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2020年2月5日水曜日

1万点と300点差ゆえに

二二五六六④⑤⑦⑦⑦34 ドラ 南

南4局(オーラス)、7巡目のイーシャンテン。
考えていた。
この手をこの先どうするか、である。

これが普通の状況なら深く考える事もないのだが、
このオーラスの点棒状況がこれを悩ましくしていた。
東家 5000
南家 42000 (私)
西家 700
北家 52300
※ちなみにアガ連ルール

上下が大きく別れたオーラストップ争いである。
だがトップ目とは10,300点差。マンガンだと届かない。


麻雀において「セーフティーリードの基準」と呼ばれる点差、
その一つは「1万点差」である。
子にマンガンを自模られても捲られない差、
これがオーラスに構築できている相手はある程度は安全圏と言えるだろう。
※逆に言えば、南2,3局あたりは南4局でそういった状況を作る事を意識する必要があり、これがキッチリ出来るようになると麻雀というゲームは初めて立体化してくるかもしれない。

東家か北家がリーチをしてくれればマンガンツモでOKではあるが、
北家はまずリーチをしないであろう局面、
そして東家は仕掛けを入れているのでその可能性も無い。

こうなると聴牌した時どうするか、
東家は仕掛けを見ても打点は無い。連荘だけ狙いが明白。
親にあがってもらって次局にかける、本場が出ればマンガンツモOK。
だがそう考えるには7巡目はまだ早い。

となるとマンズを引いたら一度聴牌を外すか。
マンズを引いたら④を切って、
二二五六六七⑤⑦⑦⑦34
二二四五六六⑤⑦⑦⑦34

このいずれかにしてマンズのイーペーコー、あわよくばピンフをプラスすれば跳満も可能性がある。
その間に親が連荘してもそれはそれでよし。


と考えていたのだが、
次に引いた牌はマンズではなくピンズだった。
二二五六六④⑤⑥⑦⑦⑦34

こうなるとイーペーコーまでは2手かかるのでマンズの伸びにもちょっと期待しづらい。
もうちょっと東家や西家が近かったらもう妥協して四七待ちリーチかダマでいいだろう。祝儀Pや素点を確実に稼ぎつつ、トップ狙うなら僥倖の一発や裏のみでいい。

が、今回はかなり離れている。親も西家全く怖くない状況。
というわけで選んだ牌は五。そのまま横に曲げた。
二二六六④⑤⑥⑦⑦⑦34

北家との差は10300点、
直撃5200で捲る事が出来る。
無論四七でもその条件は同じだが、
二はリーチ宣言牌の五のスジ、
そして六は河に既に捨ててある三と九の中スジ、
放銃してくれる可能性はこっちの方が高いだろう。
さらに細かい点を言えば、ツモった時・出あがり時の裏2,3での捲れる牌も1種類増える。

「北家の手詰まりに期待」
北家は基本的にこの局押したくないはず。
自模られても自分がトップのケースが十分にあるからだ。
だからこそこういった引っ掛けの有効度がこの局面は増すわけである。
と考えていたら2巡後に六が狙い通り打たれた。
そしてもう一つの狙いだった裏も3枚乗って、結果としてはどこから出てもトップ逆転の12000
二二六六④⑤⑥⑦⑦⑦34 ロン 六 ドラ 南 裏 ⑦


1万点差がセーフティーというが、
5200直撃を考えると1万点差と1万400点差は結構差がある気がする、
まあ1万2千点差も6400直撃があったりと、色々とレアケはあるんだが。
点棒条件オンリーの関係で両面を敢えて拒否って結構久々にやった。
場況とか打点の関係ではたまにやるが。
というお話でありました。

今日の教訓:
待ち取りは相手の立場や点棒状況次第




ちなみに結果だけで言えば、
一発ツモが四だったので、
祝儀Pと素点で合計5万点分くらい損してるんだけどね!
裏3って知ってればシャンポンでリーチなぞ打たないし!

今日の本当の教訓:
うまぶるよりも基本は両面で受けましょう。
、、、、いや、嘘です。さすがに今回のケースは大体シャンポンに受ける。

おしまい