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2017年5月10日水曜日

ヒットを狙うかホームランを狙うか(麻雀とか人狼とかのお話)

以前に別記事で書いたように「いくつものベクトルが異なる情報があるバランスゲーム」というのは明確な正解を出そうにも出せない。
出せるようならとっくに必勝法が見つかっている。これは麻雀だけでなく将棋や囲碁も同様である。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/12/blog-post_28.html


さてそんなバランスゲームにおいて良く出る永遠の命題の一つが、
「手堅くヒット狙い」と「大きくホームラン狙い」、この二つのぶつかり合いである。
これは各人の個性も出て本当に面白い。

まあ昔から「ガチで勝ちにくる人」というのは手堅い進行を好み、
「緩く楽しみたい人」は大きく狙ってくる事がおおいとは感じる。
ある程度は当たり前かな。
すくなくとも楽しみたい人は単打をあまり狙わないしバントはほとんどしないだろうし。

ただ「ホームラン狙い」=「負けやすい進行」かと言われればそうでもない。
なぜなら手堅い進行を狙う人には結構「堅すぎてチャンスをふいにする」という事があるからだ。

麻雀について言えば、「手堅いでは無く、もったいない進行」「一発狙いでは無く、ただ雑な進行」というのはよくみる。あくまで僕視点だが^^
良質のバランスを的確にとれる人というのは巷には1%もいないだろう。
よって「どうせ細かい事は解らないから開く直って楽しくホームラン狙っている人」という方が、僕には結構勝ち組に見えるw

※ここからは僕の麻雀より更につたない人狼知識に基づいた記事です。ご承知おきをw

さてちょっと珍しく人狼ゲームについてふれてみる。
ゴールデンボンバーの歌広場淳さんがこんな事をtwitterで書いていた。
「狂人の基本戦術」といった内容である。

https://twitter.com/junjunmjgirly/status/861450503556812800

まず言えばこれは「手堅い進行」の典型的な考え方だと思われる。
つまり狂人の霊媒師騙りとは、ヒット狙い中のヒット狙い、送りバントレベルの手だろう。
必勝法かといわれれば勿論NOだが。

人狼ゲームは基本的に本物の霊媒師と占い師、そして偽者(狂or狼)が戦う構図のゲームだ。
そして人狼サイドが霊媒師と占い師のどちらかのふりをする(=騙り)事でゲームが進行していくわけだが、
この時に騙りをした人が人狼か狂人かによっても、
目指すべきゴールと言うか騙りの性質が結構異なってくると思われる。

狂人は破綻時のリスクが低い(自分が吊られても問題なし)
ただし確たる情報を持っていない難しい立場にある。
つまり「ある程度はばれてもOK」という本質がある。
一方で人狼は破綻によるリスクが高い(出来ればつられたくない)

そして霊はその重要性の低さもあり、ローラー(本物も偽物もまとめて処刑)される可能性が高い。
よって騙りは自分を含めた道連れ前提の場合が多い。リターンは少ないが確実に霊を殺せる事が多く難易度も低い。

一方で占は村にとって一番重要な役職の為、信じてもらえた時のリターンは大きい。
ただしそれは騙りの難易度の高さともいえる、つまりハイリスク・ハイリターンな行為と思われる。

言うなら同じ「騙り」であっても以下のような構図になると思われる。

既述のとおり、どちらが正しいかなんてない。
ただ僕が驚いた点は一つ、
著名人、ましてやあんな派手な事やってる方がそういったヒット狙い進行を好むのが意外だった」というところであるw

個人的に麻雀好きの著名人に派はのイメージが強い。
萩原聖人さんや加賀まり子さんや風間杜生さん etc,,,
この人達にとって麻雀はあくまで娯楽なのだから当然とおもって今まで見てきた。
これは結構どんなゲームでも顕著な傾向で、一発大きい手を成就させるのはやはり誰もが気持いいと感じるのは当たり前だろう。

これは対象ゲームが麻雀と人狼の場合の差なのか、
それとも歌広場さんがガチのゲームプレイヤーで負けず嫌いだからなのか、色々と興味ぶかかった。当たり前だけど人によって考え方は色々だな~と思った次第だ。

ちなみに僕は占いを騙るほうが好きである。
これはやはり楽しみたいという理由、
そして何よりも「とことん勝ち負けや数字に拘るのは麻雀だけで十分」って考えがベースである。
※ちなみにそうは言っても将棋・囲碁・麻雀の専門家ってのは根本的に負けず嫌いが多いと思う。これはいずれ他記事で。

さて最後に、
歌広場さんのTwitterを見て表題の件を書いてみたのだが、
それを検討する中で人狼ゲームの騙りという行為を分類してみると、改めて「同じ行為であっても根本的な性質や目指す方向性が異なる」という点で麻雀と共通する部分があるのかもなと思った。

重要な事は、ゲームの根底にある「バランスへの意識との方向性の自覚」である。
ちょっと近々別記事にてそれについて触れようかと。

気が向いた時にw