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2020年4月20日月曜日

自分の子供に麻雀を教えたいか?(あくまで僕の私見です。私見。)

我が団体の雀王である堀慎吾が先日twitterにてこんな事をつぶやいていた。
https://twitter.com/elis0323/status/1249990071907844096

今年三歳になる息子が「麻雀プロになりたい」と言ってるのに対して、それを必死で阻止する親の絵である(?)。

改めて思うんですよ。
麻雀プロに「自分の子供に麻雀を教えたいか?」と聞いたとき、なんて答えが多いだろうか、と。
これはあくまで僕の予想なんですが、男性プロのマジョリティー回答は「あまり教えたくない」じゃなかろうかと。

僕自身の回答も「あまり教えたくない。まあ20代後半位に趣味として覚えてくれればいいけど、10代とかからのめり込むのはね、、、、」
です。つまり程々にしてほしい、自分のようにのめりこんでは欲しくない、ってとこでしょうか。

理由は主に二つあって
まず麻雀業界ってのは現時点では食いつなぐのも難しい=麻雀にのめり込んでも色々と夢がない点。
そしてもう一つが、自分の人生を振り返った時の事を考えてです。
ざっと言ってしまえば麻雀に多くの時間を費やした20代の事を振り返ると、自分の子供にあまり同じ経験をさせたくないのです。

麻雀界の環境や世間のイメージって僕が20歳頃の時代は今よりかなり悪くて、麻雀にのめり込む行為自体が「根暗で内向的」「アングラ」ってイメージがあった。
僕自身もそういった世界にのめりこんで20代の時間を結構費やして、まあそれは今の人生では多少なりとも大事な経験になってる部分はありつつも、「もっと貴重な時間をその時しかできない有意義な事に費やしたかった」って思いは少なからずあったりする。
片山先生の名作「スーパーヅカン」の後書きより。
麻雀に深くのめり込んだ人間には共感する部分があるのかもしれない内容ですね。



とまあ自虐も含めてネガティブ要素を書いたのですが、
そんな話をした際の我が家の相方との会話
「じゃあ自分の子供に自分の対局とかは見せたくないのね?」

、、、それは嫌だ。
麻雀のルールとか覚えなくてもいいけど放送対局見て「パパ頑張って」と言ってほしい、そう多くの打ち手は思うはずである。
μの石原さんが以前にこんなツイートをしていたい。
https://twitter.com/i/status/954335257523884032

僕はこれを見た時に感動してマジで涙でそうになった。
いつか僕も死ぬまでにこんな経験してみたい・・・

というわけで
「麻雀覚えるなら20代後半くらいからにしてほしい」
「でも対局とか競技について”パパ頑張って”と言ってほしい」
多くの麻雀プロの親はそう思うんじゃないだろうか、
という勝手な意見を書いてみたわけです。


まあしかし、改めてこの年になると「子育てって難しいよなあ」、と思うのです。
ちょっと僕の経験を一つ。
僕の母は結構教育系だったのです。
そして母が特に僕に勉強を強要したのが「英語」だったんですね。
中学入った頃から英語の塾に通わされて、成績も英語を特に重点的にチェックされ、「英語は一番大事だから勉強しろ」と耳にタコが出来るくらいに言われたのです。

で、どうなったかというと、僕は英語が大っ嫌いになり、高校入るあたりから苦手教科の一つになったのです。
社会人になると苦手意識とかも消えたし、海外の人と英語で仕事する事もあった。
そしてこの年になると「英語が大事だという母親の意見自体は正しかった。」と思うのです。
ぶっちゃければ僕も「自分の子供に何を一番勉強してほしいか?」と聞かれれば、「英語もしくは中国語」になります。
ただ同時に「でも母の子供への英語の勧め方は最悪だった」とも思っているわけでして。

その自分の経験上、「子供が自発的に興味をもって勉強してくれる方向に導けなきゃ意味が無い」って思う一方で、その方法は本当にわからない。
母のやり方が最悪だったと考えつつも、「じゃあどうすればいいのか」って正解については正直に全くわからんのですね^^;

「子育て」って人類が長い間ぶち当たってきた正解のない難題の一つなんでしょうね多分。
僕はもし自分の子供が「麻雀やりたい」って言ってきたら、その子供の好奇心を摘み取らずある程度は教えてあげつつ、一方でその心をもっと有効な物に誘導してあげたい、そんな事を思うのでありました。

そんな未来が来るかどうかがそもそも不明ですがw