ネット麻雀が麻雀業界で大きく注目されたのはやはり13年前、
とつげき東北氏の「科学する麻雀」が大ヒットした時だろう。
そもそも、その数年前から麻雀界は「デジタル」という造語が流行していた。
最強戦で優勝した「デジタルの申し子」こと長村大プロの活躍、
片山先生の漫画「牌賊!オカルティ」のヒット、
それらを通して
「”流れ”や”勢い”といった数値的根拠のない事象の排除」
という概念が生まれた中で、
上記の科学する麻雀は一大ムーブメントを巻き起こしたわけである。
「先手リーチ、好形リーチの重視」
「読みを排除したドライな押し引き」
従来の戦略観を根本から破ったこの作品、
出版から10年以上がたち戦略研究が進んだ今でも、多くの打ち手のベースとして根付いている点は多い。
僕も以前にこっそりレビュー記事を書いたので参考までに。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/12/blog-post_31.html
ただまあ出版当初、
やはりこの本や「ネット麻雀」「ネット強者」というヤツに、批判的名目を浴びせる競技選手は2017年現在よりも多かった記憶がある。
「所詮ネット、リアルでは通用しない」
特に根拠があったわけではないが、ネット麻雀そのものに対する否定意識も強かった時期だ。
ちなみにとある団体のトッププロが、以下発言を公共の場でしていた事もある。
「だってネット麻雀なんて次のツモが何か全然感じれないじゃん。普通の麻雀とはそもそも違うよ」
これを聞いた時は僕との価値観の違いにちょっと驚いた。
今ではこういった考え方は否定的な意見が強く、
「ネット強者はリアルでも強い」と考える人が多数になってきたと思う。
特に「天鳳」の知名度と人気は麻雀プロすらしのぐ勢いである。
渋川難波を筆頭に、多くの天鳳プレイヤーが競技麻雀界に参入して好成績あげているし、
今年日本プロ麻雀連盟のトッププロと天鳳のトッププレイヤー(歴代天鳳位)が公式対局をしたりもした。
「時代は変わった」とか思う点が大きい。
近年の協会を見ても「有望新人の●●は天鳳の有名プレイヤー」という話を良く聞くが、
ネット強者が期待をもって団体に歓迎されるという事が10年前には想像すら出来なかった。
さて改めて、
僕はネット麻雀に昔から抵抗を感じたりした事は無い。
自分の勉強道具(主に自己配譜検証)にハンゲームや天鳳等を使ったりしてきたし、
MJを主にネットもそこそこのプレイをした(やり込み、というレベルではないが)。
言うまでもないが、
「リアルもネットもベース部分は同じ麻雀」
これが僕の考えである。
ただ両者は同じ物ではないしネットとリアルには歴然とした差がある、
そしてネット強者の思考と競技選手の思考にも結構差があったりする(というか傾向の違い)。
ちょっとそんな両者の違いについてはそのうちに別記事出で書くとしよう。
これから競技麻雀界に参加しようとしているネットプレイヤーの方々とかよろしければご参考に。
、、、参考にならんかもだしいつ書くか知らんがw