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2017年12月27日水曜日

2017年 競技麻雀界の名手がまた一人

昨日、
日本プロ麻雀連盟の望月雅継さんがリーグ戦からの引退をこの度表明された。
望月さんは連盟の最高峰タイトル「鳳凰位」を第23期に獲得されていて(もう11年前なのか・・・・)、
僕の世代からすれば連盟を代表する打ち手の一人というイメージもあるだけに、
今回の表明はやはり寂しいものがある。

望月さんの知名度が競技麻雀界で一躍高まった(僕が望月さんを知ったきっかけでもある)のは、
やはり第3期日本オープンの決勝だろう。
この年は今や連盟のトップとして認知されている「藤崎智」さんが初のビッグタイトルを獲得した期でもある。

そして決勝の内容は片山先生の漫画「オモテトト」でも書かれた。
※この漫画については以前も以下記事で触れているのでご参考までに。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/04/blog-post_10.html

ちなみに漫画の中で藤崎さんはその辛くてシビアな打ち回しから「ピリ辛 藤崎」と呼ばれており、
藤崎さん自身が、同連盟の荒正義さんを「激辛」と称し、
「激辛の荒さんがいなきゃ、ピリ辛の僕が勝つよ!」と言っていた。(本人が実際に言ったかは知らないw)
現在のキャッチ「麻雀忍者」が出てくるのは数年前の最強戦が発端だったと思われる。

そしてその中で望月さんは極端な速攻派として描かれていた。
放送対局での望月さんに対する僕のイメージはあまりそういったものではなく、
当時がそうだったのか、漫画の中で誇張されてたのかはよく知らないが。

さて決勝について言えば(なんせ12年前なので記憶も曖昧だが)、
速攻の望月さんが4回戦までは場をリードしていき、
実際に追いすがる藤崎さんに更にキックを入れて4回戦にて優勝を大きく引き寄せたが、
藤崎さんが半ばしぶしぶで打ったリーチがいきなり4000オールになったりした僥倖もあり、
結局望月さんがまくられて藤崎さんが優勝、といった展開だった。

かねてより内部評判の高かった藤崎さんの優勝とあって業界で一気にその知名度も上がった瞬間だが、
負けた望月さん上記の通り数年後に連盟の最高峰タイトルを獲得、
まさにその後10年の連盟のトップがしのぎを削った決勝だったといえる。

望月さんの引退表明ブログを改めて読んで色々とおもう所はやはりある。

長く競技を続けた選手が実感することの一つとして
いつかは引退する事、
そして引退するその時、自分の実績・実力に100%満足できている事は間違いなくないであろう事、
つまり引退するときに未練は絶対にあるという事
これがある。

文面からもそれは伝わってきた。
以下ブログより抜粋
「プロの生き方は様々だと思います。
最後の最後までしがみついて戦い続ける事もプロとしての在り方だし、
ベストパフォーマンスを出せなくなった時が引き際だという在り方もあるでしょう。
(中略)
もちろん、何クソと思いもう一度頂点を目指す在り方もギリギリまで模索しました。
しかしながら、現在私が置かれている現状や、後先の事を考えると、やはり今が決断の時ではないかと考えた次第です。」

https://ameblo.jp/lookuphamamatsu/entry-12339475775.html

麻雀プロはそれだけで生計をたてるのが難しい。
東京に住んでいる独身者は気軽にのほほんと続けていられるが、
家族がいて、
地方に住んでて、
色々な理由で競技に自分の心血を注ぎれないケースも多い。
そんな望月さんの歯がゆさがもちょっとだけ伝わってきつつ、
これからへの意気込みや思いもつたわってきた内容だった。

引き際っていつだろ?
僕みたいな大した実績もない中堅はあんまり世間の目は気にしないけど、
それでもやっぱり「自分で自分の納得できるパフォーマンスが出来なくなった時どうするか?」
ってのは常に考えてたりもする。

でも競技プロ(特に男子プロ)が一流と呼ばれるには、
結果はもちろん運(タイミング等)も大事だったりするわけで・・・

うーん色々書いたが、これくらいにしておこうかな。
2017年の年の瀬に競技麻雀界に足跡を残した方がまた一人去っていく、
自分はいつまでやってるんだろう。
色々と感じざるを得ない望月さんの引退発表でした。

最後に改めて、
望月さんの今後のリーグ戦以外でのご活躍を期待してます!