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2018年7月26日木曜日

高めと安めの落差が大きい手

「高めと安めの落差が大きい手」と言われたらどんな役を皆さん思い浮かべるだろうか?
典型的なのは三色同順だろう。
二三四七八⑥⑦⑧22678
一二三②③12378999


このようにタンヤオやチャンタに三色同順がからむと、安め1000点なのに高め12000なんて手が生まれる。
これらの形は見逃しとかフリテンリーチの典型例ともいえる形だ。
例えばこんな形
五六七八八⑤⑥⑦12346 ツモ5

ここからの1切りフリテンリーチなんかやよくある手である。
相手を足止めしつつの高め狙い。十分にリスクとリターンが噛み合ってる。
五六七八八⑤⑥⑦23456 


さて7/16(祝)にあったチャンピオンロードでちょっと珍しい形があった。
4着、1着、1着の+80程度で迎えた4回戦、
5回戦通過にはラスさえ引かなきゃOKだが、ここから先の事を考えると出来ればトップが欲しい、
そんな中での以下点数状況の南2局
東家 35000
南家(自分) 20000
西家 40000
北家 5000
そしてその状況下で中盤にこんな形のイーシャンテン
二三四四四七②④④44445 ドラ北

まあ普通に考えれば七切りだし、実際にそうした。
この時点ではまだ特に大きな迷いの要素は無かった。
が、「ツモ次第では色々と悩ましい事になるな」と思った矢先にまさに考えていた牌を持ってくる。
二三四四四②④④44445 ツモ④ ドラ 北

②を切れば以下の聴牌
二三四四四④④④44445 ドラ 北

タンヤオの両面をダマにするというのはあまりないケース、
しかし今回はさすがに二や三の手替わり(リーチで跳満確定両面)が強すぎる。
二二四四四④④④44445 ドラ 北

9巡目とギリギリ中盤なのもありダマを選択。
そして直後に西家が6を切ったが無論スルー。ここであがるならこの選択はしてない。
「はよ二か三引いて、、でも一か四なら引いたら4をカンもありだな・・・」
とか思っていたが11巡目のツモでまた悩む。
二三四四四④④④44445 ツモ6 ドラ 北

和了牌だがここでツモというなら最初からリーチしている。
よってフリテン受けにするのは迷わないのだ、問題はその選択である。
・二か三切ってタンキ手替わり待ちダマ
・二切ってフリテンリーチ

二切りリーチの多面待ちも良いが、
もう1手待てば三暗刻・三色同刻確定の完全タンキになるというのはやはり魅力的だ。
上記の通り、「優勝」という最終目標を考えるならこの手はできれば跳満クラスにしたい。
でも足きり回避という観点からある程度の和了をしてラスをさらに引き離したい状況でもある。
11巡目という終盤の入口、
の存在、
一がかなり序盤から3枚切れていて、二も三も1枚切れている(つまり二と三はまだ山にいてもおかしくない)、
色々と考えた結果二を切って曲げる
三四四四④④④444456  ドラ 北


そして2巡後に二をツモって和了。が、、、裏ものらずの1000-2000。
三四四四④④④444456 ツモ 二  ドラ 北 裏 七

結局この半荘は3着で終わった。
「三切ってダマにしてれば手替わり前にひょっこり二をツモって3000-6000だったか・・・」
とか思いつつもまあ三をツモる可能性だってあったしその点はやむなし。
ただまあ「三色同刻自体が珍しい役だし、それによってこんな風に高め安めの落差が激しくなる形ってレアだなー」と思ったのであった。

で、そんな事考えていた矢先の5回戦。
オーラスにてこんな和了を食らってあっさり敗退
五五⑦⑧⑨55588 ツモ⑤


三色同刻って出るときはあっさり出るもんなんだろうか・・・
そういや俺三色同刻の3倍満に今まで2回放銃したっけ。
1回は公式対局(第4期雀竜位A級)で「リーチ・一発・トイトイ・三暗刻・三色同刻・裏3」とか言われた。
もう一回もっと強烈な形だった。
五五⑤⑤⑧⑧⑨⑨55 
これに⑧で一発で打って、裏も⑧で三倍満36000で祝儀Pが35000点分とか言われた。
でもそれよりもあがった人に、
「ツモったら役満の祝儀Pももっと一杯入ったのに何で出すのよ!」って言われたのが一番心おれた。。。。

ちなみにあがったのは奥村って苗字の人だった気がします。協会員だった気もします。
数年の時を経てここに告発しました。キリッ

おしまい