるかもしれないが、
残り二人を知ってる人は結構な雑学好き、もしくは囲碁ファン、のどちらかだと思う。
そう、この三方はいずれも日本において活躍している囲碁棋士である。

ちなみに趙治勲は韓国出身、
張栩は台湾出身、
僕も別に囲碁業界に明るいわけでは無いが、
将棋と比べて囲碁は国際競技人口が多い点、
そして数十年前に台湾等はまだプロ組織が整備されていなかった等の背景、
これにより海外から日本に来てプロ棋士として活躍されている人は数人いる。らしい。
 

さて一方で
金太賢
矢島亨
ヨンス

こちら、現在の日本プロ麻雀協会における雀王位・雀竜位・新人王、のお三名方である。
うーん、こうしてみるとやっぱ囲碁界っぽいw

麻雀界にはもともと外国の方々はちょくちょくいるし、近年更に増えたりしてる。
協会にはアルゼンチン出身のニコラスという方がいる。
そして彼は日本語含めた数各国語堪能なイケメンである。僕話したことないけど。

さらに最王手団体の日本プロ麻雀連盟には
ガース・ネルソン、ジェン、ケネス徳田というアメリカ出身の雀士がいたりするし、
そのほかにも外国出身の雀士はちらほらいる。

なんというか、
リーチ麻雀なんてのは日本だけの独自ルールだし、
国際競技人口なんて全然いないし、
外国籍の方が覚えるには凄いハードルが高い気もする。
それでもこのゲームを愛して選手になる方々、
どういうきっかけがあったのかとか、彼らを見てるとちょっとだけ不思議な気持ちになる時もある。
まあ卓につけばただの対戦相手だし国籍とか関係ないとも思ってるがw

・・・というか、
金とかヨンスとか韓国語しゃべるのかな?
どっちでもいいんだけど。
世の中には日本語しか喋れない外国出身の方なんて数多くいるし。
 

さて改めて、
ちょっとヨンスさんの話を。

先日行われた第18期新人王で優勝した彼、
その彼が協会で一躍脚光を浴びたのはやはり2年前の雀竜決定戦進出の時だろう。

この年デビューから雀竜位戦でいきなりのA級進出、
そして決勝進出を果たした彼、
「どんな打ち手なのか?」という情報が協会内でもほぼ無かった中で、
その精度の高い堂々とした麻雀は多くの協会員を感嘆させ、彼の名前を協会内に知らしめるに十分な内容だった。
http://susumutakenaka.blogspot.com/2018/02/16.html  

そんな決勝からわずか2年でまた決勝行って、
そして優勝。

うーん、、
僕は常々新人の方々に「競技麻雀なんて10年やっても納得いく結果なんて中々出ない。じっくりやれ。」と言ってるんだが、
たまにいるんですよね。あっさり入会してすぐに何回か決勝行ったり優勝する人。
実力の差なのか、人間力なのか。
ウラヤマシイ,,,,

今回の決勝も彼の精度の高さが随所に見られた内容と思います。
またなんというか、
昨年優勝した佐治敏哲と彼の打ち手としてのタイプの違いも個人的には面白い。
一年前時点での佐治の麻雀がとにかく「キレイな競技タイプ」という物なら、
ヨンスは比較的「実戦派」というべきタイプで、
こんな色々なタイプの打ち手がひしめき合って、
一方で数年後に彼ら二人がそれぞれどんな麻雀打ってるかというのわからない、
そんな新人さんとしての今後も凄い楽しみなわけで。

改めましてヨンス先生おめでとうございます!
他3名方もお疲れさまでした!
皆さんTSも是非!
https://freshlive.tv/threearrows-ch/267374  

【お詫び】
本文にて紹介した「外人」の方々の中に、
誤って「ただ顔が濃いだけの日本人」を一人入れてしまっておりました。
本人等から苦情が来たら削除しますが、とりあえずこのままにしてみようかと思います。
よっていきなりこの記事の一部が変更される事があり得ますのでご承知おきください。

2019年5月4日土曜日

【A1リーグ第2節】 麻雀の結果と内容、振り返りについてのちょっとした小話

とりあえず結果から。
4,3,3,2で▲77.9。

うーん正直に考えてる事として、

まず、
色々と和了確率高いはずので手が不発になった展開なので、この節をプラスにするのは正直に相当きつかっただろうなあ、というのが一つ。

ただ内容も正直にいまひとつで、
色々と考えてた中で荒すぎる判断が多かったし、
最たる物(思いっきり結果にも直結してしまった物)が3回戦に超クソポンと思い込み読みでたろうさんに8000打った局ですかね。
※たろうさんの進行が切り巡ケアした良い物だと言う点を除いてもポン自体が悪手すぎて・・・^^;

ただね、対局を振り返ったなかで、
「自分が考える反省のポイントって世間の人の感覚とずれてるかもなー」と思ってる点を一つだけかいとこうかと。
 

ひょっとしたらYoutubeで後日公開されるかもしれない一局、
一回戦東4局について

この局、西家の鈴木たろうが染め手気配にて仕掛ける。
①②③④⑤⑧⑧⑨白中北 發發發(ポン) ドラ 北


この局面でたろう先生、
ドラの北から切ってく。
まあ打点の可能性とか色々なリスクからこの「ドラから切り」を刊行する感覚は凄いのだがそれにたいする僕の戦術見解は置いておくとして、

ここから南家の僕はまだ懸命に粘る。
んで⑥をたろうにチーされて2フーロされた状態で以下の状況。


上述のとおり、たろうはもう一つフーロを入れて僕から見て以下のとおり
■■■■■■■ ⑥⑤④(チー) 發發發(ポン) ドラ 北

まず前提として、
この時考えてたのはもう「どのソーズ切るか」って点、
ドラの北のあとに手出しで中という手出しは強烈で、
ピンズの上なんてのはピンフのみで勝負したいとは思わない。

結果おりる。
すると悲しい事に次のツモが4。
次のたろうの手出し白を見て、「どんな仕掛けだ・・・」と思いつつノーテン宣言したわけです。

 

ただね、
結果とか無関係に、ここで⑧切らないんですよ。やっぱり。
鈴木たろうの麻雀を何回も見てきた中で、
彼が破壊力0の仕掛けなんてやるわけないのはわかってるし、
何よりも僕の中での麻雀の理論性ってヤツが、こんなワリにあわない勝負は許さない、
ってのが結論。それは現時点では覆らない。

そして極めてどうでもいい事を主張するなら
僕が8p切ってリーチしてたらそれをたろうさんにポンされて、9pつかんで放縦してるって事実w
(渋川のツモった9pが僕のツモになるので)

結果論で言えば8p切らなくて助かってるし、
たろうさんのドラから切った結果、聴牌気配がさらにまして8pが止まったとも言える。(中・北の順番なら8p切りリーチ宣言もありえたわけで)

ただそんな事どうでもいい。
言いたい事は
「結果的にあってたでしょ?」が言いたいのではなく、
「麻雀における”正解の模索”ってのがそう簡単ではない」ってお話。
正解ってのをみんな目の前の結果だけで判断しすぎて、そもそもその結果が異なってる可能性にはあまり目をむけないし、そもそも選択の結果と判断が正しかったかは別で考えるべき。つまり何が正解かなんて簡単には決まらないわけです。

結果関係なく
8p切るのが理論的にありえたか?
それ以前・以降の進行に問題なかったか?
とかね。
 

ただまあ、
この局以外を含めて全体総じてイマイチな内容の一日だった事は否めない。

たろうさんの存在に全く何もプレッシャーを感じなかったか?と聞かれれば嘘になる一日だったわけで、
それも含めて気持ち切り替えてベストの内容をたたき出せなきゃなあ、と思ったのでありました。

終わった後の酒の席にて鈴木たろう曰く、
「みんな色々な事を”決め付けすぎ”。大抵の事は”気のせい”ってレベルなんだよ」との事。
実際に今回の対局もタイムシフトで見てみると、たろうさんの麻雀は極めてオーソドックスな進行をものすごい高い精度で実行しているにすぎない(世間が騒ぎすぎてるだけ)、
って感がやはりある。

僕は僕の中での絶対性を大事にしつつ、
もうちょっと相手の研究もしつつ気持ち切り替えて次の第三節に望みたいと思います。
まだまだ始まったばっかだし。

【動画】
https://freshlive.tv/threearrows-ch/267373