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2020年4月18日土曜日

”良い麻雀”って何でしょう? その2

さて前回の続き
https://susumutakenaka.blogspot.com/2020/03/blog-post_31.html

『、、、なんでしたっけ?』
「"良い麻雀"っていうのは全体がうまくまとまってる麻雀の事を指してて、そんな麻雀を打てるようになるための効率的な勉強法が何か、って話です。」
『ああ、そうでしたね。まあ答えから言えば対局番組を観戦する事ですね。』
「、、、へ?単純にそれだけですか?」
『はい。とりあえず対局番組を見まくる事です。そしてただ見るだけじゃなくて打ち手の思考をトレースすることを試みる事ですね。』
「思考のトレースですか。」


『はい。打ってる人になりきったつもりで、その人の見えてた情報や考えてた意図をトレースしてみるんです。結果(何を切ったか、鳴いたか 等)は既に出ているので、そこに向かうまでのロジック、それに行き着く為の要素、これを考えてみるんです。そういった打ち手の思考を知り「対局観」を磨くには観戦はこれにうってつけなんです。』
「その人の立場に立って、その人になったつもりで考える、それを繰り返す。ってことですねかね?」
『そうですね。ただ見るだけじゃなくてとにかくトレースをしてみてください。そうすると打ち手がその中で構築してるルールが見えてきますので。解説が優秀な人だとその”ルール”を説明してくれるケースが多いのでさらに勉強材料としていいです。
そうやって思考トレースを繰り返すと”良い麻雀”というのはなんとなく当たり前に見えて、実はかなり計算されている事を知れると思います。それぞれの打ち手の目指してる終着点を解説と結果で勉強しつつ打ち手の思考を模索しましょう。』

「なるほど。あっ、でもプロでもミスしたりしますよね?そいういう”見ない方がいい対局”だってありますよね?」
『そうですね。それは当然あります。』
「そういった悪い見本と良い見本を見分けるのってどうすればいいですか?」
『それは無理です。』
「・・・・あっさりと。」
『キバヤシサンのおっしゃる通り”打ち手のミス”がひどい対局ってのは確かにあります。それにプラスして”解説が平然と不正解を唱えてるケース”、というか主張がひどく偏ってるケースもあります。
でもそれが見分けられる人は観戦での勉強の一つ上のステージに行ってる人ですから。世間の評判とか色々なものは参考にすべきですが、最終的には観戦の勉強は質より量を重視した方がいいと僕としては思います。』

「量、、それが一番苦手なんですけど、、」
『まあそれでも世間でいう、各団体のトップの対局っていうのはそんなにはずれは無いと思います。
それらは
①結果(正解らしき物)が提示されている
②そのルールのヒントを解説が教えてくれる
という中々に優秀な勉強材料なのでどんどん見て、思考トレースする事ですね。もちろん元からの引き出しや細かい技術を磨くには書籍読んだり実際に打つ方が効果的です。要するに観戦以外もバランス考えて勉強するべきかと。』


「なんか麻雀って勉強する事案外多いんですね。」
『まあ強くなろうと考えるとそうなりますね。だから僕自身は”麻雀なんて強くなろうとしなくていい”って結構人に言ってますけど^^;』
「何切るとか戦術本だけで済ませちゃダメなんですかね?」
『技術や知識は間違いなくあがりますよ。でもそういった武器を対局観をもって正しく使わないとかえって全体の進行が曖昧になって悪い麻雀になるんですよ。ほら、案外知識が少なかった時期の方が麻雀勝てたりする事ってあるでしょ?あれは武器が少ないゆえに視点や進行が割り切れてて明確ゆえなんですよ。知識だけ身に着けるのは全くお勧めしません。それならいっそ勉強しない方がマシです。』
「先は長いって事は今回のお話で理解出来ました(T_T)」

いや、まあ競技やる以上は一生勉強ですけどね。
おしまい