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2018年12月3日月曜日

勝つために足りない物は何かという疑問を考えた2018年11月

※全選手敬称略

先週、麻雀界を代表する由緒正しきタイトル戦が2つ終了。

まず今年で第四十四期となる日本プロ麻雀連盟の王位戦、
Mリーグでも活躍中の魚谷侑未が優勝。

https://twitter.com/JPML0306/status/1066651753070833664

王位戦といえば思えば第27期(筆者がプロになったのとほぼ同時期)、
清水香織が優勝を成し遂げ、「女流初のオープンG1タイトル獲得」として大きな話題になった事は今でも覚えている。
まだ女流桜花や女流最高位といった女流リーグもなく、女流選手は業界全体でも10数名~数十名程度だった時代での偉業、
そしてそれから月日を経ての女流二人目の王位戴冠という偉業が成し遂げられた瞬間である。
、、、いやそれ以上に「1年でオープンG1を2勝」という大偉業(今まで達成した人いるのか?)、
改めて彼女が女流はもちろん麻雀界を代表する選手であることを知らしめた結果といえる。

そしてもうひとつは第43期最高位、
魚谷と同じくMリーグにて活躍する近藤誠一が優勝。

https://twitter.com/saikouisen/status/1067746717045424128

ちなみにこれで近藤は4回目の最高位戴冠、これは歴代2位タイとなる偉業である。
(1位は飯田、2位は金子・近藤)

と魚谷・近藤といったMリーガー2人が伝統あるタイトルを獲得し、
Mリーグ元年に相応しい活躍を見せて11月は終わった。
まあ業界としては非常に盛り上がる内容の結果だったとも言えるだろう。

が、
まあやっぱり選手目線としてはどうしても、「敗れた選手の無念」というほうに色々と目が行ってしまうのも事実。

王位戦は魚谷と同じ連盟に所属する菊田政俊、
最高位はMリーガーとしてもおなじみの園田賢、
この両名がそれぞれ最終戦まで優勝を争うデッドヒートを展開するも涙を呑む結果となった。

菊田さんと僕は面識がない。
どれくらいプロをやられている方かもしらないし、今回の敗戦の苦さとかについて心中を察するというのも難しい点が残る。

が、園田についてはおそらくもうその日酔いつぶれるまで飲む姿が容易に想像できる敗戦である。
・・・いやまあ園田の場合勝ったら今度は朝まで祝杯やってるのも容易に想像できるがw


なんというか、
何回もこのブログで書いてるとおり、
競技麻雀とは水物であり、
タイトルというのも結局水物といえばそれまでである。
実力があっても勝てるかは運次第の部分がどうしても出てくる。

たとえば将棋の世界、
森下卓や木村一基のように何回も決定戦にいきながらタイトルに恵まれない選手がいる。
そういった選手の評価ってヤツがタイトル獲得者より低いか?と聞かれれば必ずしもそうでもない。

ただ一方でタイトルに何個も恵まれる人というのも間違いなくいるのも事実で。

腕もあって、
才能もあって、
経験もあって、
努力もしてきた、
そんな人がタイトルを獲れないのだとしたら、

あとは何だ?
勝つために何が足りない?

答えはわかりきってるのかもしれない。
けどこういう戦いの結末を見るたびに、
そんな事を考えずにはいられないのであった。

今年もあと一か月で終わる。
さて来年はどうなりますかね。
願わくば、園田が優勝しなかったが為にアップを見送りになったそヤツについての記事を、来年こそはあげれると個人的にはうれしい。