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2017年7月5日水曜日

麻雀漫画について書いてみる⑤東大をでたけれど

本日の作品はこれ。
日本プロ麻雀協会の第五期雀王でもある東大出身麻雀プロの須田良規が原作者である、
「東大を出たけれど」
元々は近代麻雀で連載されたコラムが漫画化された作品。


原作者の須田良規はいわずと知れた東大出身の麻雀プロ(日本プロ麻雀協会所属)、
そんな彼が実体験をベースにしながら描いた作品であり、
東大という日本一の大学を出ておきながら雀荘という一般社会と離れた場所で生きる事を選んだ主人公、
そしてそこで出会う同僚や客との間で起きる出来事を描いたヒューマンドラマの色が強い作品となっている。

また原作者須田さんが生粋の麻雀バカなだけに各話の牌姿は結構しっかり作りこまれているので、
麻雀がよく解らない人にも面白いし、麻雀について細かく解ると更に面白い、
そんな二度おいしい内容でもある。

ちなみに僕なんかは須田さんと結構親交がある中で、
原作のモデルになった人が誰だかわかるエピソードも結構あり、
たまに雀荘で読むと「あの人今何やってるんだろ・・・・」とちょっと懐かしい気持ちになったりもする。

2巻「雀荘難民」の中林とか、
3巻「アルカイック・スマイル」のまりちゃんとか、
皆元気かなあ。。。

さて、そんな数あるお話の中で僕が忘れられないエピソードがひとつが、
2巻の「師匠」である。


麻雀好きの好青年である沖野君とその恋人かづみちゃんのお話
最初は沖野君を追って雀荘でウエイトレスを始めたかづみちゃんだが、
そこで出会った他の男に口説かれて結局二人は別れてしまう、そんな内容だ。

ちょうどこの回が掲載された近代麻雀が発売された日、
僕は須田さんが働く店でアジフライ弁当を食べながらこの回を読んでいた。
「まあ女なんてこんなものだろうなあ」とか思いながらも中々のかづみちゃんの悪女っぷりが目だった回を読んだ後、
当日店でたまたま働いていた女性メンバーの佐藤(仮)に対して一言
「佐藤もこういう悪女にならないように気をつけるんだよ・・」



佐藤ガン無視
というかちょうど私の真横で麻雀打ってた4人(メンバー2人と客2人)も完全に無視

「なんて冷たい奴らだ。麻雀中&仕事中とはいえこれ位のボケは拾ってくれよ」とか思っていた。

しかし数日後、その時場に居たメンバーとの会話
メンバー「あのね武中さん」
ワシ「ん?」
メンバー「あのお話のかづみちゃんって佐藤がモデルなんだよ」
ワシ「、、、、へっ(・・;)?」
メンバー「というかふられた沖野君って、あの時店で麻雀打ってた●●君だから」
ワシ「(・・;)(・・;)(・・;)」

「如何にあの時場の空気がきまずかったか」をメンバーに力説されたけど、
そんなの解るわけねーだろとか思った。
今でも忘れられない人生経験の一つである。

皆さん!
一応ノンフィクション作品について何かを述べる時は、
実在モデルが居ない事を確認しながら述べましょう!
そんな教訓を与えてくれた回だった。

まあ総括として、
先述の通り麻雀漫画ではなくヒューマンドラマ漫画としても面白いので、
麻雀の事はよくしらないけど、って人も是非に^^
以上!