第15期雀竜位は江崎文郎の優勝で幕を閉じた。
https://freshlive.tv/threearrows-ch/81244
http://live.nicovideo.jp/watch/lv289046256
初日の江崎の麻雀を解説室で見ながら僕が特に印象に残った点、
それは初日観戦記でも取り上げられいる二つの場面だった。
ホンイツドラ3から大浜の仕掛けに恐れず北を押し切って12000をあがった局、
そして2人リーチを受けながらも三色聴牌から恐れずに⑤を切り前に出た局、
それらを見て「しっかり決勝に合わせて腹が括れているし、牌もそれに応えている」という印象を持った。
http://npm2001.com/janryu/15-janryu/15janryu_1.html
二日目も江崎は好調を維持し僅かのリードながらも首位で最終日を迎える。
ただそんな彼の麻雀が11回戦に初めてぶれているように僕の目に映った。
これは初日、二日目の観戦記を書いていた木原さんの目にも同様に映ったらしい。
※ニコ生に「江崎の麻雀が今日は固い」とコメント書いたら、木原さんに真っ先に拾われたし^^;
そこまでの10回戦に見せた手牌構想力とそれを生かす伸び伸びとした打風に現れてきた微かなゆがみ、
優勝をいよいよ意識した局面がちょっとプレッシャーとなっていたのは目に取れたし、その半荘をトップで終えつつも、「大丈夫か」とちょっとだけ思った。
そして個人的に一番印象に残ったのがその次の半荘の12回戦東一局、
先行リーチを受けながらも江崎が押しにいった場面、
解説の多井さんが
「ここは是非とも押す姿勢を見せてほしい」という旨をのべていた。
11回戦のトップがあるとはいえ、ここでおりるようではまだ先のある厳しい戦いに勝ちきれない展開を生みかねない、
前半荘で見せた微かなゆがみ=リスクへの恐れが更なる恐れの連鎖を引き起こしてここでにオリを誘発してしまった場合、
最終盤いよいよの勝負所を制する為の殴り合いができなくなるケースが多い、
たとえ放銃してつまづいたとしてもここは押し切る覚悟を持っていないのはまずいのではないか、と。
そして江崎が一を押した瞬間
「ああ、たぶん勝つんだろうな」と思った。
そしてその後の八単騎の8000をあがった瞬間にそれはほぼ確信に変わった。
・・・・まあ2時間後には吉田と山崎が盛り返して「誰が勝つんだろ」に戻っていたがw
さて改めて、
江崎の入会時期に近い協会12,13期あたりにはいきがよくてセンスあふれる若手が多い、
各々の高い技術を団結力と競争意識をもって研磨している姿を見て、「僕も負けてられない」と何度か刺激を受けている。
ただその中で江崎が秀でた存在に見えたか?
と聞かれれば、少なくとも入会当初の彼についてはNoだった(個人的には)。
初めて見た江崎はメンバー経験も無く競技経験も無い普通の新人だった。
センスだけなら松本吉弘や鈴木健太あたりの方が光っていた印象が強い。
実際に彼はサラリーマンの立場の中で「経験」という物については若干の不利もあったし、
「そこまで伸びもないかもなあ」、とすら思っていた。
ただ三日間の内容を見て、
彼は少ない時間の中から効果的かつ多量の勉強と自分にマッチしたスタイルの研究により恐ろしい打ち手になった、と思うばかりだった。
江崎の打牌内容は初日解説をしていた鈴木たろうにも感心され、
この決勝をほぼ全て見通した木原浩一をもって「王者たる内容」と称される物だった。
要するに僕の目が節穴だったという事なのかもしれないw
そして彼の勉強熱心さとタイトル戦に出続ける貪欲な姿勢は、競技選手として非常に好感がもてていたし、
「いつかタイトルとか取って欲しいな・・・」と思っていただけに、僕としても彼の優勝はとても嬉しい。
まあもうひとつの感想は「取るのが早すぎるだろ・・・松本も江崎もあと数年は苦労してくれないと我々先輩の立場が(ry」だがね!w
改めておめでとう江崎!
そしてこのブログを見ている皆さん、
そして以前に以下記事でも書きましたが、
江崎は最近彼女と別れたばかりみたいです!
興味がある人は僕に連絡ください!
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/01/15.html
まあ直接本人でもいいけどw
おしまい