麻雀業界で働く男性と女性には結構な待遇差がある。
まあこの業界の男女構成比が大きく偏っている点から、
「女性は業界にいてくれるだけでイメージ向上につながる」というのは事実であり
当然といえば当然だ。
早い話が雀荘メンバー
男性と女性には結構な給料格差のある店が多い。
特に男性アルバイトの待遇というのはここでは書けないようなひどいものもある。
プロにしたって、
男性と女性では採用基準にも大きな差があるし、
もらえる仕事も与えられるチャンス(放送出演、タイトル)もかなり差がある。
近年にハードルは下がったとはいえ、男性が放送対局に出るというのはなかなか無いし、大小関わらずタイトル戦決勝もやはり女性限定タイトルがある以上はチャンスが少ない。
男性から女性への嫉妬だってある。
僕だって長い競技生活の中でその手の感情が0だったかといわれればそうではないし。
ただまあ女性には女性の言いたい事があるだろう。
「感情労働」という単語があるが、麻雀界で働く女性はこの部類に属する労働者だと思う。
僕なんか麻雀中は本当に麻雀以外の事に脳をさけないタイプで、
ゲスト先でお客さんに気を配っている人の姿や、
大会などで同卓した参加者の方に対局後に気を配っている人の姿を見ると、
本当に頭が下がる。
さて、
僕も以前にクラウドファンディングでちょっとだけ協力した「麻雀人口増加計画」の第7話がこのたび無事に出版(配信)された。
https://twitter.com/mpgp_iep/status/923095533954023424
主役は当協会の水城恵利、
女流の仕事やその中での大変さと葛藤についての記事である。
読んでて、
7,8年前にとある女性友達(雀荘メンバー)としたこんな会話を思い出した。
「プロ団体入らないの?」
「入りたいけど、女流プロはちょっと私に向いてないかな。雀荘の接客スマイルもそんな得意じゃないし^^;」
「単純に競技楽しむだけって目的で入ればいいのに」
「それは進が男だから思うんだよ。女が麻雀プロになったら”気軽に競技だけ”って難しい。どうしても人目にさらされるし感情労働の部分が出てくる。」
短い会話だったけど、
女性がこの業界に関わる時に、
男性のような気軽さをもてない部分がどうしても出てくる、
そんな現状をちょっと気付かされた会話だった。
それから月日がたって、
女性がこの業界に関わるスタイルも多少は増えてきたけど、
それでもやっぱり男性のように「気軽に競技を楽しむ」って点には障害はまだあるのかもなあ、
とかこれを読んで思ったりした。
個人的には興味深い内容だったので、この業界を良く知る人には結構お勧めします^^
是非に。
※購入方法は良く知らないがw
さてついてにオマケ話として、
第7話を読んで思った事をもう1つ。
僕は協会にはいって今まで色々な新人さんを見てきた。
まあ「最初から滅茶苦茶強い」なんて人はごく一部で、
大体はまだ荒削りかつこれから勉強をする原石の状態のわけだが、
その中で入会当時の姿を見て
「競技プロに向いてないかも。すぐ辞めちゃいそう」
と思った代表格の一人がぶっちゃけ水城恵利であるw
実力もセンスも光るものを感じたわけでもなかったし、
弱気な麻雀スタイルも気の弱そうな雰囲気も、「競技に向いてなさそう」としか思わなかった。
水城が野口賞を勝って、MONDO出てるのを見た時は、
「こういう子が上達して大成するケースも本当にあるんだなあ、、、」
とか色々と一人で勝手に感慨深かったw
その彼女が麻雀を教える立場になったと聞いた時、
「元が覚えるのに苦労したタイプっぽいから、教えるのは凄い上手そう」とか思った。
んで一方、
僕が協会入会当初の姿を見て「凄いセンスがある」と感じた代表格は大崎初音である。
そんな僕の中で対照的な2人が同じ場所で麻雀を教えてると聞いて、
「教え方については、水城の方が上達早そうだな」
とか思ったわけでありました。
実際にどうかは知らないけどねw