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2019年2月27日水曜日

麻雀漫画について書いてみる⑲ Let's Go なまけもの

本日紹介するのは押川先生の「Let's Go なまけもの」
これは以前に当ブログで紹介した「根こそぎフランケン」の続編というべき位置づけの作品です。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B075V3RVJ1

主人公は前作にて準主役のポジションだった「竹井」、
押川作品屈指の人気キャラでありこれ以外にもいくつかのスピンオフに出ているキャラでもあります。

竹井は前作の作中最強キャラの一人であり、
卓内は勿論、卓外でもすべての戦術を駆使して常に勝利を目指す凄腕のギャンブラーでした。
ですがそんな戦いの後に現役を引退し、ただの「なまけもの」となっての毎日を送っていた竹井、
そんな彼の前にある日とにかく麻雀(というかバクチ)が弱いけど麻雀が好きな一人の少女「茜」が現れるところから物語は始まります。

「根こそぎフランケン」とこの作品、両者の根本は近い部分が多いです。
●鉄火場での駆け引きやそこにいる人間像を描いている。
●そこで生き残るのには麻雀の実力・金・策略・人脈、などの色々な力を持っている必要がある。
●だがそこに一人だけ場違いな感性の人間が入り込み、色々な騒動を巻き起こす。

前作ではその「場違い」がフランケンでした。
彼はすべてをねじ伏せる麻雀力でバクチの世界に生き残り続ける怪物、
ですが麻雀だけに特化・依存した彼の感性は鉄火場の人間(というか普通の人間とも)とは明らかに一線を画している、
それに対してすべてを兼ね備えている竹井、
この二人の「感性の衝突」が物語の中核でした。

そして今作ではヒロインの茜がフランケンと似た立ち居地になってます。

茜はフランケンとは逆に麻雀の腕はからっきし、
でも親の莫大な財産のおかげでどんなに負けても鉄火場にて生きていられる、
この彼女と竹井の「感性の衝突」が今作の中核です。


押川漫画の従来のテイストを踏まえつつ、
茜の存在が程よいアクセントとなっている今作は歴代麻雀漫画の中でも相当な良作の部類だと思われます。
この作品があまりメジャーにならなかった理由は、連載していた近代麻雀オリジナルが2013年に休刊になったため、誌上連載は終了してしまった点、これにより竹書房からの単行本刊行も2巻で止まっている点です。
この為連載が続いている事を知らない人も多い作品なのですが、冒頭のURLにある通りkindleにて不定期でまだ連載は続いております。(読み放題対応)
誌上連載さえ続いていれば押川先生の代表作のひとつになっていたんじゃないかと、個人的には思ったりしている今作、麻雀漫画好きの人はぜひとも読んで欲しい作品です。
興味のある方はぜひに。

●まとめ:麻雀漫画について書いてみる
http://susumutakenaka.blogspot.com/p/blog-page_57.html

2019年2月25日月曜日

藤中さんについて書きつつ10数年前の競技麻雀界を振り返った雑記(2019 スリアロCS2月度 関連)

※あくまで私見に基づく記事なので苦情はご遠慮下さい。
2019年スリアロCSの2月度、
久々に決勝いったんですよ。
んで、負けたんですよ。結構惜しかったんですけど・・・・
そして優勝したのがRMUの藤中慎一郎さんでした。

それで放送見てた人は聞いてたかもなのですが、
最後の最後で藤中さんに屈した後、
表彰式にて僕がはいた捨て台詞がこれ(悪意はない)。
「まあ藤中さんが大逆転食らった發王位に比べりゃ悔しさは屁みたいなもんですね。改めましておめでとうございます!」

(^^;)
ちょっと今日はその捨て台詞の元ネタでもある10数年前に競技麻雀界についての話を書こうかと。

https://freshlive.tv/threearrows-ch/263871

※ここから一部敬称略です。
さて10数年前に競技麻雀マニア達に「最強は誰か?」というアンケートを投げかけたら、どのような回答がマジョリティだったか?
ほぼ間違いなく現在とは大分うって変わった集計結果になると思う。

多分
・現役最強と言われていた荒正義
・鳳凰位3連覇 阿部孝則
・十段位3連覇 河野高志
・トイツ王子 土田浩翔
・ミスター最高位 飯田正人
ここらへんが一位の本命候補だったのではないだろうか。

鈴木たろう、鈴木達也、多井隆晴あたりの名前も出す人はいただろうけど、
No1にはならなかったのではなかろうか。

そして瀬戸熊直樹、
これも同様に、やはりNo1にはならなかっただろう。

初めて瀬戸熊さんの名前が麻雀界で広く知られたのは、河野さんが3連覇を達成した十段戦決勝ではないだろうか。
この決勝は当時近代麻雀で連載されていた片山先生の漫画(オモテToTo)にてレポートされたのだが、
優勝した河野さんを最後の最後まで苦しめた男、いわば燦然と輝く勝者に屈した名脇役として瀬戸熊さんが描かれていたのは僕も覚えている。
またこの時「瀬戸熊はとにかく和了する事に関しては天才的」と描かれており、後の「暴君」のイメージ元はこの時点で見え隠れしていた。

この数年後に瀬戸熊さんは鳳凰位戦A1に昇級、
そしてA1初参戦の年に悲願のオープンG1タイトルである第14期發王位を獲得、
そこから先は鳳凰位や十段位を何回もとり、現在業界トップ選手の一人としての知られている。

そしてその發王位戦にて瀬戸熊さんに大逆転をくらった人、つまり暴君瀬戸熊の最初の犠牲者(?)がほかならぬ藤中さんである。

当時藤中さんはその前年の第13期發王戦の優勝、いわばディフェンディングの立場だった。
そして全6半荘の決勝にて前半3回を3連勝、圧倒的リードで折り返し連覇に大きく近づいていた。

だがその時点で最下位だった瀬戸熊さんが残り3回を圧倒的な攻撃力で3連勝、
この時のすさまじい暴君っぷりは片山先生の漫画「オーラ打ち言霊マンボ 」でも描かれている。
というか「暴君」のキャッチフレーズが全国区になったのもここだったのではないだろうか。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00HKN2YGS/

さて藤中さんについてだが、
優勝した前年の發王位決勝は特に漫画化などはされていない中、大逆転を食らってアワふいてる姿だけは書かれていたり、
さらに發王位戦だけでなく鳳凰位戦では多井さんにやられる姿が描かれていたり、
この漫画の中の立ち位置はちょっとかわいそうな部類かもしれないw

が、当時すでに發王位戦優勝者であり鳳凰位戦A1リーガーでもあった立場、
冒頭の「最強は誰かのアンケート」を取れば名前を挙げた人ももちろんいるであろう存在だった。

無論RMUに移籍をされた後は中心選手の一人として会を引っ張る立場であったのだが、
その直後に重い病にかかってしまい競技活動を休まざるを得ない時代に、一時は復帰が危ぶまれた時期もあった程である。
そんな中で治療の甲斐あり無事にRリーグに復帰、
そして今年度の成績をもってRMU最高峰のRMUリーグへの参戦(復帰とも取れるが)も決めている。
今回のスリアロCS優勝も含めた「重戦車」の復活はオールドファンからすれば嬉しい限りであり、来年度の更なる活躍を期待する人も多いだろう。

、、、と、
自分が惜敗した立場でさえなければ素直に「藤中さんおめでとうございますブログ」に出来たに違いない(T_T)
いや業界のオールドファンとしちゃ嬉しいのは事実ですけどね。


まあでも楽しい決勝ではあったし、
やっぱ競技打つと色々との脳が活性化されて書きたいネタが増える。
2019年の競技始めとして楽しい一日ではありました。
一日フルで麻雀打って負けた翌日の月曜とか仕事する気になれない事実はあるけど。

最後にもう一度改めて、藤中さんおめでとうございます。

2019年2月24日日曜日

2018年度末の選手総会にて思った事

2/23(土)日本プロ麻雀協会の選手総会だった。
色々な報告・決議事項がある中で、18期前期生のプロテスト受験者の人数報告や新協会員として入る方々の自己紹介挨拶がされたわけだ。

受験人数・合格人数ともにここ数回の中でおそらく最多、
これはやはりMリーグの影響ではないだろうか。
競技に興味を持つ人が増加したと言う点はやはりうれしい。
そしてとにかく会社員の人が多かった。20代前半から40代の方まで世代は幅広く、現役SEの人が多かったのも印象的だった。

ひょっとしたらこのブログを読んで会社員麻雀プロに興味を持った人とかいたのだろうか。。。
だとしたら嬉しいのだが特にその手の挨拶もなかったので多分いないのだろうw

会社員やりながら麻雀プロをやる、
このブログで以前シリーズ記事も書いたように、生活地盤を安定させてきっちりと競技活動をするというライフスタイルを個人的はやはりお勧めするところだ。
http://susumutakenaka.blogspot.com/p/blog-page.html

総会後の納会にて、
新人さんたちと話をしたあと、数年ぶりにあった古株の後輩の人とも話をした。

その際の会話
「実は数ヶ月前に勤めてる会社がなくなりまして、それでメンバー業をはじめたんです。もっと麻雀と接する時間を増やしたくて」
『ああ、そうだったんですか』
「でも確かに麻雀と接する時間は凄い増えたけど、土日の出勤の関係で大会とかにぜんぜん出れなくて、、、、」

会社員以外の生き方を選択した麻雀プロから良く聞くこの手の話、
才能にあふれて麻雀のウデも確かだったホープの人たちが同様の理由で消えたケースも多い。
雀荘は娯楽業であるために、土日休みを取るのはどうしても難しい。
日本プロ麻雀協会は現在のところ土日対局が基本だし、
他団体もオープンタイトルは大体そうである。
職種にも夜が会社員の方が日程確保は楽なのだ。


でも競技麻雀に触れ続けると仕事との精神的バランスを崩して会社を辞めてしまう人も多いのも事実、
みんな精神バランスをしっかりたもって会社を辞めずにしっかり両立させてほしいなあ・・・・
これからの麻雀プロ生活に心を躍らせている多くの若手の自己紹介を聞いてそう思ったのであった。

ただ一方で、
会社員を続けていると生活環境の変化でその「麻雀の量」ってヤツを確保するのが難しくなる問題もある。
会社員麻雀プロとしてどの程度の比重を麻雀に置くか、
どのようなライフスタイルを作るか、
これは難しい問題でもある。

独身の時はまだ良い。
時間は有り余っているからだ。
ただ結婚、そして子供が絡んでくるとこの難易度が跳ね上がる。
麻雀の質を確保するための練習量を維持できず、さび付く自分を許容せざるをえなくなるのだ。

それが理由で引退していく人、
第一線から退く人、
それも多く見てきた。

実はちょっとこの点について色々と考えて、
個人的に今年一大決心した事があるのだが、
それは来月あたりに記事にする予定。


さて今日はこれからスリアロCS。
2019年最初のスリアロCSであり、同時に今年度の対局はこれと日本オープンにてもう終わり。
いよいよ17期(2018年度)も残りわずか、全力で行きますかね。