会社員麻雀プロという立場において、
たまに話題に出てくる事の一つに「麻雀プロって副業なのか?」という点がある。
日本の企業には「副業禁止」という規定があるケースが結構多い。
近年副業をOKとする会社も増えてきてはいるがそれでもまだ「禁止」の会社も多いのではなかろうか。
ただ「麻雀プロ」を「副業」と言われると、
① その肩書だけで収入は発生しない
② というかまとまった収入を発生させる事自体が至難の業
③ 雇用契約とかを団体と結んでいるわけではない
という点で「法律的には違うんじゃね?」思ってきた。いや専門家じゃないので解らんが。
が雇用主側からすれば、
例えば従業員がモンドとかにデカデカと顔を出しているのを見たら、
「どう見たって副業だろ。収入が発生してるかとかどうでもいい」
と言ってくる可能性はある。
ただ近年になりYouTubeやニコ生とか放送媒体の増加で一般人だってネットに顔出しする機会は幾らでもあるし、ここら辺の線引きはますます曖昧である。
そしてそもそも副業禁止というのは会社の言い分であって、
例えば
・土日だけ麻雀プロやってる
・他と雇用契約はしておらず事業所得等は0
といった感じの麻雀プロが会社に文句を言われたとしても、
「本業に支障をきたしていないのに何故ダメなんだ」と訴訟を起こしたら、過去の判例とかからして100%クラスで雇用主側が負けるだろう。
ただ結局このあたりのもめ事はそれぞれの主観がある。
たとえ訴訟で勝ったとしてもその後に会社と良好な関係が築けない可能性もある。会社との関係が問題になり色々と気まずくて結局麻雀プロを辞めた人、こういうケースも過去には見てきた。
僕自身は麻雀プロを「資格」とは考えつつも「副業」と考えた事は無かったし、
会社のある程度の人には知られていたし、
いざとなりゃ色々と自分の身を守る材料は持っていたが、
それでも「人事部とかの方針が変わって会社が本気で”辞めろ”と言って来たらどうしよう」、とか考えた事はちょくちょくあったりした。
さてそんな僕にとってちょっとした転機が先月あった。
会社が大々的に「副業OK」の施策を打ち出したのである。
これも時代の流れだなあ、とか感じる出来事だった。
その社内通達を聞いて、
真っ先に会社に上長面談を申し入れ(社内第一号だったっぽい)、
色々と前例が無いので上司も判断基準が良く解らなそうな中、
活動内容について説明した結果、
人事部から12/1より副業OKとの連絡が数日後に来た。
というわけで、
武中進は会社員兼麻雀プロとして、今後も活動をしていきたいと思います。
いや、なにも特にはかわらないけどねw
元々麻雀プロなんて収入面では雑収入にすら満たないし、
副業という感覚は0なんだけど、
いざという時に会社と揉めたくなかったのでそこに筋はキッチリ通せたのは嬉しかったりする。
今までボランティアの形式でやってた仕事とかも領収書切って雑収入や事業所得にて処理出来るのも、有難いと言えば有難いかな。
改めて2019年および2020年以降も皆さまよろしくお願いいたします。
Mリーグも増えて会社員麻雀プロの人もどんどん増えているかと思うのですが、
会社員の皆さん、
もしも会社が副業禁止ならいざという時にどうやって会社と話し合うかの材料準備とか、
会社が副業OKでも確定申告の方法とかはしっかりと知っておいた方がいいかと思われます。
あっ、ここで文章にはしませんが、僕も経験談位なら語れるので、興味のある会社員麻雀プロの方は機会があれば。
結局はケースバイケースだし、会社側の言い分とかの世界だから、何とも言えない部分が多い問題ではあるんだけどねw