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2017年1月7日土曜日

トーナメントとかでメモを取る意味

以前に他記事で書きましたが、
タイトル戦というのはフリーのような無制限回数での平均収支争いではありません。
明確な通過条件があります。

参加者が100人中上位30パーセントが通過、
というような大人数の予選・本選だと、
「ラスを取らなければOK。トップも2着も関係なし」といった状況が出てきます。

これがベスト16のような少人数でのステージとなると条件が明確に。
例えば自分の卓を含めて4卓しかない以上、
「卓内でポイント1位になる」というのは絶対に抑えるべき点、
こうなると「このままトップでも素点をあと3000点稼がないと卓内2位のまま」という状況が出ます。

更に如実になるのがトーナメント戦。
卓内4人中上位2名だけがあがれるという明確なシステム、
卓内のポイントを正確に把握しなければ自分で自分にトドメを刺しかねません。

さて競技にある程度慣れている人は当然この性質を知っている為、
最終戦前に「卓内の人達のポイントをメモする」という行為をとります。
こうしないと、最終局面にて通過の為に必要なポイントが解らないから当然でしょう。
ベスト16とかだと、最終戦前の半荘ですら同卓者のポイントをある程度把握したがる人も多いです。
ちなみに僕も以前とあるベスト16戦にて状況把握不足で痛い目にあって以来、
ほぼ全戦で同卓者のポイントをチェックしています。(※これはいつか別記事で)

まあ、ある程度競技大会に出ている人なら、
ポイントをメモする選手の姿は見慣れた光景でしょう。

競技なれしてない方、
特に新人プロの方、
もしも今後の大会で周りの人達がメモを始めたら「とりあえず真似てメモする」というのをやるのをお勧めします。
僕も最初は良く解らなかったがまずは形から、という奴ですね。



さてここからちょっと話変えます。
上記のような局面でメモを取る行為、
最初は「なんとなく」で問題ないですが、
慣れてきたら「何故メモを取るのか?」という事をちょっと考えてみましょう。

というのも、
今までトンチンカンなメモを取っている人を何回も見てきて、
「目的の理解不足」というのを結構懸念する場合があったからで^^;

数年前にオータムCCであったこんな局面。
最終戦状況:
A君 +35P
私 ▲11P
キム ▲12P
B君 ▲15P

私はこの時メモを取りませんでした。
頭の中で「A君との差、46P」と記憶したのみ。
だってキムやB君との差は、3位と4位といった1着順で素点に関係なくひっくり返る差であり、「覚えた所で無意味」だからです。(まあA君が凄い複雑な位置に立たされて、全体に見逃しとか発生しうる局面になったら、再度細かいチェックはする予定でしたが)


それが唯一関係するA君との差だけ覚えてればOKなのです。

そしてこの時メモを取ってたB君に「A君との差以外は覚える必要がない」と説明した一方で、
誰のメモも取っていなかったA君に「君だけは絶対に全員分のメモをするべき」と説明したわけで^^

他にも数年前に雀竜位で、
同卓者のポイントをメモせずに他卓のポイントをメモしている人を見たりもしたっけ^^;
「トップを取れば昇級確定」って意気込みは伝わったけど。

まあ総論として、
「メモを取る」という小さな行為でも、
「何故?」を改めて考えてみると、
トーナメントとかで自分がやるべき事の戦略眼も広くなって、
「一歩踏み込んで何をすべきか」という事が出来るようになるかも、
と思う次第なわけでした。

ああ、發王戦でたかった。
忙しくてエントリーし忘れた自分が悲しい・・・・
ちなみに去年、
私四回戦で条件を一万点単位で足し算間違えて、同卓の鈴木たろう先生に怒られました(^^;)
「なんで差し込みしねーんだ!」と、、、

まあ人間だからたまにはこういう事もあるし、
「すみません。満貫打ったらダメと勘違いしてましたわm(_ _)m」
と平謝り。

ただそれはいいんですが、
トータルポイントのメモすらしてなかった同卓のおっちゃんがたろうさんにシンクロして
「君!満貫打っても大丈夫だったんだよ!」
とか言って来たのはちょっとだけアツかったw

いやアナタ絶対わかってないでしょ!」と心の中で叫びました^^;