まず今日はそれについてちょっとだけ雑学を。
現代に生きる我々からすれば「地球は動いてて丸いに決まってる」ですが、
この事実が正しく証明されたのは1961年にソ連のユーリイ・ガガーリンが宇宙飛行をしてそれを目撃した瞬間、
それまではあくまで学説に過ぎなかった、と言えるかもしれません。
無論その遥か前から「地球は丸くて動いている」は既に人類に認知されていました。
でもその認知まではかなりの時間を費やした事は現代でも良く知られたお話で、
宗教の問題や長年学会で信じられてきた天動説の優位性もあり、かのコペルニクスやガリレオが色々な圧力に晒されたエピソードは大体の人は知っているでしょう。
ちなみにそんな地動説を世に普及させる一番大きな力になったのは、有名な上記2人ではなく「ヨハネス・ケプラー」という科学者だったと思われます。
彼は先人の築いた理論に独自の研究をプラスして「ルドルフ星表」という地動説の理論をベースにした従来の数十倍の精度を持つ星見表を発明しました。
当時の長距離移動手段の代名詞であった船旅は基本的に羅針盤と星見表による航路管理がされていた中で、この超高精度の星見表は画期的な道具として瞬く間に世間に普及していきます。
その結果として根底の理論=地動説も多くの人にとって「常識」として普及したわけです。
しかしそれでもまだ地球上には天動説を信じ続ける多くの人もいました。
冒頭にある通り地球人がそれを「目撃」できたのは300年ほど後だったのもあり、
生まれた時から天動説を信じてきた人達、それを支持してきた人達には受け入れがたい考えだった訳です。
じゃあそれが過去の物になったのはなぜか。
その答えは実はひどく単純だと言われています。
酷くシンプルですがそれが事実。
この漫画「インベスターZ」ではこれが組織論で使われてますが、
一度人間社会が持った固定観念とかイメージってのは覆すことは簡単にはできない、という事を如実に表した例なわけです
さて昨日麻雀界で話題になったのはやはり黒川検事長の賭け麻雀騒動について
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200521-00010000-abema-soci
ぶっちゃけ、
賭け事に対して思うモラルとか、
刑法改正すべきとか、
色々な点はあるのですがそれらは置いといて、
まず僕を含めた多くの業界人がこういうニュースを見るたびに「麻雀の社会でのイメージの悪さ」を改めて認識させられる気がします。
デーブスペクター氏が「賭けてない麻雀なんてあるの?」とtwitterつぶやいている様に、
これだけ健康麻雀とかが世間で増えてきても、やっぱまだまだ麻雀ってのはアングラでタバコの煙にあふれてる、そんなイメージ持ってる人が多いんだろうなあ、と。
でも既述のようにそれは簡単に社会から消せないんだろうなあ、と。
Mリーグが創設されたときに似た記事も書いたのですが、
僕らができるのは結局(凄いオーバーに言えば)、
出来るかぎり多くの人、特に自分たちの子供世代とか若い人に、麻雀のキレイな面とか楽しさとかをどんどん伝えて、
今麻雀に対して強烈なアングラな印象持ってる人がどんどん寿命で世間から消えた時に、
麻雀をクリーンに感じる人が大多数派になるようにする草の根活動くらい、
と思ったりするのです。
ほんとそれだけなんですよね。
世間はきっと僕らが生きてる間は麻雀に対して冷たいのかもしれない。
でもまあ、僕らの子供世代には少しは僕らの持ってる良いイメージを引継ぎしてもらって、
いつかはトランプやウノくらいの感覚で楽しんで欲しい。物だ、と。
そんな時代になる時僕自身はこの世にはいないでしょうが、それでもまあそんな世の中が来てくれればうれしい。
こういうニュース見るとつくづくそれを思うのでありました。
いよいよ5月も下旬、
コロナの都内感染者も減りつつある中で、いよいよ色々と競技麻雀界も再開しつつあるここ最近。(無論制約も数多くありますが)
僕の今年の競技麻雀もいよいよ始まりそう。
すこしでも麻雀の楽しさを伝えれるように、微微微微・・・・微力ながら頑張りますかあね。