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2019年9月6日金曜日

日本プロ麻雀協会の一年で一番長い週末について 2019 その2

さて前回の続き
https://susumutakenaka.blogspot.com/2019/09/2019.html  

今週末
・9/7(土) B2、B1、A2リーグ 最終節
・9/8(日) A1リーグ 最終節
いわゆる「日本プロ麻雀協会の一年で一番長い週末」、
そのA1リーグの展望をこの記事では書こうかと。

出来る限り客観的に。客観的に。。。

現在のポイントは以下の通り

・雀王決定戦進出は3名
・A2への降級は3名

そして最終節の卓組は以下の通り。

A卓
1 矢島 亨 333.9
6 田内 翼 96.6
7 仲林 圭 79.9
12 武中 進 -136.6
13 小室 勇人 -209.6

B卓
2 宮崎 和樹 271.1
5 阿賀 寿直 163.1
8 渋川 難波 42.0
11 須田 良規 -116.9
14 下石 戟 -299.3

C卓
3 堀 慎吾 269.7
4 鈴木 たろう 176.6
9 小川 裕之 -15.3
10 西村 雄一郎 -85.9
15 橘 哲也 -575.3

まず決定戦争いについて、
昨年は首位だった仲林が独走し、かつ残り2枠もほぼ3名(下石、宮崎、堀)の争いに絞られていたが、今年は少々混戦状態。

ただそんな中でやはり現時点で一番決定戦に近いのは首位の矢島、
ポイントもさる事ながら他の選手ほどはっきりとしたライバル目が同卓にいないのも大きい。(田内・仲林とも若干のポイント差はあるし、展開次第では両者が来期の期首順位を優先し決定戦を狙わない進行をする可能性もある)
昨年・一昨年は降級の瀬戸際での戦いを強いられた現雀竜位、久々の雀王決定戦が目前である。
※ちなみに矢島が雀王を取れば協会初の3大タイトル全獲得経験者(雀王・雀竜・日本オープン)になる。

残り2枠についても同卓者同士の争いがメインになる見込み。
B卓でしのぎを削る宮崎と阿賀、両者とも長く協会の第一線で戦うベテランである。ちなみに宮崎は勝てば2年連続の決勝。

そしてC卓でしのぎを削るのはMリーガー鈴木たろうと堀慎吾。
この二人の直接対決は長く協会等を通して両者を知る僕のような人間としては色々と感じる点が多い。
20年来の付き合いの二人であり、お互いの雀力を互いに認め合う両者、
ちなみに堀は最終節の卓組が決まった時にこんなツイートをしている。
https://twitter.com/elis0323/status/1161962771744874496

3年前に堀がA1に昇級した時、
彼は飲み会の席で「たろうさんと決定戦の舞台で戦えたら競技選手冥利につきる」と発言していた。
勝負の内容や面白さにこだわる堀らしい100%の本音だろう。

まあ、とりあえず現状での決定戦最前線は上記5名である。(無論田内・仲林・渋川が飛び出てくる可能性もあるが)
 

さて一方で残留争い。
まず橘がかなり苦しいポジションであり実質的には残りの降級2枠を下石・小室・武中・須田・西村で押し付け合う形と言える。

ただ中でも下石は自身の大勝はもちろん他卓の並びも必要であり「自力残留」は少々厳しい。
※昨年は金をギリギリまで追い詰めた準雀王が翌年にここまでの苦戦を強いられるのが麻雀の怖い所というべきか・・・・

その一方、西村は若干の余裕があり卓内にライバル目もいない。

要するに現実的には残り3人(小室・武中・須田)で最後の1枠を擦り付け合うのが濃厚な局面であり、特にその直対決となっているA卓がまさに残留争い最前線というわけである。
・・・要するに私の降級確率も大体33%位ってとこでしょうか。

統括として、
改めて各卓を見渡して「この卓が特に過酷」というのは無く、どこも皆がボーダーに向けて必死で争う展開になりそうな状況、と言えるのではないでしょうか。

さて9/8(日)11時より、場所は神楽坂ばかんす、
観戦自由です!
 

最後に毎年恒例なんですが、
勝負が終わった後だと悔しい人と嬉しい人がはっきりと別れて色々と声に出しづらい点もあるので先に。
今年も一年対局が出来た事に感謝します。

正直に初の大舞台と今までと比較にならないレベルの選手達との戦いに色々と苦しい思いをした1年だったのですが、
それでもやっぱり来年もここで打ちたいと思ってるし、
でもそれは他の残留争いしている人達にも言える事だし。

悔しい思いをする一日になるか、
嬉しい思いをする一日になるか、
人事をつくして天命を待ちますかね。