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2017年5月31日水曜日

麻雀漫画について書いてみる④根こそぎフランケン

今日とりあげるのは「根こそぎフランケン」

片山まさゆき先生と同じく麻雀漫画の巨匠として有名な押川雲太郎先生、
その最高傑作と名高い作品。
https://www.amazon.co.jp/%E6%A0%B9%E3%81%93%E3%81%9D%E3%81%8E%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%B3-1-%E6%8A%BC%E5%B7%9D%E9%9B%B2%E5%A4%AA%E6%9C%97-ebook/dp/B00PAB1HIS/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1491550712&sr=1-1&keywords=%E6%A0%B9%E3%81%93%E3%81%9D%E3%81%8E%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%B3


主人公のフランケンはとんでもない爆運を持つ史上最強の麻雀打ちである。
序盤はそんな彼の強すぎる実力が起こすドタバタ劇、
そして中盤以降は基本的には「周りの凡人が彼にどのように戦いを挑むか」というテーマの中に、
各人の葛藤や勝負論が描かる名作。

博打の世界や博打打ちの生き様の中で描かれる魅力的なキャラクター達、
これは押川先生の漫画の最大の持ち味であり、それを象徴する作品となっている。

その中でも一番際立っている人物はやはり竹井だろう。
物語の中でフランケンに並ぶ、もうひとりの主人公の位置づけされており、ワニ蔵や田村と同じく「超一流」として描かれている打ち手である。
主人公のフランケンは神がかり的な強さと天真爛漫な性格ゆえに多くを語らない。 よって物語の中核部分の語り部として彼が置かれており、勝負事に対する多くの名言を作中で残している。

数多くの押川漫画の中でも屈指の人気人物であり、後の幾つかのスピンオフ作品にも出演しており、押川先生の「麻雀小僧」の主人公である「まー坊」の父親は竹井という設定なんじゃないか、という噂もあったりする^^;

あまたの名勝負が繰り広げられる本作だが、
個人的なベストバウトはやはり竹井vs田村の決戦。

麻雀なんて勝った所で何も無い
負ければ大きな痛みがある
それでも俺達がここにいる理由があるとすれば
「この場所だけは譲れない」

竹井と田村はやはり押川漫画の中でも最高のライバル関係かと。
本作を読んでいない人は是非ともお勧めしときます^^

ちなみにこの漫画、
実はちょっとした裏話があるそうです。

当時押川先生はこれを連載としては考えておらず、
単純な読み切りとしてテキトーに竹書房にもっていき、
とりあえず掲載された後にとりあえず続きを書いて持っていったそうです。

竹書房の当時の編集の緩さもあったらしく、それらはいずれも掲載されていったのですが、
結果として当初はただのチンピラとして書く予定だった竹井がどんどん色々と勝負論をかたっていき「チンピラ ⇒ 凄腕のギャンブラー」になってしまったそうで^^;

結果として彼が逃亡する理由などのために田村や江藤といったキャラが出来て、
物語の骨格が作られたそうです。

名作ってどんな風に誕生するかわからない、
不思議なものですね^^;

2017年5月29日月曜日

会社員麻雀プロの悩み

ここ一ヶ月、仕事がすごい忙しい。
まあ生活の為には働かなきゃならないので仕方がないが、
こうも忙しいと麻雀やる時間が減ってしまうので非常に困る。

メンバーの人は少なくとも生活の中で麻雀を打てなくて困るという事はないわけで、
これは会社員麻雀プロをやってて一番困る点である。
はっきり言ってしまえば「プロをやる上で不利な点」と言っていいだろう。

麻雀と言うのは知識量も勿論大事だが、
それを出来る限り早く正確に引き出す反射神経も大事だ。
これは筋力に非常に近い部分があって、ちょっと打半数を減らすと自分でも気付かないうちに衰える事が多い。

会社員麻雀プロの中には、
昔メンバー業をしていた立場から会社員になった人が結構居るが、
その時に誰しもが一度は経験するのが「反射神経の低下に伴うスランプ」である。

メンバー業は人にもよるが月に100回以上の打半数を当たり前のように経験する職業である。
いうならば毎日が麻雀筋トレみたいな物であり、その反射神経は非常に鍛え上げられている。
そして彼らの戦術と言うのは基本的にその高い反射神経をベースに成り立っている場合が多い。
人よりも並外れた反射神経で河の状況をすばやく判断し、
細かいチーや細かい押し引きを繰り返す、特に若いメンバーさんの麻雀はこういったスタイルが多いのだ。
実際にそれは非常に強いうちかただし、成績のブレ幅を減らす事が要求されるメンバー業には特に適している点が多い。

ただそういった人達が会社員になって打半数が減ると、徐々に反射神経が低下していく。
そして本人はその低下をすぐには自覚できないことが多い。
いつもどおりに細かい判断に基づいて押し引きを考えて戦い続け、ある日ふと気がつくのだ。
「前よりもあきらかにミスが増えた」と。

今まであまたの打ち手がこの状況に直面するのを見てきた。

僕自身も25歳位の社会人二年目にこの状況にぶち当たって、一時期本当に迷走した物である。
そもそも「明らかに麻雀が下手になった」なんて経験自体が人生初だったし、巷の人はそう簡単に経験する事ではないのだ。

大体の人が「最近下手になった」「最近勝てない」というのは気のせいなのである。
僕はちなみにそんな事を言っていた女流の子に「今までがツイてただけじゃね?」と言ってマジ泣きされたこともある(--;)



さてちょっと話を戻す。
そんな反射神経の低下に直面して、そのあと各打ち手がどうなるか?
ただ弱くなっていくだけなのか?
答えはNOである。

大体そこからしぶとく麻雀を続ける人は、
「鈍った反射神経に適合したスタイル」を自分で作りあげるのである。
これは本当に面白い事象で、誰がそれを教えるでもなく真性の競技バカは大体そういった方向性に適合するのだ。

実際に反射神経と言うのは加齢でも衰える。
僕の反射神経がピークだったのは多分22歳くらいだった。
このときはメンバー業をやっていたのもあり、相手の表情とか、どこから牌を切り出したかとか、河に落ちてる枚数とか、あきらかに今よりも早く的確に判断していた。
でも今の自分と当時の自分のどっちが強いかといえば、文句無く今である。というかそういった自信がなきゃ競技は続けられないw


それは上記の通り、今の自分の反射神経にそった戦術が最大の理由、いうなら「バカでも勝てる戦い方」ってヤツだ。
、、、、うーんちょっと極端な表現なので言いたい事は伝わるか疑問だがそれ以外に表現できない気もするw

ただまあいずれにしても、あまりにも麻雀回数が少なくなると本当に危険な状況になるので、
どうか今月これ以上忙しくならない事を祈るばかりである。

ちなみに約10年前に一度だけ、本当に仕事がブラック企業レベルでたまった結果、二ヶ月麻雀牌に触れない生活をやった事があった。
この時二ヶ月ぶりの麻雀が対局で、余りの下手さに死にたくなったのは良く覚えている^^;

はあ、しかし色々とあって体が足りない。
体が二つあったら、人狼とかも勉強する時間とかもっともっと増やしたいんだけどね^^;
また経験不足を感じる事が多いのです。あのゲーム。
※俺双子だけど別に体二つはないw

2017年5月26日金曜日

川柳を 考えただが 思い浮かばず

第30回『サラリーマン川柳』の大賞が決定したらしい。
第1位
ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?】
http://www.oricon.co.jp/news/2090772/full/

ふーん、、、、
って感じかな。

別にサラリーマン川柳にそこまで強く共感した事もなければ面白いと感じた事もない。
しかし今年のラインナップ見てみると目立つ点が一つ

2位【久しぶり! 聞くに聞けない 君の名は】
3位【ありのまま スッピン見せたら 君の名は?】
6位【君の名は ゆとり世代の 名が読めず】

なんというか社会人世代にもこれだけ大きな影響を与えているわけだから、
「君の名は」がいかに昨年大きなムーブメントを起こしたのかが伝わってくる。

しかしまあ改めて、
「アニメ」というジャンルはもう青年・中年にも受け入れられている立派なカルチャーなんだなあ、と感じる。

かの名作「こちら葛飾区亀有公園前派出所」にて作者の秋元先生がこんな事を言っている。
連載開始当初は両津勘吉のようにアニメやプラモを愛する大人なんて「奇妙」だったのが、2000年を過ぎると当たり前になってしまった。
結果として両さんが普通の大人に近づいてしまった感があった。

たしかに僕が子供の頃も漫画はとにかくアニメを愛する大人ってのは今ほど多くなかったと思われる。

さてそんな世の風潮をあらわす物の一つとして、
この日本にはオタク川柳という物も存在している。
そしてこれが中々に芸術点が高い。ちょっと2016年度バージョンを紹介。
http://www.575.moe/eleven/

1位 【パソ消して 消える美少女 映るデブ】
2位 【多趣味だが 人に話せる 趣味は無い】
3位 【財布から 一万さって また一万】

あと、個人的に面白かったのを抜粋

5位 【あれしきで 爆買いだとは 笑わせる】
オタのつぎ込みってすさまじいからな(・・;)

9位 【詐欺師から カーチャン守る オタ知識】
投稿者の方のお名前は「プリキュアの名前全部言ってみろ(30代)」

15位 【怒られる たびに上司を 受けにする】
この方は女性なんでしょうかね?

日本人の発想力おそるべし。


ちなみに麻雀川柳というのもあり、毎年発表されております。
http://mj-news.net/news/2016080146623

昨年度の大賞は
【点棒(展望)も ないのにチー(地位)に すがる知事】
なるほどw
そして最後に紹介するのは
最高位日本プロ麻雀協会の河野直也。
彼はtwitterにて一日一句川柳を読んでいる。
https://twitter.com/corn708

そんな直也に一句読むか
【どうせなら 嫁の秘密を 暴露して
※直也の嫁は日本プロ麻雀協会の華村実代子。

そういえば明日はそんな直也および嫁が麻雀スリアロチャンネルに出ます。
興味のある方は是非応援してあげてね!
僕は自分のリーグ戦(別日)なので、自分が勝ったら応援します!w
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/watch/lv297177919
FRESH!→https://freshlive.tv/threearrows-ch/111849

2017年5月24日水曜日

新宿に住んでみた その2

さて前回の続き
それでは「新宿駅徒歩圏内」にて賃貸を探すとして、具体的にどこら辺の立地が良いのか、これを紹介しようかと

http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/05/1.html

①西新宿7丁目、8丁目および北新宿1丁目(一部)
新宿駅までの距離は女性でも徒歩15分程度、
直線距離は大久保1丁目あたりと大差は無いが、ここらへんは新宿区の数少ない完全住宅地であり治安が良くスーパーなども豊富で生活に困る事もない。
野村ビルや三井住友ビルなどには食事どころもあるし住むのに最適の場所だろう。
あとこのエリアは都庁前駅、西新宿駅、新宿西口駅、東新宿駅、西武新宿駅、大久保駅と路線が微妙に異なる駅が幾つかある為、使いこなすと都内移動が本当に便利な点もある。
なお北新宿1丁目もこの傍だが、一部は新宿駅からかなり遠くなる為注意。
※あと百人町1丁目も小滝橋通り沿いならばまあまあ安全かつ新宿にも近い。

②代々木2丁目、3丁目、4丁目(一部)
新宿西口、南口方面、甲州街道を越えると番地的には新宿区ではなく渋谷区になるが無論問題は無い。
ここら辺は治安もいいし、おしゃれな店も多い。住むのに最適なポイントの一つだろう。
最寄り駅は代々木や参宮橋・南新宿あたりになるが、もちろん新宿まで歩いても良い。
ただしここらへんは新宿駅近辺でも一番家賃が高い^^;
そして甲州街道・首都高・小田急線があるので「安い物件は騒音が酷い場合がある」という点を気をつけるべきである

③西新宿3丁目
西新宿4丁目と異なりここは甲州街道そばなので、ホームレス地帯は避けられる。
最寄り駅は初台もしくは都庁前駅あたりだろう。
ただし本当に小さい区画なのであまり物件はない。またここも騒音ポイントが存在するので注意である。

④新宿三丁目近辺
番地が色々と細かいのでちょっと簡略化して書くが、
新宿三丁目・新宿御苑前の駅近辺のポイントである。
歌舞伎町の風俗街からは外れるし、住めるポイントも存在していて、そこまで治安も悪くない。
特に新宿三丁目は新宿きってのグルメタウンなのも良いところだろう。
※なお僕がこの地帯を最後に書いたのは、近辺に住んだ事がなく未知数の点がある為。まあ問題ないとは思うのだがその点ご承知置きを。



さてこのように「新宿駅半径1.5km以内」といっても住みやすいところと住みにくいところにわかれる。
ネットで不動産探しをする時はこういった地帯に限定して検索したいのだが、「新宿駅徒歩15分」とかやると全部出てしまう。
そこでお勧めするのは以下の検索方法。

①以下路線と駅を選択
・丸の内線 西新宿・新宿・新宿三丁目
・山手線 代々木
・京王新線(京王線) 初台
初台は駅指定から除いてもいい。これは上述の西新宿3丁目の区画が狭いのでほとんど物件が無い為だ。

②「徒歩10分以内」と指定する。
駅近にこだわる人は徒歩5分 or 7分に設定してもOK。

以上!!
これで歌舞伎町・百人町の大半の物件を避けつつ新宿駅徒歩15分圏内を探すことができる。あとは番地と地図を見ながら選んでみよう。


ちょっと参考までに超雑ながら地図に色づけをしてみた。
●赤色で塗られているところが避けた方がいいエリア
●青色で塗られているところが推奨エリア
駅近辺の色づけしていないところはそもそも住宅が存在しないエリアであるw

さてこれで立地からの物件検索方法はおしまい。
もしも興味がある人はこの方法で検索をしてみて欲しい。それである程度は見つかるだろう。
ただまあ参考までに、次に僕が探した物件に近い物を例に新宿の大体の相場や更なる注意点をちょっと書こう。

2017年5月22日月曜日

麻雀打ちのサガ

この土日は両方とも対局だった。
連日対局なんてタイトル戦とかも含めれば年に数回あるし、これだけ社会人兼麻雀プロを続けるとすっかり慣れっこだ。
だがそれでもやはり月曜に「体の疲れが抜けてないなあ・・・」と思う事は今でもある。
特に今回のようにリーグ戦だったり、タイトル戦の準決勝・決勝だったりすると本当に体が重くなる。

まあ、、、、
今回は勝ったので心身の心は軽いのでまだましか。
負けると両方ともが重くて本当に気がめいるのである。

しかし連日ともに凄い手が入った。
勝負所が特にありがたいくらいに恵まれた。
まだ10節中3節と前半すら終わってないし、ここで何かを語るのはナンセンスだが、勝つこと自体はやはり嬉しい。

これはやはり、
2週間近くかけてイタリアやフランスの名だたる教会をめぐりまくってきた事によるパワーがたまっていたのだろう!
実際にヴァチカンの聖ピエトロ大聖堂とかで「どうか麻雀のリーグ戦勝たせてください・・・」とかお祈りしてきたからなあ。
まああっちの人達からすれば「そもそも麻雀とは何でしょうか?」って言われそうだけどw



さてちょっと連日対局のハイライトを一つ
日曜日に行われた第3節の4回戦南2局
ざっとこんな感じの点棒状況(超うろ覚え)

東家 鈴木健  7000
南家 武中 22000
西家 蔵 25000
北家 真田 46000


ここでこんな手を6巡目に張る
①②③④④④⑥⑥⑥⑧ 白白白白(暗カン) ドラ④9

とりあえずというかほぼ最終形のダマテン。
この巡目にして安目の⑦で12000, 高目の⑧で16000、
しかもすでに⑨が3枚見ているし、真田が⑦を蔵が⑧を2巡目に切っている。
つまりヤマにもごっそり残ってそうだし皆切ってしまうであろう状況。

犯罪的だ。つかんだ人間マジで不幸だ。交通事故でしかない。
うーん、、、
というかリーチ?
③とか引いても場に見えてないピンズの下側の待ちになんて取りたくないからツモ切るし、
まあ⑤引いたらさすがに待ち変えるが(⑧切れば③④⑤⑥⑦の5面待ちになる)。
ただまあここで12000取りこぼすとか死にたくなるし、ダマか。
祝儀Pがあって周りの対応も雑なケースが多いフリー雀荘なら多分曲げるけど。

そうしてこう思った。
出来るなら真田つかんでくれ。
蔵よ出来るならばつかまないでくれ。

蔵とは10年来の付き合いだし、その間何度も彼女の競技にかける情熱を見てきた。
無論鈴木も真田も熱意のある若手で僕とも親交はある。
でもそれでも僕はこの中にいる同卓者だったら蔵との思い出が一番多い。
世話もしたし世話にもなった。自分が勝って蔵も勝つのが甘い理想なんだろうが望ましい。
こんな交通事故にあう悲惨な彼女を見たくない。

本気でこのときはそう思っていた。

しかしそんな僕の思いもむなしくあっさりと2巡後に蔵が⑦をつかむ。
「12000」といういきなりの申告とあけられた手牌に彼女の心がゆがむのを確かに感じた。
それでも倒さないなんて選択肢はありえない。

そしてちょっとだけこんな考えが頭をよぎった。
いやー蔵つかんでくれてありがとう!

おかげでこの半荘少なくともラスは無さそうだ!これあがれないとかマジでやってねーし!
でもどうせなら⑧掴めんでほしかった!

というか一つずれてれば真田さんからのスーパーデバサイだったのに!俺ついてない!?

・・・まあ結局麻雀とはそういうゲームであり、麻雀プロとはそういう生き物なんだろう。
そんな事を改めて思った日だった。


あっ結果は以下ツイッターをご参照ください。
まだまだ先は長いし頑張ります。

https://twitter.com/ClubNPM/status/866218508375515137

2017年5月19日金曜日

新宿に住んでみた その1

自分は東京育ちである。

実家は小田急線の急行停車駅にあった関係もあったし、大学も会社も全て都心だった為、「一人暮らし」という物の必要性に迫られた事がなかった。同棲の機会がなかったのも大きい

きっかけは30歳になった時だった。
徐々に年老いていく両親と自分の年齢を考えた時、
「確かに実家に居ればお金もたまるし生活も楽だ。でもこのまま生活を続けて50過ぎとかで両親が他界してそこで生活能力の問題にぶち当たるとか不安」
と思ったのである。

というわけで30歳にして一人暮らしをする決意をしたのだが一つ考えた点があった。
実家は新宿まで電車で20分程度、既述の通り「便利さ」という点を考えると家を出る必要はない。
となると一人暮らしをする以上「お金は多少かかってもいいから実家より便利な所に住みたい」と思ったわけである。
言うなら「時間をお金で買う」という発想だ。

この思考にて行き着いた結論が「会社のある新宿に住んで徒歩で通勤しよう」である。
その為なら多少は家賃が上がってもいいと思い物件探しをスタートしたわけだ。
自分に掲げた目標は以下の通り
①新宿駅から徒歩10分少々
②築20年以内
③トイレ・バス別
家賃相場もわからずにこうして新宿物件探しが始まったわけである。



がここから物件探しをしていった結果、私は色々な新宿の事情を知る事になる。

例えばネットで「新宿駅徒歩15分以内」と検索するとそこそこ物件は出てくる。
がこれらの不動産には結構罠が存在している。これを知らずに契約すると後々痛い目を見るのだ。
というわけで今日はまず「新宿物件を探す上で気をつけるべき番地と事情」をまずちょっと書こう。


①歌舞伎町、百人町、大久保
歌舞伎町およびその裏側にある百人町。
ここは風俗店が多く、風俗嬢も凄い徘徊している。
まあそれを気にしない男性とかならいいが、女性にはかなりきつい立地である。

注意すべきが大久保1丁目と2丁目。
確かにここらへんは風俗も少ない。そして新宿駅からの徒歩も10分~15分の位置にはある。
しかしその直線上には先述の歌舞伎町・百人町がありそこを突っ切って歩かなければならない。これも女性が夜とかにやるにはかなり勇気が居るだろう。
ここを避けるとなると一気に徒歩20分を超える事になるし、治安を懸念する人は避けるべきポイントである。

②西新宿4丁目、5丁目
歌舞伎町の間逆に位置する為安全に思えるがここも落とし穴がある。
まず地図の直線距離で見ると西新宿五丁目は歌舞伎町より若干遠くにある。そして実は途中のアップダウンがかなり急な地帯でもあるので、女性だと30分くらい覚悟すべきかもしれないのが現状だ。
更に困るのが新宿駅との間にある新宿中央公園、そして都庁近辺の立体交差地帯、
ここら辺は新宿でも特に多くのホームレスがいる場所であり人通りも少ない地帯になっている。
よって夜は歌舞伎町と同じく「直線距離なら近いけど女1人で徘徊したくない」という状態がプラスされるのだ。はっきりって「徒歩圏内」とは言いがたい点が多い。

まあ西新宿5丁目自体は雰囲気も治安もいいので悪いところではない。
ただ僕が言いたいのは、「せっかく新宿に住むならもっと駅に近くて住みやすいところがある」という点である。

さて長くなったので続く。
次回記事で「お勧めの番地とその検索方法」を紹介しよう

2017年5月17日水曜日

リーチ後のカンについてのお話 その2

さて前回書いたリーチ後のカンに対する規定の続き

http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/05/blog-post_15.html

カン規定によるチョンボ、
協会の対局にて良く覚えているのが以下の形

②②77788999東東東
10年以上前の対局でこの形をリーチして、
7をカンしてリンシャンで8をツモり意気揚々と「16000オール!」と発声し、
直後に僕と佐久間さんに「いやそれチョンボですから」と突っ込まれた人がいた。

この形の場合、
789の面子×2と79のカンチャンによる構成を否定する事になるので、
リーチしたら7と9はカンできないのである。

そしてリーチ後のカンと言ったら忘れられない伝説を持っているのが武中兄である。

11123④⑤⑥⑥⑦⑧七九
とある日のフリーにて、
この形でリーチをした兄。
対面の親から追っかけリーチを受け持ってきた直後の1をアンカンしたのだった

23④⑤⑥⑥⑦⑧七九 1111(アンカン)
はう!
テンパって無い!!

さすがにテンパイ⇒ノーテンになるアンカンは後にも先にもこれ以外に見たことは無い。
ただしこの時一番不運だったのは、
この酷いカンによりロン牌をとめられて、12000のチップ2枚を貰えなかったトイメンの親であるw
※なお武中兄はかってチョンボ王と呼ばれたくらいにチョンボが多い

さてちょっと最後にもう一つ。
これは麻雀のルールのさらに複雑な話にもなります。
カンについて以前ツイッターでちょっとだけ話題になった形がある。

①②③④⑤⑥7779 8888(アンカン)
ここからリーチをしたとして、7をカンできるか?

普通に形だけみればカンなんてできるわけがないのだが、実はそうではない。
すでに8を自分でアンカンしている以上、この手の待ちから8は除外されるべきと見れるからだ。

麻雀には「自分の手牌構成上すべて使い切っている牌は待ちと見なさない」というルールがある。

たとえば
九九九123456中 中中中(ポン)
中が既に自分の手牌から見て残ってないから待ち無し=ノーテン

2388発発発 444(ポン) 234(チー)

4が既に自分の手牌から見て残ってない=1待ち(4は待ちではない)
となる。


先ほどの形に戻ろう。
①②③④⑤⑥7779 8888(アンカン)
この待ちは「9」である。
既に8をカンしている以上、8は除外されているのだ。

さてここでリーチをしたとして、
ソーズの待ちは8が無いと見なされている以上、既に面子構成が7アンコで固定されていると見なせるという見方もある。
それはつまり7をカン出来る!とも取れるわけである。

よってこれについては僕は「カン可能」と考えたが、「カン不可能」という意見もやはり多かった。
つまり「ただの8がカラの89待ちと見なすべき」という考えである。
そうなると僕の中ではなんとも曖昧な部分が多くなる。特に「それなら中ポンの中タンキとかもテンパイと見なすべき、なのに実際はテンパイ料をもらえない」という点に矛盾があると感じた。
でも今度は「テンパイ料とはテンパイ形に払うのではなく、あがれる権利に払われている」という考え方が出たりで、
結局水掛け論に決着は付かなかった^^;

まあどっちが正解かと言いたいわけではなく、
やはり麻雀のルールとは追加に追加を重ねたが故の不整合を抱えたゴミ屋敷である、
という側面を改めてみた
、というだけである。

ちなみに7カンについてMUの小林剛さんはカン肯定派だった。
それを剛さんが明言した瞬間にいきなり賛同者が増えたことにちょっとイラっとしたのも覚えているw

結論:やはりこの世は肩書きは大事!w

2017年5月15日月曜日

リーチ後のカンについてのお話 その1

麻雀の数ある規定の中でもこれほどややこしいものは無い。
というか競技麻雀のカンの規定を明確に理解していない麻雀プロも結構要るだろう。

改めて明記するが、
競技麻雀のリーチ後のカン規定は「面子構成が変る可能性があるカンは禁止」である。
※そもそも「リーチ後のカン全面禁止」のルールもあるが、今回は触れない事とする。というかこっちの方が単純だからいい気もするが・・・


「待ちが変るカンは禁止」ではない、これが大きなポイントだ。

さて違いが何かと言われ、例をあげよう。
例えば以下の形をリーチしたとする
六六六七七七八八八④⑤⑧⑧

競技麻雀ではこの形、
六も七も八もカンできない。

理由は六六六七七七八八八の部分は
六アンコ+七アンコ+八アンコとも取れるが、
一方で六七八の面子×3とも取れるからだ。
そこでカンをすると後者の構成を否定してしまうので、どれもカンできないのである。

麻雀には幾つかのリーチ後カン禁止形があるが、
その理由は全てこれが起因している。

たとえば以下の形
二二二二三四七八九④⑤⑧⑧

ここに五を引いてのカン。いわゆる送りカン。
これは二三四の面子が変ってしまうので禁止である。

二二二四五五五④⑤⑥⑥⑦⑧

ここに二を引いてのカン。
これは三であがったときの二三四形の可能性を否定する。
よってカン禁止である。

さて競技はではこんな形で全面的な禁止がされているからまだいい。
ところがこれがフリー雀荘に行くと、結構おかしな状態になっている店があるのだ

フリーの店では
「待ちが変るカンは禁止」と明記している所がたまにある。
そこから考えると送りカンは可能なのが自然なのだ。だって待ちは変っていない。面子構成が変っただけだ。
にも関わらずそんな店でも大体は「送りカンは禁止」とピンポイント明記しているケースが多い。まあ「いまツモった牌以外はカン禁止」と解釈できなくもないが^^;

ただここまでならまだ良いのだが、
その店で二二二四五五五の二はカンOKなのか?
六六六七七七八八八は全てカンOKなのか?
個人的には疑問がつきない状態になっているのだ。

これは別に店が悪いわけではなく、
以前にも書いた麻雀の曖昧すぎるルールが問題なのだ。
店を経営する人全てがこの曖昧さを理解する必要性もあるわけが無い。

ただ本当に幾つかの店でカン規定を見るたびに、「解りにくいからもう全部OKでよくね?」と思う次第なのである。

ちなみに業界最大手のマーチャオさんは「面子構成が変るカンは禁止」と明記してます!
皆、安心して遊べるよ!キリッ

唐突に媚を売ってみたw
さて、ちょっとだけカンのお話が続く。

2017年5月12日金曜日

麻雀漫画について書いてみる③「哲也-雀聖と呼ばれた男」

さて今日とりあげるのは少年マガジンにて1997年から2004年にて連載されたこの作品



時代は戦後復興期の日本。
1人の青年、哲也が麻雀において勝負師または玄人として成長していく姿や数多の玄人たちとの鎬を削る麻雀勝負など、哲也の玄人としての生き様を描いた作品である。

当時の若者達に「麻雀」という存在を大きく知らしめたその功績の大きさに疑問の余地はない名作、実際に「哲也を読んで麻雀を始めた」という麻雀プロの後輩を見た事もあるし、
僕も高校時代にこの漫画から麻雀漫画というジャンルの存在を知り、福本先生の「天」を読み始めたのが本格的に麻雀に嵌ったきっかけの一つだった。
そういう意味では麻雀プロへの門を開いてくれた作品ともいえる。

そしてこの作品は当時の世間を非常に驚かせた物でもあった。
というのも青年誌ではなく少年誌においてギャンブルのイメージが強い「麻雀」を題材にした作品が連載されるという事が、当時は考えられない事だった為である。

だがその新鮮さが功を奏したのかこの作品は編集の期待を裏切るヒット作となり、当時絶頂期だったマガジンの看板漫画の一つともなったのである。

、、、が、改めて読み返すと、やはり麻雀漫画と呼ぶべきかは疑問であるw
ストーリーは基本的に麻雀を生業にする「バイニン」の戦いであり、
麻雀ではなくイカサマ技を競う部分がメインになっている。

主人公も無論すり替えやツミコミを使いコンビ打ちといった様々な技を駆使するが、
それ以上に強烈かつイカれた技を仕掛けてくる敵達と戦い、
相手の技を看破できれば勝ち、看破できなければ負ける、そんな「もはや麻雀関係ないんじゃ」という戦いを繰り広げるのだ。

さて数多の敵の技でも特に印象的だったものがある。
その名も「七色ローズ



参考までにこんなサイトもありました
http://www9.plala.or.jp/majan/mtk100.html

ローズとは麻雀でコンビ打ちの二人が相方に自分が欲しい牌を教えるサインである。
通常は指先のわずかな動きやしぐさでこっそり伝えるのだが、この技は思いっきり派手にやるわけだ。
狙いとしては「とにかく不自然な動きを混ぜまくる事により敵に自分達のローズを看破させるのを防ぐ」という物である。

、、、、が、この技には大きな落とし穴がある。
雀荘というのは仮に賭場だとしてもけして無法地帯ではない。
つまり基本的にイカサマやローズなんてご法度なのである。
仮にそれらをするとしてもあくまで他の客にも店にもばれないようにこっそり秘密裏でなければ意味が無い。この前提は例え終戦直後の手積み卓時代であろうと同じだろう。

というわけでもしもこの七色ローズを雀荘でやろうものなら
①勝ち負け以前に雀荘のオヤジにぶんなぐられて即刻出禁
②客全員から同卓拒否そして出禁

のどっちかだろう。

まあ今考えると、こんな技ばっかのトンデモ漫画だった。
我が団体の多田ひかりなんか「哲也で麻雀知ったから麻雀プロは皆ツバメ返しが出来ると思っていた」とか言っていたが、この漫画読んだらそう思うのもわからなくもないw
ただ最後に、変なポイントばっか取り上げたが話の流れは流れは良くできてるし、キャラも立っているので、普通に面白い漫画です。
興味がある人は是非に(*・ω・)

2017年5月11日木曜日

麻雀も人狼も関係ない雑学話 その3:イタリアンドレッシングはイタリアに存在しなかった

2017年欧州旅行での出来事をちょっと。

ローマにて昼食を取ろうとした日だった。
サラダを注文して皿が出てきたのだがドレッシングがかかっておらず、ビンなども特に出てこなかった。

「ドレッシングありますか?」と聞くと、
無言で卓上の調味料を指差された。
そこにあるのは
①オリーブオイル
②バルサミコ酢
③塩
④コショウ

・・・ひょっとしてこれで勝手に食べろという事なのだろうか。
いや他に考えられない。しかし何を使ってどう食べろというのかがよく解らない。
考えた結果これらを全て適度にふりかけて食べる事に。
今考えると店員に聞けばよかったw

食べてる最中、
「これで合っているのだろうか?」
「日本人はストレンジなサラダの食べ方をするなあ、とか思われていたらどうしよう。」
「そもそもイタリアにはイタリアンドレッシングがあるんじゃないのか?」
とか考えたりもした。

しかしまあ、
これが実に美味しいのだ。
塩とバルサミコ酢の適度な酸味、そしてオリーブオイルの風味が合わさって実にサラダと良く合う。
「例え本場イタリア人の食べ方とは違っていても、今後日本でこの食べ方するのはありだな・・・」
とか思ったレベルだ。

だが一応気になって日本に帰って調べてみた。

そしてそこで知ったのが表題の通り。
イタリアンドレッシングは、アメリカ料理およびカナダ料理におけるサラダドレッシングであり本場イタリアでは利用しないとの事。
そしてどうやら私の食べ方はあっていた事も判明した。良かったw

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0

イタリア料理はその土地の食材の味を活かしたシンプルな料理が多いらしい。
下手にソースなどで味をごまかしたりせず、素材の味を存分に味わうというイタリア人たちのこだわりは、サラダについても同じなのだろう。
これは日本人も結構持っている感覚で、だからイタリア料理は日本人の舌にあうものが多いのかもしれない。

実際にイタリアにいた数日で食べ物に困った事は皆無だった。
イタリアはいたるところに料理店があって、大体どこに入っても手ごろで美味しいものがたべられるのだ。
そして次に行ったフランスでは本当に困った、、、、
これはまあ僕が良い店を見つけられなかったがけなのかもだが。

本場イタリアのサラダの食べ方、結構お勧めです。
和風ドレッシングが好きな人には特に。興味がある方はやってみてください^^
ただ日本ではイタリアにあるような良質のオリーブオイルが高かったりするのかなあ。相場とかがわからんw

2017年5月10日水曜日

ヒットを狙うかホームランを狙うか(麻雀とか人狼とかのお話)

以前に別記事で書いたように「いくつものベクトルが異なる情報があるバランスゲーム」というのは明確な正解を出そうにも出せない。
出せるようならとっくに必勝法が見つかっている。これは麻雀だけでなく将棋や囲碁も同様である。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/12/blog-post_28.html


さてそんなバランスゲームにおいて良く出る永遠の命題の一つが、
「手堅くヒット狙い」と「大きくホームラン狙い」、この二つのぶつかり合いである。
これは各人の個性も出て本当に面白い。

まあ昔から「ガチで勝ちにくる人」というのは手堅い進行を好み、
「緩く楽しみたい人」は大きく狙ってくる事がおおいとは感じる。
ある程度は当たり前かな。
すくなくとも楽しみたい人は単打をあまり狙わないしバントはほとんどしないだろうし。

ただ「ホームラン狙い」=「負けやすい進行」かと言われればそうでもない。
なぜなら手堅い進行を狙う人には結構「堅すぎてチャンスをふいにする」という事があるからだ。

麻雀について言えば、「手堅いでは無く、もったいない進行」「一発狙いでは無く、ただ雑な進行」というのはよくみる。あくまで僕視点だが^^
良質のバランスを的確にとれる人というのは巷には1%もいないだろう。
よって「どうせ細かい事は解らないから開く直って楽しくホームラン狙っている人」という方が、僕には結構勝ち組に見えるw

※ここからは僕の麻雀より更につたない人狼知識に基づいた記事です。ご承知おきをw

さてちょっと珍しく人狼ゲームについてふれてみる。
ゴールデンボンバーの歌広場淳さんがこんな事をtwitterで書いていた。
「狂人の基本戦術」といった内容である。

https://twitter.com/junjunmjgirly/status/861450503556812800

まず言えばこれは「手堅い進行」の典型的な考え方だと思われる。
つまり狂人の霊媒師騙りとは、ヒット狙い中のヒット狙い、送りバントレベルの手だろう。
必勝法かといわれれば勿論NOだが。

人狼ゲームは基本的に本物の霊媒師と占い師、そして偽者(狂or狼)が戦う構図のゲームだ。
そして人狼サイドが霊媒師と占い師のどちらかのふりをする(=騙り)事でゲームが進行していくわけだが、
この時に騙りをした人が人狼か狂人かによっても、
目指すべきゴールと言うか騙りの性質が結構異なってくると思われる。

狂人は破綻時のリスクが低い(自分が吊られても問題なし)
ただし確たる情報を持っていない難しい立場にある。
つまり「ある程度はばれてもOK」という本質がある。
一方で人狼は破綻によるリスクが高い(出来ればつられたくない)

そして霊はその重要性の低さもあり、ローラー(本物も偽物もまとめて処刑)される可能性が高い。
よって騙りは自分を含めた道連れ前提の場合が多い。リターンは少ないが確実に霊を殺せる事が多く難易度も低い。

一方で占は村にとって一番重要な役職の為、信じてもらえた時のリターンは大きい。
ただしそれは騙りの難易度の高さともいえる、つまりハイリスク・ハイリターンな行為と思われる。

言うなら同じ「騙り」であっても以下のような構図になると思われる。

既述のとおり、どちらが正しいかなんてない。
ただ僕が驚いた点は一つ、
著名人、ましてやあんな派手な事やってる方がそういったヒット狙い進行を好むのが意外だった」というところであるw

個人的に麻雀好きの著名人に派はのイメージが強い。
萩原聖人さんや加賀まり子さんや風間杜生さん etc,,,
この人達にとって麻雀はあくまで娯楽なのだから当然とおもって今まで見てきた。
これは結構どんなゲームでも顕著な傾向で、一発大きい手を成就させるのはやはり誰もが気持いいと感じるのは当たり前だろう。

これは対象ゲームが麻雀と人狼の場合の差なのか、
それとも歌広場さんがガチのゲームプレイヤーで負けず嫌いだからなのか、色々と興味ぶかかった。当たり前だけど人によって考え方は色々だな~と思った次第だ。

ちなみに僕は占いを騙るほうが好きである。
これはやはり楽しみたいという理由、
そして何よりも「とことん勝ち負けや数字に拘るのは麻雀だけで十分」って考えがベースである。
※ちなみにそうは言っても将棋・囲碁・麻雀の専門家ってのは根本的に負けず嫌いが多いと思う。これはいずれ他記事で。

さて最後に、
歌広場さんのTwitterを見て表題の件を書いてみたのだが、
それを検討する中で人狼ゲームの騙りという行為を分類してみると、改めて「同じ行為であっても根本的な性質や目指す方向性が異なる」という点で麻雀と共通する部分があるのかもなと思った。

重要な事は、ゲームの根底にある「バランスへの意識との方向性の自覚」である。
ちょっと近々別記事にてそれについて触れようかと。

気が向いた時にw

2017年5月8日月曜日

競技麻雀を続けるほど「勝ちたい」と口に出すのが面倒になる というお話

信念で勝てたら苦労しない。誰だって勝ちたいに決まってる。
いわば「勝ちたい」なんて当たり前なのである。
まあそれを口に出せば勝率が上がるのならば皆いくらでもやるのだろうが、そうでない事は明らかだからこそ大体の選手は口には出さないのだ。

更に言えば競技麻雀とは多くのケースでたった1人の勝者と多くの敗者を決めるゲームである。
「勝ったり負けたり」なんて生易しいものではなく「負けたり負けたり負けたり負けたり」なのだ。
長くやればやるほどその事は感じるし、上記の理由とあいまって誰も「勝ちたい」なんて口に出さなくなる。

考えてみると斎藤俊のようなビッグマウスキャラというのは結構凄い。
上記二つの理由を知りつつも、自分のために勝負をもりあげるために、自分にプレッシャーをかけるという行為、麻雀というゲームではなかなか出来るものではないのだ。

さて昨日終了した協会の第十六期新人王にて、
優勝した中月裕子が前日にこんなブログをあげていた。

https://ameblo.jp/hiropon0109/

「協会の全タイトルを取りたい」
彼女の野望は壮大だが、実を言えば恐らく多くの協会員は心の奥に秘めている野望なのだろう。
そしてそれを大一番が終わった後ではなく始まる前に口にできる彼女の精神力と志の高さは同じ競技選手として正直に尊敬を覚えた。

実際に1回戦が終わったとき、彼女の麻雀の内容、特に決勝という超特殊条件戦についての戦い方は他三人より一枚上手だという印象を覚えた。

最後まで優勝を競った岩東、ネット麻雀にて名をはせている強豪である木村、そしてニコラス、三人ともが特に序盤にて「手堅く」という思考の枠から抜ける事ができていないように感じたという所か。
※こんな上から目線の記事を書くと怒られるかもしれないがw

https://freshlive.tv/npm2001/110388

前日に書いた彼女の記事を含めて「多分勝つかな」と思った。
※だったら2回戦始まる前にそれ言っと(ry
そして実際に優勝したのを目の当たりにし、全体の内容も含めて心から嬉しく思った次第である。

改めて中月裕子おめでとう。

しかしまあ冒頭の内容と思いっきり逆の事を書くが、
実は「勝ちたい」と口に出すのって、案外効果的なのかもしれない。
根拠は全く無いのだがw

思えば自分も十数年の競技生活で唯一始まる前から「勝ちたい」と堂々と口にしたのって第十三期雀竜位のA級および決勝だった。
A級が始まる前のツイートだけは残ってたのでリンクはっとこ。

というわけでゲン担ぎも含めて、
今年のリーグ戦についても「昇級したい」と改めてここで明言しとくかな。
今月だけで3節あるし、がんばりたいところだ。

https://twitter.com/s_takenaka0821/status/551755018953437186

2017年5月6日土曜日

日本プロ麻雀協会のGW

日本プロ麻雀協会にとって、
5月連休のGWとは新人王戦のためにある。

現在では関東・関西の地方予選の関係で4月中旬に予選、GWにベスト16・決勝となったが、
関西予選設立前は5/3,4,5にて連続で予選~決勝を実施するスタイルだった。

よって会社員兼麻雀プロになった当初、私が新人王戦参加資格を持っていた2期~6期、
私にとってGWとは旅行などに行ける連休でもなんでもなく、対局のために確保する期間でしかなかったのである。

第6期で負けたしばらく後に「さて、来年のGWは旅行でもするかなあ。社会人になって初めてじっくり休める。」とか思ったりもした。
まあその翌年は観戦記書いてたがw

http://npm2001.com/shinjin/7-shinjin.html

さて私は新人王戦に5回出場してベスト8が2回、ベスト16が1回あったが決勝にはいけなかった。
その中で良く覚えているのはラストチャンスだった第6期、
ベスト8にて金太賢、橘悟史@ケルヴィン、大浦隆行(現在退会)と対戦した。
最終戦の南2局まではリードしていたが、金に8000をオリ打ちしてそのまま捲くり返しが出来ずに敗北したのである。

オリ打ち自体は今考えても不可避のレベルだったのだが、
その後に冷静さを取り戻せなかった南3局が痛恨であり今でも競技人生で後悔している局面の一つだ。そのミスを冷静に金に見られており、後ほどの飲み会で指摘された事もよく覚えている。

そしてこの年に優勝したのは既に雀竜位を連覇していた小倉孝。
「なんでコイツが出ているんだ?」という周りの目線を尻目に優勝し、
翌年以降は新人王戦の出場規定に「G1級タイトル獲得者は出場不可」の項目が追加される事になる。

ちなみにG1タイトル獲得者の決勝進出事例は既にこの前にもあった。
第5期新人王戦、王位の宮崎和樹、最強位の郷内武広、この二人である。
ついでに言えばこの決勝には第十五期雀王の角谷ヨウスケもいたりした。

あと第5期までは決勝が二日間開催だったのも既に忘れされている点の一つだろう。
懐かしい・・・・

さて先述の第六期、つまり私の最後の新人王についてよく覚えている事を一つ。
終盤に捲くられて人生最後の新人王の決勝チャンスを逃した後、
正直しばらく立てないぐらいに落ち込んでいた。
言うまでも無くその後の飲み会での酒もあまり美味いものではなくうなだれながら飲んでいたのだが、
隣にはとある後輩(入会一年目)がおり、彼も同じくベスト8にて苦い敗退をしていた。

最初は二人で愚痴を言い合っていたのだが、
その内に彼の恋人が会場に来て二人がイチャイチャしだしたので、イライラした私は席を移して他の後輩に絡みながら酒を飲んでいた。

しかし数十分後、彼女がいきなり泣き出したのである。
初の準決勝敗退に荒らぶった後輩が酷い言葉を彼女に吐き捨てたりしたのか?と思い、あわてて私は二人の間に入った。

私「おい、負けたからって彼女に八つ当たりとかは無いだろさすがに。
彼女「ぐす・・」
私「何があったのさ?」
彼女「だって・・・」
私「?」
彼女「今日の朝にユウ君(仮)が”決勝行けなかったら俺ら破局!”とか言ってたの思い出して心配になっちゃって・・」
私「(--;)」
彼女「大丈夫だよね?破局なんてしないよね?♡」
彼氏「うん。変な事言ってごめんね♡」
私「(--;)(--;)」

  __              __             __
 |よし|ΛΛ      |よし|ΛΛ      |よし|ΛΛ  
〃 ̄ ∩゚Д゚) 〃 ̄∩ ゚Д゚) 〃 ̄∩ ゚Д゚)
    ヾ.     )   ヾ.     )       ヾ.     )
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
\|        逝ってよし認定委員会      |

全員一致で逝ってよし!!
とか思いながらも苦い酒を飲み進めたのでありました。

さて今期の新人王もいよいよ決定いたします。
各人のアツい思いのこもった戦いは以下URLより。
お楽しみに!

http://live.nicovideo.jp/watch/lv296813601
https://freshlive.tv/npm2001/110388

2017年5月5日金曜日

帰国報告 & 更新再開のお知らせ

日本を離れイタリア・フランスを約二週間滞在、
戻ってまいりました。

一言で感想言えば「素晴らしかった」しかないです^^
本当に行ってよかった。

まあ特に印象に残った点を主にランキング形式で書こうかと思うので興味のある方はご覧ください。
旅の写真や細かい感想は全てtwitterにあげているのでそっちも宜しければ^^

お勧め①:イタリア ヴェネチア
サンタルチア駅を降りた瞬間に感動で言葉が出ないレベルだった。
「アドリア海の女王」と呼ばれ世界遺産登録されているだけありますね。
ご飯が美味しいのも素晴しかった。
いつか絶対にまた行きたい・・・・

滞在時間など:
中心部だけ回るなら1泊(約12時間)でOK。
個人的には近辺諸島めぐったり色々しての2泊がお勧め。
ちなみに私は1泊だったのに後半は雨で回りきれず。


お勧め②:フランス モン・サン=ミシェル
世界遺産の遺跡はもちろん近辺風景も絶景。
パリがフランス最大の都市なのに対してフランスの田舎風景が楽しめてるのも楽しい。
リンゴをメインとしたノルマンディー地方料理も楽しめます。

お勧め滞在時間など:
遺跡だけ見るなら日帰りでOK。
ただし動画にあるような朝焼けとかライトアップした姿を見たいのであれば一泊する必要あり。その場合昼~夕方に到着し翌日午前のバスで帰るのがよいかと。
またツアーではなく個人で行くなら潮位と干満時刻は絶対にチェックすべき。潮位が高い時期に行くと孤島になる瞬間が見れます。(僕もそれを狙って行く日を決めました)


お勧め③:イタリア内 ヴァチカン市国
ミケランジェロの壁画で有名なシスティーナ礼拝堂、サン・ピエトロ大聖堂、ヴァチカン博物館などの名所が見れます。

お勧め滞在時間など:
一日でヴァチカン博物館(礼拝堂も一緒に回れる)→サンピエトロ大聖堂とめぐれば問題なし。
ただしここは入場列が凄い事になる場所です。朝7時~7時半から並ぶか有料の優先入場ツアーを強くすすめます。

他に行ったローマ、フィレンツェ、パリの名所について思う事は色々とありますが、 それらは既述のとおり興味ある方をtwitterの方をご参照ください。
また僕が書かずともネット見れば幾らでも情報あるのでググってください!w

あとせっかくなので旅で思ったポイントを幾つか後日追記とかするかも。

●ご飯事情:
イタリアは全く問題なくどこ入ってもご飯がうまいし値段も相応。
フランスは高いし不味いケースがそこそこある。迷ったら無理せず日本食店はいる方がよいかも。
またこの二カ国では「お手ふき」は出ません。気になる人はウェットティッシュ持参しましょう。

●交通事情
イタリアは地下鉄が非常に解りやすい。
フランスはバスと地下鉄の両方が良し。
ちなみにホームとかの物騒さはイタリアよりフランス地下鉄の方が上w

また都市間移動にはイタリアはitalo、フランスはSNCFがネット予約もしやすくて本当に便利。
レイルヨーロッパという日本語代理店もあるが、変更等の融通が非常に利きにくいので絶対使わないのをすすめます。英語が少々できるなら参考サイトをググりながら直接ネット予約で問題なし。

●ホテル事情
イタリアの方がボロい所が多いらしい。
実際に泊まってみても同じグレードのホテルでもフランスの方が圧倒的に良く感じた。

最後に改めて
社会人になってからこんな大型連休と旅行をしたのは初だったのですが、
改めて「日常から離れる事の大事さ」を感じた気がします。 素晴らしい体験が出来た点はもちろんですが、 もっと仕事頑張って年収あげたいとか、英語のスキル身につけたいとか、そういった日常での自己研磨の必要性を強く意識できるいい機会になったなあと。 まあ麻疹みたいに一週間たてばすっかり忘れるかもですがw
うん、もっと色々と頑張ろう。
とりあえずGWの残り三日間、ゆっくり養生しようかな^^

さて今回はちょっと旅行雑記でした。
次からはいつもどおり麻雀雑記等いつもの様な記事を色々とあげようかと思いますのでよろしくお願いいたします。