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2018年3月5日月曜日

そうです、私も、きざんでみたくなった・・・

さて先週金曜、
ネット麻雀「天鳳」の超カリスマプレイヤーとして知られる「ASAPIN」こと朝倉康心さんが最高位戦への加入(リーグはB1から)を表明。
http://jan39.com/asapin/ご報告

少々前に同じく天鳳のカリスマプレイヤー「すずめクレイジー」さんが連盟にB2リーグから加入した時も大きな話題になったが、それに続いての物となる。
なんというか、最高位戦は昔からこの手の人材確保について柔軟な団体で、この点はうちももっと見習うべきなんだろうなあ、とか思う。(まあ事務局でもなんでもない俺が言うのもなんだがw)
https://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/12/blog-post_92.html

ネット業界の人がどんどん評価されて特別待遇でプロ団体に入ってきている点については、上記の記事で所感を書いてるので割愛。興味ある人はそっち読んでいただければ。
まあ「10年前は全く評価されてなかったジャンルがいまや業界の中心の一つとして認められたよなあ」ってトコ。

んで今回改めて思ったのは、
「何故麻雀打ちは麻雀プロになりたがるのか」
って原点の部分。

ASAPINさんは既にこの業界にて十分な知名度がある、大多数の麻雀プロなんかよりもはるかにカリスマ的な存在だといえる。
それが何で今更麻雀プロになったのか?って本心は何か。

思えばこのテーマと切っても切れない人の1人は、
現在連盟のトッププレイヤーの1人である「佐々木寿人」さんだろう。

彼はプロになる前からその名を既に広く知られていた。
「フリーで1000万貯めた男」として漫画のモデルにもなり、特別対局も近代麻雀等で組まれたりしていた。
当時は今のようにネットでの公開対局も無く、メディア情報がごく限られてたのもあり、プロにならずとも彼は異色のカリスマとして業界の中心に近い存在だったわけである。

でもそんな彼も有名になった数年後には連盟に加入する。

その寿人さんやASAPINさんを見て思うのは、
やはり「それなりに知名度が高い」ってレベルじゃなくて「No1」になりたいってのが麻雀うちの本能なのだろう、という点。
この点は多くの打ち手が麻雀プロになる原点でしょう。
それはたとえネット麻雀が広く認知され、麻雀プロでなくても評価されるフィールドが業界に出来ている今であっても、変わらない。

無論「強い人と面白い麻雀が打ってみたい」という勝負への欲求もあったかもしれないが、
それでも多くの打ち手を突き動かす最大のファクターは「自分の名をきざんでみたい」という承認欲求なのだろう、と今回の件を見ても思ったわけだ。


ちなみにこの場面にでている「尾根」、
こんな壮大な前フリしたわりには超あっさり負けますw
興味ある人は「牌賊! オカルティ」を是非に。今ならKindle読み放題で全巻読めます。


最後に改めていうなら、
ASAPINさんが高い雀力もってるのは今まで色々な所で彼の考え方とか麻雀にふれているので今更疑いはない。

そもそも「しっかりした実力持ってる競技麻雀プロ」と「ネット麻雀の高段位者」
この二者はもっている能力、いうなら得意分野に差がある。

一番の差は「条件達成の為の能力」。
麻雀プロは多くのタイトル戦をとおして色々なルールや勝ち上がり条件戦にふれる中で、「決められた回数において、与えられたルールの中、決められた条件をクリアする」
この能力を鍛え上げる。

これは無制限回数でのトータル収支を安定させる事が目的となる雀荘メンバーとかネット高段者が体験したことがないことが多く、そのスキル差が露呈する場面も正直に今まで見てきた。

ただこの点についても彼は既に多くの体験をしているので問題もない点が多いかと。
果たして数年後、彼が「一介のプロ」になってるのか、それともトッププレイヤーになっているのか、個人的な楽しみでもある。

ASAPINさん、今後ともよろしくお願いいたします。
団体違うけど。