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2019年2月7日木曜日

若さって力と価値が薄れる中で、人は何を考えるべきか、とか柄にもなく思う最近

2/23は日本プロ麻雀協会の選手総会である。
この中にはいよいよ来期の新人、18期の人たちがくるわけだ。

18期・・・・一番若い人と俺何歳差なんだろ・・・・
ここ数年、毎年新人が入るたびに結構その”若さ”ってヤツに危機感を感じる。
更に言えばあと数年して僕の競技麻雀歴が20年とか過ぎると、
いよいよそれよりも年齢自体が下の若手も来るかもしれない。色々と恐ろしいw

ここでちょっと唐突に最近Lineマンガで読んだ心えぐられた話について。

「東京タラレバ娘」
2年位前に吉高由里子主演でドラマ化され人気を博した作品なので、
聞いた事ある人も多いのではないだろうか。
https://manga.line.me/book/detail?id=0024sa57

んで漫画の3巻でこんなエピソードがある。
・主人公の倫子(33歳 脚本家)は予定していた自分の仕事を22歳の新人に奪われる
・「若さと体で自分の仕事を取りやがって」と荒れ狂ったが、しばらく後にその新人が緊急入院
・そのピンチヒッターでの台本作成を急遽たのまれる
・なかなかに筆が進まずプレッシャーがかかる中、自分のアシスタント(19歳)が書いた台本が製作者サイドの目に留まり、その仕事もあっさり奪われる
・それを通して、そもそも自分が仕事を奪われた事も実力不足が原因と気づく

「若さ」「新しさ」という多くの人たちを驚かせ感心させる力を秘めたエネルギーが無くなった時に、
自分の中にそれに代わる本質が無い、
そんな倫子の思いが結構刺さるシーンでして・・・・・

ちょっと違う観点の話になるが、
アラフォーになってくると昔よりくっきりと見えてくる社会の現実、
「人間社会お互いの価値の計り合い」という根本原理がある。

市場価値が高い人間には色々な人が近づいて更に世界を広げる一方、
市場価値が低い人間には何も近づいてこない。
若い時はこの簡単な構図が結構見えにくい。
理由は「若さ」という価値を皆が既に持っているから、
それに惹かれてくる人は想像以上に多いからである。

ただそれが去った時、いよいよ社会は「貴方は何を持っているのか?」と問いかけてくる。
容姿?
お金?
実績?
スキル?
人脈?

別にこれは仕事関係だけじゃなくて、友情関係にも恋愛関係にも問われてくる。
30過ぎても40過ぎても新しい友人がどんどんできて異性にもてる人、
こういった社会価値を持っているのが最大の要因だろう。
女性は男性より総じてこの社会構図を若いうちから実感してるのかも、とも思う。男性よりも圧倒的に手間と時間をかけて容姿に気をつかう人が多い。


今年も入ってくる「若さ」って価値を持ってる新人さん達、
毎年「新人にとって刺激のある業界の先輩でありたい」ってのは思うが、
無論あっちの若さに見合う価値をこっちも何かしら提供しなきゃ、向こうにとって刺激にはならないかもしれない。

その為に自分の市場価値を高めたい、
その欲がないとあっという間に「団体に所属してるだけの人」になるじゃないかと恐怖を感じる。
楽しい競技生活送るためにも頑張りたい、と。

そして「実績」とか「人脈」っていう解りやすい価値も高めたいけど、
やっぱ「スキル」でありたいんですよね。
地味だけど、自分で一番磨きやすい。

この業界、
たとえ実績では中々運に恵まれてなくても、
高いスキルが周りに認められて楽しい競技生活送ってる、
そういう人は結構いるし。
スキルはやっぱり刺激的な競技生活するうえで一番大事な物かもしれない。
今年も頑張らなきゃなあ。
柄にもなくそんな事思った。

いやー、しかし心に刺さる漫画だ。
アラフォー男性ですら刺さるのだから、この漫画とストライク同世代の女性にはどうみえるんだろう、、、、


とまあそんな感じでこの記事を締めくくろうと思ったのですが最後に1つ補足を。

毎年来る新人さん、本当に年々平均レベルが上がってる、って点を思う。
なんというかこの情報化社会の影響で、我々世代が10年で得た知識を1年で得ている、そんな人達がどんどん増えているのだから、そりゃレベルも上がるだろう。
「新人=麻雀歴が浅い」は事実でも「新人=先輩より弱い」って考えは、昔以上に通用しない世の中になってるんですよね。
ましてやキャリア積むとプライドだけは無駄に高くなるのが人間、
技術は新人以下、でもプライドは人一倍、そんな人がゴロゴロいるのもこの業界。
益々自分自身にも怖さを感じるのです最近
気が向いた時にそれをもうちょっと掘り下げたお話を書く、かもしれない。