follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年10月19日木曜日

「ミスをしたくてする奴はいない」 ドラッガーの名言

以下の動画をごらん頂きたい。
https://twitter.com/tubo27/status/913996115921350656


これは協会の先輩、出本誠司さんの動画である。
麻雀を打つひとなら、このリーチモーションがいかに洗練されたよどみの無いものであるかわかるだろう。

出本さんは僕の一年先輩であり、僕が学生自体に働いていた雀荘の先輩でもあった。(もう何年前だろ・・・)
そして麻雀プロの鑑であるが如くのとにかく美しい打牌フォームに定評がある人であり、
この動画にあるリーチフォームは「デモリー」と呼ばれ、昔からたびたび話題になっている。

その昔、木原浩一という人が、
新規雀荘で氏名記載用紙に「出本誠司」と偽名を書いたところ、
「我々はデモリー動画を見て何回も練習しているのでご本人ならすぐわかります。なめてるの?」
とか言われた事もあった。(※実話です)

さて改めて、
武中進は
いや武中兄弟は麻雀界にて「打牌フォームが汚いプロの代名詞」として有名である。
とにかくおぼつかないツモ動作と切り動作、本当に麻雀プロには全く見えないフォームらしい。

うちの兄、武中真はとある有名プロに
「その打ち方は相手を油断させる為にわざとやってるの?」
と聞かれた事がある。

私もつい先日にとある他業界関係者とセットした時に、そのつたない動作を披露し、
その場にいた麻雀プロに
「コイツはフォームは本当に麻雀界でも一番汚いけど腕自体は結構なものなんです」
とフォローされたりもした。

何より第十三期雀竜位の決勝後にツイッターにて
「俺ずっと自分の打牌フォームに自信なかったけど武中さんみて勇気が出た」
とかいうつぶやきもあったりした。
それほどである。


そして良く受ける質問に
「なんで直さないんですか?」
ってのがよくある。

がしかし、
「直せるなら直してる」
が回答だし
「そもそもどこが汚いのか全く自覚が無い」
というのが本音である。

そう
自覚がないのです。
だから直そうにも直せないのです。

ドラッガーの著書であるマネジメントにて
「ミスをしたくてするヤツはいない」という有名な言葉がある。

ドラッガーはなんていい事を言うのだろうと思う。
ミスを繰り返すのは、
上達しないのは、
本人が原因や課題を明確に見えてないことが多い。
他人からしたら明確であっても本人に明確とは限らない。
それが本質なのです。


「汚く牌を切りたいヤツなどいない」
僕も会心のアガリをした時に、たまにはかっこよく「バチコーン」って感じでツモりたい。
でもできない。力こめると大体「ガツッ」ってなる。。。。。
そんな事を考えながら半分諦めてプロを十年以上やってるわけである。
「別にフォームなんて勝ち負けに関係ない」とか思いつつも、
大会運営とかでプロとして打つ時に本当に恥ずかしい事もある(--;)
僕だって直せるなら直したい。
個性とか思ってない。
けど直せない。
人ってそんなふうに
「直したいけど直せない」ってものをいくつか抱えてるんじゃないでしょうか?


もしも麻雀とか仕事とかで
「なんでコイツ何回いっても直らないんだ」って相手がいても
今日書いた事をちょっと思い出して、息を一回吸って、根気良く指摘してあげてください。

そして僕も
「お前のここをこうすればフォームが綺麗になる」って指導してくる人、
結構真面目に募集してます。
お願いします!

でも途中で「めんどいからもう今のフォームでいいや」とか僕が言っても怒らない人がいいな!w
そんな心の叫びでした。