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2019年10月27日日曜日

麻雀漫画について書いてみる⑳ インベスターZ

さて今日紹介する漫画は「インベスターZ」。
作者は「ドラゴン桜」でおなじみの三田紀房先生です。

全国屈指の名門私立「道塾学園」に成績トップで合格した主人公の財前孝史、
彼は始業式の日に先輩に誘導され学校の運営資金を株などの投資で秘密裏に稼ぎ出している「投資部」に勧誘される。
投資について全く知識も興味もなかった彼だが、
先輩部員が息抜きで行っている麻雀に興味を持ち、とりあえずの入部をするのだが、
そのうちに投資の世界に本格的に興味を持っていろいろな経験を積んでいく。
ドラゴン桜と同様に専門分野雑学を得られる社会派漫画であり、
会社四季報はこの作品を「投資ビギナーにも、一定の経験を積んだ投資家にも勝つための”気づき"を与えてくれる」と評している名作である。

さてここで気づいた方が大半と思われるが、
この作品は投資の漫画であって麻雀の漫画ではない。
既述の通り投資部の面々が麻雀やってるシーンが幾つかあるという点もなのだがw

じゃあなんで取り上げたかというと、
この漫画で述べられている「投資の基本的な考え方」ってのが、
「麻雀の基本的な考え方」に結構近い部分があるのです。

まああまりにも多い色々な場面を全部は紹介しないが特に序盤でそれに該当するのは
「損切」
「利確」
についてである。

上記はFXのサンプル画像。
この数字は
「負けてる試合はどれくらいであきらめるべきか」
「勝ってる試合でどれくらいプラスを求めるべきか」
という考えを示しているといえる。

麻雀についていうなら、
例えばこのゲームの根幹を理解している人は、
負け試合では被害を最低限に抑えるための損切り(典型的な行動はアガラス)をするし、
トップでも低リスクでも点棒をさらに叩けると考えればそれを狙う、

一方で負ける人典型的な行動として、
負け試合でも非現実的な着順アップを狙って被害を拡大させたり、
せっかく大きなプラスを叩ける試合を小さなプラスで終わらせてしまう、
という点が多々見られる。

結局その積み重ねが大きなトータル差=勝ち負けを生む、
その当たり前に気づいているかいないかは大きな差といえるのだ。

100戦100勝なんてできる世界ではない中で、
試行回数・リスク分散・トータルの考慮、これを考えて効率的に立ち回る、
麻雀打ちは読んでいて共感できる点が多い作品じゃないだろうか。

ちなみに僕自身、
昔ちょっとFXに手を出してあっという間に手を引いたのだが、
その理由が、やってみて「損切」「利確」のポイントのつかみ方がさっぱりわからない=このまま漠然とやってて勝てる絵が見えない、
だったからである。
※まあ投資自体は地味にコツコツやってる派だが。


文字数がかなり多い作品なので、
投資に興味がない人にはつらい作品かもしれないが、
麻雀が取り上げられてて、
麻雀に精通している人は共感できる部分もありそうな作品だったので取り上げた次第。
興味のある人は是非に。

こんなシーンもありますw

●まとめ:麻雀漫画について書いてみる
http://susumutakenaka.blogspot.com/p/blog-page_57.html