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2018年6月25日月曜日

麻雀とメンタルの関係性 その2

前回の続き
https://susumutakenaka.blogspot.com/2018/06/blog-post_77.html

キバヤシ「じゃあ改めて競技麻雀でメンタル保つコツをお願いします」
『ネット麻雀の天鳳で十段になる事です』
キバヤシ「・・・・」
『・・・・』

キバヤシ「・・冗談とかじゃなくてですか?」
『半分は本気ですね。少なくとも天鳳十段は手段の一つではあります。』
キバヤシ「マジ?」
『要するに揺るがない自信を付ける為の何かを自分の中で構築する、ってのが回答ですね。』

キバヤシ「それが天鳳十段?」
『長期的な実績ってのは一番手堅いです。時間は必要ですが。』
キバヤシ「リアル麻雀で勝ち組になる、ってのはダメですか?」
『勝ち組の定義が難しいです。そして以前に別記事でも述べましたが、そもそもリアルは成績の集計が難しい問題もあります。ほぼ100%の人は成績改ざんを無意識にやっちゃうので、確固たる自信にはつながりにくい点があります。』
https://susumutakenaka.blogspot.com/2017/06/blog-post.html

キバヤシ「ネットでそれが付くってのが信じがたい・・・」
『ネット、リアルはこの際関係ないですね。
”自分はこのやり方で勝ってきた”って根拠、
これが大事で、それを長期スパンで持てるほど良い、しかも成績の精度が正確で客観的な物であるほどいい。
まあフリーでひたすら成績集計してくれる同一の店に通い続ける、でもいいですが、ネットが今のところは一番固い手でしょう』

キバヤシ「競技麻雀の成績(昇級とかタイトル)はどうですか?」
『一つの手ではありますが、スパンが短すぎるのでおすすめはしません。それ故にちょっとした瞬間に一気にくずれ落ちる可能性もあるし。
とにかく長期スパンでの成績集計を続ける事、まずはこれですね。最後に人間がすがるのは結局は自分のバックボーンなんですよ。』
キバヤシ「どーもピンとこないな・・・」
『ちょっと極端な比較例としてあげるならボクサーですね。
彼らは試合で本当に苦しい時に”今までどれだけ走ったか、練習したかを思い出す”と言います。これと根幹の部分は同じことで、人間の精神支柱って自分自身なんです。麻雀打ちも不条理にあったり苦しかったりする時こそ自分への信頼を拠り所にするんです。』

キバヤシ「そういわれるとちょっと解る気も・・・」
『たとえばね、多くのギャラリーをニコ生で抱えたり、多井さんとか村上さんみたいにちょっと有名な麻雀プロを背にしたり、その瞬間にガチガチに緊張しちゃう人とかいますよね。これは自分に自信がない事の典型的な表れです。』

キバヤシ「僕も考えただけで無理です・・・・」
『オーバーな話、そういう状況で”お前ら俺の麻雀見て勉強しやがれ!”位の気持ちを持てるメンタル、これを保つために自信を”作る”のが必要なんですよ。』
キバヤシ「武中さんもそれが出来てます?相手がたろうさんとかでも?」
『僕だって人間だから緊張はしますよwただ、できる限り自身持つように自分に喝入れます。いうなら対局本番だけは”自分が宇宙で一番強い”と信じて麻雀打つのをこころがけてますね。』
キバヤシ「宇宙・・・・」
『一方で勉強会はとかでは”自分が宇宙で一番弱い”と思ってますよ。この切り替えが大事だし、それがメンタルコントロールのコツの一種です。それをする為にも自分のバックボーンを築くべきなんです』

キバヤシ「長期的成績以外に何かありますかね?」
『とにかく色々な人に自分の麻雀に対する意見を発信して、意見を交換する事ですかね。外気に自分の麻雀をさらし続ける。』

キバヤシ「なんか自己啓発セミナーみたいですねw」
『近い物はありますよ。結局メンタルへの揺れってのは自分への自信のなさが根源なんです。”本当の自分(の麻雀)”を見られて恥ずかしくないと思ってる人は、簡単には揺れません。見られて恥ずかしいと隠したがる人から揺れるんです。
だから
・長期の成績をつける
・外気に自分の麻雀をさらし続ける
これによって自身の土台を作るんですよ。』


キバヤシ「・・・・僕にはまだまだ先の話です。というか不安って要素は不要って事ですかね?」
『いえ、さっきちょっとふれたように”実力その物の向上”にはむしろ不安の方が必要です。無駄な自信持ってるがゆえに成長しない打ち手なんて山ほどいるし。
こうなると逆に”本番で力は出しやすいけど自力で大体負ける”ってケースになりますね。
結局この両方をバランスよく併せ持ってコントロールする事が競技選手には必要、ってのが結論ですかね。』

キバヤシ「あのちょっと気になったんですけど、長期ってどれくらいですか?」
『正直この定義は一概に言えないです。ただ個人的には最低3000回くらいはないと無意味かと。本音を言えば1万回でも足りないと思ってますが。』

キバヤシ「そ、そんなに、、、、」
『はい。時間は非常にかかりますよ。』
キバヤシ「というか、そもそもそれだけの時間を費やして作った成績が自信を失うような酷い数字だったらどうするんですか?」
キバヤシ『、、、そりゃもう単純に自分の実力不足を自覚しろ、って事ですよ。これはあくまで自信の形成の仕方であって、良い成績の出し方ではありません。』
キバヤシ「な、なるほど。そりゃそうか。」

おしまい