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2017年5月22日月曜日

麻雀打ちのサガ

この土日は両方とも対局だった。
連日対局なんてタイトル戦とかも含めれば年に数回あるし、これだけ社会人兼麻雀プロを続けるとすっかり慣れっこだ。
だがそれでもやはり月曜に「体の疲れが抜けてないなあ・・・」と思う事は今でもある。
特に今回のようにリーグ戦だったり、タイトル戦の準決勝・決勝だったりすると本当に体が重くなる。

まあ、、、、
今回は勝ったので心身の心は軽いのでまだましか。
負けると両方ともが重くて本当に気がめいるのである。

しかし連日ともに凄い手が入った。
勝負所が特にありがたいくらいに恵まれた。
まだ10節中3節と前半すら終わってないし、ここで何かを語るのはナンセンスだが、勝つこと自体はやはり嬉しい。

これはやはり、
2週間近くかけてイタリアやフランスの名だたる教会をめぐりまくってきた事によるパワーがたまっていたのだろう!
実際にヴァチカンの聖ピエトロ大聖堂とかで「どうか麻雀のリーグ戦勝たせてください・・・」とかお祈りしてきたからなあ。
まああっちの人達からすれば「そもそも麻雀とは何でしょうか?」って言われそうだけどw



さてちょっと連日対局のハイライトを一つ
日曜日に行われた第3節の4回戦南2局
ざっとこんな感じの点棒状況(超うろ覚え)

東家 鈴木健  7000
南家 武中 22000
西家 蔵 25000
北家 真田 46000


ここでこんな手を6巡目に張る
①②③④④④⑥⑥⑥⑧ 白白白白(暗カン) ドラ④9

とりあえずというかほぼ最終形のダマテン。
この巡目にして安目の⑦で12000, 高目の⑧で16000、
しかもすでに⑨が3枚見ているし、真田が⑦を蔵が⑧を2巡目に切っている。
つまりヤマにもごっそり残ってそうだし皆切ってしまうであろう状況。

犯罪的だ。つかんだ人間マジで不幸だ。交通事故でしかない。
うーん、、、
というかリーチ?
③とか引いても場に見えてないピンズの下側の待ちになんて取りたくないからツモ切るし、
まあ⑤引いたらさすがに待ち変えるが(⑧切れば③④⑤⑥⑦の5面待ちになる)。
ただまあここで12000取りこぼすとか死にたくなるし、ダマか。
祝儀Pがあって周りの対応も雑なケースが多いフリー雀荘なら多分曲げるけど。

そうしてこう思った。
出来るなら真田つかんでくれ。
蔵よ出来るならばつかまないでくれ。

蔵とは10年来の付き合いだし、その間何度も彼女の競技にかける情熱を見てきた。
無論鈴木も真田も熱意のある若手で僕とも親交はある。
でもそれでも僕はこの中にいる同卓者だったら蔵との思い出が一番多い。
世話もしたし世話にもなった。自分が勝って蔵も勝つのが甘い理想なんだろうが望ましい。
こんな交通事故にあう悲惨な彼女を見たくない。

本気でこのときはそう思っていた。

しかしそんな僕の思いもむなしくあっさりと2巡後に蔵が⑦をつかむ。
「12000」といういきなりの申告とあけられた手牌に彼女の心がゆがむのを確かに感じた。
それでも倒さないなんて選択肢はありえない。

そしてちょっとだけこんな考えが頭をよぎった。
いやー蔵つかんでくれてありがとう!

おかげでこの半荘少なくともラスは無さそうだ!これあがれないとかマジでやってねーし!
でもどうせなら⑧掴めんでほしかった!

というか一つずれてれば真田さんからのスーパーデバサイだったのに!俺ついてない!?

・・・まあ結局麻雀とはそういうゲームであり、麻雀プロとはそういう生き物なんだろう。
そんな事を改めて思った日だった。


あっ結果は以下ツイッターをご参照ください。
まだまだ先は長いし頑張ります。

https://twitter.com/ClubNPM/status/866218508375515137