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2020年5月22日金曜日

地動説がこの世から消失した理由

人類の歴史のなかで長い間論じられてきた一つのテーマに「天動説」と「地動説」があります。
まず今日はそれについてちょっとだけ雑学を。

現代に生きる我々からすれば「地球は動いてて丸いに決まってる」ですが、
この事実が正しく証明されたのは1961年にソ連のユーリイ・ガガーリンが宇宙飛行をしてそれを目撃した瞬間、
それまではあくまで学説に過ぎなかった、と言えるかもしれません。

無論その遥か前から「地球は丸くて動いている」は既に人類に認知されていました。
でもその認知まではかなりの時間を費やした事は現代でも良く知られたお話で、
宗教の問題や長年学会で信じられてきた天動説の優位性もあり、かのコペルニクスやガリレオが色々な圧力に晒されたエピソードは大体の人は知っているでしょう。


ちなみにそんな地動説を世に普及させる一番大きな力になったのは、有名な上記2人ではなく「ヨハネス・ケプラー」という科学者だったと思われます。
彼は先人の築いた理論に独自の研究をプラスして「ルドルフ星表」という地動説の理論をベースにした従来の数十倍の精度を持つ星見表を発明しました。

当時の長距離移動手段の代名詞であった船旅は基本的に羅針盤と星見表による航路管理がされていた中で、この超高精度の星見表は画期的な道具として瞬く間に世間に普及していきます。
その結果として根底の理論=地動説も多くの人にとって「常識」として普及したわけです。

しかしそれでもまだ地球上には天動説を信じ続ける多くの人もいました。
冒頭にある通り地球人がそれを「目撃」できたのは300年ほど後だったのもあり、
生まれた時から天動説を信じてきた人達、それを支持してきた人達には受け入れがたい考えだった訳です。

じゃあそれが過去の物になったのはなぜか。
その答えは実はひどく単純だと言われています。


「天動説を信じている人が皆死んでこの世からいなくなったから」
酷くシンプルですがそれが事実。
この漫画「インベスターZ」ではこれが組織論で使われてますが、
一度人間社会が持った固定観念とかイメージってのは覆すことは簡単にはできない、という事を如実に表した例なわけです


さて昨日麻雀界で話題になったのはやはり黒川検事長の賭け麻雀騒動について
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200521-00010000-abema-soci

ぶっちゃけ、
賭け事に対して思うモラルとか、
刑法改正すべきとか、
色々な点はあるのですがそれらは置いといて、
まず僕を含めた多くの業界人がこういうニュースを見るたびに「麻雀の社会でのイメージの悪さ」を改めて認識させられる気がします。
デーブスペクター氏が「賭けてない麻雀なんてあるの?」とtwitterつぶやいている様に、
これだけ健康麻雀とかが世間で増えてきても、やっぱまだまだ麻雀ってのはアングラでタバコの煙にあふれてる、そんなイメージ持ってる人が多いんだろうなあ、と。
でも既述のようにそれは簡単に社会から消せないんだろうなあ、と。

Mリーグが創設されたときに似た記事も書いたのですが、
僕らができるのは結局(凄いオーバーに言えば)、
出来るかぎり多くの人、特に自分たちの子供世代とか若い人に、麻雀のキレイな面とか楽しさとかをどんどん伝えて、
今麻雀に対して強烈なアングラな印象持ってる人がどんどん寿命で世間から消えた時に、
麻雀をクリーンに感じる人が大多数派になるようにする草の根活動くらい、
と思ったりするのです。

ほんとそれだけなんですよね。
世間はきっと僕らが生きてる間は麻雀に対して冷たいのかもしれない。
でもまあ、僕らの子供世代には少しは僕らの持ってる良いイメージを引継ぎしてもらって、
いつかはトランプやウノくらいの感覚で楽しんで欲しい。物だ、と。
そんな時代になる時僕自身はこの世にはいないでしょうが、それでもまあそんな世の中が来てくれればうれしい。
こういうニュース見るとつくづくそれを思うのでありました。


いよいよ5月も下旬、
コロナの都内感染者も減りつつある中で、いよいよ色々と競技麻雀界も再開しつつあるここ最近。(無論制約も数多くありますが)

僕の今年の競技麻雀もいよいよ始まりそう。
すこしでも麻雀の楽しさを伝えれるように、微微微微・・・・微力ながら頑張りますかあね。

2020年5月10日日曜日

自分がずっと重度の麻雀中毒者であり依存症だと思ってきたけれど

どうもご無沙汰しております。
さてコロナによる緊急事態宣言下、色々と書くべきこともあるかもですが、

まずは日本プロ麻雀協会のリーグ戦について。
当初予定の4月開始が5月に延長され、緊事態宣言が5月末まで延長となった中でさらに6月からの開始が濃厚となっているのが現状。
http://npm2001.com/info_19enki.html
タイトル戦についていえば、毎年夏に行われている当協会の「フェニックスオープン」は既に中止が決定。
そして日本プロ麻雀連盟が秋に開催しているG1タイトル王位戦も既に中止が決定。
この一年は競技麻雀界にとっても深く記憶される年になりそうですね。

ただ色々な活動が停滞している中で、
本日竹書房が主催する「麻雀最強戦」については開催されることが決定しております。
https://twitter.com/mjsaikyosen/status/1258607596887400448

Mリーグをはじめとする多くの公式行事が延期になってる中で、
少人数の放送対局が改めて動き出す、これはちょっとうれしい事ですね。
このまま徐々に色々な事が再開し始めて、6月からは制限はあれど麻雀界がまた動き出す、そんな日々を願っております。

ちなみに当協会から渋川難波、松本吉弘の2名が出場予定。
頑張ってほしい。

さて僕個人の事を言えば、
3月末から既に一か月以上牌に触っていない生活が続いております。
、、、、、もうこれ異常事態ですよ。自分の中で。
雀荘メンバーの方は生活の観点から働かざるを得なくて牌に触れてる人もいるでしょうけど、僕みたいな会社員麻雀プロには同様の人が多いと思います。
こんなに長い間リアル牌に触れられてないのは、麻雀プロになった18年間で初めてでしょう。

改めてなんですが、僕は自分が「麻雀中毒者」だと思ってきたんですね。
というか世間からみたら多分そうだろうしw

僕、といか麻雀の競技選手を長くやってる人は、やっぱり普通の人が考えられないくらいの日数を牌触って生きてるものなのです。

メンバー業の人は勿論ですが、僕みたいな会社員麻雀プロは仕事が終わった後に少ない自由時間を縫ってフリーで牌に日常的に触ったり、
好きとか嫌いをもう通り越して牌に触る行為を自分の一部にしてるわけですね。

そこには「日常的に牌に触ってない事による反射神経の低下」ってのを非常に恐れてるのがあって、好む好まざるにかかわらず麻雀を生活に溶け込ませている、つまり依存症になっている人たち、と言うべきなのです。

だから緊急事態宣言が出た時に、「体調悪くなったりとかあるのかな・・・」とかちょっとだけ思ったりもした。
ただ実際に一か月以上の間があいても今のトコは特に変な事にはなってない。めまいもしなければ手も震えない。(いや精神依存症の人の症状がどんな物かなんて知らんが)
世間で話題になっているギャンブル依存症の人がパチンコ屋に詰めよるみたいに、雀荘に行きたいともいまのとこは全く思わない。

案外自分は健常者だったのかもしれないw、
と思ってるわけです。

まあ麻雀についてはネットで打ったり検証したり過去動画見返したりでそれなりにやってるのもあるかもですが、少なくともパチ屋に詰め寄るようなギャンブル依存症ではないのだな、と。(そもそも麻雀は好きだけどギャンブルは大っ嫌いで馬もボートもパチもやらんし)

在宅で余る時間を使って資格試験勉強したり、
体型維持のために体操したり(次に放送出た時に激太りしてると困るのでw)、
家の手伝いしたり、
気ままに過ごしております。

ただやっぱり牌を握らない自分に不安を感じる部分はある。
競泳選手が「筋トレである程度の力の維持はできるけど、水に入れていないことによる感覚が鈍る事の不安はあります」って考え方は少しだけ共感します。本当に少しだけw

早く緊急事態宣言が解除され、
雀荘に行けるようになり、
競技のリーグ戦が再開されることを祈っとります。
しかし毎年4月といえば「リーグ戦始まるの嫌だ。降級したくない。」とか思ってたのに、こうして始まらないとこんなに待ちどおしとはね、、、

最後に改めて、今日の最強戦は以下URLにて15時より。
競技愛好家の皆さん、ぜひご視聴ください。
松本も渋川も頑張って。
https://abema.tv/channels/mahjong/slots/C744xHJPB2G2Aj